Fリーグ2012 第6節 さんりーな掛川 7月29日
アグレミーナ浜松 vs ペスカドーラ町田
今期Fリーグ入りした浜松だが、第5節まで0勝5敗、得点10失点28と厳しい状況が続いていた。
しかし第6節で当たったのが町田。町田はここまで8位と低迷しているだけでなく、
かつても花巻の連敗ストップなど、厳しい状況に追い込まれたチームに勝利を献上してきた。
ここで勝とうと意気込む浜松と、連敗ストッパーのイメージを払拭したい町田の試合はやはり接戦となった。
浜松は待望の新戦力・オマー・ニージャーリ選手がオランダから加入し初出場。起爆剤になるだろうか?
町田は怪我で戦線離脱中の金山、本田(ジャッピーニャ)に加え、正GKの原選手も
スペイン挑戦で移籍してしまった。ますます選手事情は厳しい。
助っ人は来たがキャプテン蓮池選手は出場停止。しかし士気は高い。
序盤、浜松が勢いよく攻め込む。
オマー・ニージャーリも先発出場。主に前線でボールを裁く。
3分、左サイド抜け出した萩原(浜松6)からのシュートパス↓
これを向島(浜松2)が身体で押し込む。
Fリーグで初めて先制点を奪った!
このあとは町田の反撃。5分、左の森谷(町田3)ぁら中央の甲斐(町田5)へ↓
甲斐から森谷に戻すと↓
森谷が左へ開きながら放ったシュートがゴールを捉える。
町田すぐに追いつき1-1。
原の移籍で久しぶりの出場となった町田のGK鈴木。
「とても緊張した」というが、判断の良い飛び出しで攻撃を阻止するなど動きは悪くなかった。
14分、町田のボール回しからゴール前で浜松が一旦カットするが↓
こぼれたボールが甲斐(町田5)がディフェンスを良く見てフェイントからシュートを決める。
ベテラン健在。甲斐修侍の得点で1-2と町田が逆転に成功。
前半のシュートは浜松11本、町田21本。ポジェッションは町田が高いが浜松もカウンターでチャンス数は互角。
このまま町田リードで前半終了かと思われたが。
終了間際、キックインから向島(浜松2)が、豪快にミドルシュートを決めて同点!
前半残り数秒で追いついた浜松。ここまでは浜松に運もあるように思えた。
1-1でハーフタイム。
前半2得点の浜松・向島選手。
初勝利へ向け、円陣を組む浜松。
後半、立ち上がりは町田がいいと思われたが。
24分、ニージャーリ(浜松10)のシュートを町田がブロックしたこぼれ玉を、田中(浜松22)が拾ってシュートを決める!
浜松再逆転に成功!これは勝利の流れか?
初勝利を献上したくない町田も激しい攻撃を仕掛ける。
しかし浜松も必死。プレーに気持ちが現れていた。
33分、向島(浜松2)の左からのキックインを松本(浜松7)、再び向島とつなぎ逆サイドへパス。
フリーとなった田中(浜松22)がゴールへ押し込む!
浜松追加点で4-2。終盤での2点差。さらに勝利が近づいた。
36分、町田のタイムアウト。
町田はGKを滝田に代えパワープレー開始。
すると直後に篠崎→滝田→横江→森谷とダイレクトパスがつながりゴール前でフリーになった森谷(町田3)が決める。
これで4-3。町田が意地を見せる。
浜松タイムアウト、GKを山本(浜松1)から赤窄(浜松20)に代える。
しかし終了間際39分、甲斐(町田5)のパスから↓
中央の森谷(町田3)が振り向き様のシュートでゴールに蹴りこむ!
