Fリーグ2012 powered by ウィダー in ゼリー 開幕前特集1
バルドラール浦安 トレーニング風景 & 岡山監督インタビュー
Fリーグ2011で東日本最高の5位、そして全日本選手権PUMACUP2012で準優勝し、今期はさらに上を目指すバルドラール浦安。開幕まで1ヶ月となった5月12日、千葉県某体育館で関東2部FCmmとトレーニングマッチを行うと聞き、チームの状態を見せていただくとともに、岡山監督に今シーズンの抱負をじっくりとお聞きしてきました。
試合開始前、アップする浦安。
次々に選手に声をかけ、今日のフォーメーションの確認する岡山監督。
この日は日本代表組が中国遠征で不在。中島・岩本ら残りの主力メンバーは参加。
対戦相手のFCmmは千葉県幕張総合高校サッカー部OBを中心に作られたチーム。昨年の関東リーグ2部8位だ。
試合は35分ハーフのランニングタイム(ファール等で時計を止めない)形式で行われた。
メモを撮りながら試合を見つめる岡山監督。右にいるのはこちらも千葉県が地元、
全国のフットサルチームをまわって取材する、おなじみさすらいフットサラー伊藤大和さん
試合は浦安がボールをまわし、FCmmは引いてカウンターを狙う。
デウソンから移籍の注目選手・渡井。左右遜色ないドリブルとシュートで攻撃力アップが期待される。
目立ったのはセグンドから昇格した杉尾。左サイドを何度も突破しシュート・クロスを放った。
先制点は17分、その杉尾が左サイド深い位置からの折り返しを中央から決めた。
浦安でビブスを着ている選手は浦安セグンドのメンバー。数名が参加し将来の昇格に向けて試されている。
2点目を取ったのは右サイド深津のクロスに合わせたセグンドの平山。
元ファイルフォックスの平山は今年関東1部に上がったセグンドで、古巣との対戦も楽しみだ。
前半は2-0で終了。ハーフタイムは5分間。
後半に入ると浦安のプレスをかける位置が前方になり運動量がさらに増える。
長身ピヴォ川俣は今年も健在。後半は存在感を示した。
3点目はこれもセグンドからの昇格組・丹野聡士。昇格組の活躍が目立つ。
浦安は攻められる部面は少なく試合は余裕があるがトレーニングなだけにボール奪取には手を抜かない。
ベンチからコートを見る目も真剣だ。
川股は惜しいシーンは多い。決めきれないのを克服できるか。
FCmmは決定機は2回ほど。それもカウンターで、流れから浦安を崩すシーンは残念ながら作れなかった。
試合は4-0で終了。いろいろな選手を試しながらもポジェッションを高く保った浦安らしい内容だった。
クーリングをしながら談笑する深津・渡井・杉尾。
柔軟をしてこの日のトレーニングは終了。延べ時間はアップから2時間15分ほどだった。
試合後、バルドラール浦安・岡山監督にインタビューの時間を頂きました。
<今シーズンの目標を教えてください。>
そうですね。今シーズンの目標は何よりもまず「優勝」ということを考えています。
すごい外国人が入ったとかではないですし、ベースのメンバーは変わらないんですが、
昇格した3人と合わせて5人の新しいメンバーが刺激を与えてくれると考えていますし
プラス5だけでなくてそれ以上の効果をもたらしてくれる選手たちだと思っていて
底上げという意味ではかなり大きいと思います。
実際、ここ1・2年で特にディフェンスに関してはかなり進化したと思っていますし
これをベースにこのメンバーでさらに押し上げていきたいと考えています。
<PUMACUPは準優勝で、チームの成熟度に加えて勝負強さが目立ったと思います。
成熟度と勝負強さ、今シーズン、まだ足りない、より高めたいと考えているのはどちらでしょう?>
それは両方ですね。ディフェンスは良くなってきていたので、チームとして決定力をあげることを
昨シーズンのリーグ終盤から心がけてきて、事実得点力が上がってきたところはあったと思います。
ただPUMAカップもリーグ序盤もそうだったんですが、内容が伴わなくても
勝ち星があがってしまう時もあって、逆に内容が良くても勝てないこともあります。
PUMAで勝てたからああいうやり方でいいとか、それで行こうとかは思っていないですし
やはり内容と勝負強さの両方を高いバランスで両立できないと優勝というのは厳しいと思うんですね。
そのことは選手たちに常に話していますしチーム皆で意識して練習を重ねていかなければいけません。
シーズンを通して見れば、やはりチャンスを沢山作ったチームが勝つと思いますし、
もちろん内容が良くないときに勝負強さで勝つときも一時は必要だと思うんですが、
それは長くは続かないと思うので、本当の常勝チームを作るためには、しっかりチャンスも作って、
苦しいときは勝負強さも見せて、っていう両方持ったチームにならなければいけないと思っています。
<昨年3位が目標で5位でしたが、今年の時点で地力で優勝を狙えるチームになるとお考えなのですね?>
その通りです!
