スーパースポーツゼビオFリーグ2015/16
第20節 9月19日 浦安市総合体育館
バルドラール浦安 vs 名古屋オーシャンズ
前節、2位町田の挑戦を退けた名古屋。今節は5連勝で4位まで上がってきた浦安が名古屋に挑んだ。
会場は超満員。1,653人の大入り。
怪我から復帰3試合目の星翔太(浦安9)。ホームでは復帰後、初のプレー。
さらに星翔太はFリーグ100試合目。弟の名古屋・星龍太から花束を贈呈される。粋な演出。
試合開始。序盤から名古屋がポジェッションする。
しかし4分、前線でボールを奪った加藤竜馬(浦安8)からパスを受けた三木(浦安16)↓
GKをかわしてシュートを決める!
浦安先制!1-0。
満員の観客に答える。
三木は17節18節は連続2ゴール。最近4試合で5ゴールの大活躍。
ボールを回すのは名古屋だが、浦安はボールを奪うと鋭いカウンターを仕掛ける。
8分、荒牧(浦安6)から逆サイドへ↓
加藤(浦安8)が滑り込んで押し込むと↓
GKの股に当たったがボールの勢いを止められずゴールへ転がる!
浦安に2点目。2-0。
加藤もサポータに駆け寄る。
勢いに乗って追加点を狙う浦安。
名古屋に決定機を許さず前半を終える。
ハーフタイム。前座試合も務めたデフフットサル日本代表が挨拶。
10月に『第8回アジア太平洋ろう者競技大会(台湾・桃園)』、
11月に『デフフットサルワールドカップ2015(タイ・バンコク)』を控える。
「私達はまだ知られていません。練習費も用具代も自費で活動しています。皆さまの応援、支援をお願い致します。」
2-0、浦安リードで後半開始。
開始38秒、中央でボールを受けた星(浦安9)↓
右前に流れながらクロス方向に豪快にシュートを放つと↓
見事サイドネットに吸い込まれる!
浦安3点目!貴重な追加点!
さらに星翔太の復帰ゴールにホームのDJは「お帰り翔太!」会場は大いに盛り上がる!
これはヤバイ!名古屋の目の色が変わる。
1分後の22分、ゴール前に押し込んだ名古屋。シンビーニャ(名古屋10)から↓
中村(名古屋16)がゴールを決める。
名古屋1点返し3-1。
すぐ取り返すあたりがさすが名古屋。
このあとは名古屋が攻めまくる。
浦安はカウンター狙い。しかし次の得点は奪えない。
名古屋の猛攻に耐える浦安。
裏に小宮山(浦安5)が抜けるが↓
シュートは枠を外れる。
33分、酒井(名古屋4)がゴール前にボールを入れると↓
シュートが手に当たって防いだとして浦安ファール。名古屋がPK獲得!
キッカーは森岡。
ゴール右側に決める!
3-2、1点差に名古屋が迫る。残り時間はあと8分。
受身に立ってしまっている浦安。リードを保てるか?
2分後の35分、右サイドを突破したセルジーニョ(名古屋11)が中に入れ↓
森岡(名古屋9・浦安5の後ろ)のシュートが酒井(名古屋4)の股を抜けてゴールネットを揺らす!
名古屋ついに同点に追いつく!
アウェーだが駆けつけた名古屋サポーターにアピール。
いつもながら3点差も追いついてしまう名古屋に脱帽。
さらに1分後、左の星龍太(名古屋5)から入ったボールをペドロコスタ(名古屋14)ダイレクトで合わせる↓
名古屋逆転!3-4。一気に試合を覆す!
