スーパースポーツゼビオFリーグ2015/16
第16節 8月8日 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 vs フウガドールすみだ
2位町田と3位すみだの上位対決。両チームの勝点差は3、得失点差は6。
3点以上の差をつけてすみだが勝利すれば順位が入れ替わる。
試合前、ボールと戯れる両監督。
Fリーグ200試合出場達成の滝田選手が表彰される。
この試合のために作ってきた横断幕を満面の笑みで掲げる町田サポーター。
この日は太見が不在のすみだ。ファーストセットは稲葉、田村、西谷、岡山で組む。
町田の先発は金山、滝田、中井、原。互いにファーストはピヴォを置かない動きの早いセット。
しかしどちらも様子を見ながら互角の立ち上がり。
3分、すみだがセカンドセットに先に代えると、町田の支配率が高まる。
だがすみだのセカンドセットはピヴォ当てから、チャンスは互角に作る。
10分、相手のボールを奪い金山(町田7)がゴールへ向かう↓
フリーで打ったシュートはGK揚石がセーブ。
町田のセカンドセットは、本田マルコス(町田6)とボラ(町田10)でゴールに迫る。
12分、左サイドでボラ(町田10)がボールを貯め↓
左へ踏み込んで左足シュートを打ち込む↓
GKとニアポストの間を抜けてゴールに入る!
町田先制!1-0。
ボラ、今期8試合出場で9点目。
反撃に出るすみだ。しかし町田のチェックも厳しい。
16分、左サイドで西谷(すみだ14)が状況打開を図る。ルーレットから↓
相手の股を抜いて裏に出したボールに↓
稲葉(すみだ7)が反応。イゴールが飛び出したところを浮き玉で折り返すと↓
慌てた滝田(町田8)の頭に当たってゴールに転がる!
同点!すみががオウンゴールを誘って1-1。
前半残り時間、互いに追加点を狙うも勝ち越し点は入らず前半を終える。
前半、シュートは町田20-10すみだ。ポジェッションもやや町田が上回るが、
すみだもチャンスと見ると厚い攻撃で時間帯を作り、拮抗した内容で後半へ。
第1クールの同対戦では2-3で敗れているすみだ。ここは勝っておきたい。
後半も互いに前半と同じメンバーでスタート。
後半序盤、町田は中井(町田13)が積極的に駆け上がる。
金山(町田7)と中井の新旧スピードスターのコンビでチャンスメイク。
すみだはカウンターで対抗するが町田の守備が堅い。
前半途中からセカンドセットのオプションで出ている後呂(町田4)。右サイドを何度も突破する。
イゴールも時折上がって圧力を掛ける。
33分、攻勢をかけキックインを奪った町田↓
中井が入れたボールを↓
後呂(町田4)が思い切りシュート!
豪快にゴール右上いっぱいを貫く!
町田勝ち越し!2-1。
ようやく入った勝ち越し点に会場が沸く。
点を取りに行かなければならなくなったすみだが攻める。
その分裏を取りやすくなった町田はカウンターを狙う。
すみだは5ファールにもなり厳しい展開。
1対1もイゴールに阻まれる。
残り1分20秒、すみだタイムアウト。稲葉(すみだ7)をキーパーにパワープレーに入る。
ボールを回して前が開いた稲葉(すみだ7)がシュート↓
ここもイゴールがナイスセーブ!
残り20秒にはイゴールに突っかけた青山(すみだ13)にイエローカード。
すみだ最後のシュートも町田が跳ね返す!
タイムアップ!2-1。町田が僅差の勝負を制する。
3位まで上がってきていたすみだを破って2位確保。
第1クールに続いてまた1点差。すみだは首を捻る。
これで北海道に抜かれ4位に一歩後退。
町田は3位と今季最大の勝点差5をつけ、気持ちよく一ヶ月の中断期間に入る。
スーパー決勝ゴールを決めた後呂選手がこの日のお立ち台。
「今日はありがとうございました!シーズン前に怪我をして復帰したばかりなので、今日は勝利に貢献することが出来て本当に良かったです。これから1ヶ月の中断期間に入りますが、この1ヶ月でもっともっとチームの状態を上げて、いいプレーをお見せしますので、また応援に来てください。」
すみだ須賀監督、試合後のインタビュー
2位3位の直接対決で緊迫感のあるゲームでした。お互いの動きを見ながら牽制し合う時間もあった試合でしたが、セットプレーから素晴らしいシュートが決まってしまい、敗戦してしまいました。個人的には1点差でしたがオウンゴールでしかイゴール選手の壁を突破できていないという意味で、点差以上の差を感じているのも事実です。毎回言っているような気もしますが、この差を打ち破っていかないと町田より上にいけないのだろうと思います。もしかしたら次の対戦までには難しいのかもしれませんが、長いスパンを掛けてでもあの素晴らしいキーパーに対してもアレルギー反応を示さず、積極的にシュートを放っていけるような選手を育てて行きたいと思います。それと僕個人としては岡山監督の采配とのマッチアップは、見えない中でやりあっている感覚があってとても面白いので、こういう攻防がFリーグの中でもっと見れると面白いのかなと思っています。
Q.町田のファーストセットの時には回される時間が長く、セカンドセットの時にはフウガが回すことが多かったように思いますが、これは意図して変えていたのか、それとも力関係としてそうなっていたのでしょうか?
