Fリーグ inゼリー2014 第27節 1月10日 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 vs バルドラール浦安
およそ1ヶ月ぶりに再開したFリーグ。プレーオフ出場権を争う3位の浦安(勝ち点54)をホームに迎えた
5位の町田(勝ち点42)の対戦。
町田はプレーオフ進出圏内の5位をキープしているとはいえ3連敗中。6位の大阪も勝ち点42、前日の
試合に勝利した府中も勝ち点を40に伸ばし追い上げている。
浦安は4戦負け無しと好調を維持しているが、2位大分とは勝ち点で並んでおり、是が非でも勝ち点が欲しい。
町田は今シーズン「ホームで負け無し」。ホームの後押しを受け、ホーム無敗・勝ち点3・連敗ストップを
目指す戦いとなった。
町田フットボールファミリー『FC町田ゼルビアスペシャルDay』として開催された。
試合前には同じ町田市をホームタウンとするゼルビアとペスカドーラ、両チームのサポーターが対決した。
FC町田ゼルビアに所属していた元Jリーガー:星大輔さんも登場、可憐なプレーで会場を沸かせた。
結果は、ゼルビアサポーター5-1ペスカドーラサポーター
ゼルビアサポーター「自分たちが勝てて嬉しい。この後はペスカドーラが勝てるように応援します。」
この日は、ペスカドーラ町田PRアンバサダーの渡辺祐太さん(俳優)もMCで会場を盛り上げた。
浦安は警告累積で出場停止の星(浦安9)に代わって、稲葉(浦安17)がキャプテンマークを巻く。
金山(町田7)は3ヶ月ぶりに怪我から復帰。
町田・関野監督(奥)と岡山コーチ(手前)
浦安・米川監督
浦安の先発:深津・荒牧・中島・完山・GK藤原
町田の先発:金山・滝田・永島・篠崎・GK鈴木
ファーストシュートは篠崎(町田16)。序盤から町田が積極的に攻める。
浦安もパスを繋ぎ、徐々に町田陣内に攻め込む。
↓高橋(浦安19)が右サイドからシュートパスを入れると、
↓小宮山(浦安5)が合わせ、浦安が先制に成功する。0‐1(開始5分24秒)
早く追いつきたい町田。積極的にシュートを放つが枠を捉えることができない。
滝田(町田8)のシュートもクロスバーの遥か上。
町田のゴールを守るのは鈴木(町田17)。浦安の追加点を簡単には許さない。
GK鈴木(町田17)はイゴールの負傷後、急きょトップ登録。第27節から出場し素晴らしいセーブを見せている。
↓永島(町田11)の突破を加藤(浦安8)と小宮山(浦安5)がファールで止めてしまう。
加藤(浦安8)のファールで5ファールとなった浦安は、小宮山(浦安5)のファールで町田に第2PKを与えてしまう。
キッカーの横江(町田9)がきっちり決めたかのうに見えたが・・・
レフリーは「ノーゴール」
金山(町田7)にイエローカードが出され、第2PKはやり直し。
第2PK職人・横江!しっかり決めて同点!!1-1
会場も盛り上がる!
町田は同点に追いついた42秒後、再び第2PKのチャンスが訪れる。
キッカーはもちろん横江(町田9)。
横江(町田9)は今シーズン、チームトップの得点力。このゴールで14得点目!
突き放したい町田は攻撃の手を緩めない。
しかし、町田はチャンスを作りながらも決められないまま前半終了。
後半開始のメンバーは、町田も浦安も前半と同じ。
早く追いつきたい浦安。素早い攻撃で町田ゴールに迫る。
得点が欲しいのは町田も同じ。しかしGK藤原(浦安12)の壁を破れない。
後半、点が動いたのは23分を過ぎてから。↓浦安がFKのチャンスを得る。
↓稲葉(浦安17)のシュートパスを
↓加藤(浦安8)が押し込んだ!!2‐2
試合を振り出しに戻す!
