ウイダーFリーグ2013-2014
第10節 8月4日 小田原アリーナ
湘南ベルマーレ vs ペスカドーラ町田
名古屋セントラルで連敗し失速したがまだ3位、ホームで久しぶりの勝利を狙う湘南と
前節ホームで初勝利し、上位グループに上がりたい6位町田の対戦。
湘南と町田の対戦は両地域の間に流れる川から「境川決戦」と名づけられている。
町田は金山が累積にて出場停止。変わりに後呂がベンチに入る。
主力の横江・篠崎はベンチ外。「2人は試合で使えるコンディションではないと判断した。(関野監督)」
湘南は前節とメンバー変わらず。
湘南先発は、GK遠藤、安藤、内村、中村、小野。町田は、GKイゴール、森谷、甲斐、大地、出浦。
町田は試合開始から高い位置でプレスを仕掛け積極的に攻める。
開始48秒、町田右サイドからのキックイン。
甲斐のフワリと浮かせたボールをファーサイドの大地がダイレクトで合わせて町田が先制。
ガッツポーズの大地。「この1週間練習してきたことが出来ずに失点した。(湘南・相根監督)」
5分、湘南がゴール前でセットプレーのチャンス。湘南はタイムアウトを取り、戦術を確認する。
しかしボラのシュートはバーの上。
7分、永島が左サイドからシュート。シュートはポストに当たり跳ね返りをキーパーがセーブ↓
直後、ボラの落としを刈込が押し込み湘南が同点に追いつく。
町田、滝田から右サイドでフリーの藤井がシュートを放つもキーパー正面。
9分、勝ち越し点を狙う湘南。何度も名勝負を繰り広げてきたボラとイゴール。ここはイゴールが阻止。
10分、湘南中村から左サイドでパスを受けた内村。狙い済ましたシュートが決まり逆転に成功。2-1。
町田はパスが合わず攻め手を失う。
13分、またしても湘南。安藤からのヘッドでの折り返しをゴール前で市原が押し込み3-1。
久々に町田に決定機。永島がキーパーと1対1。しかしシュートは力なくセーブされる。
前半は3-1で終了。先制後いいところのない町田。しかし後半はさらに湘南の独壇場となる。
町田は立ち上がりからイゴールが上がりパワープレー。
25分、左サイドからのボラのシュートを一旦大地が止めるが、こぼれ球を再びボラが押し込む。
4-1。リードを広げる湘南。
久々のホームでの勝利に近づくゴールに大勢集まった湘南ファンは大きく盛り上がる。
よく走る湘南はさらにチャンスを作る。
「戦い方は去年から変えていない。去年と違うところは、選手に自信がついてきたこと。(湘南・相根監督)」
32分、今井がパスカットから左サイドのボラがシュートパス。鍛代が決めて5-1。
小田原アリーナはお祭り状態。
やられっぱなしの町田は即タイムアウト。滝田をGKにしてパワープレーを開始する。
金山がいないこともあり、パワープレーが機能せず町田はチャンスを作れない。
森谷、甲斐、本田、出浦、滝田で攻める町田。安藤、ボラ、内村、小野で守る湘南。
37分、小野が町田のボールを奪いゴール前までドリブル。このゴールで6-1。
「前回の町田との対戦でもパワープレーがあったため、
パワープレーへのディフェンスは更に積み上がったものになった。(湘南・相根監督)」
さらにパワープレー返しで得点を重ねる湘南。
最後は残り21秒、ボラの9点目で打ち止め。
なんと9-1で試合終了。
今期好調ながらホームで勝てなかった湘南。大量9点を奪い、昨年7月以来となる小田原での勝利に喜びを噛み締める。
敢闘賞はハットトリック達成の小野。
湘南ホームゲーム恒例?独自の表彰が続く。
癌で闘病中の久光も輪に加わり、喜びを分かち合う。
これで再び湘南は2位に浮上。湘南台風でさらにリーグを盛り上げて欲しい。
町田・関野監督のコメント
非常に残念な試合。パワープレーを開始する前に5点取られているという部分でも修正すべき点は沢山ある。それ以前に、全ての選手のコンディションが悪すぎて、パフォーマンスが非常に低かった。相手というよりコンディションの悪い自分たちとの戦いだった。オフェンスもディフェンスも、今シーズン最低の出来だった。
長いシーズン波はあると思うが、波の幅は最低限にしなければいけない。今日はその最低のラインが崩壊してしまった。これは今後の課題として、検証していかなければいけないと思う。
来週すぐオーシャンアリーナカップがあるので、トレーナー陣も含めコンディションの改善に努め、何とか良い形でオーシャンアリーナカップに望みたいと思う。
湘南・相根監督のコメント
試合に勝って話ができるというのは気持ちが良いもので、こういうときは監督をやっていて良かったと思います。
町田さんが今日のような大敗をするということは、もう無いと思う。現実をしっかり見つめていくと、今日の町田のスタメンに金山選手がいなかったり、横江選手や篠崎選手がいないという中で戦わせてもらった。その中でイゴール選手を何とかこじ開けることができたので、このような結果になったと思う。
選手には、守護神イゴール選手がいるので簡単には点が取れない、簡単なシュートではなく、例えばブラインドになることであったり、キーパーが一番取りにくい場所に一人で勝負するのではなく、二人三人でフォローに行くことで、キーパーの集中力を切らすことを狙おうということを伝え、上手くいった試合でした。
次に対戦したときも通用すれば続けていきたいですが、また、新たな作戦も考えて勝利できればと思う。
オーシャンアリーナカップに向けてですが、3試合勝てば(優勝すれば)Fリーグの勢力図も変わる。ウチは「今年やらなくていつやるんだ」というチームだと思う。選手の自信の元、共に戦いたいと思う。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時