Fリーグ inゼリー2014 第3節 7月6日 町田市立総合体育館
フウガドールすみだ vs 府中アスレティックFC
期待の新規参入ながら開幕戦を大阪、浦安相手に2連敗で終えたフウガドール。
第3節の相手はこちらも開幕2連敗を喫してしまった府中。どちらもも負けられない新東京ダービー。
この日は町田市立総合体育館で町田とすみだのホームゲーム2試合開催の東京セントラル大会。
手拍子と掛け声を合わせながら回転するフウガドール伝統の回る円陣。
府中も在京先輩チームとして特に初対戦では負けられない。
いつも先発のフウガドールのエース太見とキャプテン金川はベンチスタート。
変わりに杉尾(フウガ8)と半田(フウガ19)が1stセットに入る。
序盤から府中はサイドを縦に突破する攻撃でゴールを狙う。
府中はカウンターでも惜しい場面を作る。
フウガのセカンドセットにいつも先発の金川が入る。太見はセカンドにも入らずベンチで待機。
6分、田口(フウガ10)のヒールで抜け出した一木(フウガ13)がシュートを放つも枠の上。
皆本(府中5)のシュートは宮崎(フウガ6)がスライディングでブロック。
上福元(府中8)へのロングパスは田村(フウガ9)が間を詰める。
府中は再三のサイド突破からシュートを放つ。
得点は入らないが、府中が優勢に試合を進める。
開幕から3試合、運動量の多いフウガとは中盤での勝負を避け、カウンターやロングボールを使うチームが多い。
ユウゴ(府中10)のシュートをGK大黒が止めたところに上福元(府中8)が詰めるがボールを離さず。
気持ちの入ったゲームだが、0-0のままハーフタイム。
テディ稲葉DJが客席で昨季までフウガだった内田選手(現カフリンガ)を見つけ、フウガの様子はどうですか?と尋ねる。
「メッシよりもタケシ、香川よりも金川に注目して下さい!」(タケシも金川武司選手のこと)
開幕から苦労していそうなフウガだが選手に焦りはないという。雰囲気は悪くない。
後半、フウガはセカンドセットでスタート。
フウガが前半よりゴール前への圧力を強める。
府中もより裏を取りやすくなる。
府中の攻撃を止めたフウガドールのカウンター↓
それを止めて今度は府中のカウンター。
フウガで公式戦3試合目、そろそろ初得点が欲しい田口(フウガ10)が切り替えしてシュート、もゴール右へ。
31分、フウガドール右キックインから↓
中央へパスが通り半田(フウガ19)がゴールに蹴りこむ!
ゴールイン!フウガに待望の先制点が入る。1-0。
さらにフウガが攻める。
後半は杉尾に代わって1stセットに戻った太見(フウガ8)もシュートを放つ。
少し押し込まれたが34分頃から府中も反撃。
36分、府中がタイムアウト。
皆本がGKとなりパワープレー開始。
直後、皆本(府中5)が左へパス↓
ユウゴ(府中10)がフリーでシュートを放つ↓
右サイドネットへゴールイン!
1-1、府中が同点に追いつく!
パワープレーを仕掛けて最初のプレーでゴール。フウガドールは開幕戦でも大阪のパワープレー開始直後に失点した。
フウガドールは自身でパワープレーをやらない分、ディフェンスの練習もしづらいのかも知れない。
勢いに乗って府中が逆転を狙う。
残り1分、フウガゴール前で上福元(府中8)の前が開いた!しかしシュートは上に外れてしまう。
逆転の好機を逃し天を仰ぐ府中。
直後、田村(フウガ9)のシュートをGK田中が弾き↓
跳ね返りを逆サイドから太見のシュートが浮いたところを↓
再度太見(フウガ8)が飛び込んでゴールに突き刺す!
フウガ勝ち越し!2-1、勝利を手繰り寄せる貴重なゴール!
残り時間は34秒。いよいよ初勝利か!
府中はパワープレーで最後の攻撃。
ユウゴ(府中10)のシュートはギリギリ枠の左。ここはフウガが守りきる。
そしてタイムアップ。2-1で試合終了!フウガドール、念願のFリーグ初勝利!
