ウイダーFリーグ2013-2014
第19節 11月3日 府中市立総合体育館
府中アスレティックFC vs 名古屋オーシャンズ
府中が快心のゲームで名古屋を撃破!波乱の後期開幕戦の詳細レポートです。
試合開始から互いにゴール前に攻め込む。
3分29秒、右サイドからのパスを中央に入ったシンビーニャ(名古屋10)が決めて名古屋が先制。0-1。
先制後も中盤は厳しくなく、縦に早い展開。
怪我の川原に代わり名古屋のゴールを守るGK篠田。
パス一本で裏に抜けた北原(名古屋4)のシュートは惜しくもバーの上。
府中も惜しいシュートを放てる。珍しく名古屋両サイドの守備が甘い。
11分35秒、田村(府中28)が右サイドを突破しキーパーを引き出して折り返すと↓
逆サイドでソロカーバ(府中23)がゴールへ蹴りこむ。
府中が同点に追いつく。名古屋相手のゴールに盛り上がるホームのファン達。
さらに攻める府中。同じパターンで上福元(府中8)から山田ユウゴ(府中10)のシュートは惜しくもクリアされる。
12分38秒、府中にチャンスを連続で作られタイムアウトで建て直しを図る名古屋。
再開後も府中のボールの回りがいい。名古屋は守備に追われる。
16分20秒、三井(府中18)が囲まれながらも隙間をぬった技ありシュート!府中逆転に成功!2-1。
内容も押しながらの逆転に会場も行けそうだというムードで盛り上がる。
逆転された名古屋は取り返そうと前線からプレスを掛け始める。
しかし名古屋ペースに変えるまでに至らず。
前半終了。行けそうじゃない?という府中ファンと、不安なムードに選手が下がるまでコールを続ける名古屋サポーター。
表情の柔らかい府中谷本監督。
チケットは完売。日本シリーズ第7戦と同じ時間の試合にもかかわらず超満員。名古屋に勝って期待に応えたい府中。
後半は名古屋が最初からプレッシャーを掛ける。
府中はカウンターでチャンスを作る。前半から引き続きロングボールで裏をつく攻撃は有効だ。
ファールになるような危ないプレーではないが接触の多い激しい試合になる。
24分09秒、自陣から山田ユウゴ(府中10)の浮き玉ロングパス↓
左から走りこんだ岡山(府中11)がダイレクトでゴールに叩き込む!
府中追加点で3-1。らしくない守備。どうした名古屋?
やはり今日は行ける!まだ後半始まったばかりだが、名古屋からの勝利の予感に会場はおおいに沸く。
もちろんこのまま終わるわけのない名古屋は激しい反撃。
だがはやりこの日の名古屋デフェンスは裏をつける。惜しいカウンターが連続する府中。もう一点欲しいが入らず。
しかし27分47秒、決定機を阻止したとして皆本(府中32)が一発レッドカード。
2分間一人少なくなった府中。何とか時間を使い、もうすぐ2分というところでボールを奪った名古屋のカウンター。
シンビーニャ(名古屋10)がドリブルで持ち込み左に流れながらそのままゴールを決める!
名古屋1点返して3-2。
府中が5人に戻るまであと5秒だった。貴重な追い上げ点で試合を分からなくする。
すぐに府中はタイムアウト。動揺を取り去る。
まだ10分ある。守りに入らず攻める府中。
31分、名古屋のフリーキックは府中がクリア。
府中のロングボールと名古屋のドリブルからのシュート。3-2で1点差、勝負のカギとなる次の得点はどちらか?
森岡(名古屋9)のシュートは惜しくも枠の左。
残り4分を切り、タイムアウトを取った名古屋はペドロコスタ(名古屋14)をキーパーにしてパワープレー開始。
ところが30秒後の36分54秒、パワープレーの裏をついた府中。田村(府中28)と小山(府中12)がボールを追う。
小山(府中12)のシュート!
名古屋の戻りも間に合わず、貴重な4点目が府中に入る!
これで4-2。大きな大きな追加点だ!
残り時間は3分、名古屋は攻めるしかない。パワープレーを継続。
府中の集中は途切れない。時間が過ぎる。
38分39秒、森岡(名古屋9)のシュートパスを右ポストの北原(名古屋4)がコースを変えてゴールイン。
4-3、これでまた1点差。残り1分、追いつくことが出来るか?
名古屋最後の攻撃。しかし最後の1分、府中は決定機を作らせない。
大きな歓声の中、ホイッスルが鳴る。試合終了!4-3で府中が名古屋を破る!
後期優勝を目指すと宣言した府中。その言葉に違わぬ大きな勝利を挙げた。
ホームで満員の観客のなか、後期府中が絶好のスタートを切る。
他チームに勇気を与える敗戦スタートの名古屋。混戦となるか、それとも巻き返して磐石の強さを見せることができるか?
先週の日本代表vsブラジル戦で負傷した目を腫らして会見席に訪れた北原選手
<名古屋・ビクトルガルシア監督のコメント>
先週日本代表の遠征があって私たちのチームには代表が多いので、今週はイレギュラーな一週間でした。
緊迫した試合のなかで、自分たちも悪くはなかったとは思いますがベストのゲームではなかったですし、逆に相手の気迫は素晴らしい試合でした。早く勝ち越しを許して追う形になったのが自分たちのペースで進めなかった一因だと思います。ただ多くのチャンスを作れた試合ではあったので、そこを生かして、次の試合にいい状態で挑めるように調整して行きたいと思います。
<名古屋・北原キャプテンのコメント>
今日の試合は両チーム持ち味を出せて、見ているお客さんは面白い試合だったのではないかと思います。その中で府中のほうがより良いフットサルをしていたということだと思います。私たちは失点の形も悪かったですし、時間帯も悪くて焦りも生じて、チャンスも多く作りましたけど、同じくらい相手にもチャンスを与えてしまいました。それでもポジティブな面を言えば、多くの代表選手が12時間の時差のブラジルから帰ったばかりで十分な練習に参加できなかったにも関わらず、最後まで諦めずに戦えたことだと思います。しかしこれで府中や他の勝利したチームには勝点3のアドバンテージを与えてしまったので、これから追い上げる立場として一試合一試合勝ちを積み上げていかなければいけないと思っています。
会見場に訪れ笑顔を見せる府中谷本監督と上福元キャプテン
<府中・谷本監督のコメント>
今日は勝ちましたが、これをあと17試合続けて行けるように頑張りたいと思います。試合に関しては、ウチが負けていてもおかしくない内容でしたし、決められるシーンを決めていればもっとリードを広げられた試合だったと思いますが、名古屋相手に臆せずに戦えたことが生んだ結果だと思います。悪い部分を改善してもっともっと良いチームになれるように努力していきたいと思います。
<府中・上福元キャプテンのコメント>
まず今日は本当に勝てて嬉しかったです。ただ今日の勝利って言うのは出場できなかったメンバーも含めて勝ち取ったもので、後期が始まってまたチーム内での競争も始まるんですけど、自分もそこに負けずにチーム全員で底上げをして、今回名古屋に勝つことが目標ではなくて、本当に後期1位になってプレーオフに出て日本一になることが自分たちの目標なので、チーム一丸となって、残り17試合を戦って行きたいと思います。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時