Fリーグ2012 第22節 12月15日 府中市立総合体育館

 府中アスレティックFC vs ペスカドーラ町田 
   
  大阪とプレーオフホーム開催をかけて2位を争う3位府中と、
  このところ好調で下位を引き離し中堅チームを追う8位町田の対戦。
  東京ダービー、しかも久しぶりの府中市内の開催ということで観客は1258人。立ち見も出る盛況ぶりだった。

 

 試合前、上咽頭癌であることを発表した神戸・鈴村選手のユニホームを両チームで掲げ、回復を祈った。
 

 この対決は今期府中の2勝。しかし過去のこの東京ダービーで府中はホームでの勝利がない。
 このところ5試合負けなしの町田は上位との差をつめる絶好のチャンス。
 

 

 
 

 立ち上がり、ポジェッションは互角。
 

 府中は縦に早い攻撃でチャンスを作る。
 

 
 

 8分、町田のコーナーキックを府中がカットし、小山からのスルーパス↓
 

 右サイト上がって来た完山が抜け出し、キーパーの位置をよく見てネットをゆらす。  
 

 
 
 

 府中が先制。1-0。
 

 しかし直後の9分、左サイドでボールを受けた横江が、グランダー気味のシュートを放つと↓
 

 ディフェンスの間を抜けてゴールイン! 1-1の同点に追いつく。
 

 
 

 なんとこのゴールがFリーグ通産4000ゴール目。ご満悦の横江。
 

 ところがまたすぐに府中が突き放す。11分、府中のカウンター。
 左サイドでボールを受けた宮田が滝田のディフェンスを振り切りファーサイドへパス↓
 

 これを前田がしっかり決めて追加点。これで2-1。
 

 
 

 この後、シュートは少ないが互いのチェックが激しい試合が続く。  
 

 

 

 
 

 
 

 前半はこのまま2-1で終了。得点機を生かせず首を振る狩野。
 

 ハーフタイム。
 

  
 

  
 

 後半は積極的に攻める町田に対し、府中がカウンターで対抗する展開。
 

 
 

  
 町田が優勢に試合を進める。
 

 
 

 
 

  
 再三のピンチに痛むGK村山。しかしこの日の府中ベンチはキーパーの控えがいない。
 

 
 

 府中のカウンターも惜しいシーンが続く。
 

  
 

 前半は中盤争いが多かったが、後半はゴール前のシーンが増える。
 

 35分、永島が倒され府中のファールが6つ目で町田に第2PK。
 

 追われている府中は渋い表情。
 

 キッカーは横江。しかしキーパー村山が右手で弾き同点ならず。
 

  
 残り3分、町田は滝田にキーパーユニホームを着せパワープレー開始。
 

 だが、見せ場を作れず2-1で試合終了。府中が逃げ切り、今期の東京ダービーを3連勝とした。
 

 

 町田は追い上げの勢いが止まる敗戦。9位とも差があるが7位とも差が付き当面8位が続きそうだ。
 

 府中は3位。大阪との勝ち点差は23節終了時点で2。4位神戸との差は5。プレーオフに向けた戦いは最後まで続きそうだ。
 

  
 

 町田・関野監督のコメント 
 
負けたことは非常に残念に思っています。ここまで5試合負けなしでこれていたので、それを継続したいという思いもありましたし、選手たちも今日のゲームの中では、やるべきことはやってくれたと思います。ただ、やはり府中さんはプレーオフに行くために必死になってやられていて簡単に勝てるとは思っていなかったですし、特にブラジル人3人の存在は大きかったなと感じました。ただ他に関しては、ディフェンスにしろオフェンスにしろ、負けているとか差があるとか正直そんなに思いませんでした。後半は結構良い形でゲームを進めることができ、そこで最終的には点が取りきれなかったという差があるかなと思います。でも、自分たちがやるべき事・やらなきゃいけない事を選手たちは精一杯やってくれたと思いますし、最後の最後まで走りぬいてくれたと思いますので、次につながるゲームはできたと思います。