ハーフウェイライン付近でボールを奪った森谷(町田3)が、ドリブルで持ち込みGK藤原(浦安12)と1対1。
藤原(浦安12)がセーブ!!
スピードを生かしたプレーで躍動する中井(町田13)。↓右サイドから左サイドの永島(町田11)にパス
↓永島(町田11)のシュートはGK藤原(浦安12)がブロック。
稲葉(浦安17)のドリブル突破を阻止しようとする横江(町田9)にイエローカードが出される。
横江(町田9)はイエローカード4枚目。次節出場停止。
再びFKのチャンスを得た浦安だが、ここはGK鈴木(町田17)が顔面で阻止。
体を張って守っている鈴木(町田17)のためにも得点が欲しい町田だが、流れの中からの得点が遠い。
GK藤原(浦安12)と1対1の場面を何度も作るが、決められない。
攻守の切り替えの激しい展開が続く。
↓永島(町田11)の突破を阻止し、ボールを奪った小宮山(浦安5)
浦安は数的優位を作る。↓小宮山(浦安5)から前線の加藤(浦安8)へ!
↓加藤(浦安8)はGK鈴木(町田17)をかわして折り返し、
↓小宮山(浦安5)が押し込んで、浦安逆転!!2‐3(33分56秒)
小宮山(浦安5)は、この日2点目!!
残り4分半を切ると、町田は滝田(町田8)をGKに置きパワープレーを開始。
町田の猛攻を浦安は体を張って阻止する。
残り3分。得点が決まらない町田は焦りが出たか。
滝田(町田8)が交代ゾーンでビブスを投げイエローカードが出される。勿体ない。
残り1分54秒、今度は横江(町田9)がGKとなりパワープレーを続ける。
浦安も集中したディフェンスを見せる。
残り11秒 深津(浦安4)と小宮山(浦安5)の足が攣る。試合の激しさを物語っている。
得点は動かず、そのままタイムアップ!
流れの中で得点できなかった町田は4連敗。「ホーム無敗」の記録もストップした。
一方、浦安はプレーオフ進出、そして、優勝にむけ、アウェイの地で大きな勝ち点3を得た。
町田は6位に後退。プレーオフ進出に黄色信号。
残り6戦、1試合も落とせない厳しい戦いが続く。
バルドラール浦安・米川監督のコメント。
まずは久しぶりにFリーグを戦って「試合ってこんなに疲れるのかな」と。疲れました。疲れる要因の一つとして、審判のジャッジがちょっと不安定というかナイーブになるジャッジが多かったが、ベンチでも「言うのはやめよう。自分たちが戦っているのは審判ではなく町田だ。真摯に対応していれば、最後は自分たちにゲームが転がる」という話をしていたので、その通りになったかなと思う。細かい内容に関しては、星がいない分、セットをいじり途中でピヴォを置こうかとも思ったが4枚で回していたほうがシュートまで行けていたので継続しようと。失点に関しては第2PKだけだし、決定的なミスというのも1対1になったシーンぐらいだったので、ディフェンスも破壊されているわけではないし、自分たちがやることをやろう、と。後半は相手の運動量が落ちたこともあって、サイドでの1対1などスピードのある加藤・三木・稲葉が相手のディフェンスを破壊してくれた。何より、ずっとゴールのなかった小宮山が2得点取ったのはチームとしても凄く大きいし、のこり6戦すべて勝って、リーグ優勝目指して頑張りたいと思う。
Q.次節は首位名古屋との対戦で、そこで勝てば首位が手の届くところになってくると思うが、その点どう考えているか?
