Fリーグ inゼリー2014-2015 第33節 2月15日 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 vs シュライカー大阪
昨年6月から熱戦が繰り広げられた2014/2015シーズンも早いもので最終節を迎えた。
9連敗中のホーム町田は8位が確定、連敗をストップし選手権へ向けて流れを変えたい。
一方、大阪は5位が確定しプレーオフ進出を決めた。プレーオフに向けて大事な一戦。
また、今期限りでの引退を表明してる町田:大地悟のホームでのラストマッチということもあり、
会場には1700人を超える観客が集まり声援を送った。
森谷(町田3)がFリーグ通算200試合出場を達成。町田では横江(町田9)に続いて2人目。
大阪の先発:GK宮竹・森・田村・加藤・水上
町田の先発:GKイゴール・滝田・永島・篠崎・原
負傷離脱していたイゴール(町田1)が約2ヶ月半ぶりに復帰した。
大阪は若い選手を先発に起用。田村(大阪17)は22歳。
加藤(大阪26)も同じく22歳。
6試合得点が無い永島(町田11)。今日は積極的にシュートを放つ。
4分、永島(町田11)が得意の右サイドからシュート↓
永島(町田11)のシュートが決まり町田が先制!1-0
田村・加藤と共に先発に名を連ねた水上(大阪39)はさらに若い19歳。動きもいい。
町田の選手は全員『14』(大地の背番号)の刺繍入りリストバンドを付けてプレー。
14分、イゴール(町田1)が上がりパワープレーに出るがシュートまで持ち込めない。
15分、コーナーキックの流れから田村(大阪17)が決めて大阪が同点に追いつく。1-1
大阪の新人セットが結果を残す。
18分、佐藤(大阪22)を原(町田20)が倒してしまう。
原(町田20)に出されたのはレッドカード。
数的優位の大阪はヴィニシウス(大阪10)を投入し逆転を狙う。
そのヴィニシウス(大阪10)が決めて逆転に成功。1-2。
前半は大阪が1点リードで終了。
後半も大阪は前半と同じ新人セットで試合開始。町田は滝田・永島・篠崎・出浦。
23分、田村(大阪17)がドリブル突破からシュート↓
田村(大阪17)の2点目!大阪のリードが2点に広がる。1-3。
得点から遠ざかっている本田(町田6)。この日もシュート数0本。どうしたジャッピーニャ!
金山(町田7)のシュートは、後半から大阪ゴールを守る清家(大阪18)が弾く。
27分、次の得点も大阪。加藤(大阪26)のシュートがネットを揺らす。
大阪が突き放す。1-4、残り12分。町田は苦しいか。
町田は滝田(町田8)がピヴォに入り得点を狙う。
攻撃は最大の防御。攻撃の手を緩めない大阪。
怒涛の連続攻撃。
追加点を許したくない町田は守護神イゴールがゴールを死守。
1-4のまま34分、町田は横江(町田9)をGKに置きパワープレーに賭ける。
35分、横江(町田9)のシュートが決まり、町田1点返す。2-4。追い上げなるか?
36分にも横江(町田9)のゴールが決まる!今期16得点でチームトップ。これで3-4。
3点差から1点差まで追い上げさらに同点を狙い攻撃する町田。
39分、ボックス内で金山(町田7)が倒され、町田はPKを獲得。
これが決まれば同点。
倒された金山(町田7)が自らボールをセットする。
しっかり決めてついに町田が同点に追いつく。4-4。
残り6分まで3点差だった。諦めない町田に、会場の観客は黄色いタオルを回して声援を送る。
追いつかれた大阪だが、勢いのある町田の攻撃を前に再反撃はできず。
4-4でタイムアップ。点の動いたゲームだったが引き分けで試合終了。
町田の連敗はストップしたが、ホーム最終戦を勝利の笑顔で締めくくることはできなかった。
大阪にはプレーオフ進出の切符が送られた。
ホーム最後の試合を終えた大地(町田14)、悔しさの涙が溢れ出る。
挨拶後、最終戦のセレモニーが行われた。
岡山監督
「えぇ・・・(言葉を詰まらせながら)、今期は本当にたくさんの応援をありがとうございました。(会場から拍手)なかなか結果がついてこない中、最後までお付き合いくださったことに心から感謝しています。今日も大地が最後だったし、どうしても勝ちたかったのですが、それが達成できず本当に悔しい思いしかありません。監督として凄く責任を感じてるのですが、まだ選手権もあるので下を向かずに、このモガキ苦しんだシーズンを無駄にしないように、しっかり戦ってきたいと思います。最後まで応援よろしくお願いいたします。」
そして、大阪の選手たちも見守る中、大地悟の引退セレモニーが行われた。
大地選手を支えてきた奥様と娘さんから花束が贈られた。
大地選手
「まずはじめに、今日このような場を作っていただきましたクラブ関係者の皆様、そして、今日の試合で僕のリストバンドを付けて戦ってくれたチームメイトの皆、そして、今日この会場をペスカドーラカラーに染めてくれたサポーターや会場の皆さん、本当にありがとうございました。
