スーパースポーツゼビオFリーグ2015/16
第19節 9月13日 テバオーシャンアリーナ
名古屋オーシャンズ vs ペスカドーラ町田
ダントツの1位・名古屋に、これまた3位を大きく引き離す2位・町田が挑む注目の対戦。
試合前の時点で勝点は51と41。得点は名古屋がリーグ最高の79だが、
失点は名古屋35に対し町田はリーグ最小の32と上回る。
前回、第4節の対戦時には、前に出て真っ向勝負を挑んだ町田。
しかし名古屋が後半一気に引き離し6-0と大勝。
今回、リーグを盛り上げるためにも勝利したい町田は、どう戦うか?
ボラはFリーグ200試合目。
ボラの過去所属チームにも呼びかけた手作りメッセージを掲げる町田サポーター。
最高得点の名古屋を最少失点の町田がどう止めるか?
注目の1戦が始まる。
先発は
名古屋:酒井/森岡/ペドロコスタ/中村/GK篠田。
町田:金山/滝田/中井/原/GKイゴール。
立ち上がりから名古屋がハイプレス。なかなか前を向けない町田。
序盤、名古屋がポジェッションし有利に進める。
4分、ペドロコスタ(名古屋14)のパスが町田のハンドを誘う↓
名古屋、セットプレーのチャンス↓
しかし森岡(名古屋9)のシュートはバーの上。
直後、イゴールのスローから町田に初のチャンス↓
篠崎(町田16)の折り返しは惜しくもジャッピーニャ(本田マルクス・町田6)に合わず。
セット変わって6分、ボールを奪った星からのパスを中央で受けたセルジーニョ(名古屋11)↓
寄せられながらも足元を抜くシュートでゴールに流し込む!
名古屋が先制!1-0。
さらに名古屋が圧力をかける。しかし引き離されるわけにいかない町田も食らいつく。
8分、ボラが持ち込んだボールを左で受けたジャッピーニャ(町田6)↓
縦に上がって折り返すと↓
逆サイドに詰めた日根野谷(町田2)が押し込む!
1-1、町田が追いつく!さあ、接戦に持ち込めるか?
9分、横江(町田9)のドリブルを八木(名古屋17)が止めてイエロー。
流れが町田に傾いてきたか?
そのリスタート。滝田(町田8)のキックに↓
右の金山(町田7)が合わせるが僅かにバーの上!
さらにボラ(町田10)がGK篠田と1対1↓
かわしたかに見えたが、篠田が良くついて行き押し込ませない。
セルジーニョ(名古屋11)がイゴールの頭上を狙うがゴールも越える。
1-1、競り合いのまま5分が過ぎる。
14分、ゴールエリアで酒井(名古屋4)をジャッピーニャ(町田6)が倒して笛が鳴る↓
倒すほど当たってないしエリアも外だよ!と抗議したイゴールにイエローカード。
ここで得たPKをきっちり森岡(名古屋9)が決める!
これで2-1!名古屋が勝ち越し!
PKでの失点に動揺をしないように町田・岡山監督の声が飛ぶ。
まだ1点差。次の1点が大事。
17分、互いに5ファール。激しいゲームを物語る。
18分、左サイドで中井(町田13)を背にした酒井(名古屋4)↓
反転して振りぬいたシュートが↓
ポストいっぱいに決まる!
酒井の見事な個人技!名古屋、貴重な追加点で3-1。
さらに残り1分、この直後、町田がカウンターを仕掛けようとした時に笛が鳴る↓
体を寄せてきた北原(名古屋3)を滝田(町田4)が払おうとしてオフェンスファール。これが6個目で名古屋に第2PK!
先ほどPKを決めた森岡がこの第2PKをまた狙う↓
決まって4-1。名古屋が立て続けのゴールで突き放す。
急に離された町田。 前半残りの1分間、やや強引にボラ(町田10)が連続シュートを放つが得点できず。
ここで前半終了。苛立っていたか?ジャッジに何か言ったジャッピーニャにレッドカードが出る。
1位2位対決。途中までナイスゲームだったが、4-1とやや離れてしまった。
それでも当然油断しないよう名古屋は気を引き締める。
後半開始。退場者が出た町田は、金山・滝田・横江・イゴールの4人で守る。
30秒後、ゴール前へのパスに酒井(名古屋4)が合わせて追加点。
5-1、名古屋がリードを広げる。
5人に戻った町田はイゴールも前に出てパワープレー気味に攻める。
ボールを失うと慌てて戻るイゴール。
25分、右コーナーキックからシンビーニャ(名古屋11)のゴールで6-1。
試合が決まったか?5点差とする。
PKと第2PKで2失点、退場中に1失点。そして追加点を取られ点を仰ぐ町田。
しかし2位の使命感がある。町田もこのまま終われない。
町田が気持ちを見せ、試合がまた引き締まり出す。
31分、中央の篠崎から左の横江(町田9)がワンタッチで戻し↓
篠崎(町田16)がダイレクトでゴールへ蹴りこむ!
