スーパースポーツゼビオFリーグ2015/16
第3節 5月17日 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 vs 湘南ベルマーレ
町田の今期ホーム初戦。相手はご近所チーム・湘南ベルマーレ。
昨シーズンの対戦成績は町田の1勝2分。カップ戦も含めると3勝2分で町田に部がある。
町田vs湘南は境川決戦と称される。初ホーム試合であるが観客は1002人とやや少ない。
翌週に同会場で名古屋戦がある影響もあるか?しかし少し寂しい数字だ。
町田の新人、下部チーム「アスピランチ」から昇格した20歳の西村(町田22)。
開幕戦からピッチに立ち、2節連続してチャンスがありながらも結果を残せなかった。
「今年はフットサルに専念するため、取り組める時間を増やした。」 そろそろ『得点』という結果も欲しい。
湘南は開幕連敗と厳しいスタート。
1勝1敗の町田。新戦力のボラは古巣との対戦。
町田:日根野谷・本田・ボラ・篠崎・GKイゴール
湘南:安藤・刈込・近藤・岡村・GK三浦 でゲームスタート。
町田のFIXO日根野谷(町田2)「今日は無失点で勝ちたい。」
3分から4分にかけて2ndセットに代わる。
町田:金山・滝田・横江・原。湘南:大徳・植松・金井・浦上。
大徳(湘南4)のシュートをイゴールが弾いてコーナーキック↓
コーナーから逆サイドへのパスを浦上(湘南21)がダイレクトボレーで決める!
湘南先制。0-1。今期3試合目で初の先制点。
先制点を勝利に結び付けたい湘南。優勢に試合を進める。
怪我から復帰の金井(湘南13)、久しぶりにピッチに立つ。
9分、岡村(湘南22)のシュートはイゴールが弾き出す。
11分、町田がタイムアウト。
厳しい表情の町田・岡山監督。
12分、金井(湘南13)から右サイドへ↓
大徳(湘南4)がイゴールと1対1↓
中央に振るが滝田(町田8)が戻って止める。
このあと金井(湘南13)、遅延行為でイエローカード。
17分、近藤(湘南9)が日根野谷(町田2)を倒して、湘南6ファール目。
町田第2PKで同点のチャンス。キッカーは横江。湘南はワンポイントでGKを三浦から鈴木に変更。
その鈴木がコースを読んで弾き出す!
19分、町田、日根野谷の右コーナーからゴール前で本田(町田6)が押し込む!
町田が同点に追いつく。1-1。
前半、残り時間は点は入らず。
終了間際、ヒールパスでかかとを痛めたボラはハーフタイム中、治療を受ける。後半大丈夫か?
後半開始。どちらも前半とは違うセットで試合に入る。
町田:滝田・横江・中井・原・GKイゴール。湘南:大徳・金井・岡田・浦上・GK三浦。
22分、中井から横江(町田9)へのパスも湘南がクリア。
さらに横江(町田9)のシュートはGK三浦が押さえる。
26分、ボラ(町田10)が自陣で湘南からボールを奪い↓
一気にドリブルでゴール前に持ち込んでGKと1対1↓
右足でボールをなめて左足でシュートを決める!
町田勝ち越し!2-1。
ホームの声援に応えるボラ。ボラの個人技で町田がリードを奪う。
さらに20秒後、ディフェンス2人に囲まれた本田(町田6)が足をかけられフォイッスルが鳴る↓
町田はフリーキックのチャンス、キッカーのボラは長めの助走から↓
シュート↓
GKが弾いたところを↓
もう一度ボラが押し込む!
ボラ連続ゴールで3-1。町田が一気に突き放す!
お祭りムードの町田体育館。
勢いづく町田。次々にゴールに向かって攻める。
29分、西村(町田22)が相手陣でボールを奪い、中央へパス↓
金山(町田7)がダイレクトで合わせGKが弾いたがさらに金山が押し込む!
これで4-1。イケイケの町田!