今シーズンをもって引退することを決意しました。
ペスカドーラ町田に来て7年間プレーさせていただきました。この7年間、なかなかタイトルを取ることができず、本当に苦しい日々の中ここまでやってこれたのは、ペスカドーラ町田を支えていただいているスポンサーの皆様、日本全国どんな時でも応援に駆け付けてくれるサポーターの皆さん、ホームゲームではいつも熱い応援で声援を送ってくれるフィオーレやDJの方々、ファンの皆さんのお蔭です。本当にありがとうございました。
僕はペスカドーラ町田のサポーターはFリーグ1の熱いサポーターだと思っています。本当にありがとうございました。
そして、フットサル選手として14年間ここまでやってこれたのは、両親や兄弟、妻、娘、妻の家族の理解や支えのお蔭です。本当にありがとうございました。
リーグ戦ではプレーオフに進出することはできませんでしたが、3月にある全日本選手権ではチームが優勝できるよう、最後まで全力で頑張りますので応援よろしくお願いします。最後になりますが、ペスカドーラ町田にはジュニア世代からトップまで才能豊かな選手が本当に多くいますので、これからもペスカドーラ町田に変わらぬご声援をよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました。」
『町田にタイトルを!』を合言葉にリーグ戦を戦ってきた町田。
目標であったプレーオフ進出も逃し「悔しい」以外の言葉が見つからない選手・スタッフ、そしてサポーター。選手権ではこの悔しさをバネに戦う。
素晴らしいパフォーマンスで会場を盛り上げた町田チアリーディンググループ「フィオーレ」
サポーターから「フィオーレ!」コールが送られた。
シュライカー大阪・木暮監督 今日の試合の感想
最初に引退セレモニーもありましたけれども、町田の大地選手と同じクラブでプレーしたことはありませんが、長年第一線を、今のようにFリーグができる遥か前から、同じ神奈川県出身だったので何度も対戦していましたし、僕はすでに引退していますが、そういう昔からフットサルを一生懸命やっていた選手との対戦、自分は監督という立場での対戦ですけれども、対戦できたということに感謝の気持ちを伝えたいと思います。
ゲームに関して言えば、結果は引き分けでしたが、非常に良い形で来週のプレーオフに入っていけるんではないかなと思います。また来週も東京でのゲームになりますが、しっかりと良いコンディションでプレーオフに臨みたいなと思います。
Q.今日スタメンのメンバーが、宮竹選手・森選手以外は比較的新しい選手だったと思いますが、彼らを同じセットで起用した意図は?
僕は4月からサテライトの監督としてもトレーニングしていて、トップとサテライトは全く同じやり方でやっています。そして、サテライトで良いプレーをしていたということでトップに引き上げた選手です。彼らは若いですが一緒にトレーニングしてきたし、シーズン中のトレーニングマッチで名古屋さん相手にトレーニングもしていました。(今日一緒のセットにしたのは)彼らの良いところを最大限出すために、若い選手同士で助け合って、先輩に気を使うこともなくやれるのではないかな、という狙いもありました。メンバー表を見ると不思議に思うかもしれませんが、この1年間トップチーム・サテライトチーム含めて競争してきた中で今日の選手を送り出しました。立ち上がりこそ緊張していたのかな、という部分はありましたが、時間が経つにつれ慣れてきたように思います。稲田瑞穂が大阪というチームでプレーオフに出るというのは、1年前には彼自身も周りも想像していなかったと思いますし、奥田も前十字靭帯の怪我で1年以上のブランクがありながらプレーオフに出れるとは想像していなかったと思います。森秀太も名古屋にいました。先ほど名前が出た若い選手も地域リーグでやっていたり今年からフットサルを始めた選手がいたりで、シーズンの最後ピッチに立ってプレーオフに出られるという状況を、今の大阪の選手は誰も想像していなかったと思います。そういう意味で非常に良いシーズンを戦えたと思ってますし、激しい競争を勝ち抜いてきたメンバーとベテランの松宮や瀬戸、香村、今日来れていない選手など、本当に多くの選手が1年間必死に頑張ってくれた結果が今日のスタメンに表れていると思います。
Q.プレーオフへの意気込みをお願いします。
プレーオフは、おそらく僕らが一番大穴だと思います。それは5位でプレーオフに行くということもそうですし、得失点差やここまでの流れで行くと大阪が一番人気が無いのかなと思います。ただ、下の順位のチームが上のチームを倒すというのはスポーツのひとつの面白さでもあると思うので、最近批判ではないですけれど大阪に対して色々ある方がいるみたいですけれども、僕はそういうのも力に変えて、5位のチームが2位チームを倒すために、やれることを全て出したいと思います。暖かく応援してくれる方がいてもいいのではないかと思っています。(最初に当たる)大分というチームは非常に良い選手が揃ってますし、今シーズンの対戦成績で言えば非常に分が悪いというのは明らかですけれども、プレーオフはリーグとはまた違うと思うので、一発勝負というところを上手く生かせれば良いと思います。サプライズを起こせるように、あと1週間良い準備をして取り組みたいと思います。
