F準会員リーグ2012 浜松アリーナ 5月5日

 フウガすみだ vs DELIZIA磐田
                

準会員リーグの第2試合。東海リーグ王者DELIZIA磐田と関東リーグ王者で地域チャンピンズリーグ3連覇中のフウガの対戦。その地域チャンピンズリーグで磐田とフウガは2年連続で対戦し、いずれもフウガが勝って磐田の全国制覇の夢を砕いている。しかも今回フウガはイベントなどの関係で主力メンバーが欠場。磐田にとっては地元の観客の前でフウガにリベンジを果たすまたとないチャンスとなった。一方フウガも地域王、そしてF準会員チームとして負けられないゲームだった。

フウガは昨年末、F準加盟に伴い地元の支援を受け「フウガ東京」から「フウガすみだ」へと改名した。全日本選手権や地域チャンピオンズリーグにはエントリー時の名称が採用されるため、試合の記録上、名称が変わるのは今期からとなる。

 フウガすみだのビッグフラッグも今回初お披露目された。モチーフは墨田区ならではの東京スカイツリーだ。
 

 フウガは今期ユニフォームも変わる。今回はまだ今期の正式デザインとは違うようだが、フウガにとっても変革の年だ。
 

 この日、フウガは先に出席が決まっていたイベントと重なり須賀監督や主力選手が不在。
 菊池(中央)、内山(右)両コーチが指揮を取った。
 

 太見・金川・早川・神尾・諸江・大黒らが欠場のなか、レギュラー取りへ気合が入る若手中心のメンバー。 
 

 おととしまでジュビロだったDELIZIA磐田。相手が1.5軍だろうがフウガへのリベンジに気合いが入る。 
 

 第2試合の観客は1050名。(第3試合は1500名) それぞれの事情で気合いの入る両チーム。
 

 序盤、フウガが激しいプレスを仕掛ける。写真は外川(フウガ17)と鈴木(磐田5)。 
 

 ゴレイロにもプレッシャーをかけるフウガ。 
 

 フウガの早い囲い込み。一旦フリーでボールを持った磐田をコーナーに追って
 2人で囲い込むほど早く激しい。磐田は自陣から出ることも困難だ。
 

 セットが変わっても流れは同じ。序盤のフウガの勢いは凄かった。
 

 この日のファーストセットは中村・外川・山上・久松。2回目の出番を待っている。
 

 地域チャンピンズリーグでも大活躍だった中村歩(フウガ10)。今期は攻撃の中心になる可能性も大きい。
 

 10分、コーナーキックから逆サイド山上(フウガ5)のダイレクトボレー。
 

 次は中村(フウガ10)が右に開きながらシュート↓
 

 惜しくも枠を外れるが10分まではフウガが圧倒。しかしまだ点は入っていない。
 

 11分、久々に磐田のカウンター。山崎(磐田7)のシュートは惜しくも左へ。 
 


 ようやく来たチャンスを外し天を仰ぐ磐田ベンチ。
 

 しかしこれを機に磐田の動きが変わり出す。 
 


 今度は鈴木(磐田5)が切り返し↓
 

 左へパス↓
 

 門田(磐田10)のシュートはブロックされるが磐田の攻撃、個人技が機能し始めた。
 

 今度は逆にフウガを囲んでボールを奪いだす磐田。
 

 茨木(フウガ3)の突破↓
 

 スライディングで止める山崎(磐田7)。
 

 互角に持ち込んだ磐田だったが前半残り30秒。ゴール前のファールでフウガにフリーキック。
 

 これを茨木(フウガ3)が直接決める! 
 


 皮肉なもので磐田が流れを変えたところでフウガに得点が入る。これで1-0で前半終了。
 

 茨木は先制点に気持ちよく後半を迎える。
 

 この日のフウガのゴレイロは揚石。
 

 磐田は円陣で後半の反撃を誓う。
 

 後半、また激しいフウガのプレスが復活。
 

 しかし22分、伊藤(磐田8)のシュートパスを↓
 

 河合(磐田6)がゴール前で合わせる!
 

