全日本選手権PUMAカップ2012
1次ラウンド写真で見る決勝ラウンド注目の3チーム
1.名古屋オーシャンズ
準々決勝で大分と当たる名古屋オーシャンス。
当然優勝候補の筆頭だが、いまだに全日本選手権は制したことがない。
不安要素ではないが2戦目の四国代表エルブランコ戦では前半4-3と苦戦した。
「あってはいけないことだが引いて守る相手に集中が切れた部分はある。」(森岡)
全日本を苦手にしているところがあるとすれば、こういったやり慣れない相手への対処と
油断だろう。今年はリーグ戦で苦戦したため油断はないように思えたが
1次ラウンドが「集中が切れた」状態でも他のブロックより余裕を持って勝ち抜けたのが
本線でどう出るか?逆に苦しんで1次を突破した大分との対戦で力を出し切れるかに注目したい。
森岡は絶好調を維持。地域リーグのチームを相手に一人でごぼう抜きにするシーンが何度も見られた。
対戦したSWHから「渡邊は見るのとやるのでは大違い。想定していた以上に強くてびっくりした。」と評されていた。
前田は1次ラウンドでは出場機会が多かった。決勝ラウンドでの出場はどうか?
川原は地域リーグのカウンターに何回か得点を許した。足も軽く痛めたようだ。決勝では本来の力を出せるだろうか?
全日本選手権を制して目標だった4冠で今シーズンを締めくくりたい。
2.シュライカー大阪
1次ラウンドでは3戦全勝と、文句の無い結果で決勝ラウンド進出を決めた大阪。
グループ内でFチームとの対戦はなかったものの、3試合の総失点は2で全グループ中
最も失点が少なく、得点も13と悪くない結果。ハイレベルな攻守で1次ラウンドを突破した。
ただし、唯一初戦のフウガ戦では、残り1分まで1−1と地域王者に苦戦を強いられた。
それでもパワープレーからヴィニシウスが決勝点を決め、引き分けを良しとはせず勝利をもぎとった。
ドゥダ監督は「お互いの試合の時期の違いや、戦い方、色んな要素がある」と苦戦の理由をふまえながらも、
「フウガのポテンシャルは高い。優勝する為に、自分たちのフットサルがしっかりで
きているのかを確認したかった。強いチームと対戦できたのはよかったと思う」と話す。
2010年、全日本を制した大阪だが、その年はアジアクラブ選手権参加のため名古屋が不在の大会だった。
今度こそ、完全なる優勝を手にしたいはず。まずは唯一の地域チーム「ミキハウス」が相手。
関西リーグ時代の同士を相手に現全日本王者の実力を見せつけたいところだ。
今季新加入ながら、大阪でストライカーとしての役割を全うしたヴィニシウス。試合を決める得点力に期待。
大阪の壁イゴールを他チームがどう攻略するのか。甘いシュートはすべて振り落とされるだろう。
スピード感溢れるパス回し、攻撃は相手の脅威となった。攻守バランスのいいプレーはF屈指のもの。
3日目フクエイ戦では、積極的に若手選手を起用。順調に1次ラウンドを勝ち進み、代々木へ向け弾みをつけた。
3.ミキハウス
今回地域リーグから唯一決勝ラウンドに勝ち進んだ関西リーグ王者のミキハウス。
1次ラウンドでは浦安をあと一歩まで追い込み、北海道には堂々の勝利を収めた。
名門K’ntetuから今期ミキハウスとなったが、ほとんどのメンバーは引継ぎで、
連携でも問題はない。そんな中で抜群の存在感を示すのは今期補強され、関西リーグ得点王と
なったNo.11馬場(ばんば)。ピヴォ当てから試合を展開するミキハウスにおいて
この強力ピヴォの存在は不可欠。しかしそれだけではない。ほとんどのメンバーがFリーガー相手にも
劣ることのないテクニックを備え、特に攻撃面においては時にFリーグをも凌駕する。
大阪・神戸とも練習試合をすることの多いミキハウスは特に大阪相手には分が良い。
準々決勝の大阪戦を突破して勢いに乗れば一気に決勝、そして優勝の可能性もありえるダークホースだ。
近鉄時代から指揮を取る高橋監督。不安となるのは守備だが
「うちは攻撃のチームなので取られる分、もっと点を取って勝ちたい。」という。
それがミキハウスのこだわりだ。
超をつけていい強力ピヴォの馬場。当ててよし、持ってよし、打ってよしと欠点のないプレーヤーだ。
3人を引き連れても取られる気配がない。
持ち込んで打つことも出来る。ここまで8得点を奪っている。
もし欠点があるとすれば、逆サイドフリーだよ、って時も…くらいか。
元祖「西の稲田」ことNo.9の稲田和朗。馬場と異なるセットのピヴォ。こちらも強力だ。
もちろんFリーグ相手には苦戦が予想されるが、初戦の大阪戦はとても楽しみだ。
全日本選手権決勝ラウンド、3月16-18日、国立代々木体育館で行われます。
16日の準々決勝は、府中-湘南、大阪-ミキハウス、浦安-町田、名古屋-大分となっています。
(大阪)
(名古屋・ミキハウス)
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時