ウイダーFリーグ2013-2014
第19節 11月4日 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 vs シュライカー大阪
後期の開幕戦となるこの一戦。スタートダッシュを決めるためにも勝利を掴みたい両チーム。
町田は前期終盤の7戦を負け無しでチーム状態は悪くない。しかし大阪には今シーズン2敗を喫している。
一方その大阪は、14節の浜松戦で圧勝して以降、4試合勝利から遠ざかっている。
大阪のゴールマウスを守るのは清家。新加入の17歳・橋本が先発。
町田先発は本田・金山・滝田・永島・GKイゴール。大阪先発は江口・橋本・村上・片山・GK清家。
大阪はパスを回しながらゴールを狙う。
5分、町田セカンドセットに代わってボールを奪った横江がカウンター、右サイドの森谷へパス↓
森谷のシュートは清家がクリア。
続いて甲斐のキックインから横江のダイレクトボレーはキーパー正面 。
大阪もパスをつなぎシュートを放つが、林のシュートはイゴールがキャッチ。
9分、大阪に新加入した17歳の橋本。右サイドからグランダーのクロスを入れるが、飛び込んだ村上には合わない。
11分、バックパスを受けた清家が前線にボールを送ろうとしたところを本田がブロックし↓
浮き球をオーバーヘッドでゴールへ送り込む。
町田が先制。1-0。
町田はファールが続き、早くも5ファール。
16分、左サイドから横江がシュート。一度はディフェンスにブロックされるが、こぼれ球を再び蹴り込む↓
隙間を抜いてゴールイン。町田がリードを広げる。2-0。
2点差をつけられた大阪は反撃を仕掛ける。
攻撃の手を緩めない大阪は、一木・林とパスをつなぎ↓
林の落としをヴィニシウスが左足で豪快にゴールに蹴り込む。
これで2-1。大阪が1点差に追い上げる。
引き続き大阪の攻撃。
村上のシュートパスにヴィニシウスが飛び込むが惜しくも届かず。
2-1で前半終了。内容は得点通り。終盤大阪が押し返したが、全体としては町田が押している。
後半開始。右サイドを突破した永島のシュートは惜しくもサイドネット。
22分、ボールのないところで金山が倒され、町田はFKのチャンス。
キッカー藤井から金山、ゴール前の本田とつないでシュート。
ナイスゴールに盛り上がる場内。
これで3-1。町田が突き放す。
このあとも町田が攻勢。永島・大地のシュートを、大阪は体を張ってブロックする。
しかしジャッジに不満も募る町田。
31分、町田のバックパスで大阪は間接FKのチャンス。ここで早く動いてしまった滝田にイエローカード。
町田は嫌なムードだったが、一木が軽く動かしてのヴィニシウスのシュートはイゴールがセーブ。
右サイドで町田の日根野谷が仕掛けようとするも橋本がしっかり体を入れてチャンスを作らせない。
33分、大阪は流れの中から一木をGKに置きパワープレーを開始。
34分、パワープレー返しを狙った金山と林が接触し、金山が倒れるが笛は吹かれず↓
林からのパスを受けたヴィニシウスが決めて3-2。これでまた1点差。
町田はタイムアウトを取って戦術の確認。
再開後、イゴールからのボールを本田は頭で合わせるが清家がクリア。
ゴール前で金山が倒れるが、ここでもノーホイッスル。
納得がいかない町田関野監督。
36分、大地のパワープレー返しは枠を外れる。
本田から金山へのスルーパスで決定的な場面でも町田は追加点が奪えない。
残り4分を切り、またもや金山が倒され、ここでは笛が鳴り大阪は5ファール。追い込まれる大阪。
大阪のパワープレーに対し激しいプレスを掛け続ける町田。
しかし残り1分30秒、ヴィニシウスがディフェンスを切り返してシュート↓
ゴール右下に決まる! ヴィニシウスのハットトリックで同点に追いつく大阪。3-3。
残りわずかで同点に追いつかれた町田は勝利を目指し反撃。横江がシュートを放つも枠を外れる。
滝田をGKにパワープレーで最後の1分に掛ける町田。
しかし滝田のミドルシュートをキャッチしたGK清家を止めに行った金山にイエローカード。
最後、大阪のカウンターはイゴールが止めてタイムアップ。
試合終了。3-3。終盤、激しく攻め合ったゲームは痛みわけに終わる。
大阪は良く追いついたが、これで5試合勝利なし。
町田は3-1から終盤で同点に追いつかれホームでの開幕戦を勝利で飾れなかった。悔いが残る。
しかし町田は8戦無敗。ここ数年の停滞から脱却しつつあるのか?
大阪・ドゥダ監督のコメント
今日のシュライカーは素晴らしいゲームができたと思う。中断期間に怪我や色々な問題が出てメンバーが少なくなり、今日出ていた何人かはベストコンディションではない。今日もキーパーやフィールドプレイヤーの何人かは居ない。初めて出場する選手もいるし、あまり出ていない選手もいる。難しいゲームにはなるが、勝つ可能性もあると最後まで信じて戦った。前半はチャンスをたくさん作って点が入らなかったが、この調子なら後半は良いゲームができると思っていた。ミスで2回失点したが、それ以外はディフェンスもすごく良かったし、選手たちも最後まで信じて勇気を持って戦い、僕は良い結果だったと思う。
Q.前期の最後4試合、勝ちきれない試合が続いた中で、後期開幕に向けてどのような準備をしてきたか?