 見事ゴールイン。これで1-1。 
 


 後半開始早々、同点に追いついた磐田。
 

 さらにシュートを放つ河合(磐田6)
 

 フウガも惜しいシュートが続く。
 

 一進一退、白熱の好ゲーム。
 

 当たりも激しくファールも多いが汚いプレーはない。
 

 本家をあまりTVで見なくなったフウガの楽しんご・外川海斗。
 

 磐田の攻撃、門田(磐田10)の折り返し↓
 

 中央の山崎(フウガ7)に届く前に石村(フウガ14)がクリア。 
 


 千葉(磐田11)のシュートは↓
 

 フウガGK揚石がクリア。
 

 今度はフウガ中村(10)がGKを引きつけて放ったシュートは↓
 

 伊藤(磐田8)がクリアする。
 

 息を切らしながら勝ち越し点を目指す両チームの選手たち。
 

 このまま終了かと思われた残り数秒。点を取りに行ったフウガの裏に出た門田(磐田10)↓
 

 放ったシュートはGKに弾かれるが↓
 

 こぼれたボールに再び門田が左足でシュート↓
 

 これがゴールに突き刺さる!
 

 土壇場の逆転ゴールに会場は大喝采!
 

 磐田の選手たちが抱き合う。
 

 なんと時間は残り0秒!劇的なゴールで熱戦に終止符を打った!
 

 そして1-2でタイムアップ。磐田がついにフウガにリベンジ達成。
 

 劣勢で始まった試合を見事に覆したDELIZIA磐田。
 

 観客と喜びを共有。
 

 東海リーグ3連覇に向け素晴らしいシーズンスタートを切ったDELIZIA磐田だった。
 
 
 
 

 DELIZIA磐田キャプテン千葉選手(11)に試合後お話をお聞きしました。
 フウガとは因縁で、フウガを常に追いかけてチームとして戦ってきましたし、
 本当にいい刺激を受けて毎回試合していますので、こういう舞台で勝てたのは良かったと思いますし、
 相手が1.5軍とかは関係なしにリスペクトして常に100%やるということを代表からも言われて今回も試合に挑みました。

 今回はアグレミーナさんが主催ではあるんですが、フットサルの魅力は誰でも楽しめることだと思うので、
 子供たちや地域の人に沢山見てもらって、僕らの100%のプレーを楽しんでもらえたら嬉しいですし
 すごく良い舞台でやらせてもらえて、僕らも楽しかったです。

 (フウガの特に前二人のプレスが凄かったと思うのですが、いかがでしたか?)
 正直、東海リーグ3連覇を第一の目標にしていましたので、オフはしっかり取ろうということで
 今大会のモチベーションのもって行き方が難しかったのですが、
 その中でも100%力を出そうということで、チームの皆を信頼してこまめな選手交代とかで
 なんとか試合の中で対応できていったと思います。
 逆に言えば最初は少し恥ずかしい試合だったと思うのですが
 チームのコミュニケーションの結果、勝つことが出来て良かったと思います。
 今年も新しいメンバーも入ってチームの底上げを図っていますし
 常に100%の全員プレーで東海リーグを3連覇し、そして全国の舞台で活躍したいと思います。


  試合後、観客からも記者陣からも素晴らしい試合を称賛する声が多くあった。
  主力を欠いたとは言えフウガを破った、それも序盤に圧倒されフウガの強さを強烈に
  感じた後の勝利だっただけに選手と地元のファン、メディアの喜びは大きかった。
  プレスルームでも、相手が1.5軍だろうと関係ない、フウガを破ったことが大きい、という声があった。
  現在、東海リーグでこれだけの観客に見てもらう機会は少ないが、観客からまた見たいという声も上がっていた。
  DELIZIA磐田にとっても東海リーグにとっても有意義な試合となった。


   
  第1試合:VEEXキムラvs広島F・DOも掲載します。お楽しみに。

  
   


 

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Fリーグ順位表

順位 チーム 勝点 得失
1 → team logo 名古屋
オーシャンズ
30 +59
2 → team logo バサジィ大分 26 +34
3 → team logo フウガドール
すみだ
23 +4
4 → team logo 湘南ベルマーレ 18 +6
5 → team logo バルドラール
浦安
18 +1
6 → team logo シュライカー
大阪
18 -1
7 → team logo ペスカドーラ
町田
18 -3
8 → team logo 立川府中
アスレティックFC
16 +1
9 → team logo ヴォスクオーレ
仙台
10 -17
10 → team logo Fリーグ選抜 7 -21
11 → team logo エスポラーダ
北海道
6 -21
12 → team logo ボアルース長野 1 -42

2019年第11節終了時

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