関東リーグ2012 1部2部入替戦 神奈川県民体育センター 2月17日
1部8位 ブラックショーツ vs 2部2位 コロナFC権田
例年、入れ替え戦は2部2位と1部ブービーの7位の対戦となっていたが、来期は1部が1チーム増え
9チームとなるため、今期は自動降格がない。2部2位と1部8位の対戦となる。
今期の入れ替え戦は、1部ブラックショーツと2部コロナの神奈川県勢同士の対決となった。
昨年までコロナも1部だったため、互いによく知る相手だが、1年ぶりの対戦。
より成長したのはどちらか?開催地も互いの地元に近い藤沢市の体育センターとあって
多くの観客が詰めかける注目の対戦となった。
長年コロナを引っ張ってきたリーダー、大場徹。
同じくブラックショーツのリーダー、飯田敏基。
コロナは「1年でさらに強くなって1部復帰」の目標を達成できるか?それを試すには絶好の相手だ。
対するブラックショーツ(以下ショーツ)。入替え戦で1部チームが負けたことはまだない。(入替えは自動昇格降格のみ)
1部では内容は良くても勝てない試合が続いた。ここで踏みとどまることが出来るか?
運命を決する入れ替え戦、試合開始。
立ち上がりは互角で始まる。コロナは2部でいつも見せていた激しい前プレは見せない。慎重に試合に入る。
むしろ相手陣からボールを取りに行くのはショーツ。相手ボールになるとすぐに囲んでボールを奪う。
3分、そのプレスからショーツのショートカウンター。
左中盤木村(ショーツ19)からのスルーパスで裏に出た宮崎(ショーツ14)がGKの飛び出しを外してネットを揺らす!
ブラックショーツが先制! 早い時間にリードを奪う。
これでコロナのプレーは激しさを増すが、ブラックショーツは落ち着いてペースを保つ。
ベンチに戻ってカメラにピースサインをくれた先制点の宮崎選手。
コロナのカウンターをスライディングで止める飯田(ショーツ1)。
守りも攻撃もショーツが早い。
6分、田口(ショーツ6)が左サイドでボールをキープ↓
反転してディフェンスを外し↓
角度のない豪快なシュートを決める!
サポーターに向かって指を立てる田口。2-0。これで完全にショーツペース。
ショーツにとって狙い通りに試合が進んでいる。
早く1点返したいコロナは大場(コロナ20)を中心に攻めるがショーツの戻りも早く決定機を作れない。
コロナの突破をコースに入って防ぐ飯田(ショーツ1)。
14分、右サイド岡花(ショーツ18)からのクロスを逆サイドに詰めた柴田(ショーツ9)が押し込む!
これで3-0。試合の主導権を握り、3点差。早くもショーツの勝利を感じるムードとなる。
焦るコロナ。矢嶋(コロナ30)のドリブルも↓
宮崎(ショーツ14)のスライディングに阻まれる。
17分、今度は左サイド田口(ショーツ6)からのパスを受け、前に上がった厚東(ショーツ5)が↓
アウトサイドに掛かるシュートを決め4点目!
4-0。接戦が予想された対戦が前半でまさかの4点差。表情が緩むブラックショーツ。
このあともショーツペースは続く。
シュートがゴールに届くショーツと↓
途中で止められたりブロックされるコロナ。
終了間際、コロナのようやく通ったゴール前へのクロスだったが江成(コロナ5)が決められず前半終了。
手応えばっちり。してやったりのブラックショーツ。
コロナはこのまま終わるわけには行かない。「後半巻き返しますよ。(大場)」
後半開始前の円陣。前半沈んだ雰囲気のコロナだったが気持ちの切り替えが出来たか、明るい表情で後半へ挑む。
コロナGKは野邨から変わって清水。
髪を結びなおす大場。
しかし後半開始に仕掛けたのはブラックショーツ。むしろ前半より高い位置から激しくプレスをかける。
コロナゴール前でボールを奪った田口(ショーツ6)が切れ込んでシュート↓
Gkが弾いたがラッシュをかけるショーツ。
田口(ショーツ6)の動きがいい。前線でどんどんボールを奪う。
岡花(ショーツ18)のシュート。
木村(ショーツ19)のカウンター。
木村(ショーツ19)のスライディング。
一人かわしてゴールに迫る田口(ショーツ6)。
絶好調のショーツ。表情も緩む。
25分、このまま終われるか!とコロナの反撃。江成(コロナ5)のクロスを↓
中央に上がった大場(コロナ20)が叩き込む!
1点返したコロナ。4-1。さあ反撃だ!
ところが直後、左コーナーキックを受けた田口(ショーツ6)が内に切り替えしてシュート↓
ゴール上に決まり5-1。またコロナは突き放されてしまう。
ここまで2得点1アシスト、大活躍の田口。
さらに30分、田口(ショーツ6)が前線でボールを奪ってGKを引き付け中央へパス↓
正面から山口(ショーツ15)がGK不在のゴールへ決める!
これで6-1。残り10分。大勢は決した。
コロナはタイムアウト。
4-0以降、少しずつやっていたパワープレーを再確認し、最後の反撃にかける。
しかしやはり攻撃の機会はショーツが多い。苦しい戦いが続くコロナ。
34分、ゴール前でフリーキックを得たコロナ。キッカーはGKユニを来た大場↓
このシュートをブロックしたショーツ、田口(ショーツ6)が一気にドリブルで駆け上がり↓
無人のゴールへ!
