全日本選手権 PUMACUP2014
1次ラウンド Fグループ 3月9日 宮城県古川総合体育館
バルドラール浦安 vs ペスカドーラ町田
互いに2連勝で迎えた1次ラウンド3日目のグループ1位争い直接対決。
引き分けの場合、得失点差で町田が1位となる。他グループでも2勝1分勝点7のチームが
出そうなため、敗れればおそらく1次ラウンド敗退、引き分けでも突破は微妙な状況となっている。
町田の先発はGKイゴール、本田、金山、滝田、永島。2ndセットは森谷、横江、大地、篠崎。
浦安の先発はGK藤原、深津、荒牧、星、田中。2ndセットは小宮山、岩本、鳥丸、完山。
両チームとも勝利しての1位突破を目指し積極的な立ち上がり。
互いにボールも回り、そのままシュートまで行くか、
インターセプトからのカウンターで一気にゴール前までボールを運ぶか、チャンスの多い試合。
しかしイゴール・藤原、両キーパーを中心としたディフェンスでゴールを許さない。
7分、町田永島からのシュートパスに金山が飛び込むも間に合わず。
8分、浦安フリーキックのチャンス。田中のシュートは枠を捉えることができない。
ピヴォの星とフィクソ滝田、両日本代表の見ごたえあるマッチアップ。
両チーム気持ちの入ったプレーを見せる。
16分、エリア外で手を使ったとイゴールにイエローカードが出されるが、
イゴールは「ここに当たった。ここでクリアした。」と体に当たったことを審判に示す。
町田はこの時点で5ファール。
18分には横江が稲葉を倒し第2PK献上。キッカーはその稲葉だが、ここはGKイゴールが右手で弾く。
前半は0-0で折り返し。スコアレスだが激しく攻め合った両チーム。シュート数は浦安20vs町田27。
後半開始34秒、裏に抜けた金山が思い切ったシュート。これがGKの腕を弾きゴールイン!
町田に待望の先制点。1-0。
引き分けでも1位抜けの町田。大きなアドバンテージを得た。
浦安、2ndセットに代わり、ポジェッションを高め、攻勢に出る。
後半6分、横江が小宮山を倒しイエローカード。
しかしここでのフリーキックも得点ならず。
だが直後、今度は左から稲葉のシュートパスを完山が押し込んで浦安が同点に追いつく!
浦安はこのままではまだグループ2位。得失点差も+4でワイルドカードは微妙。1位抜けには勝利が必要だ。
状況の厳しさと激しいプレー。曖昧なジャッジもあり、ホイッスルと抗議のシーンが増える。
浦安に何度も惜しいチャンスが訪れるがイゴールがファインセーブで同点を維持。
終盤に入ってカウンター合戦。次の得点で勝敗が決まるとばかりに、さらにプレーが激しさを増す。
残り7秒、浦安がタイムアウトで最後のプレーに賭ける。
町田がクリアし、大きくロングフィードしたところでタイムアップ。
引き分け決定。町田がグループ1位突破。決勝トーナメント進出を決めた!
浦安は2位となったが、その後、ワイルドカード争いをしていた浜松が引き分けたため、1次ラウンド突破決定。
勝てはしなかったが両者の気迫が全面に出たナイスゲーム。
浦安は下部の浦安セグンドも地域リーグ勢として唯一1次ラウンドを突破し、揃っての準々決勝進出となった。
1位突破を決めた町田、関野監督にお話をお聞きしました。
今日の試合は本当にハードな苦しい試合だった。今日の試合だけでなく、この3日間我慢できたというか、メンタル的にもしっかりコントロールできたし、ゲームコントロールもできた。決して良い試合ができたとは思っていないが、チームとして大人になれた、大人のゲーム運びができたかなと、3日間通して感じられた予選だった。そういう意味ではホッとしているのも一つだし、今までとは違うメンタル的な強さを感じられた3日間だった。次につながる3日間だったと思う。
決勝ラウンドは2年ぶりの出場となる。タイトルを取ることが目標ではあるが、まずは目の前の試合(準々決勝)をしっかり戦うこと。この3日間のようにメンタルコントロール・ゲームコントロールができれば、どこが相手でも負けないと思うので、そういう戦い方をして上を目指していきたいと思う。
<滝田選手>
1試合目・2試合目は地域のチームとの対戦だったので、正直難しい部分もあったし、プレッシャーを感じる部分もあったが、何とかみんなで乗り切ることができた。今日はFリーグ同士の対戦だったので、素直に楽しみたいというところもあった。尊敬する選手もいるので、勝ちたかったが、最低のラインは取れたので良かったと思う。
「代々木に帰ってきてほしい」と本当に思ってくれていた方が沢山いたので、そういう人たちにも代々木で僕たちの戦いぶりを見せたいし、一緒に戦ってもらいたい。
<イゴール選手>(通訳を介さず、すべて日本語で話してくださいました)
代々木に行くことができる、嬉しかった。今日は雰囲気もいいし、みんなすごく頑張った。
町田が決勝まで行けるように、来週はもっと頑張る。よろしくお願いします。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時