2月22日 千葉ポートアリーナ
代表トレーニングマッチ 日本代表vsバルドラール浦安
2月20日(月)~22日(水)に千葉ポートアリーナで行われた日本代表合宿。
最近の合宿では攻撃を重視した練習が行われていたが、
今回はミゲルジャパンの原点に戻り、ディフェンスをテーマに行われた。
合宿の最後はバルドラール浦安を対戦相手に向かえたトレーニングマッチ。
今回は一般公開もされるため、水曜日の午前11時試合開始にも関わらず
130-140名程(目測)の代表ファンが見守るなか試合開始。合宿の成果はいかに。
試合前、挨拶を交わすミゲル代表監督と浦安の岡山監督。
浦安は代表選出の小宮山、稲葉らが不在なため、セグンドのメンバーも加えた布陣。
これが目下の代表メンバー。これに逸見などを加えたメンバーからW杯予選、本戦メンバーが選ばれる。サプライズがなければ・・・
試合は通常と同じ20分ハーフのプレイングタイム制。代表の1stセットは北原、仁部屋、村上、星。GKは川原。
序盤、どちらかというとボール保持は浦安が上か。
サイドに開いてボールを受けようとしてカットされた星が悔しがる。
先制点は5分。浦安中島が左サイドから放ったミドルシュート。
セットは頻繁に代わる。2ndセットは小宮山、木暮、原田、稲葉。
シュートをカットする小宮山。やはり前半は浦安が若干押している。
次に出てきたセットは松宮、完山、小曽戸、渡邉。このセットの出場時間は短め。
1stセットに戻って16分頃、星がGKを引きつけヒールパスから↓
北原が決めて代表が1点目。
そのあとすぐ、仁部屋がドリブルから横パス↓
星が決めて代表が2-1と逆転。
やはり得点力がある1stセット。基本は1stと2ndのメンバーを軸に他の選手を加える形となりそうだ。
前半終了近くになってようやく代表の動きが全体的に良くなってきた。
ハーフタイム。
ミゲル監督の話を聞く選手達。
後半開始早々。浦安の攻撃が次々に決まる。
深津のループシュートなどで2-3と逆転。
逆転されてすぐ、北原の中盤からのシュートで追いつき3-3。
後半は前半より攻撃的に仕掛ける代表。逆に裏を取られることも多い。また小宮山のスライディング。
残り8分、後半出番の増えた小曽戸が中央に持ち込み引きつけてパス↓
左サイドの村上が角度のないシュートを決めて勝ち越し。これで4-3。
滝田ら残りの選手は前半まとめてセットを組む時間もあったが、後半は他のセットに混ざる形で少しづつ出場。
後半の途中からは中央とサイドでボールも動き、サイドを深くえぐるなど、代表の攻撃も機能していた。
最後の1分は1点ビハインドの浦安がパワープレー。これを代表が守りきり・・・
4-3で試合終了。
見守ってくれた観客に挨拶。
試合後、すぐに気になったプレーの確認をするミゲル監督。
これで合宿は終わり。数分休んだら・・・
代表選手も一緒に後片付け。
部活のようで意外と楽しそう。試合後すぐなのにお疲れ様です。
昨年引退した元代表キャプテン藤井健太さんが激励に訪れていた。代表の出来が心配なご様子です。
整理ストレッチをして合宿終了。試合後ここまで15分。
このあと選手達は着替えて、アリーナロビーでファンとしばし談笑後、帰路につきました。
ミゲル代表監督に試合後、お話をお聞きしました。
実は代表が国内のトップクラブチームと練習試合をする意味は全くありません。
代表は寄せ集めチームで国際試合に合わせてチームを作っていますからまだ調整段階ですし、
普段練習して連携を高めているクラブチームとの対戦では劣勢になることも多い。かといって
負けたり内容が悪ければ批判の対象になり、逆に対戦相手は勝てば自信になりますから
必死でやってきます。リスクこそあれ代表の練習の成果を試す場にはなり得ないのです。
スペインでもブラジルでもこのような試合は行いません。最近このようなゲームを行っているのは
あくまで浦安などFリーグチームのためであり、ファンサービスのためです。
それでも評価するなら、浦安の後半の得点はループシュートなど滅多に入らない不運な得点でしたし
逆に攻撃では4点取ることが出来ました。前半の出来は悪かったですが、
後半は組織的な守備の形も出たのではないかと思います。
>最近の代表の出来が良くないように思えますし、参加選手の集中力もないように感じますが?(記者)
私は個人別に指示を送りますので、指示をしている選手以外がリラックスしていても
それが気を抜いているとは思いませんし、チームの出来も悪いとは思いません。
確かに今日のゲームの出来は良くはありませんが、先ほど言ったように
クラブチームとの試合はほとんど意味がありませんし、評価は国際試合でして頂きたい。
4月にスペイン合宿がありますが、現地での練習試合で早く成果を見せたい。
そこで出来が悪ければ改めてその質問をしてください。
稲葉選手に、自身のチームの浦安と対戦した感想を一言いただきました。
浦安はやはりボール回しが上手いチームだな、と感じました。
ただ、敵側の立場に立って感じたことは、ボールは回るんですが、
そこからどう点を取るかって所で課題があるかな、と思いました。
僕らの方(代表)も、浦安のプレスにやられて回せなかった部分もあって、
それは僕らが悪かったとも浦安のディフェンスも良かったとも言えます。
今日の代表は、攻撃面で最低限のことは出来たかなと思いますけど、それよりも
合宿を通して手ごたえはあったので、これが成熟していけばもっとよくなるんじゃないかなと思います。
今回の合宿のテーマはディフェンスだったんですが、改めて本来の形を確認できたことで
選手の意識もチームの攻守のバランスも良くなったんじゃないかなと思います。
試合後の慌しい中、質問に丁寧に答えていただき、ありがとうございました。
4月のスペイン遠征でミゲル監督や選手達のいう手ごたえが形になるのか、注目してみたいと思います。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時