LoveFootball.jp  フットサル観戦を楽しむサイト ラブフットボールジャパン

  関東リーグ再開特集  2011年12月9日掲載
 ゾット早稲田 代表 清野潤インタビュー  

 

 関東リーグ1部で3年目にして3年とも優勝争いに加わっているゾット早稲田。
 2009年2位、2010年4位、今年も開幕で大きくつまずきながら
 後半4連勝で優勝を狙える位置に上がってきた。
 そしていよいよ12月11日、フウガと優勝をかけた大一番に挑む。
 フウガは勝てば優勝。フウガとの勝点差は6で残り2試合と、状況は甘くないが、
 ゾットはフウガ戦を得意にしており、
 ここで勝てば、フウガは最終節のカフリンガ戦に勝たなければ
 自力で優勝を決められず、一気に緊迫した状況となる。
 
 今回は、組織的な守備と個人技を活かした速攻で
 関東リーグで強豪の地位を確立しているゾット早稲田の代表であり
 プレイングマネージャーでもある、清野潤(きよのじゅん)氏にゾットについてのお話を聞いてみました。

    


 Q.清野さんはゾットのプレイングマネージャーであり創設メンバーな訳ですが
  ゾットが出来た時(2000年)のことを教えてください。


  A.まだ僕が高校生、浪人生だった時に(現在31歳)、当時はまだフットサルというより
  内容はミニサッカーだったと思うのですが、このスポーツ面白いなって思ってやっていたんです。
  その後、早稲田大学に入学して大学のサッカー部に行っていたんですが
  ちょっと色々あって入部するに至らなかったんです。
  当時の早稲田のサッカー部に魅力が感じられなくなったというかなんというか…。
  僕と同じようなやつが何人かいたんですが
  そいつらに僕が声をかけて茨城のフットサル大会に出たのがゾットの始まりです。


 Q. なぜゾット(ZOTT)というチーム名になったのですか?

  ゾットを立ち上げた年(2000年)の冬にそろそろチーム名も決めようってなって
  短くてスパッといえる名前がいいねってなったんです。
  去年ゾットを引退した美好は本当に面白いやつで
  数々の流行語を生み出してきたんですが、チーム名を決めた当時は
  なんかあるごとに『ゾッとした』って言っててそれが流行ってたんですね。
  その美好が、ノリで「ゾッとするほど強いチーム」ってことで『ZOTT』が短いしカッコいいじゃんって。
  僕自身は何か意味が込められて無いのは嫌だと言ったんですが、皆がそれでいいってなってきて、
  確かに短くって覚えやすいしいいかって僕も思うようになって・・・
  ホント、そんなくだらない由来なので今は聞かれると恥ずかしいです。
  まさか今のようにチームが続くとは思ってなかったんで…
  ただ今ではすっかり愛着が沸いて会社の名前にまでしちゃいました。(笑)


 Q. フットサルの技術や知識はどのように積んでいったのでしょう?

  大学に入学したときには現ゾットコーチの小林に教えてもらいながらやっていたんですけど、
  2年の時に当時のファイルフォックスに眞境名オスカーが選手としてやっていて
  そのファイルフォックスと練習試合をしたときに凄いボコボコにやられて
  その時の衝撃から、ちゃんとフットサルを勉強しないといけないと思いました。
  その衝撃は本当に凄かったんです。正直サッカーでは味わった事が無い凄さでしたね。
  その時のファイルは全日本で優勝していて、メンバーもオスカー、木暮さん、小宮山さん、
  定永さん、原田さん、難波田さん、鵜飼さん(現在東京都1部ディベルティード八王子にて選手権監督)
  と超豪華で本当に凄かったんですよ!!
  そこから本格的にフットサルにはまっていき、色んなチームのビデオを何回も見て
  『こういうことをやってんだ』ってことを練習でまねしての繰り返しで。
  もうファイル戦のビデオは擦り切れるほど見ましたね。
  で、3年の時にうちのチームにその鵜飼さんが入ってきて、いろいろ教えてもらいました。
  眞境名オスカーと鵜飼さんは僕にとって永遠に師匠です。

  それと関東2部から1部にあがれなくて行き詰まっている時(2008年)に
  自分が勉強しないと始まらないなと思って1ヶ月ブラジルに行ってきました。
  1ヶ月とは思えない日々でしたね。
  メチャメチャ勉強にもなったけど、フットサルに対する考えが本当に変わりました。
  このスポーツすげーな、ほんと面白いなって、もっともっと好きになって帰ってきましたね。
  その後完全にブラジルにハマってしまい3年で4回行きました。


   
   監督として指揮を取る清野氏


 Q.現在のZOTTはどんなチームですか?