ダメ押しの追加点を上げる!
これで7-1。勝利を確信するショーツGK冨沢。
さらに35分、コロナのクリアを岡花(ショーツ18)がブロックするとそのはね返りがそのままゴールインし8-1。
このあとコロナは第2PKを得るがこれも外れる。
36分、朏島慎吾(コロナ10)の折り返しを↓
朏島賢佑(コロナ7)が押し込みコロナも一矢報いるが・・・
キャプテン山村(コロナ14)の表情は沈んだまま。
もう追い上げる時間はない。終盤両チームにチャンスはあるが得点は奪えず。
8-2でタイムアップ。ブラックショーツが1部勝ち残りを決定した。
喜びを噛み締めるブラックショーツ。
もう一年2部で戦うこととなったコロナ大場がブラックショーツを称える。
感謝を込めて中央に整列し会場に来た観客に挨拶。
1部残留おめでとうブラックショーツ。
ブラックショーツ、最年少で同学年の若い二人。
ハットトリックなど大活躍のブラックショーツ田口選手(左・21歳)と先制点の宮崎選手(右・20歳)にお話をお聞きしました。
<Q.1部残留おめでとうございます。>
田口選手:ありがとうございます。率直にほっとしていて、嬉しい気持ちでいっぱいです。
宮崎選手:リーグ後半、僕が入ってから勝てていなかったので、ホント勝てて嬉しいです。
<Q.田口選手は3得点2アシスト。宮崎選手は先制点の活躍でした。>
田口選手:気持ちで勝負しようと取り組んだ試合だったので、最初(2点目)は角度のないところでしたけど、気持ちで押し込もうと思いきって打ったので、それが上手くゴールに吸い込まれたって感じですね。
宮崎選手:僕は普段ゴール練習では全然入らないんで、点は取りたいと思ってたんですけど、タケルさん(木村選手)から凄い良いボールが来て、キーパーが出てきたのが見えたので浮かせば入ると思って、ホントにいいところに入ってくれたので良かったと思います。
<Q.結果8-2と大差が付きましたが、このスコアはどう思いますか。>
田口選手:まったく予想していなかったですね。権田さんとは同じ神奈川ですし、死闘になるだろうと思ってましたから、こっちも気持ちを入れっぱなしでやりましたし、ずっと声も出しっぱなしでやった結果がこのスコアになったのかなと思います。
<Q.来期関東1部での目標というのはどんなところでしょう。>
田口選手:いま僕は関東リーグ3年目で来期4年目なんですけど、雰囲気だったりスピードにも慣れてきたので、来期は優勝争いに加わりたいと思います。
<Q.神奈川対決ということはどうでしたか?>
田口選手:正直いやでしたね。権田さんには去年神奈川県選抜で全国選抜大会優勝したときの仲間が多かったですし、特に徹さん(大場選手)とはペナルティスタでも一緒で、凄く仲良くしてもらっているし、手の内もバレバレなので、やりづらかったのは確かですね。
宮崎選手:神奈川開催の神奈川対決ということで、見に来てくれる人も多かったですし、僕としては緊張してしまって、足が震えてどうしようって感じで、昨日の練習でも朝運転してここに来るときもウエッって感じでした。(笑)
<Q.勝てそうだと感じたのはどの辺からでしたか?>
田口選手:うちは相手の陣内で試合をしたいというのがあって、多少回されるところもありましたけどそこは出来ていたので、これを続けていれば勝てると信じていましたけど、正直、最後の1秒でも逆転されるのがフットサルなので、行けるというのは最後までなかったです。
<Q.前半終わって4-0でしたけど後半も激しく入りましたね?>
宮崎選手:ハーフタイムに、ここからまた仕切り直しで0-0のつもりで余裕出さずに最後まで戦おうって話し合いました。権田さんが関東2部の最終節で3-0から逆にひっくり返されちゃった試合があったので、そういうのもあるから自分たちはこれをひっくり返されないように、たとえ4-1になっても1点1点を大事にしていこうと話していました。
<Q.来シーズンの目標を改めて。>
田口選手:オフシーズンにしっかり準備できるチームが年間通して活躍できるチームだと思うので、まずはしっかりオフを休んで、始まったらしっかり気持ちを入れて、来年こそは優勝争いを、そして僕は得点王を取ります!(今期得点王のファイル)三井さんに挑みます!
宮崎選手:僕は得点王取れるようタイプじゃないんで(笑)元気(田口選手)の支えになれればいいかな、と思います。
両選手、ありがとうございました。残留おめでとうございました。
大活躍の田口選手。スピードがあり、シュートも正確、持ってよし裁いてよし、ディフェンスも怠らない。
ここ2年間、若きエースと表現してきた田口選手ですが、
もう大エースと言っていい素晴らしいプレーヤーです。今後ますますの飛躍を期待しています。
同日同会場で開催されていた関東リーグ2部参入戦の模様もレポートします。
※今週末24日(日)関東リーグ1部の強豪ゾット早稲田がセレクションを開催します。
今回はTOPチームとジュベニール(東京都3部)の同時募集となります。
フットサルにより真剣に取り組みたい方、すでに経験者で新たなチームを探している方など、
興味のある方は こちら をご覧下さい。
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写真: 大関朋美 金子保子 中根高磁
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時