町田が1点返し6-2。あと10分、さらに反撃できるか?
今度は中井(町田13)が1対1。ここはGK篠田が止める。
残り6分から町田は篠崎(町田16)がGKとなりパワープレーを仕掛ける。
早く次の1点を!町田が激しく攻める。
終了時間が迫る。また中井(町田13)のシュート↓
ここもGK篠田が弾き出す!
終了間際、名古屋も田村(名古屋2)を投入して最後まで攻めの姿勢を見せる。
試合終了!6-2とスコアは離れてしまったが、最後まで戦う気持ちを両者は見せ合った。
思った試合と違ってしまった。無念の町田。
名古屋は2位の挑戦を退け1敗をキープ。町田との勝点差は13に開いた。
町田は6失点。失点数も38となり、名古屋に抜かれてしまった。
4点差がつく内容ではなかったと思う。結果がすべてだが、勿体無いジャッジだった。
MVPは3点目と後半最初の5点目を奪った酒井選手。
「チームに貢献できて嬉しい。」と賞品のお米を手にした。
試合後、記者会見ははなく、囲み取材でコメントいただきました。
町田・岡山監督のコメント
Q.ここまで5連勝、さらに1位・2位対決ということで注目される一戦だったが、試合前どういうイメージでどのようなことを選手に伝えたか?
A.もちろん名古屋用の対策は立てていましたが、それより自分たちのフットサルをやれば充分通用すると思いましたし、実際にゲームの中でもそういう部分が見れたと思います。選手たちは良く戦ってくれました。
Q.6-2というスコアについてはどうか?
A.今までもジャッジについては話したこともないし、今日も内容については話すつもりはないが、驚かされるジャッジが多かった。それは僕らが言っても単なるクレームにしか聞こえなくなってしまうので、外から見た人がどう思うか、もしくは、審判の方々が自分でビデオを見てどう思うかだと思う。
Q.1-1から名古屋にPKで勝ち越しの2点目が入るまで5分ぐらいだが、その時間が長く続くか、もしくは勝ち越すような展開だったらゲームは違っていたように思うが如何か?
A.ある意味正しいし、ある意味正しくない。どのチームもそうだが、そこでチャンスがあっても、名古屋相手に決めきれないのは町田だけではないと思う。もちろん、そこで決めていれば流れはこちらに来るだろうが、そこまでシンプルなものでもない。ただ、2-1のまま前半を終わりたかったというのが本音で、追いつけなくてもいいから2-1で終わることができれば他のプランも立てられた。
Q.順位は変わらないが、1位との勝点差が開いてしまいました。選手のモチベーションなど、今後の戦い方で難しさはあるか?
A.難しさはない。可能性がある限り追い続けないといけないと思うし、どの試合も、極端に言えば可能性がゼロになってもピッチに出たら全て出し尽くさないといけないと思う。それは見に来てくれる人のためでもあるし、自分たちのためでもあるし、それはやり続けなければならないと思う。町田の選手たちはそれを理解しているので特に問題はないと思う。
Q.今までの戦い方と違い、名古屋にポゼッションを取られ自分たちにとって効果的な攻撃ができていないように見えたが、名古屋のプレッシャーでそうなったのか、それとも、あえてそういう戦い方をしたのか?
A.戦い方は変えていない。名古屋にキープされるのは、ある程度は想定内で、そういう時は我慢しようと分かっていた。キープの時間が前の試合と変わったのは相手が強いからで、そんなに問題ではない。攻撃の時もプレッシャーに負けて慌ててたという感じはしない。もちろん名古屋は他よりも圧力があるから十分なパス回しはできていないかもしれないが、それで消極的なプレーを見せたからということではなかったと思う。
Q.「自分たちのフットサルをやれば充分通用すると思っていた。」ということだが、今日はどの程度自分たちのフットサルができたか?