感慨深げな選手たち。
あのシュートが入っていれば、というシーンが何度もあったが府中はまだ勝ち星なし。
苦しいシーズンスタートとなった。
3戦目、それも終了間際につかんだ勝利。ようやくフウガドールは心から晴れやかな表情を見せる。
府中アスレティックFC・谷本監督のコメント
開幕から3試合を終えて、勝点3が本当に遠いなと感じています。3連敗を重く受け止めていますが、結果が出る出ないに関しては微妙な差があるのかなと思います。今日の試合に関してはお互いに決めるところを決めていれば、うちが勝っていたかもしれませんし、フウガさんが圧勝していたかもしれません。ただそういった僅かな差ではなくて、僕たちはプレーオフ進出と、それだけでなく、その後に名古屋さんに勝って優勝できることを目指していますので、自分たちがどのチームに対しても圧倒できるように努力していかなければいけないと思っています。一つ勝てば波に乗れるのではないかという気がしていますので、そこを信じて次の試合で勝てるように頑張りたいと思います。
フウガドールすみだ・須賀監督のコメント
ありがとうございます。こんな嬉しい勝利は久しぶりでした。PUMACUP、関東リーグ、地域チャンピオンズリーグでも、もちろん嬉しいんですが、どちらかというとある程度意やってくれるだろう、という期待があって、その期待に答えなくちゃというのがあったんですけど、今回の勝利というのは純粋に選手、スタッフ、サポーターが自分たちのために戦って勝ったという試合だったので、とても嬉しいです。
開幕2連戦は、フウガというのはこういうチームだよ、というのを皆さんに分かってもらいたいという気持ちと、自分たちが自分たちらしいフットサルをして勝てばフットサルファンがもっと増えるんじゃないかという、勝手な使命感を感じて試合をさせていただきました。結果として2連敗してしまいましたので、今日は自分たちの良さを出しつつも、府中アスレティックという素晴らしいチームの良さを出させないところも意識して試合に入らせて頂きました。それを選手が非常によく理解してプレーしてくれたのが勝利につながったと思います。ただ、パワープレーからまた失点してしまったことに関しては、十分対策をしてきたつもりだったのですが監督の責任ですし、このままでは他のチームにもそこを狙われてしまいますので、3度目はそうならないようにしっかり対策をしたいと思います。
それとフットサルの質という面に関しては、今日よりも開幕2連戦のほうが面白いフットサルだったと思っていますので、もちろん勝利を目指すんですけど、自分たちのファンが増えたりフットサル全体のファンが増えることを考えれば、相手の良さを消すことよりも自分たちのフットサルをやりきって勝てるような、そんなチームを目差していきたいと思います。試合前、相手の谷本監督ともフットサルを盛りあげるような戦いをしたいね、という話をしまして、まだまだかもしれませんが、お互いにそこを意識して試合に入りました。これからも監督同士がそういう気持ちを持って試合をすれば、フットサル界がもっと盛り上がっていくと思います。
<Q.今日はセットの組み方も変わりましたし、太見選手が前半ほとんど出ていませんでしたが、その意図は?>
太見に関しては疲労の蓄積がありましてトレーニングも十分にできていない状態でしたので、しかし彼の経験と能力はチームに必要ということで、使いどころを絞って後半からの投入になりました。セットの組み方に関しては、太見との兼ね合いで変わったところもありますし、今回は府中がボールを持っている時のディフェンス、相手セットへの対応を考えて組み換えさせてもらったというのもあり、両方の理由からです。
本当に毎試合どっちに転ぶか分からない試合が続いていますけれども、たとえ1点差でもその1点に凄く大きな違いがあると思っていまして、どんな1点でもこの1点が取れたことがクラブにとって凄く大きな自信になります。これからも勝利を目差しつつもフットサルのファンが増えるような試合をできればと思っていますので、勝利と共にそれを目差してやっていきたいと思います。
フウガドールすみだは次節・7月19日(土)は初の地元開催、墨田区総合体育館でのバサジィ大分戦、
府中アスレティックFCは同日、府中市総合体育館でのペスカドーラ町田戦となります。
※同日、同会場で行われたペスカドーラ町田vs名古屋オーシャンズの試合はこちら。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時