全日本選手権 PUMACUP2014 決勝戦 3月16日 代々木体育館
名古屋オーシャンズ vs エスポラーダ北海道
2年連続の3冠に王手をかけた絶対王者名古屋に、快進撃を続けるエスポラーダが挑んだ決勝戦。
北海道の選手は意外とリラックス。「緊張よりも試合に集中できていたので。」(試合後、室田翔伍選手)
観客は4103名。北海道は初の決勝戦。しかし昨年も3位などトーナメントには強い。名古屋の連覇を阻めるか?
落ち着いた立ち上がり。両者しっかりボールをつなぐ。
北海道は気負った感じもなく、ほぼ互角に試合を進める。
しかし徐々に名古屋が攻め込む時間が長くなる。
12分、ついに名古屋先制。後方サカイのパスからゴール前に走りこんだ北原がシュートを決める!
名古屋リードを奪う。1-0。
14分、北海道、タイムアウトで建て直しを図る。
やられたままでいない北海道。17分、鈴木の切り替えしからのシュートは惜しくもサイドネット。
続く18分、北海道のカウンター、中央水上が左サイドへボールを送ると↓
駆け上がったFIXO室田が外へ流れながら絶妙なコースへシュートを流し込む!
ナイスゴール!北海道、同点に追いつく!
追いつかれた名古屋が圧力をかける。
北海道はゴール前を固め守る。
前半終了間際、ゴール前で名古屋のボールを奪った北海道、縦へのロングボールに阿部が反応↓
躊躇なくシュートを振りぬく!
北海道逆転!1-2。
歓喜する選手たち!会場も大いに沸いた!
なんと前半残り時間は3秒だった。名古屋相手の逆転に興奮冷めやらぬままハーフタイムに入る。
後半に向け選手が再入場。対照的な両チーム。
大会中、足を痛めて出場時間の短かった水上。後半は先発。プレー中は怪我の影響を感じさせない。
だが後半は名古屋が圧倒的に攻め出す。
守備に追われる北海道。
24分、キックインから中央シンビーニャのシュートをGK関口が弾くと↓
そこに詰めた星が一歩早く折り返し↓
ファーポストに詰めた渡邉が押し込む!
同点!2-2、名古屋同点に追いつく。
名古屋は同点後も攻撃の手を緩めない。
しかし北海道も時折鋭いカウンターを見せる。
押し込まれながらも北海道の集中力は高く、2-2のまま試合は進み、会場の期待感は続く。
しかし34分、名古屋の攻撃、中央でためた森岡が前線へパス↓
サカイがGKを背負って戻したところを↓
吉川がゴールへ叩き込む!
名古屋が逆転に成功!3-2。やはり勝ち越し点は名古屋に入った。
残り6分、時間は掛かったが名古屋がしっかりリードを奪う。
このまま負けてなるか!北海道は決死の反撃を試みる。
シュートを決められず天を仰ぐ鈴木。
37分、名古屋左サイド北原がシュートパス↓
ゴール前、シンビーニャのシュートをGK関口が止めたが↓
弾かれたボールに即シンビーニャが反応し、角度のないところを倒れながら技ありゴールを決める!
名古屋追加点。4-2、残り2分で貴重な2点リードを奪う。
北海道は最後の2分間をパワープレーに掛ける。
しかし名古屋は鉄壁の守り。
ボールをキープして時間を使う。
必死にボールを追いかけるが決定機は訪れず。
最後はロングボールが蹴りだされたところでタイムアップ。名古屋が優勝を決める!
接戦に持ち込まれたが取るべき所で点を取り、最後は落ち着いて逃げ切った。強さは揺るがなかった。
名古屋の室田祐希は決勝戦で出番が来なかった。悔しさから涙があふれ出た。
善戦という言葉で済ませてはいけない。しかし今大会の物語を作ったのは間違いなく北海道だった。
表彰式
MVPは名古屋オーシャンズ、吉川智貴選手。名古屋のキャプテンであり決勝戦の決勝点を挙げるなどの活躍だった。
3位、バルドラール浦安。
準優勝、エスポラーダ北海道。
優勝、名古屋オーシャンズ!
「サポーターの皆さんの応援があったから厳しい時も乗り越えられました。本当に感謝しています。ありがとう!」
2年連続国内3冠王、おめでとう。名古屋オーシャンズ。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時