Q.後半かなりペースをつかみ、良い形ができたと思うが、その要因は何か?前からプレスに行ったのが良かったのか?
前からボールを奪いにいったということではなく、うちのボールポゼッションのサポートのスピードが上がったということ。前半は停滞していた部分があって、特に大地のセットはそれが後半変わって、ボールを持っているボールホルダーに対してのサポートが非常に早かったので、たぶん府中さんが、前半のようなディフェンスでプレスをかけることが上手くいかなかったのだと思います。

 府中・伊藤監督のコメント
 
東京ダービーということで、お互いの意地のぶつかり合いのゲームだったなと思っています。その中で、前週(北海道戦で)同じ2-1の状況から逆転されたということがありましたが、今日は選手たちが最後まで耐えて勝利を収めてくれたので、そのことに関しては今後の自信につながるなと評価しています。

Q.前節、かなり劇的な逆転負けで、チームの雰囲気などはどうだったか?
正直に言うと良くはなかった。ただ、先週は土曜日に北海道の北方まで行って帰ってきてということがあって、約10時間移動があり結局東京に戻る、と。そして、翌朝も朝の5時から選手たちは起きて移動して、試合会場に着いたのも1時間前という状況で試合をしました。もちろん、負けて悔しいという気持ちはありましたが、その中でも選手たちが戦う気持ちを見せてくれ、結果にこだわろうとやってくれたというのは非常に頼もしく感じましたし、とても誇りにも思いました。結果は残念でしたが、更衣室に選手たちが戻ってきたときには、全員が座り込んでしまうようなコンディションで戦ってくれ、全て出せたな、と。そういう意味で、このチームは本当に気持ちの強いチームだな、と思ったので、彼らのその姿・その気持ちを、今日は示したのではないかと思います。

Q.ゴレイロが村山だけという、大胆だが、あれはパワープレー要員を確保するような意味があったか?
勿論あったが、選手の状態・様子を見て、今日は森が非常に頑張って調子が良かったので、どこかのタイミングで入れられたらな、と、彼のパフォーマンス、チームへの貢献が素晴らしかったのでメンバーに入れたということです。

Q.リスクがある選択ですね。
A.そうですね。リスキーですけれども、去年は27試合中、15~16試合はキーパー1人で戦っているので、そういう意味では、これも一つの戦い方の選択肢かなと考えていました。

Q.後半あれだけ町田が良い働きを見せて、それを凌ぎきって1点差で勝った。その要因は何か?
今日は選手たちの勝利だと思います。彼らの気持ち、この1週間本当に辛いところを彼らが支えてくれた。やはり連敗しないところが、本当にこのチームの気持ちの強さなんじゃないかな、と思います。

Q.皆本選手の復帰が発表されたが、どのような期待をもっているか?
うちには、いないタイプ、ALAで動けて、裏に抜けていくような、スピードがあるタイプの選手がいないので、そういう意味では非常に自分たちに足りないピースになるんじゃないかなと思います。
 
 
 
     この試合の公式記録はこちらです。

     



 

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写真・記事:大関朋美 

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Fリーグ順位表

順位 チーム 勝点 得失
1 → team logo 名古屋
オーシャンズ
30 +59
2 → team logo バサジィ大分 26 +34
3 → team logo フウガドール
すみだ
23 +4
4 → team logo 湘南ベルマーレ 18 +6
5 → team logo バルドラール
浦安
18 +1
6 → team logo シュライカー
大阪
18 -1
7 → team logo ペスカドーラ
町田
18 -3
8 → team logo 立川府中
アスレティックFC
16 +1
9 → team logo ヴォスクオーレ
仙台
10 -17
10 → team logo Fリーグ選抜 7 -21
11 → team logo エスポラーダ
北海道
6 -21
12 → team logo ボアルース長野 1 -42

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