シュライカー大阪・佐藤選手
昨日の府中と大分の試合結果で目標にしていたプレーオフへの進出が決まりましたが、それにかかわらず自分たちで勝ってプレーオフに入っていこうという思いでゲームに臨みました。監督からもあったように、非常に若い選手が持ってる力を出してくれた試合だと思いますし、ゲームの中でポジティブな部分が多く見られたと思うので、ここからまたスイッチを入れて、チームとしての目標である優勝に向けて、まず来週勝てるように1週間良い準備をしていきたいと思います。
Q.プレーオフへの意気込みをお願いします。
プレーオフの相手が大分に決まったということで、まず、今シーズンのリーグ戦で大分に勝っていないですし、もちろんどこが相手でも勝ちあがらないといけない試合ではあるんですけれども、そういった意味で、リーグ戦で結果が出なかった相手に対してしっかり勝ちあがって、自分たちの力があるということを証明できるようにしたいと思います。シーズン最初からリーグの優勝を目標にやってきているので、優勝のチャンスがある中で、まずはしっかり初戦に臨みたいと思います。
ペスカドーラ町田・岡山監督
お疲れ様です。とにかく「悔しい」という思いしかないです。連敗が続いてホームで勝利をプレゼントする最後のチャンスだったので、何としても勝ちたかったし、大地も最後のリーグ戦の試合だったので何としても勝ちたかったんですけど、それが達成できなくて、監督としての責任を感じているし、とにかく悔しい思いしかありません。
Q.リーグ途中からの監督就任となりましたが、今期を振り返っていかがでしたか?
途中からだったんですけど、ある程度練習に関しても自分が見ている部分があったので、とにかくこういう結果になったのは自分の責任でしかないと思ってます。その中でも、やはりもうちょっと改善点もあったと思うし、こういう苦しいシーズンだったけれども、その中で何かしらの教訓を得ていかないといけないと思うし、それを生かして次に繋げられるチームだと思うので、まずは選手権に向けて少しでも課題を改善して、来期こそはプレーオフに進出して強いチームを作っていきたいと思ってます。
ペスカドーラ町田・滝田選手
監督が言ったことと全て一緒で、ラストチャンスというか、(プレーオフへの)チャンスはもう全部過ぎ去っていたわけですけど、最後は色んな思いも込めて皆さんのためにも勝ちたかったのですが、それができなくて悔しいです。今後更に向上心をもってやっていかないといけないということには変わりないですが、最後、同点に追いつくところまで持っていけたのは大地君の気持ちのみだと思いますし、それにみんなついて行けたということしかないので、今日は大地君の気持ちが伝染したゲームだったのかなと思います。
Q.1年間キャプテンを務めた総括をお願いします。
色んな意味で改革しないといけないシーズンだと思って、一般的に言ったらベテランの域ですけどペスカドーラの中ではそんなに年上でもないですが、そんな僕がキャプテンをやるというところから改革の意図がありましたし、改革しようという意気込みで取り組みました。今までやらなかったことをシーズ始めから試行錯誤しながらやってきたので、それが刺激としてシーズンに入って良いこともありましたが悪いこともあって、始めは良いことが多くて、みんなのモチベーションも高く良い方向に進んでいましたけれども、それが上手く噛合わなくなったりシーズン終盤くらいからは、自分の力不足でチームのモチベーションも方向性も停滞し始めたので、それを打開する実力が僕になかったのかなと思いますし、それがチームの失速にも繋がりました。キャプテンの色がチームに出ると思いますが、終盤上手くいかなかったことが今シーズン一番自分の中では大きい部分で、総括になるか分かりませんが、その停滞から抜け出すことができないままシーズン終わらせてしまったなと思っています。
試合終了から両チームの記者会見が終わるまでの1時間程、会場で大地はファンサービスを続けた。そして、最後まで残って見届けていたサポーターに大地からメッセージが送られた。
「2008年からペスカドーラに来て7年間、本当にありがとうござました。
サポーターの方々の声援は本当に僕にとってはすごい勇気をもらいましたし、同時に責任感も感じることができました。ペスカドーラのサポーターはFリーグ1の本当に熱いサポーターだと思っています。そんなサポーターが僕は本当に大好きです。本当にありがとうございました。僕はいなくなりますが、これからもペスカドーラ町田を今まで以上に応援してください。本当にありがとうございました。」
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時