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　関東リーグ2012　第7節　寒川総合体育館　8月4日

　　　関東リーグ1部は前半戦の最後、第7節。
　　　すでに1位フウガ、2位ファイルフォックスが全日本選手権のシード権を確定させ、残りの枠は２つ。
　　　第1試合でフウガに敗れた3位ゾットが勝点10で終わったため、
　　　第3試合の勝点8セグンドは勝てば自力でシードを獲得できる。
　　　第4試合の勝点10カフリンガは引き分け以上でシード権獲得。
　　　同じく第4試合の勝点7ブラックショーツは
　　　セグンドが引き分け以下で終わり、自身がカフリンガに勝つことが条件となった。

　第3試合　アルティスタ埼玉　1-1　バルドラール浦安セグンド
　　
　開幕当初、1部上位陣との対戦に苦しんだセグンドだが、徐々に調子を上げこの試合に勝てばシード獲得までこぎつけた。
　相手は7位アルティスタ。まだ1勝のアルティスタだが実は内容は悪くない。　
　この試合も開始早々にコーナーキックからアルティスタが先制点を奪い、その後もアルティスタのボール回しに
　なかなかペースをつかめないセグンド。さらに5分で早くも5ファールと苦しい立ち上がり。
　7分、8分には第2PKを献上。しかしこのピンチを防ぐと徐々にセグンドが巻き返し始める。
　しかし決定機に決め切れず、前半は1-0でリードを許したまま終了。
　後半、激しい前プレを仕掛けるセグンド。25分に加藤の突破から平山のスライディングでようやく追いつく。
　これで一気に逆転かと思われたが、このまま下位に甘んじたくないアルティスタも集中を切らさない。
　勝ちが必要なセグンドだが得意のボール回しでもアルティスタを圧倒することが出来ず、もどかしい展開。
　残り3分からセグンドはパワープレーを仕掛けるが、かえってゴール前に迫れず早く時間が過ぎる。
　セグンドの顔色が変わる中、1-1で終了のホイッスル。あと1点でつかみ掛けたシードを逃す結果となった。

　

　開始30秒、コーナーキックから中央で小原(アルティスタ11)が押し込みアルティスタ先制。
　

　
　

　
　

　まだ焦った感じはなかったが、セグンドはファールを次々と取られる。
　

　
　

　7分、8分の第2PKをしのいだセグンド。この辺りから支配率でもようやくアルティスタを上回り始める。
　

　
　

　

　前半は1-1で終了。互いにまずまずといった内容。
　

　しかしシードが掛かるセグンドにはプレッシャーが掛かる。
　

　後半は立ち上がりから激しいプレーの応酬。
　

　25分、加藤(セグンド30)からの折り返しを中央にスライディングした平山(セグンド33)が押し込み、ついに同点。
　

　
　

　しかし流れはセグンドに行ききらない。アルティスタも互角に競り合う。
　

　
　

　
　

　　
　

　

　最後の猛攻も出来ず･･･無念のホイッスル。セグンドはシードを逃す！
　

　シード争いがすべてではない。アルティスタも勝利が欲しかった。こちらも惜しい引き分けに悔しそうだ。
　

　　
　

　
　

　試合後、無念の表情を浮かべていたセグンド米川監督にお話をお聞きしました。
　
今日は最初はファールが多すぎて、後半は多少チャンスは作れましたが決めきれなくて、基準の高い試合ではなかったですね。
累積とか移籍する選手もいてメンバーが揃わなかったので苦しい試合になるのは分かってたんですが、
GKの目の前で外すシーンが3･4回あったと思うけど、やはりそれを決められないと厳しいかなと。
うちは得点者もばらついていて、個で凄い強い選手がいない、誰が点を取るんだというのが明確になっていないのが課題で、
まあそれが出来る選手ならセグンドというチームにいないかもしれないので、それを改善していくのが役目なんですが。
今日シードが取れなかったことで、選手権のスケジュールが厳しくなったんですけど、来年再来年Fリーグで
活躍する選手を作るという意味で言えば、試合数が増えることをプラスを考えるように選手たちにも伝えたいと思います。
でももちろん選手権も、リーグ後半戦もどちらも手を抜かず、勝ち抜くつもりで頑張りますよ。

　第4試合　ブラックショーツ　vs　カフリンガ東久留米
　　
　ここまでゾットが勝点10、セグンドが勝点9となり、直接対決の成績からゾットのシードが決定。
　最後の座をめぐり、勝点10のカフリンガは引き分け以上、ブラックショーツは勝利でシードが決まる第4試合。
　調子の上がってきたブラックショーツと前節久々に快勝したカフリンガの直接対決は決定機連続の打ち合いとなった。　

　

　寒川体育館はブラックショーツのホーム。選手は我が子や親戚の子やスクールの子供たちを連れて入場。
　

　　
　

