Fリーグ inゼリー2014 第24節 12月7日 墨田区総合体育館
フウガドールすみだ vs エスポラーダ北海道
前節4位町田とのプレーオフ争いに敗れた6位北海道だが、まだ5位大阪と勝点差1でプレーオフの可能性は十分。
一方、8位勝点28のすみだは5位大阪との勝点差は10。プレーオフ出場が厳しくなってきた。
今期2敗している北海道を初めてホームに迎えたすみだはもう負けられない。
北海道は室田祐希が累積で出場停止。今期すみだに連勝中、三たてを狙う。
前節は名古屋に4度追いつきながら惜敗したすみだ。今年最後の地元開催で勝利を狙う。
室田祐希のプレーを地元の観客に見せたかったと残念がっていたすみだ須賀監督。選手に指示を送る。
恒例、すみだの円陣後、試合開始。
先発は、すみだ:杉尾、一木、岡山、栗本、GK揚石。
北海道:高山、吉田、十川、室田翔伍、GK関口。
序盤から激しい攻防戦。北海道がより積極的に仕掛ける。
堀米(北海道12)がシュート体勢に入ったところに杉尾(すみだ7)が体を寄せる。
十川(北海道9)のシュートはゴールの左へ。
15分、吉田(北海道3)の上がり際に杉尾(すみだ7)がノーファールで倒しボールを奪うと↓
取られたボールをすぐ起き上がって取り返しに行った吉田(北海道3)が後ろから杉尾を倒しイエローカード。
互いに寄せが早く接触が多いが、先程のイエロー以外はフェアなプレーが続く好ゲーム。
無得点で試合は進み、19分、北海道がタイムアウトを取る。
タイムアウト明け、北海道の攻撃、本田(北海道18)が上がりながら右サイドへパス↓
鎌塚(北海道13)がダイレクトで早いボールを折り返し↓
走りこんだ鈴木(北海道10)がゴールへ叩き込む!
素晴らしいゴール!北海道先制!0-1。
北海道らしい早いパスワークでの快心のゴールだった。
盛り上がる北海道ベンチ。
前半は0-1で終了。シュート数は8対8だったが、攻撃にスピードのあった北海道がよりチャンスは多かった。
後半、互いにGK以外は前半先発と違うメンバーでスタート。
すみだ:金川、諸江、宮崎、太見。北海道:堀米、鎌塚、水上、本田。
リードを許したすみだがより積極的に攻撃を仕掛ける。
3分、すみだのシュート後の北海道のカウンター、本田(北海道18)が一人抜け出しGKと1対1に↓
ここはGK揚石がナイスセーブ。
26分、右サイドに流れた太見(すみだ8)がシュート体勢に入るとGK関口が飛び出し↓
ループパスに切り替えるがボールはゴールの上へ。
直後、またも右サイドから太見(すみだ8)が、今度は速いパスをゴール前へ↓
金川(すみだ3)が体ごと押し込む!
後半は攻め込んでいたすみだ。ようやく追いついた。
残り時間は14分、逆転してホーム墨田では3試合ぶり9月13日以来の勝利を得られるか?
しかしさらに攻め込むすみだに、北海道GK関口が立ちはだかる。
前半は高い位置からのショートカウンターが多かった北海道。後半は自陣からの長いカウンターで対抗する。
後半のポジェッションは圧倒的にすみだ。しかしGK関口を中心に守り抜く北海道。
後半、太見(すみだ8)のシュートは断トツの6本。しかしゴールを奪えない。
残り2分、諸江(すみだ4)のシュートパスに杉尾(すみだ7)が飛び込むが惜しくも届かず。
北海道にもカウンターでビッグチャンス。水上(北海道17)がGKと1対1から↓
左に振って室田翔伍(北海道15)のシュートはGK揚石がスーパーセーブ!