年が明け練習でもその話はしていて、まず何より新年のホームゲームを首位の名古屋とやれるということと、自分たちが勝ち点6差でホームゲームを迎えることがサポーターにとっても最高の場だと思いますし、リーグを面白くするうえでも、僕らがここで負けて勝ち点差6で迎えるのと9で迎えるのとでは全然違うので、今日は勝ててよかったなと思う。僕らは競技面で向上していかなければならないが、お客さんあってのスポーツですし、エンターテイメントを提供するうえでも、勝ちながらそういうところを求めるということが重要だと思うので、来週の試合にすべてぶつけて勝ちたいと思う。
バルドラール浦安・稲葉選手のコメント。
新年一発目ということで勝てて本当に良かった。試合内容に関しては監督が言ったように攻守の入れ替わりが激しいカウンター合戦という部分もあったし、フィジカル勝負という部分もあった試合だったが、審判がどうこうというより、どんな審判でも勝てるようなプレーをして相手を見て相手に合わせた崩し方ができれば勝ちきれるので、あと6試合突き詰めながら、勝ちに徹してすべて勝つという部分を融合させながら、優勝するためにも全部勝つつもりでチーム一丸となってやりたいと思う。
Q.次節は首位名古屋との対戦で、そこで勝てば首位が手の届くところになってくると思うが、その点どう考えているか?
来週に向けて、今日が一つの試練だったかなと思っていて、ここで引き分けや負けだったら(勝ち点差6で首位名古屋と対戦する最高の場をサポーターにも提供する)そこに手が届ような盛り上げる試合になることはなかったので、今日本当に勝てて良かった。と言っても、まだまだ全部勝たないといけないという僕らの劣勢は変わらないので、プレーオフに行くという目標ではなく「優勝する」という目標に向けて走り続けたい。
ペスカドーラ町田・関野監督のコメント。
非常に悔しい試合だった。想定していた所で失点してしまったスタートだったが、そこからしっかりチームとして2点を奪えたということは、流れ的には前半は良くできたと思う。どっちに転んでもおかしくない試合だった、結果的にこうなったのは仕方がないと思う。もちろん、負けたことに対しては真摯に受け止めて次に進んでいきたいと思う。この先も、順位争いをしている上位チームとの対戦で、一つも落とせない状況なのでしっかり戦っていかないといけない。それもチームの成長に繋がる、プラスになる部分だと思う。もちろん結果にもこだわってやっていきます。ホームで今シーズンはじめて負けてしまったが引きずらないよう切り替えて次の試合に取り組んでいきたいと思う。
Q.昨日府中が勝って5位争いの点差が縮まり、プレーオフ争いも厳しくなってきた。次節、府中との直接対決となるが、プレーオフの5位以内についてどのように考えているか?
これから先は順位争いをしているチームとの対戦が続くので非常に厳しい試合になっていくと思うが、試合に勝つためのものだったりチーム力だったりというのは充分にあると思っているので、「今年もプレーオフ難しくなるのかな」という不安は持っていない。今日の試合も、内容は決して悪くなかった。しかし、負けたということはしっかり分析しなければならないが、チームでやろうとしていることや取り組み、怪我人が多い状況の中でこの今いるメンバーでやるべきことは取り組んでいると思う。まだまだ力も足りないし、もっともっと細部の部分まで詰めていかなければいけないこともあるが、チームのできることや今やれることをポジティブにとらえて取り組んでいくしかないと思う。下を向いていて良いことはないと思う。チームの真価が問われるとき、やれる選手がそろっているし、それだけのメンタリティを持っている選手たちだと信じているし、ネガティブには思っていない。
ペスカドーラ町田・滝田選手のコメント。
負けられない試合だったし、まだ整理できていないが、切り替えるしかない。次の府中戦、相手も相当な意気込みで臨むと言っているようなので、僕らも相当な意気込みで臨むだけだと思う。今、相手にあって僕らにないもの等、ないもの探しをすると切が無い。ポジティブな面もあるので、そこを優先して上を見て、もう一度まとまって進んでいこうと思っている。
町田と浦安は23日19時~浦安のホームで再戦があります。
次回のレポートは28節・浦安vs名古屋戦を掲載します。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時