第22回全日本選手権
3位決定戦 3月20日 代々木第一体育館
府中アスレティックFC 1-0 デウソン神戸
「3位決定戦は1点を守り切った府中が勝利」
府中と神戸の3位決定戦は、府中がその持ち味を発揮した。
序盤はやや府中のペース。
10分、中央をスルスルと抜けた渡邉がGKと1対1のチャンスを掴むが、ここはGK小石峯に防がれる。
その後府中が5ファールを取られたこともあり、やや神戸が優勢に試合を進めるが得点には至らず前半を終える。
0-0で迎えた後半28分、神戸は左サイド相井のボールを受けた原田が落とし、
そのボールに走り込んだ相井が強烈なシュートを放つが、惜しくも枠を外れる。
府中も33分、皆本が左サイド突破し折り返すと、中央でボールを受けた渡邉が反転シュートを放つが、
ここは神戸GK小石峯が至近距離で体を張り得点を与えない。
33分、相手右サイドの角へ侵入した徳嶽に皆本がパスを送ると、徳嶽が皆本へリターン、
さらに皆本が中央へ落とすと、これを受けた宮田がミドルシュートを決め、ついに府中が先制する。
リードを許した神戸もすぐに反撃。
34分、カウンターから抜け出しGKと1対1になった相井だが、シュートはGK田中に阻まれる。
37分にはGKに松宮を据えてパワープレーに出る。
左サイド、相井の落としに走り込んだ稲田がフリーでミドルシュートを蹴り込むが、
ここもGK田中に防がれる。この日の神戸はどうしても1点が遠かった。
結局、府中がGK田中を中心としたディフェンス陣で虎の子の1点を守り切り、3位で今大会を終えた。
神戸は、この日鈴村がラストマッチとなるため、何とか勝って終わりたい所であったが、
前日の大阪戦の疲労が抜けきらなかったか、特に肝心の鈴村が3日連続の出場でもあり、
パフォーマンスの面でその疲労をダイレクトに受けてしまった形となった。
原田、相井、稲田など頼みの攻撃陣もこの日は不発に終わった。
これで、原田、鈴村と神戸・攻守の顔が揃っていなくなる。
来季はややフレッシュな顔ぶれとなりそうだが、
そんな中、鈴村新監督がどのようなチームに仕上げるかが見所となるであろう。
一方の府中も決して満足のいく試合内容ではなかったはずだが、
それでも守備能力の高い選手達を中心にロースコアに持ち込み、少ないチャンスを物にした。
来季もこの守備を中心としたチーム作りという所は継続路線で行くであろう。
さらに上位を伺う来季はこれにどれだけ攻撃面の積み上げができるかが鍵だ。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時