4-4、土壇場で同点に追いついた町田。
町田は一気に逆転を狙い、残り僅かな時間もパワープレーで攻め続ける。
ここは何とかしのいだ浜松。
4-4でタイムアップ。
最後のパワープレーの2得点で同点とし、Fの先輩の意地を何とか見せた町田。森谷はこの日3得点
浜松は初勝点だが悔しさが残る試合となった。
浜松はF初勝利が待たれる。頑張れ浜松。
町田・関野監督のコメント
ここ2試合、思うようなゲーム運びが出来ないのと、前節と同じ形で前半の終わりに失点をしているので、
その辺を修正しなければいけないと思う。
町田にとって引き分けという結果は何の意味も無く、負けたのと同然なので、次節に向けてもう一度全部やり直す。
今、怪我人が多いのと、GKの原もスペインへ出てしまって、選手の駒が足りない状況でやっているが、それを理由にはしたくないと思っている。今残されたメンバーで精一杯出来ることを次節に向けてやっていきたいと思う。
町田キャプテン・大地選手のコメント
ここ4試合勝つことが出来ず、今日こそは勝点3を取りたかったのだが、結果的に引き分けになってしまって残念。次節はもっと連動したフットサルをして勝点3を取りたいと思う。
浜松・前田監督のコメント
暑い中、観客の皆様と応援してくれている皆様が掛川まで足を運んでくれたことに大変感謝している。そして、後半途中まで2点をリードするという形の中で、残念ながら最後パワープレーによって引き分けに終わってしまった。正直悔しい。
勝ち点1を取れたことは一歩前進したが、クラブには納得してもらえない状況かと思う。
パワープレーをやってくることが分かっていながらも、その対策が出来ないことによって後手後手にまわってしまったという事は間違いない。
相手がパワープレーをやってきたときに最初ボックスという形でディフェンスをしていたが、絞り方やポジショニングに関して、選手一人ひとりが孤立してギクシャクしているように見えた。そこを改善するために、ちょうど相手がタイムを取ってくれたことによって、選手たちがパワープレーの守備に対して話をしていた。結果、ダイヤモンドという形になったパワープレーを止めよう、という話になっていたが、相手のボール回しとポジショニングが上手いことによって、私たちがダイヤモンドを維持できなくなった。そのダイヤモンドという形がどうなのかは分からないが、普通にパスラインを切ればフリーでも問題なかったと思ったが、誰が前に行って、誰が後ろに下がって、誰がパスラインを切るかということが、選手同志の中で混乱しているように見えた。一つのボールに対して3人・4人といってしまうことによって、後ろの選手から結果ゴールを奪われてしまった。
その辺は、チームを指揮している者として監督の意見でやるべきだったかと思うし、頑張ってくれた選手と最後まで応援してくれた皆様に対して大変申し訳なかったと思っている。自分がしっかりと準備できなかったことが、勝点3を勝点1にしてしまった原因だと思う。
<Q.相手がパワープレーをしてきたときに、GKを山本選手から赤窄選手に変えたが、その意図は?>
フットサル経験のある赤窄選手に変えることで、声も出せるし、修正するには手っ取り早いのかと思った。しかし、しっかり対策をしていれば山本選手でも止められたかもしれないし、山本選手ともロッカールームで話をしたが、山本選手には自分の選んだことが申し訳無かったのかなと思っている。それは、自分がそういう準備をしなかったことによって失点をしてしまって山本選手を変えざるを得ないという状況になったことが、山本選手にとって納得いかないことであれば申し訳なかったと思う。やはり、僕も少し勝ちを急いだのかなと思う。申し訳ない。
選手のほとんどが勝ちゲームだと思っていたものを引き分けにされたことによって、チームの士気が下がらないように、きちんと練習等で話をしながら切り替えて、次こそ勝ち点3を取れるように頑張りたいと思う。
浜松・ゲームキャプテン・萩原選手のコメント
勝利はすぐそこまで来ていたのだから、やはり一勝あげるという難しさをまたこの試合で知った。前半、自分のミスで失点してしまったということもあるし、同点に追いつかれてしまった原因というのも確実にあると思うので、自分自身の反省と、相手チームがパワープレーをしてきたときに、どうディフェンスをするかという部分は課題になったと思う。しかし、攻撃の部分は確実にゴールまで行けるシーンが増えているので少しずつ勝ちが見えるゲームを出来るようになってきたかな、という思いはある。
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記事・写真 大関朋美 編集:中根高磁
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時