  特徴は12年続けていますけど根本的には変わっていないというか
  はじめは仲間内でスタートしたので、
  誰か上手いやつに声をかけて入れてっていうんではなくて
  人のつながりでチームワーク重視でチームを作って行きました。

  その年その年で考える事は色々あって、もちろんセレクションもやりますし、
  今いるメンバーのドウグラスや肥沼もセレクション入団でメンタルが良かったから
  取ったんですが、フットサルの技術力よりもコミュニケーション力を重視して
  メンバー構成をしているのは今も昔も変わらないですね。
  なので、今のゾットも色んな時間をみんなで共有して成り立っているというか、
  フットサルの練習ももちろん大事ですけど、その後にみんなで飯を食いに行く事の方が大事で
  どれだけ楽しい時間を共有できるかというのを分け合う事ができるチームだと思っています。

   

  
 Q. ゾットでフットサルをやっていて最も嬉しかった瞬間は?

  そうですねぇ、結成して3年、
  大学4年の時にゾットが関東リーグに参入できた瞬間!!

  僕らは誰かを入れて強くしてというチームではないから、
  本当に自分たちでチームを作っているという感じなんで
  あれはもうね、人生の中で最も嬉しかったと言うくらいの瞬間でしたね。

  僕のサッカー人生はいつも夢の一歩手前で終わってきたんです。
  中学の時もサッカーで全国を目の前にして県大会決勝で負けて、
  高校サッカーも茨城なので決勝戦が鹿島スタジアムでテレビ中継があって全校応援ができるんで
  それが夢だったんですが、それもやはり準決勝で逆転され負けたりとか。
  そんな感じで夢を達成した事が無くて…。
  関東参入は自分たちで作ったチームで夢がかなった瞬間だったので最高でした。

  あともうひとつ、2008年にブラジル行って
  帰ってきてから1年で関東1部に再昇格できた瞬間。
  それがゾットを続けているなかで2番目に嬉しかったことです。

  
 Q. 清野潤にとってのフットサルの目標を教えてください。

  目標は、関東1部で優勝したいです!
  今のチームで一つ確かな結果を残したい。
  全日本選手権で優勝ってのも良いですけど
  Fリーグも参加する中での全国優勝はなかなか難しいですから。
  まあベスト8に入って代々木へ行きたいってのはありますけど。

  ゾットはチームとしてFリーグを目指しているわけではないので
  まずはチームのピラミッドをしっかり確立させたいと思っています。
  ジュニアを育てる環境があって
  セカンドチームがあってトップチームが目標を持ってしっかり活動していて。
  そのゾットのピラミッドの中にいるすべて人たちが
  自分のカテゴリーでまずは楽しいなって思えるように、
  そしてそのカテゴリーを越えてお互いに応援しあえて全体が盛り上がっている
  そういう組織作りをしたいという思いで活動しています。

   
  
 Q. いよいよ関東リーグ再開ですが、いまのチーム状態を教えてください。

  先月の全日本選手権の都大会は準優勝と言う不甲斐ない結果に終わってしまいましたが
  チームの雰囲気もコンディションも良いと思います。
  残り2試合どちらも勝って最後まで関東リーグを盛り上げたいと思います。
  

 Q.11日のフウガ戦への意気込みを一言、お願いします。

  相手は勝てば優勝なので気持ち入れて臨んでくると思いますが
  僕らのモチベも本当に高いです。
  1周り目、久々に負けてますしね。(第6節1-3)
  気持ちと気持ちの勝負をして前年度の最終戦のような熱い試合ができればと思います。
  

 Q.最後にあらためて、関東リーグや全日本など、今後の目標を教えて下さい。

  常にチームの目標は2つ。
  関東リーグ優勝と全国ベスト8(代々木で戦う)です。
  そのために補強でチーム力UPを図るのではなく
  既存のメンバーで最大限の努力をして結果を出せるように日々がんばるのみです。


    
   選手のためにベンチ裏で氷を袋に詰める清野監督。
   誰もが仲間のために…ゾットの強さはこんなところにあるのかもしれない。


   試合中は厳しい表情でチームメイトを鼓舞する清野監督ですが
   普段は気さくで明るいキャラクターの清野さんでした。
        
     ゾット早稲田 オフィシャルホームページ
     清野潤オフィシャルブログ   
 

  関東リーグの優勝を左右する大一番、
  ゾットvsフウガ戦は12月11日(日)、神奈川県寒川体育館で12:50開始です。
  (寒川体育館へはJR寒川駅より徒歩12分です。)  
      
 

 


                                              LoveFootball.jp TOPへ戻る

 
Copyright(C)LoveFootball.jp All rights reserved.