ウイダーFリーグ2013-2014
第29節 1月5日 墨田区総合体育館
バルドラール浦安 vs 名古屋オーシャンズ
来期からFリーグに昇格するフウガの本拠地となる墨田区総合体育館での初のセントラル大会。
2日目第4試合は首位を走る名古屋とプレーオフ進出のためにも勝ちたい前期3位、後期現在6位の浦安の対戦。
なんと浦安は試合開始からパワープレーを慣行。以前北海道も同じ手で名古屋に対抗したことがあったが奇策に出る。
数的優位を利用して深く攻め込む浦安。中島のクロスは惜しくもゴール前を抜けていく。
ところが開始3分、名古屋陣から北原が無人の浦安ゴールへロングシュート。
枠を左に外れていたが、完山がクリアミスでゴールに転がってしまう。
ラッキーな先制点で名古屋がリード。0-1。
パワープレーで大丈夫か?不穏なムードでプレー再開。
するとすぐに右サイドを上がった小宮山のクロスをファーサイドで鳥丸が押し込み浦安が同点に追いつく。
1失点したミスを帳消しにする浦安の綺麗な得点で1-1。
このあとも時折パワープレーを仕掛けながら、浦安が有利に試合を進める。
7分、小倉のシュートは名古屋GK篠田が肩で弾く。
名古屋シンビーニャの突破を小宮山と深津で囲んで防ぐ。
熱戦だがゲーム開始時に点を取り合ってから10分経過した13分。
浦安加藤のカウンターに名古屋GK篠田が飛び出してスライディングで止めるが↓
これが一発レッドカード。篠田退場。名古屋は2分間一人少なくなる。
代わりにGKに入ったのは石黒。
このチャンスに得点を奪おうと浦安は猛烈に攻める。
必死に守る名古屋。
名古屋が2分間を守りきる。そして1-1のまま前半終終了間際。
ゴール前でボールを奪った浦安↓
完山のカウンターから↓
クロスを逆サイドに駆け込んだ稲葉がスライディングで決める!
ナイスゴール。浦安が2-1とリードを奪う。
開始からパワープレーを仕掛け、途中名古屋の退場もあっただけに、浦安は同点では悔いが残る。
前半のうちにリードできたのは大きい。
押され気味で前半を終えた名古屋。
心配そうにコールを続ける名古屋サポーター。
後半も浦安はパワープレーを仕掛けるのか?
さすがにリードも奪っているだけに後半は通常プレーでスタート。
23分、中島のシュートはセーブされる。
しかし後半は試合が進むにつれ名古屋が優勢に。
30分、森岡のシュートをディフェンスがブロックし↓
こぼれ玉を吉川がシュート↓
浦安GK藤原が足を伸してセーブ。
続く31分、サカイがワントラップから強烈ミドルシュート!
ゴール上段に決まりようやく名古屋が同点に追いつく。2-2。
ここまで上手く進めてきた浦安。引き分けでは満足できないと再び果敢に攻める。
名古屋ももちろん勝ちに行く。森岡と小宮山の度重なるマッチアップは見ごたえがある。
浦安の気持ちが表情に表れる。会場の墨田は浦安からすぐ。王者名古屋相手でもあり会場は浦安応援のムード一色となる。
38分、浦安カウンターで右に上がった加藤がクロス↓
左から稲葉のシュートがポストに当たって跳ね返ると↓
後ろから駆け込んできた鳥丸がゴール右に打ち込む!
浦安勝ち越し!残り2分、勝利が近づいた!
超満員の観客も絶叫。
名古屋を破るか?会場は興奮に包まれる。
3-2。時間がない。名古屋は即パワープレーを開始。
すると30秒後、ゴール前への速いパスを深津が止めたがボールが↓
浮いたところをすかさずシンビーニャがゴールへ叩き込む!
3-3。名古屋がここにきてまたも同点に追いつく!
終盤に勝ち越されても高い集中力ですぐに追いつく名古屋。これが王者の地力か。
残り1分半、引き分けでは駄目と浦安はまたもパワープレーに出る。
名古屋もボールを奪うとパワープレー。互いにリスクを掛けて勝ちに行く。
激しく攻め合う。残り時間は僅か。
最後の浦安のシュートも残念ながらバーの上。
ここで試合終了。3-3の引き分け。なんと前半11本、後半14本とシュート数も全く同じ。まさに大接戦だった。
試合開始から仕掛け、最後も追いつかれた側の浦安は、より勝ちたかったゲームだった。
しかしナイスゲームに違いはない。フットサルの魅力を満喫した観客の大きな拍手が両チームを称えた。
名古屋・ビクトル・アコスタ監督のコメント
浦安が私たちを混乱させようとパワープレーなどを仕掛けてきたタフなゲームでしたが、そんな中で長い時間しっかり我慢が出来て最低限の結果を出した選手たちを称えたいと思います。試合開始からパワープレーを仕掛けられたことはスペインリーグでもありましたし、名古屋ではアジアクラブ選手権の3位決定戦(中国深圳南嶺鉄狼FC戦)もそうでした。最初からのパワープレーは通常プレーでは不利なチームが仕掛けてくることがあって、ボールを奪うのも難かしいですしボール保持時間も短くなるので非常にストレスが溜まるのですが、中国戦では逆転できたのですが、そんな経験もあったので選手も我慢強く最後までプレーすることが出来たのだと思います。
名古屋・吉川キャプテンのコメント
今日は非常に厳しい試合でした。攻撃面でゴールへの道筋が上手く導けなかったのかなと思います。それでも終盤不利な状況で皆が諦めず同点に持っていけたことが良かったと思いますし、まだ試合は続きますのでここで気持ちを落とさず、チーム一丸となって次の試合に望みたいと思います。
浦安・岡山監督のコメント
出来れば勝ちたい試合でしたが、選手たちは持っているものを最大限出して良くやってくれたと思います。選手にとっては望んだ形でのプレーではなかったかもしれませんが、皆チームの勝利を優先してプレーしてくれたと思いますし、そういった意味では満足しています。
Q.試合開始からパワープレーを仕掛けましたがその意図は?
技術的な部分では浦安の選手たちは負けていないと思うんですが、どうしても練習環境の部分とか体力的なことでは違いがあるのかなと思いますし、特に今日のようなセントラル2連戦で、前日相手のほうが早く試合が終わっていて、さらにこちらは怪我人も出ている状況ではこういった戦い方も必要なのかなと思いますし、それもただ単に時間を使うのではなくて、パワープレーのなかで腰が引けずに果敢に攻撃に行ってくれたことに関しても選手には感謝しています。パワープレーを仕掛けたこと自体は100%ということではないですが、良かったと思っています。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時