浦安の観客もガッカリというより名古屋の強さに感心しているムード。
そうは言っていられない選手と監督。浦安はタイムアウトを取って反撃を目指す。
残り時間は4分、高橋(浦安19)をキーパーにしてパワープレー開始。
名古屋GK篠田のパワープレ返しのロングキック↓
シンビーニャ(名古屋10)がヘッドで合わせるが惜しくもゴールの右。
パワープレー中、浦安最大のチャンス。高橋(名古屋19)のシュートパス↓
中島(浦安7)が足を伸ばすが数センチ届かず。
試合終了!名古屋が見事、逆転劇で浦安を下す。
3-0も物ともしない名古屋。強過ぎます・・・
混戦の3位以下。浦安は6位に後退。次節は町田戦。
名古屋は2位町田に続き4位浦安も撃破。いまだ1敗。次節は神戸戦だ。
名古屋オーシャンズ・ビクトルアコスタ監督のコメント
今日の試合は悔いがない試合で、勉強になった試合でした。前半は集中が切れてポジェッションは高かったんですがゲームのペースを作れず、しかし後半にかけて選手はショックを受けたようにゲームに集中して取り組んでくれた結果、後半逆転することができました。前半は相手の人の間を使おうとしていたのですが、それを逆に狙われてカウンターをされていたので、後半は作戦を変えて、サイド攻撃に重点を置き、ドリブルでサイドを抜いたり、ボールをサイドで貯めたりし、その後逆サイドへ振ったり、ピヴォがサイドで受けたりと、相手のペースを狂わすことができたと思います。その結果、後半逆転できて、アウェーの満員の観客の中で勝点3を取れたことは大きいことだったと思います。
バルドラール浦安・米川監督のコメント
自分たちのプランでは最初の10分間はプレスを積極的にかけて主導権を握ろうとしていて、実際それが上手くいって得点も挙げることができ、そこまでは狙い通りでしたし、そのあともカウンターでチャンスを作って、自分たちのリズムで前半は試合を進めることができました。後半に関しては、早い時間に1点入って3点差になり、少し気の緩みが出たのかな、と思います。それは多少は仕方のないことではありますが、ミスとPKで追い上げられてしまったのが痛かったと思います。そのあとは押し返す力がなかったなと、感じています。もうちょっと出来るかなと思っていたのですが、思った以上に名古屋の攻撃が素晴らしくて、個人個人の人を剥がす力とか、やはりどのチームと比べても違うなと感じました。ウチの選手たちも本当に神経すり減らしてプレスを掛けたりしているのですが、最後の最後は気づかないうちに集中を切らされてしまったのかな、と思います。ただウチも決められなかったチャンスの数は結構あったと思うので、そこはポジティブに考えて、次の町田戦、そして第3クールの名古屋戦には勝てるようにしたいと思います。
最近4試合で5ゴール。この日も先制点を挙げたバルドラール浦安・三木選手にお話をお聞きしました。
Q.名古屋相手ということで、戦術的にいつもと違うことはありましたか?
勝点も離れていますし厳しい試合になることは分かっていましたが、気持ち的に引いてしまうと名古屋は覆いかぶさってきてしまうので、自分たちもアグレッシブに行こうと話していて、前半から3点目が入るまでは上手くいったと思うのですが、そこから自分たちのミスなどから(PKなどで)失点してしまい、その後チームとして踏ん張れなかったのが今日の敗因だと思います。
Q.前半は引いてはいませんでしたが、ボールを持たれてもしっかり守っていたように思います。そのあたりは?
第1段階では高い位置でプレスをかけて簡単にシュートまで持っていきたいという考えでしたが、そのラインを超えられた時にはしっかり引いて、その代わりボールを取った時にはしっかり上がっていこうと話していました。
Q.後半頭に3点目が入った時、会場が行けそう、という感じになりましたが、そのあとすぐに取られてしまいましたね。
チームとしては、あのまま行けるとは考えていなかったのでハーフタイムにも名古屋がこのままということはないからと選手でも話し合っていて、油断したつもりはなかったのですが、ただ1点2点と返されていく内に受身になっていたのかな、と思いますし、そこを跳ね返せなかったのが凄く悔しいです。もし次があればこの反省を活かして、3-1の状況からでも次の得点を取りに行きたかったと思いますし、そういう姿勢がその前までのいいカウンターを生んでいたのかなと思います。
Q.三木選手個人で言えば今日も先制点など、このところ得点を量産していますが、好調の要因は?
僕と(加藤)竜馬でショートカウンターを仕掛けたときにいいチャンスは生まれるので、それが得点につながっていると思います。竜馬は代表でもありますし、チームを引っ張っていく存在でもあります。ここに絶対ボールをくれるな、というところにくれますし、僕も凄く信頼して走っています。結局、僕は得点は取れていますが、湘南戦でも北海道戦でも(ともに2得点)味方が最後のパスをくれているだけなので、自分では好調だとは思っていません。自分としては、もちろん得点も取りたいと思いますけど、自分で突破してラストパスも出せるような選手になりたいですし、その両方が出来るのが理想ですけど、まだまだ足りないと思っています。(星)翔太さんなり(高橋)健介さんなりのプレーを見て、もっと勉強しなければいけないと思っています。
Q.すると湘南戦では決勝点、北海道戦も今日も貴重な場面でのゴールだと思いますが、満足感はないわけですか?
それは本当にそうですね。得点した試合でも個人的には何度もミスしていますし、たまたま勝って得点しているから目立っていないですけど後でビデオを見れば自分のミスからピンチを招いていることもありますし、今日も僕が取ったところで勝てていないので、満足感は全くないですね。自分のセットを見ても、竜馬だけじゃなく、僕が相手を剥がせるようプレーをして、手詰まりにならないように引っ張っていけるようなプレーヤーにならなければいけないとと思っています。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時