さらに10秒後、動揺する湘南が中央でパスミス。中井がドリブルで持ち込んでシュートを決める!
26分からの3分で4得点。5-1と大きく湘南を突き放す。
残り10分あるが、湘南はたまらずパワープレーに出る。
しかし攻めきれない湘南。
GKイゴールからのロングスローにボラ(町田10)が追いつき追加点!と思われたが↓
刈込(湘南8)がギリギリでクリア。
交代出場の湘南GK鈴木。
滝田(町田8)がシュート体制に入るところを飛び出して防ぐ。
36分、中井を止めた金井に2枚目のイエローカード。復帰戦だったが退場に…
4人となる湘南。町田はGKイゴールも上がってシュートを打つなど余裕の終盤。
残り1分には5人に戻った湘南に町田のパワープレー返し。イゴールからボラに繋いでダメ押し点。6-1。
タイムアップ。今期最初の境川決戦は6-1で町田の快勝となった。
湘南は3連敗で最下位。相手は浦安・すみだ・町田と全て関東勢だが、いづれも1位・4位・3位と好調なチーム。
しかしそこまで思いつめなくても、というくらい沈んでいた。
MOM(殊勲賞)はもちろん同点弾、逆転弾、ダメ押し弾でハットトリックのボラ。
Q.今日はホーム開幕戦でした。今の気持ちを教えてください。
A.今シーズン最初のホームゲームで、チームとしては絶対勝ちたい試合だったので、6-1というスコアでしっかり勝てて、非常に喜ばしいことですし、これから先の試合に勢いがつけられたと思います。
Q.今日は6得点のなか3点がボラ選手の得点でした。
A.去年はなかなか試合に出ることができず、しかし今シーズンはペスカドーラに来て沢山試合に出してもらって点も取れて、非常にチームに感謝していますし、僕がチームにできることは点を取ってチームを勝たせることだと思うので、非常に嬉しく思っています。
Q.みなさんボラ選手に大きな期待をしていますが、サポーターの皆さん、応援に駆け付けてくれた皆さんに一言お願いします。
A.まず、今日は本当にありがとうございました。また是非、次もホームゲームに足を運んでいただき応援していただきたいと思います。毎試合、僕らは全力で戦ってここで勝って皆さんに勝利と喜びを伝えたいと思います。それと、今シーズンの目標である『チャンピオン』に向かって、必ずタイトルを町田に持って帰ってくるということを達成したいと思うので、是非これからも応援してください。
ボラ加入で戦力充実の町田。3位浮上で次節は名古屋戦だ。
湘南・横澤監督のコメント
結果的に開幕戦に続く今期2度目の大敗。前半は対策してきた内容で進んでいたが、ちょっとした油断によってペースが崩れた。結果、最後までリズムがつかめず、実力的に足りなかったと言わざるを得ない。最後に我々のサポーターの方から、かなり衝撃的な言葉の数々が出てきた。その中で「監督、今年は命はかけているんだろ。」と言われた。前回の小田原アリーナで「今シーズンは人生をかけて戦う」と約束をした。今、この会見に来る前に選手全員に「今日、人生をかけて戦ったか?」という質問をした。選手全員から「人生をかけて全力で臨んだが、もっとやれたし足りない所もあった。しかし、全力でやったことは確かだ。」と、そういう答えが返ってきた。そういう気持ちで試合をやって、それでも負けるのであれば、実力の世界だからこれからさらに負けるかもしれない。支援してくれる方々、応援してくれる方々の期待に応えるには、もっと練習するしかない。選手全員が全力でやっている限り私は諦めないし、最後まで戦い続ける。負けている中で何を言っても「負けたチームが何を言っているんだ」と思われるかもしれないが、負けていても諦めず戦い続ければ絶対に自分の人生において得るものはある、と思う。諦めたら最後だと思っているので、そこは何度でも言い続けて練習に取り組んでいきたいと思う。
湘南・キャプテン浦上選手のコメント
試合の流れ的には先制して追いつかれ同点のままハーフタイムで折り返して、後半最初に失点してしまい、そのままずるずると立て直すことができなかったゲームだった。3試合終わってどの試合も失点した後に立て直すことができない。キャプテンとして、失点した後にどうチームを盛り上げるか、どれだけ選手を奮い立たせるかを意識して取り組んでいたが、流れを変えることができず、僕自身のなかでの課題だと思っている。失点が0で終われる試合は少ないと思うので、失点した所でいかに立て直せるか、ということをメンタル面も含めて力をつけていかないといけない。3試合の中で今日は初めて先制し、勢いに乗れるかなというところで2点目を取ることができなかったので、そこをもっともっと追及して、監督と共に責任を持ってしっかりやっていく。
Q.チームは深刻な得点力不足だと思うが、その対策はメンタル面だと思うか?
