スーパースポーツゼビオFリーグ2015/16
第27節 10月31日 府中市立総合体育館
府中アスレティックFC vs フウガドールすみだ
前節2位町田との直接対決に勝ち5連勝。
混戦を抜け出し2位に勝点差1に迫った絶好調3位すみだ。
府中は混戦の4位グループのトップ。
3位vs4位の東京ダービーに会場いっぱい1500人の観客が集まった。
すみだ先発はGK清家と稲葉・清水・西谷・岡山。
キャプテン皆本が怪我で不在の府中。
先発はGK田中と上福元・宮田・柴田・ソロカーバ。キャプテンは上福元。
試合開始。ポジェッションはややすみだだがチャンス数は互角。
すみだ2ndセットはお馴染みの金川・諸江・宮崎・太見。
7分、やや左で清水(すみだ11)がボールを受け↓
左に流れながらのシュートがサイドネットを捕らえる!
清水のナイスゴールですみだが先制。0-1。
9分、すみだの右コーナーキック。ニアサイドから清水(すみだ11)のシュート↓
岡山(すみだ16)も詰めていたがそのままボールイン!
清水の連続ゴールで0-2とリードを広げる。
序盤の立て続けの失点に府中ベンチが慌しくなるが・・・
すみだの2点目から30秒後、中央のユウゴ(府中10)から↓
左でボールを受けた永島(府中14)が角度のないところからゴールを決める!
府中が1点返して1-2。すみだに行きかけた流れを引き戻す。
すみだ2ndセットのカウンター。左の宮崎(すみだ6)から↓
右の金川(すみだ3)がシュートパス↓
ボールはゴール前を流れたが太見(すみだ8)が詰めていた。厚みのある攻撃。
15分、中央で永島(府中14)がボールを奪う↓
横にいた小山(府中12)からのフィードに完山(25)が反応↓
右に流れながらファーサイドネットにボールを流し込む!
2-2、府中が2点差を同点に追いつく。
同点で前半残り5分。
2-2でハーフタイム。
追いついた府中。笑顔で後半へ。
太見(すみだ8)のポストプレー↓
落としたところに諸江(すみだ4)のシュートは枠の上。
25分、府中の攻撃。宮田(府中9)が粘って逆サイドへ振り↓
受けた柴田(府中21)が切り返して↓
シュートを決める!
府中逆転!3-2。
2点ビハインドからの3得点で勢いに乗る。
さらに直後、柴田(府中21)が中に入れ↓
小山(府中12)が合わせたボールをすみだがクリアしたところ↓
ソロカーバ(府中23)がボレーでゴールへ流し込む!
なんと3点目から8秒後のゴールで4-2。すみだを突き放す。
会場の盛り上がりに押されてさらに攻め込む府中。
すみだに危機感、府中には余裕の雰囲気が流れる。
すみだはここで、ここまで使っていなかった田口、青山、栗本を入れ状況の打開を図る。
28分、中央右から太見(すみだ8)のボレーシュート↓
ワンバウンドしてゴール左いっぱいに決まる。
すみだが1点差に詰め寄る。4-3。
府中に傾いていた試合だったが流れが変わる。
32分、西谷(すみだ14)のカウンター↓
左の稲葉(すみだ7)は決められないがすみだにチャンスが続く。
コーナーキックからボールをゴールへ↓
クリア仕切れなかったボールを↓
青山(すみだ13)がニア側足元に叩き込む!
すみだ同点!4-4。今度はすみだが2点差を追いつく!
試合の流れが行きかうシーソーゲーム。4-4で残り8分。
ソロカーバ(府中23)のシュートは枠の左。
諸江(すみだ4)のシュートはGK田中の正面。
接触も多い激しいゲームとなる。
36分20秒。ホームで勝ちたい府中がタイムアウト。
37分12秒、左から稲葉(すみだ7)がシュート↓
取れるかと思われたが手を弾いてボールがゴールに転がる!
すみだ逆転!4-5。再度試合をひっくり返す。
残りは3分。即府中はパワープレー開始。
しかしボールは回せても崩すに至らない。
39分43秒、中央でボールを奪った太見(すみだ8)が無人の府中ゴールへロングシュート↓
決まって4-6!勝利を決定づける。
残り17秒、府中は1点でも返そうとパワープレーを続けるが
40分ジャスト、ボールを奪って西谷(すみだ14)がまたロングシュート↓
終了のブザーがなる中、さらに追加点が入る。
すみだにおまけのゴールが入って4-7で試合終了。
2点づつ交互に点が入っていった試合は最後に流れを掴んだすみだが制する。
これですみだは6連勝で3位確保。
4位グループを引き離しプレーオフに近づくと共に2位町田をさらに追い詰めた。
府中は一歩後退で5位。しかも6位北海道・7位大分と勝点45で並んだ。
プレーオフに向けて厳しい戦いが続く。
フウガドール・須賀監督のコメント
非常にタフで気持ちが入ったゲームだったんですけど、府中の強さを受け入れた上でそれを跳ね返したウチの選手たち、特に若い選手たちのメンタル的なタフさを感じたゲームでした。経験のある選手たちはもちろん、若い選手たちが自信を持ってピッチに立てているのが今のいい状況を作れている要因かなと思います。
Q.2ゴール挙げた清水和也選手についての評価と、太見選手と併用しなくなった理由は?
