3月17日 国立代々木第一体育館
全日本選手権 準決勝 即日レポート
第1試合 府中アスレティックFC 2-3 シュライカー大阪
開始19秒、ヴィニシウスらのボール回しで中央が空いた所に走りこんだ一木がゴールを決め大阪がいきなり先制。
先制すればさらに強い大阪だが、府中が徐々に盛り返し、惜しいチャンスが続く。
しかし17分、イゴールからのスローを右サイドで受けたヴィニシウスが一人かわして
アウトサイド気味の技ありシュートを決め大阪追加点。
このまま前半を終わると厳しい府中は18分、小野が右コーナーキックでゴール前に早いパスを送ると
これに完山が合わせ、ついにイゴールから1点をもぎ取り、1-2で前半を折り返す。
後半は完全にボールを回すのは府中。大阪は引いて守りを固めるが、府中は小山のファー詰めなど惜しい攻撃が続く。
14分、府中のキックインをカットしたエビーニョがGKと1対1を難なく決めて大阪に貴重な追加点で1-3。
府中はここからパワープレーを開始。ゴール前に人を入れ果敢に攻めると、残り44秒、
右サイドでマークが甘くなった完山がミドルシュートを決めて1点差。
しかしもう1点取るには時間がなさ過ぎた。最後は大阪がパスを回して時間を使い、タイムアップ。
地力に加えてカップ戦にも強い大阪が2010年に続く優勝に向けて安定した戦いで決勝に進出した。
第2試合 バルドラール浦安 2-2(PK4-3) バサジィ大分
昨日名古屋に完勝した大分だが、この日は慎重に試合に入る。
ボール回しのうまい浦安に対し、持たせてカウンターを狙う様子。
すると7分、大分アンドレが右サイドの稲葉からボールを奪って中央のチーニョへ。
これをスライディングでゴールに流し込んで大分が先制に成功する。
しかし昨日のように大分に圧倒させない冷静な浦安は14分、ゴール左45度でフリーキックを得ると、
ここでタイムアウトを取る。そして直接シュートと見せてゴール前に入れたボールを、ニアポストから
ファーサイドに位置を変えた小宮山がヒールでゴールに流し込み、同点に追いつく。してやったりの浦安。
そして、どちらの流れともいえないまま、1-1で前半終了。
後半7分、昨日大爆発の仁部屋がコーナーキックからボレーシュートをダイレクトに決め、1-2と勝ち越し。
このあと攻める浦安と、カウンターまたは時間を使う大分の攻防が続くが、終了時間を意識し始める残り6分、
中央から左にあがる稲葉の裏で、右サイドを駆け上がった小宮山がスライディングでゴールを決めて、
浦安が再び同点に追いつく。昨日も持ち前の集中力で町田に終了間際に追いついた浦安。闘将小宮山の雄たけびが響く。
残り1秒にも小宮山のバーに当たる惜しいシュートがあった浦安だが、試合はこのまま延長戦へ。
延長でも押しているのは浦安。しかし大分もボールを奪うと一気にゴール前に迫り、熱戦となる。
2-2のまま延長後半に入ると、なんと浦安は中島をGKにパワープレーを開始。
2分過ぎには稲葉のシュートがGK定永の顔面を捉え中断。3分には小曽戸のパワープレー返しのロングシュートが
浦安のポスト当たるなど、会場もボルテージがあがる大熱戦となったが決着はPK戦へ。
先行は大分。チーニョが左に外す。浦安は稲葉、中島が決めるが大分は奥田が浦安GK藤原にセーブされ
追い込まれる。そして浦安5人目はこの日の主役、小宮山。見事にゴール左に決め、勝利決定!
そのままサポーターに駆け寄りガッツポーズで、2008年以来の優勝に向け決勝に勝ち進んだ。
この結果、3月18日開催の全日本選手権は、
3位決定戦12:00~府中vs大分、決勝戦14:30~大阪vs浦安となりました。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時