A.ゴールを取る面では、まだまだ出来ていない部分が多い。メンタル面もあると思うが、メンタルの弱さを感じているのは守備の面で、点を取られた後が最も感じている。3試合で3ゴールしか取れていないので、選手間でコミュニケーションをとり、ボール回しだったり、一本のパス、一本のドリブルでシュートまで持っていくことなどを、もっと合わせていかなければと思っている。
Q.サポーターから厳しい言葉が届いたが、どう受け止めたか?
A.もちろん僕らは命がけで戦っていることは間違いないが、サポーターの人たちからは勝利という結果を求められていると思うので、すごく悔しいが、その分熱い気持ちで応援してくれているのも確かなので、次こそは見返すではないが、必ず勝ちたい。同じことの繰り返しか、と思われるかもしれないが必ず次勝って、取り組んでいきます。
町田・岡山監督のコメント
前半は頭も体も固くて上手くいかないシーンというか、失点を先にしてしまったので攻め急いでしまった場面が多々見られた。後半に入ってから少し自分たちの形を思い出すことが出来て、攻撃・ディフェンスともバランスよく出来たと思っている。
Q.後半5ゴールだが、ハーフタイムでは特別な対策を打ったのか?
A.相手のディフェンスの形をもう一回確認して、それから我々が持っている形を最大限出せるように、サポートの質だったりフリーランニングの質だったりに関して確認しました。
Q.6点取ったが今日の試合の監督の満足度はどのくらいか?
A.60%くらいです。もちろん、リードしているときの戦い方はみんな分かっているし、それをいかに利用してリスクマネージメントしながらこっちがどう追加点を奪うかということについては上手くいったと思う。だが、クワトロの時、3-1の時の攻撃の仕方というのがまだ十分ではないし、練習ではもっと出来ている部分もあるので、それが試合でもっと発揮できれば、もっともっと良くなると思う。
Q.ボラが3得点、監督としてどう評価しているか?
A.チャンスが作れるスキルが高い選手が町田には多いし、組織としても整ってきている中で、最後決めてくれる選手を求めていたので、その役割をしっかりこなしてくれたことには満足している。
Q.観客数がなかなか伸びない。これだけ良い試合をしているのに1002人という結果だが、これについてはどう考えているか。
A.我々にできることは良い内容の試合をして良い結果ということしかできないので、そこを続けて地道にやっていくしかない。ただ、『良いフットサル』というところにおいては、それぞれの定義があるのでなかなか難しい所もあるが、メディアからもどういう部分が面白いのか伝えていく必要があると思う。そういったことを地道に続けていって、少しずつでもお客さんが増えていけばいいかなと思っています。
町田・キャプテンイゴール選手のコメント
前半はあまり良い状態でスタートすることができず、ボールポゼッションも回すスピードも非常に遅かったと感じた。後半に仕切りなおして、ボール回しのスピードも上がってスムーズになってきたと思いますし、みんなでスイッチを入れなおして後半に入ったので、後半は後ろから見ていても心配なかった。それなりのゲーム内容ができたと思うし、これだけ得点を取れたということは、その証拠だと思っている。
Q.気迫のこもったプレーが随所に見られたが、やはりホームは特別か?