残り50秒、北海道は最後にパワープレーで勝負を賭ける。
ラストプレー、水上(北海道17)のシュートは枠の左へ。
ここでタイムアップ。1-1。勝点の欲しい両チームだったが痛み分けに終わった。
両監督が詰め寄る。
挨拶だけで終わらずしばらく会話をする両監督。
「引き分けでしたな」「そうでんな」と言ったかは聞いていないが、互いに勝ちきれず渋い表情。
ロースコアの引き分けだったが玉際の激しい見ごたえのあるゲームだった。観客から大きな拍手が送られた。
エスポラーダ北海道・小野寺監督のコメント。
もちろん勝敗も大事なんですが、フットサルに携わるものとしては面白い試合だったなと思います。もう少しシステム的というか、お互いピヴォ当てだとか戦術的なプレーの精度がもっとあればより良かったと思いますが、それでも互いに切り替えの早い両チームの特徴が出たゲームだったのかなと思います。そんな中で、もちろん勝点3が良いのですが、敵地で勝点1を取れたことを受け入れて、これからまだ名古屋、大分という上位と2試合づつありますので、プレーオフ出場には少なくともどちらかはホームで倒さなければいけない状況に追い込まれていると思いますが、しっかり戦って行きたいなと思います。
Q.今期すみだに2勝1分ですが?
フウガドールさんがFリーグに上がるまでは相性が悪いというか、(全日本選手権やオーシャンカップで)勝った事がなかったと思うんですが、Fリーグではリーグ戦の戦い方だとか、コンディションの維持だとか、そういった面で多少我々が慣れているというか、経験値が高いのかなと思います。フウガドールさんがベストでないタイミングで我々と当たっているのか、それは分かりませんが、実力差はそんなにあるわけではなくて、ここ2試合はたまたまカウンターがはまって勝って来たということで、どうせなら今日も勝って3立てしてやりたかったんですけど、さすがにそこまでは出来ませんでしたね。(笑)
フウガドールすみだ・須賀監督のコメント。
プレーオフ圏内を目指すには勝点3が必要な試合だと考えて挑みました。ただそれ以上にホームゲームでだらしない試合が続いているので、自分たちが今後5年10年とやっていくなかで、しっかりと期待に答えていくというのが大事で、フウガドールは今まで節目節目で勝ってきたチームなので、この試合をそういう試合だと位置づけて挑みました。結果的には北海道の素晴らしいプレーがあって勝つことができませんでした。とても残念です。ただ北海道は前回対戦した時に保守的なイメージがあったのですが、特に後半はとてもアグレッシブで、今この会見場に来る前もお客さんと交流してきたんですけど、結果は残念だけどもゲーム的には面白かったという声が多くて、そこも勝点と同じくらい大事にしていますので、勝利は出来ませんでしたけど、ゲームとしてはダイナミックで面白かったのではないかな、と。そういった意味では50点の試合だったと思います。
Q.今日1得点だったのは北海道GK関口選手の活躍が大きいですか?
関口選手だけでなく、北海道は素晴らしいファイティングスピリッツを持ったチームですので、他の選手の体を張ったディフェンスもあればこそですが、確かに関口選手のマウスをこじ開けるの簡単でないな、という印象を3試合やって持っています。実際3試合で2点しか取れていないですし、改めてクオリティの高い選手だと感じています。ただ僕らも関東リーグ時代に入っていたシュートに固執しずぎるというか、これまで入っていたからそれを続けるというのではなくて、ゴール前のアイデアだったり、バリエーションだったり、落ち着きだったりを、かなり改善していかなければいけないのかな、と考えています。
Q.今日はGK揚石選手のプレーも良かったですね?
揚石は今日だけでなく、ここ数試合ずっとハイアベレージのプレーを続けていて、彼自身、一つ上のランクのゴレイロになったんじゃないかと感じています。
Q.以前相性の良かった北海道にFリーグでは3試合勝ち星を挙げられませんでした。小野寺監督からはフウガドールのコンディションなどがあるのでは?という話もありましたが、この要因はなんでしょう?
まず、北海道に今まで勝ててきたということ自体も、例えば10戦やって10勝したわけでもなく、その都度勝っただけで圧倒した訳でもないですし、北海道に相性が良かったという前提自体が少し違うかなと僕は思います。それとコンディションという面でいえば、(Fリーグも)あまり難しくはないかな、という印象です。関東リーグみたいに間が開いたりするより、毎週試合が来てくれた方が、選手のモチベーションも保ちやすいですし、プレーの修正もしやすいので、僕個人としては関東リーグよりやり易いと思っています。ただ先ほども言いましたが、単純に(Fリーグは)一つ一つのプレーの質が高い、特にディフェンスの質が高くて、今日もサイドに振ってゴール前に迫った場面は何度もあったんですけど、そこでゴールを割らせないゴレイロのところの守備という面でかなり差を感じているので、ゴールを奪うことに関して今まで通用していた概念自体を変えないと、確実に結果を得ていくのは難しいんじゃないかな、という事を今日また改めて感じました。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時