A.前期は(2位という)良い結果を出したので、何試合勝ったなど細かいことは気にしていない。Fリーグはとても難しいリーグになっているので、後期も開幕時と同じ気持ちになってやらないと、前期で上手くいったからといって、後期で落ちる可能性もある。いま怪我の選手が治ってコンディションが上がっていけば、良いフットサルを見せることができる。あと1~2試合続ければコンディションも上がってくると思う。中断期間は村上が代表招集でいなかったり、選手の退団などで、5~6人での練習もあり、サテライトから選手を呼んで練習したこともあった。そんな状況のなかで全部含めて、後期のスタートとしては負けていないし、今日の試合は良かったと思う。
Q.今日先発した橋本選手は新加入だと思うが、今日の評価と、今後どのような部分に期待するか?
A.デビュー戦として素晴らしかったと思う。ミスが少なく自信もあり、とても緊張していたが、それは試合を重ねていかないとクリアできない。練習の中でも良いプレーができているし点も取っている。17歳だけれども、ピッチの中では経験があるようなプレーができているので、それはとても嬉しい。今後は階段を一つずつ上がっていかないといけないが、今日は良いスタートがきれたと思う。今日はスタートから使ったが、メンバーが少ないくて使わないといけなかったし、途中から入って、自分が入ったから悪くなったと感じるより、スタートの時からピッチに立っていたほうが、どのような展開になるかなど考えずにできるので良かったと思う。これから成長していくと思うし、今日の出場はプラスになったと思う。
大阪・村上キャプテンのコメント
3週間ぶりの試合ということで入り方がすごく大事だったと思うが、相手にリードされる厳しい試合展開にもかかわらず、最後パワープレーで追いつけたのは今後プラスになると思う。まだ後期は18分の1しか終わっていないので、1試合1試合、目の前の試合を集中して戦っていきたいと思う。
町田・関野監督のコメント
悔しい試合だった。勝てた試合だった。パワープレーの前まで1失点はあったが、そこまでは前期2位の大阪を相手にゲームの中身に関しては完全にうちのゲームだったと思うし、それぐらい、うちの選手たちは戦えていたと思う。パワープレーのところも、残り2分きったぐらいのところまでは練習した通りディフェンスは出来ていたし、その中でチャンスを何本も作れていた状況だった。最後のあの1本でやられてしまうところに関しては、パワープレーというものは相手がリスクをかけて1枚多い状況で攻撃してくるので、仕方がないかとも思う。それでも、ゼロで乗り切るということを、これからもっと練習してやっていかないといけないと思った。
あれだけのチャンスも作れていて点が取れなかったことが、3-3という引き分けで終わってしまった原因だと思う。でも今日の試合は、選手がどう取らえているか分からないが、僕の中ではネガティブにはとらえていない。この試合は僕にとってもすごく重要だったし、選手にとってもチームにとっても、すごく重要で並々ならぬ思いでこの試合に臨んでいたので、勝ちきれなかったことは非常に悔しいが、チームは決して悪い状況にはないし、今日選ばれた12名の他の選手たちの状態も非常に良くて、チーム全体の厚みも出てきていると思うので、後期は上位のチームに勝つポテンシャルは充分に持っていると思うし、まだまだ戦っていけると思う。
引き分けで終わったことは非常に悔しいが、前期の後半からここまでの8試合で一度も負けていないというポジティブな結果もある。もちろん、勝ちきれていないということもあるが、最低限負けていないので、それを維持しつつ、次の湘南戦、前期で一度も勝てていないので絶対に勝って、(その次の)名古屋にも勝って、勝ち点3を取る。後期は引き分けからのスタートとなったが、立て直して、後期の目標である優勝に向かって全員で一丸となって戦っていきたいと思う。
Q.負けがない状況で前期を終えて、この試合に向けて中断期間にどのような準備をしたか?
A.前期のデータを出して、失点は減っている、という話を選手たちとした。イゴールが入り止てくれているというイメージもあると思うが、それプラス、被シュート数が少ない、シュートを打たせていない、といことがある。そういったディフェンスの良いところもあるし、だが引き分けが多いというのは、失点はしないが得点も取れないということ。後期は、ディフェンスのベースは維持しながらも点を取りにいく。シュート本数も浜松の次に少なくて、シュート成功率も2番目に低い。シュート本数も増やさなければならないし、精度も上げなければならないという、厳しい状況にあるので、まずシュート本数を増やしていく。あと、数的優位に立ってチャンスを作っている時に決めきれないという場面が前期は非常に多かった。その精度を上げていかなければいけない。シュートを打つ意識、シュートを打つのかパスを出すのかの判断などを、これからのチームの課題としてやっていこうという話をして後期に入った。
<町田・横江キャプテンのコメント>
「もったいない」の一言につきると思う。第1クールと同じで勝ちきれないということは、チームとして成長が見られないのかな、という部分を少し感じた。パワープレーの対策もしてきたし、練習もそれなりにしてきたが、結果が出なかったところは、本当に勿体ない。これはチーム全員の結果であり、責任だと思う。今の町田に必要なのは勝点3だと思うので、次の試合から引き分けではなくて、しっかり勝利を積み上げていけるように、もう一度スタッフ・フロントを含めチーム全員で次の試合に向けて準備をしていく。そうすればきっと良い結果が出ると思う。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時