A.ホームでの試合は僕らにとっては特別な試合ですし、思い入れもあります。町田の市民の方々に沢山会場に足を運んでいただいたり、会場に来れなかったとしても、その結果を見守っていてくれている人が沢山いる中で僕らは戦っているので、町田という名前を背負っているという気持ちでいつも戦っています。さらにもっと多くの町田の人々に知ってもらいたい・見てもらいたい・勝利を届けたいという思いもあります。それと、ホームゲームというのは、勝点3を取らないといけない使命がありますし、ホームでゲームに入るとモチベーションもすごく上がります。気迫のこもったプレーは常にそういう気持ちで取り組んでいる結果だと思います。
町田・中井選手にお話をお聞きしました。
Q.リーグ初ゴールでした!お気持ちを教えてください。
A.うれしいです!
Q.プーマカップ頃からコンスタントに試合に出てプレーも安定しているようですね。何かきっかけはありましたか?
A.岡山さんのやりたい戦術を理解でき始めたというか、自分の中で理解できたと感じた時から色々スムーズにプレーできるようになったことが大きいと思います。
Q.今季は何点取りますか?
A.何点だろ?難しいです。得点にこだわりはないです。
Q.見てほしいプレーはどんなプレーですか?
A.ALA二人の関係だったり、スピードを生かして崩しているところを見てほしいです。
Q.チームのSNSで広報担当(非公式)になっているようですね。
A.それは僕が勝手にやっています(笑)。2シーズン前のホーム最終節の時に、チームが「会場を黄色に染めよう」というテーマでSNSを使って発信していて、途中神戸に0-2負けていたですが、応援している人たちの後押しがすごく良くて僕は負ける気がしなかったので、それを僕はいつどの試合でもそういう環境にしたくて、それが続けば優勝にもつながるし、今後ペスカドーラ町田が、日本のフットサルが盛り上がるためにもやっていこうかなと思って始めました。
Q.今日の観客は1002人。今日の会場の雰囲気はどうでしたか?
A.自分の発信の部分も遅かった部分もあるけれども、これからどんどん増えていくように。もっともっと入ると思うので、こだわってやっていきたいと思います。
新戦力の町田・西村選手にもお話をお聞きしました。
Q.今日のチーム4点目、金山選手へのアシストの場面を振り返ってください。
A.友紀(金山)さんがゴール前にいたので出すしかなかったです(笑)。友紀さんへのディフェンスが抜けてフリーになったのは分かっていたので、僕がドリブルして出すよりか、すぐにパスを出してファーで受けてもらったほうがキーパーと2対1になると思いました。友紀さんだったので、しっかり決めていただきました。
Q.ゴール後みんなで喜んでいるとき、金山選手は「こいつ!こいつ!」と西村選手を指して褒めていたようでしたが。
A.あとでアシスト前のボールを奪ったプレーについて友紀さんは褒めてくれて、それに対して「よし!よし!」とやってくれてたんだと思います。
Q.前節の浦安戦後、ゴールという結果を残したい、と言っていましたが、今日はアシストという仕事をしましたね。
A.アシストより得点でチームに貢献できないといけないと思っています。これまでを振り返っても、同じような状況の時に友紀さんは決めているけど僕は決められていないので、まだまだ結果を求めてやらないといけないと感じました。それと、実は3試合の中で今日が一番良くなかったかなと。アシストという結果はできたんですが、その他を見てみれば、前半は2回も自分のミスからカウンターを食らっていますし、フリーランの時や、攻めの優先順位とかも今日はちょっと良いところは少なかったなと思います。アシストができたからOKではなく、そういう所は練習から改善しないと駄目なのかなと感じました。
Q.次節は名古屋戦です。意気込みをお願いします。
A.必ずメンバーに入れると決まっているわけではないので、まずメンバーに入れるように練習から頑張っていきたいと思います。
。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時