この1年間彼をずっと見てきた人には分かると思うのですが、最近はもう若手という感じは全然しなくなってきて、一人の日本を代表するプレーヤーという感じに映っていると思うんですが、今日も前半立ち上がりは相手のFIXOが強く当たって来ていたんですが、前半の活躍でその後シュートを打たれたくないという対応に変わっていたのを見ると、そういう域に入ってきたかなと思います。太見と併用しなくなったのも、彼一人で十分対応できるという判断で、もう一人のPIVOとしてそれくらいの存在感を持っていると感じています。
Q.後半は3セットというか若い選手を投入しましたが?
ウチには(今日先発の清家の他に)大黒と揚石というゴレイロがいるんですが、今日は2人が怪我などで磐石じゃないということもあって(ゴレイロのサブを入れずに)フィールドプレーヤーの選択肢を増やして挑みました。本当はもう少し早く若い彼らを使っても良かったと思うんですが、ここまで5連勝といい流れで来ていたので少し様子を見て、後半2点ビハインドになったタイミングで、府中がクローズしたいゲームを壊す意味で投入しました。そういう躍動感のあるゲームをするために若い選手が必要だなと考えていますし、試合前から彼らをそういう役目で使うということは想定していました。
Q.残り6試合の目標は?
このリーグは1位は図抜けているんですけど、2位以下はどうなるか分かりません。今日も浜松が大分に引き分けていると聞いています。ですので、下位相手だからと言って星勘定できる相手がいないのがこのリーグの面白いところですし、星勘定を始めた時点でネガティブな気持ちになってしまうのかなと思いますので、今日のようにその時点で一番いい選手を送り込んで一戦必勝で残り6試合をやっていければ必然と結果が出るのかなと思います。もちろんチームとして名古屋に次ぐ2位というポジションは絶対目指したいところですが、まずは一戦一戦を大事に戦いたいと思います。
府中アスレティックFC・谷本監督のコメント
プレーオフ争いが佳境の中、順位が近いチーム同士の対戦で僕らは下の順位ですから、当然目標に到達するために絶対勝たなければならない対決でした。しかしこういった結果となり、悔しいだけでは済まされないゲームだったかなと思います。ただ、今日のゲーム展開もそうでしたが、この状況は非常に面白いなと感じています。勝つか負けるか、プレーオフに近づくかどうかというドキドキハラハラがプレーごとにありますし、今日は負けてしまいましたがこれで目標が途絶えたわけではないので、次に巻き返そうという意気込みも感じますし、この状況を楽しめるメンタルがあるかどうかということが、これからの結果にも結びついていくと思います。
Q.後半逆転して2点リードのまま試合を閉められなかった理由はどこでしょう?
勝ちを意識しすぎて体力や集中力が落ちたんじゃないかな、と思います。2点差なのでまだまだ大丈夫という、ちょっとした気の緩みが3失点目4失点目にはあったのかなと思いますし、それで4-4に追いつかれて、その流れで5点目が相手に転がったんじゃないかと思います。そういう意味では2点リードじゃなくて1点リードのままのほうがウチにとっては良かったんじゃないかと感じます。
Q.先週から皆本選手が怪我で不在となりましたがその影響は?
彼が怪我をした時点でいないものとして考えているので、今日それほど影響があるわけではないと思っています・・・もちろん彼がいないことで攻撃面で前への推進力は少し落ちたかもしれませんが、今日後半2点取ったのは彼がいなくなったセットですし、けして力が劣るという状況にはなっていないと考えています。リーグは総力戦なので、フウガさんも渡井選手がいない状況でこういった(3位という)結果を作れていますし、皆本がいなくなった穴を埋めてくれる選手も出てきていますので、ポジティブに考えています。彼のキャラクターとしてチームのムードメーカーにもなっていましたのでそういう意味では痛いですが、それも彼任せになっていた部分がありましたので、彼がいなくなったことでそういう面でも目が覚めた選手もいて、一人一人が率先してやろうというムードになっていますし、彼がいないことでプレーオフにいけないともプレーオフで勝てないとも思いません。むしろ彼は良くスベって場をシラけさせるので(笑)、いろんな意味でチームとしていい面もあったと考えるようにしています。
次節、すみだは11月7日(土)町田体育館で神戸と、府中は11月8日(日)アウェーで大分と対戦します。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時