まず大前提として相手に応じてセットを変えていたわけではなく自分たちの良さを出そうとして組んでいましたし、岡山さんもそういう考え方だと思いますので、そのように見えたとすれば、それぞれのセットの特徴の相性で相手のファーストセットが良くボールが回ったということだと思います。こちらとしてはピヴォを入れて攻撃をするのか4枚で回すのか、その時に応じて選択して戦っていたので、するとやはり4枚のほうがボールは回ると思いますし、ただチャンスはボールが回るほど作れるわけでなくて、ピヴォを置いた時はボールの回りは4枚の時より劣っても、ボールが前に入った時にはよりゴールに迫ったり出来ているので、一概にはボールが回ればいいということではないと思います。ただ、確かに金山さんと中井さんを中心にした動き回ってくる(ファースト)セットに関しては非常に献身的で素晴らしいな、という印象を持っています。
Q.岡山監督とのやりあいが面白いというところを具体的に教えてください。
岡山監督の采配というのは、セットプレー一つに関しても、どこを狙っているんだな、という明確な意図を感じますし、その為にタイムアウトを取ってその1点に賭けてくるということもあります。先週の大阪戦でもそれがゴールにつながっていました。そういった意図を感じるのが面白いというのが一点と、もう一つは、前回戦った時とディフェンスのやり方を変えてきたな、というのがありまして、そういうところも意図を持ってあえて前と変えてきたんだろう、今回はここがストロングポイントだろうから、こっちはこう動こう、とか、そういったところも試合中だけじゃなく、準備も含めて強く感じます。例えば、こちらのピヴォへのコースを塞がれたら、ならばこちらは全体のラインを上げて対抗しようとか、そういった駆け引きが今日もあったと思っています。
すみだキャプテン諸江選手のコメント
プレーオフ進出を狙う中で、今日は落とせない試合だったと思います。入り方はそれほど悪くなかったと思うんですが相手が粘り強くて、凄くいいフットサルをしていて差を感じました。イゴール選手という壁をまだ破れていないというのは個人的にもチームとしても課題だと思いますが、修正して次に挑みたいと思います。
町田・岡山監督のコメント
タフな試合だったんですが勝つことが出来て良かったです。前回のすみだとの対戦の時にパスを結構回されて、こちらの攻撃ではパスを回せなくて苦しい内容だったので、今日は勝敗だけでなく、内容の部分でも自信を深めたいと思っていました。そういう意味でも価値のある試合だったと思います。そうは言っても完璧なわけでなくて、ピヴォに入れられてピンチの場面とかもありましたので、そういった部分も改善して次につなげたいと思います。
Q.前回のすみだとの対戦と変えたところを具体的に教えてください。
まず攻撃のところでは、すみだは寄せが早いので、そのプレッシャーに負けてしまって怖がるプレーが増えていましたから、そこは怖がらないようにというのと、サポートの位置を確認して素早く動くように、というのを強調して試合に入りました。そこに関しては上手くいかなかった時も含めて落ちついてプレーしてくれたと思います。ディフェンスに関しては、選手の間を突かれて前回苦労したんですけど、そこは前回よりそういうシーンは作らせなかったと思うし、練習の成果を出せたかなと思います。ただぞれでもまだ寄せのタイミングだとか、練習でやっていたことを全て出せているかといえばそうではないので、そこは例えばビデオを見せながらとか、さらに改善していきたいと思います。
Q.ファーストセットの方がボールがよく回っていましたが、それはセットごとの力の差ですか?狙いの違いですか?
やはりメンバーによって同じようなフットサルをしようとしても、仲間の特徴とかを活かそうとすると動きもパスの回し方も変わってきますし、もちろん間違いなくファーストセットのほうがボールは回るんですけど、それは問題ではなくて、やはり点を取るスポーツだがら、セカンドセットはボラとかジャッピーニャ(本田マルコス)に上手くボール集めて、押し込んでいけば点になる訳だし、1点は1点なので、ボールが回らなくても、それはそれでいいのだと思います。
町田・キャプテンイゴール選手のコメント
非常に難しい試合でした。両チームとも上位にいてプレーオフ進出には負けられない試合でしたし、順位的にも入れ替わる可能性もあり、モチベーション的にも互いに高い試合でした。そういった中で、ベストのゲームではないですが、こういう苦しいゲームで、しっかり取るべきところで点を取って、ボールを回すところでは自分たちのペースで回せて勝つことが出来たのは、価値があるゲームでした。我々がプレーオフに行くという意味でも3位のチームに勝点3を取って勝点差を6に広げられたという意味でも、今後ポイントになるゲームだったと思いますし、全員で勝ち切った良いゲームだったと思います。これからも厳しい状況はやってくると思いますが、1ヶ月の中断期間の前にこういうゲームで勝てたことを、ありがとうと言いたいし、ファンの皆さんにもおめでとうと言いたいと思います。
Fリーグは一ヶ月の中断期間を挟んで、
次節第17節、町田は9月5日(土)アウェーで仙台と、すみだは9月6日(日)ホームで名古屋と対戦します。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時