<新戦力の渡井選手・田中智基選手に関してはどのように評価されてますか?>
一見浦安によくある選手のように見えるかもしれませんが
今うちにない特徴を持っている選手たちだと思っていて、それで加入してもらいました。
ポジション的にかぶる選手には競争も生まれるでしょうから、
今いる選手の危機感が生まれることも期待しています。
渡井に関しては左右のシュート力・得点力を期待していますし、突破力も期待しています。
<セットの組み方のイメージはありますか?>
それはまだこれから、選手たちを見て決めていきます。
<渡井選手は動き方は違いますが、持ち込んでシュートも打てるという意味では
稲葉選手と似てる部分もあると思いますが?>
稲葉ほどはいけないとは思いますが、まあ似てる部分もあるし、
逆に言えば稲葉のような選手が彼一人しかいなかったので、
渡井がもう一枚加わるというのが大きいと思います。
それと持ち込むという意味では田中の方が、シュート力では渡井の方があるかもしれませんが
個人で打開という意味では高い能力を持ってると思うので、そういう部分で期待しています。
相手の崩し方というのはいろんな形があると思うんですが、形だけで崩せないときもあって、
それを打開しないと勝ち続けられないと思うので、一人で状況を変える選手、
それも最後の10mというところを打開できる選手という意味で田中には期待しています。
<今日の試合の出来栄えはどうですか?>
良かったですよ。ポストに当たったり、2対2とかカウンター外したりとか
課題はありますけど、昨日の夜かなりフィジカルの激しい練習をして
それから24時間経っていない状況の試合で、一番のテーマに上げていたプレスが
いいポジショニングから連動して掛けられていたので結構良い出来だったと思います。
<後半プレスが激しくなったと思いますが何か指示を出されたのですか?>
指示は出しました。が、それよりも前半は昨日の疲れもあって暖まり切らなかったのかもしれません。
体が暖まって自然と良い動きが出来ていったのでしょう。。
<今シーズンはアジア選手権、ワールドカップもあります。フットサルにとって良い年となるでしょうか?>
なでしこを見ててもそう思いますけど、代表の力というのはその競技の力を示すものだと思います。
代表の力は代表の選手だけの責任ではなくて、それぞれのチームで普段どういう練習をしているか、
どういう選手を供給できるかということだと思うので、そういう意味では責任を感じています。
代表もいろいろ言われますけど、代表のミゲル監督はいい監督だと思うし、
もし上手くいっていないんだとしたら、責任の何割かは僕らにも責任があるのかなと思います。。
<最後に今年の浦安のここを見てほしいということがあれば教えてください。>
僕らは浦安らしいボール回しだとか、そういった部分を期待されてると思うし
でもそれだけじゃ足りないと思っていて、そこからさらに進んで、力強さだったり強引さだだったり
ゴールに向かう姿勢だったりとか、アグレッシブルなプレーを目指して行くので
そういった部分を見て感じてもらいたいなと思います。
試合後に会場に残ってまでお時間を取っていただき、ありがとうございました。
岡山監督の冷静さ中に秘めた熱い情熱を感じることが出来ました。
今シーズン、浦安の更なる活躍を期待し、開幕を楽しみに待ちたいと思います。
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時