　開始なんと13秒、右サイドを突破した高橋(ショーツ10)のクロスを↓
　

　厚東(ショーツ5)が押し込んでブラックショーツ先制！
　

　ホーム開催＆シードの掛かる大事な試合をさい先良くスタート！
　

　さらに2分、高橋(ショーツ10)のカウンター↓
　

　そのまま遠目から放ったシュートがゴール右下に決まる！
　

　
　

　2分で2-0。カフリンガはショック。
　

　カフリンガはすぐにメンバーを入れ替えて立て直しを図る。
　

　このあとはカフリンガが徐々に盛り返すが、ブラックショーツはこのところ攻撃的な守りで
　カウンターから点を取っている。リスクを承知で攻めるカフリンガ。
　

　
　

　
　

　
　

　カフリンガのシュート攻勢にも落ち着いて対処してきたブラックショーツ。
　

　19分、ブラックショーツ、中央カウンターから左サイドの山口(15)↓
　

　そして中央へのパスを柴田(9)がアウトサイドで浮かせてゴールに流し込む。
　

　
　

　これで3-0。ブラックショーツのシュートはここまで10本。
　カフリンガのお株を奪う大人の戦いぶりを見せるブラックショーツ
　

　　
　

　前半終了。試合運びに満足そうなブラックショーツ。
　

　
　

　シードが掛かっている。負けられないカフリンガは後半さらに仕掛ける。
　

　しかしブラックショーツGK冨沢がカフリンガの前に立ちはだかる。
　

　
　

　
　

　
　

　
　

　25分には右キックインからミドルシュートを厚東(ショーツ5)が決め追加点。4-0。
　

　
　

　カフリンガは苦しくなっても諦めるわけにはいかない。どんどん前へ出る。
　

　
　

　
　

　
　

　31分、ようやく安藤(カフリンガ2)から入ったボールを坂本(カフリンガ30)がボレーで合わせ1点を返す。
　

　
　

　喜びもそこそこに次の攻撃を仕掛けにいく坂本。
　

　しかし次のチャンスはGK冨沢が飛び出してセーブ。
　

　
　

　
　

　
　

　
　

　
　

　34分、カフリンガのタイムアウト時に度重なる接触で傷めた足を治療する冨沢。
　

　しかしブラックショーツの守りは冨沢だけでない。ここは垣本(カフリンガ19)のシュートを岡花(ショーツ18)が蹴り出す。
　

　終盤はカウンター合戦。
　

　
　

　
　

　時間がなくなり負けを意識しだしたカフリンガ。シードが遠のく･･･
　

　カフリンガは最後まで攻め続けたが最後の攻撃もゴールを揺らすことが出来ず。
　

　ブラックショーツが見事守りきり、4-1で勝利！ 6位から大逆転でシードを勝ち取った！
　

　
　

　
　

　相手の倍以上、53本のシュートも実らず。前半の無得点が痛かった。無念、カフリンガ･･･
　

　
　

　ブラックショーツはホームの観客に全力の勝利報告！
　

　守りから勝利をもぎ取り、このところ3勝1敗で3位浮上のブラックショーツ。優勝争いに絡めるだろうか。
　

　この日も先制アシストと2点目のゴールなど、ブラックショーツの得点源、高橋選手にお話をお聞きしました。
　
＜Q.チームの調子が上がってきましたね？＞
個人的には開幕戦の時からそんなに調子が悪い感じはなくて、確かにディフェンスの部分で簡単に点を取られて勝ちきれなかったんですけど、ボールは回ってて悪くはないと感じてました。そんな中で3試合目にフウガと当たって、僕としてはあまりいいフットサルとは思わないけど、とにかく守りきろうということで(1失点で)引き分けに持ち込んで、チーム的にも「守れる」っていう手ごたえを掴みましたね。それが自信になったんだと思います。
＜Q.フウガのときは引いてましたけど、それをきっかけに攻撃的なディフェンスが出来るようになったんですね？＞
攻撃的かどうかは分からないですけど、僕が前線に入ったときは中盤からプレス掛けてゴールに結びつけようとしてますね。でも、もっと僕らからボールを回して主導権を取るフットサルをしたいと思っていますけどね。
＜Q.今日はシードの為に最初から点を取りにいったんですか？＞
そうですね。でもカフリンガは個々の能力も高くてあんな風に最初から点を取れるとは思ってなかったですよ。まずディフェンスをしっかり1対1負けないようにして、そこから攻撃は積極的に仕掛けるようにって言われて入りましたけどね。
＜Q.これでシードも取って、順位も3位ですね。＞
シードはブラックショーツは初めてだと思うんですよね。序盤こんなに上にいたことないんで。(笑)
それにたぶん皆、上位の予想にブラックショーツって名前は出てなかったと思うので、ちょっとびっくりさせることが出来てるかなと。でも結果は良くても内容はよくないし、運で勝ってるところもあると思うから、そこを確実に内容も伴うように頑張って、いい位置まで来たんだから最後まで上位を追い上げたいですね。
＜すみません、僕も前半3位は予想していませんでした(謝)。 でもリーグを盛り上げるために後半戦も期待しています！＞

　　 　



　

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写真：金子保子 中根高磁

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