A.「何割くらいできた」と一言では言えないが、まだまだ出来る。もっともっと出来ます。まだ出し切れていないし、そこは僕の力不足でもあるが、普段とは違う圧力を受けた時に、いつもは出来ていることが出来なくなってしまうことがある。今日感じたことを練習で生かしていければもっと変われると思う。実際、第1クールで0-6で負けて、そこでの反省点を生かして取り組んで、そのあと結果はついてきている。少しずつ地道に積み重ねていくしかないので、また頑張っていきたいと思う。
町田キャプテン・イゴール選手のコメント
Q.6-2という結果についてはどうか?
A.最初から両チームにチャンスがあり良い試合だった。皆集中していたが、僕たちは早い段階で5ファールがたまり、その後のディフェンスがアグレッシブに行けなくなってしまった。フリーキック・第2PK・コーナーキックでは、一人一人の責任で守る必要があるが、今日のPKや第2PKでの失点は自分のミスである。次の大分戦もアウェーで難しい試合になると思うので、これから切り替えて集中したいと思う。
Q.名古屋との勝ち点差が開いてしまったが、モチベーションをどうキープするか?
A.いつも名古屋戦は面白い試合になるし、気持ち高く望んでいる。負けて皆悲しいけど、今から頭を切り替えて目標のプレーオフ進出に向けて、今日の敗戦で落ち込むのではなく、次の試合に向けてミスを修正して臨めるようにしたい。現在2位だが、まだまだ勝ち点も必要なので、アウェーの大分戦で勝てるように頑張りたい。
名古屋・ビクトル・アコスタ監督のコメント
Q.今日の試合を振り返っていかがですか?
A.非常にタフなゲームだった。その中で選手は最大限に力を発揮したと思う。両チームとも勝ちに行っていた試合だったし、特に前半はそのように感じた。私たちの3点目以降はだいぶ楽になったというか、自分たちのリズムをゲームの中で出すことができた。大きなポイントとして、相手の選手の退場は精神的にもダメージは大きかったと思う。しかし、ゲームなのでそこを上手く私たちは使わせてもらった。5対4の状況のときに上手く得点を重ねることができて、そこからは町田も危ないシーンは少なくなったと思うし、私たちも慎重に戦えたので精神的にも楽になり、そこが大きな分け目だったのではないかと思う。町田のパワープレーも安定したものだったが、私たちも安定したディフェンスができた。今日は選手がしっかりやってくれたと思う。
Q.前半で決まってしまったゲームだったように思うが、ハーフタイムではどのような指示を出したか?
A.このようなゲーム展開の中で、一番はモチベーションを維持することが難しいと思うし、油断することも考えられる。モチベーションを落とさないために皆で盛り上げるということが必要だと思う。選手もしっかり応えてくれた。モチベーションを下げず、冷静にスコアを考えて戦ってくれた。相手の退場もあり4-1になってからは私たちもだいぶ楽になった。前半はディフェンスで苦戦していた部分もあった。裏を取られたこともあったので、そこで失点をしていたらゲーム展開も変わってきていたと思うので、そこを修正をし、後半のディフェンスは安定したと思う。
Q.両チームとも選手がジャッジに対してナーバスになっていたように思うが、その点について何か指示は出したか?
A.相手が退場したことで、自分たちにも同じことが起こる可能性があった試合だし、選手もイライラしていたので、一度落ち着かせるということと、自分たちは優位な状況だったので、そこを常に頭に入れて戦おう、と話した。
名古屋キャプテン・ペドロコスタ選手のコメント
Q.今日の試合を振り返って下さい。
A.最初から強度が高いゲームを見せられた。ディフェンスや1対1の対応も、ボールについていく対応もしっかりできた。タフで大変なゲームの中、私たちは文句のない結果を出せたと思う。相手は精神的なストレスがあったので、私たちは優位に進めることができた。後半、相手チームはその影響もあり、私たちは良いゲームコントロールができたと思う。
Q.次節に向けて
A.次の対戦相手(浦安)もプレーオフを狙っているチーム。アウェーでの戦いで、相手チームは非常にホーム感の強いゲームになると思うので、私たちは今日以上のパフォーマンスを見せなければいけないゲームだと思っている。
次節、9月19日(土)、首位名古屋はアウェーで4位浦安と、
2位町田はアウェーで8位大分と対戦します。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時