3月11日 静岡エコパアリーナ 
全日本選手権PUMAカップ2012 1次ラウンド3日目

ステラミーゴいわて花巻 4-4 ロボガト

 

2日目に湘南に破れ、勝ち抜けには大量点での勝利が必要になった花巻。
敗退すればチームの最終戦となってしまう。決意を持って挑んだ試合だったが、無念の結末となってしまった。

緊張の面持ちで入場してきた花巻の選手たちと相根監督。

東海代表のロボガト。前日ファイルフォックスを破っている。 

少なくとも16点を取らなければ最後の試合となってしまう花巻。厳しすぎる状況だ。

開始10秒、ロボガトが右サイドを駈け抜けクロスから↓  

左サイド田中(No.22)が決めて、なんとロボガトがいきなり先制!

 

  

先制後は攻めていた花巻。同点に追いついたのは10分、ゴール前のボール回しから清水の得点。 

さらに攻める花巻。しかし大量点を狙うには得点が入らな過ぎる。

 

まだ前半だが早くも花巻はパワープレーを開始。 

19分、パワープレー返しでロボガトが勝ち越し!

20分にも追加点を加えたロボガト。1-3で前半を終えFリーグ相手の勝利に手ごたえを得る。

得点を焦るあまり、本来の形を失っている花巻。もう一度勝利に向けて意識を統一する。 

大量点どころかまず勝利を目指さなければならない。最後の後半開始。   

 

しかし後半もロボガトの、しっかり守ってカウンターは有効。ボールをまわすのは花巻だが一方的にはならない。   

23分、佐々木の得点でまず1点返し2-3。 

  

  

34分、前がかりの花巻のボールを奪ったロボガトのカウンター。

これでまた2-4。もう絶望的な状況。   

  

39分、田村の得点で3-4。せめて勝利を。  

  
花巻は必死の攻防を続ける。

40分に清水のヒールから田村のゴールで4-4とついに追いつく。 

残りわずかな時間も勝利を目指す花巻。  

  

  

もう時間がない。頭を抱える今井。 

そして4-4で試合終了。この瞬間、花巻の最後の戦いが終わった。 

  

花巻を支えてきたサポーターたちも言葉を失う。 
 

  

 
 
 

キャプテンの後呂は最後までサポーターに頭を下げていた。 
 

  
  

試合後、最後の試合を戦い終えた相根監督にお話をお聞きしました。
 この3日間で精一杯プランを立てて勝ち抜けを目指していたんですけど、非常に残念です。
 昨日の湘南戦がすべてというか・・・でもまだ、得失点差で可能性はあったので、今日は10点を目標にしようと
 話し合ってあったのですが、第1試合で大分さんとミキハウスさんが大量点を取ってハードルが上がってしまって、
 でもとにかく大量点で勝とうということで、なんとしても代々木に戻ろうというモチベーションはそのままに
 試合に入ったんですが、うまくいかなかったですね。
 いままで数回しかやっていないパワープレーも昨日の負けを受けて急遽やりましたし、
 途中で大量点が難しい状況になって、こういうときに一人で点を取れるような選手がいれば流れも変わるんですが、
 そういう選手もいないなかで、まだまだ我々は発展途上のチームだなということを改めて感じました。
 
 これからの去就はチームも私も決まっていないですが、被災をした県の代表として、また、退会するチームとして、
 この1年は選手たちにとって本当に価値のある経験だったと思います。私が海外で1日1日が1ヶ月に感じるような
 経験をしたことがあるんですが、それと同じような経験を彼らはしたんじゃないかな、と思います。
 これからプレーヤーとして続けていく選手も、そうでない選手もいると思うんですが、この1年は人生においても、
 とても貴重な経験だったのじゃないかと思いますね。これを生かしていってほしいと思います。

 東北の責任というテーマを掲げてスタートした1年でしたが、それは果たせと思いますか?
 個人個人が信じてやり続ける、ということが出来なければその言葉は嘘になってしまうと思うんですが
 彼らは全力でそれをやりきったと思いますので、もちろん勝てればより良かったんですが、
 負けているからといって努力を怠った選手はいませんし、第3クールになるにしたがって結果も出てきて、
 最後のほうはホームゲームがいっぱいになったことを見ても、彼らは責任を果たしてくれたんじゃないかと思います。

 もう退会するようなチームを出さないために相根さんはどのようにすべきと思いますか?
 もちろんいいプレーをし勝利をすることは大事なことだと思うんですが、今回私が花巻に行って感じたことは
 地元のコミュニティというか、地元のおじいちゃんおばあちゃん子供たちと、最初は名前も知らない選手たちが
 知り合いになって、あのおにいちゃんを見に行こう、と応援してもらって、そこに勝利がついてくるというのが
 良いのかなと思いますし、今回退会することになって、このチームが花巻という町を知ってもらうための貴重な機会
 だったことを改めて思い返したという話もあったり、やはり強いだけではなくて、地元っていうものが
 凄く大事なんだなと改めて感じました。もし今後、私がチームの運営に関わるようなことがあれば、
 地元のフットサルを知らないような人々との交流を大事にして、フットサルやFリーグに還元したいと思います。
 
 
 

後呂キャプテンのお話
 勝ち抜けなくて本当に残念です。今日応援に来ているかた、代々木に行けば見に行くよ、という方も沢山いて、
 絶対代々木に行くよって約束して花巻を出てきたので、その約束を果たせなくて本当に残念です。
 僕らは昨日も今日もそうでしたが、どんどん前プレを仕掛けて、それでも最後まで走り負けないだけの練習を
 してきている自信はあるので、仕掛けていったんですが、立ち上がりに予想外の失点をしてしまって。
 本当は僕らがああいう時間帯で得点しなければいけなかったんですが、イメージした試合と逆になってしまいました。
 リーグが終わってからの期間でさらにチームがレベルアップしたと実感していましたし、精一杯やったんですけど
 もっとやれたのではないかというか、やったんですけど、出し切れなかったのは残念です。
 これがステラミーゴとしての最後の試合になってしまいましたが、もっとやりたかったです。
 サポーターの人達はこの5年間、なかなか勝てないチームをアウェーも含めて声を出して応援してもらって
 それに僕らは本当に勇気づけられましたし、僕もチームにきて2年ですが、そのずっと前から、
 チームを離れていく人もいたと思うんですが、5年間変わらず支援してくれたことに感謝の気持ちしかないです。
 本当にいつも一緒に戦ってくれました。
 今後のことはどういう形になるか分からないですが、プレーヤーとしてやっていきたいとは思っています。

 

 

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Fリーグ順位表

順位 チーム 勝点 得失
1 → team logo 名古屋
オーシャンズ
30 +59
2 → team logo バサジィ大分 26 +34
3 → team logo フウガドール
すみだ
23 +4
4 → team logo 湘南ベルマーレ 18 +6
5 → team logo バルドラール
浦安
18 +1
6 → team logo シュライカー
大阪
18 -1
7 → team logo ペスカドーラ
町田
18 -3
8 → team logo 立川府中
アスレティックFC
16 +1
9 → team logo ヴォスクオーレ
仙台
10 -17
10 → team logo Fリーグ選抜 7 -21
11 → team logo エスポラーダ
北海道
6 -21
12 → team logo ボアルース長野 1 -42

2019年第11節終了時

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