スーパースポーツゼビオFリーグ2015/16
第3節 5月16日 浦安市総合体育館
バルドラール浦安 vs ヴォスクオーレ仙台
前節府中を破り、早くも1勝を挙げて躍進に期待膨らむ仙台が、2連勝で首位の浦安に挑んだ一戦。
仙台は開幕の町田戦も3-0で破れたとはいえチャンスは多かった。昨期は年間3勝だったが今期は違うか?
先週に続いてホーム2戦目の浦安。2連勝で首位ながら、観客数が755人と少し寂しい。
コイントスで勝った仙台が普段のホームアウェーと逆のベンチを選択し、試合スタート。
立ち上がり、浦安が攻め込む。
2ndセットに変わり、4分、出浦(浦安2)が切り替えして↓
シュートは枠の上。
5分、ライン際を駆け上がる清水(仙台6)↓
GKの脇を抜いてシュート↓
惜しくもポストの外側。
影浦(仙台22)もサイドを突破。シュートまで持ち込む。
荒牧(浦安6)のボレーシュート↓
ゴール前で星(浦安9)の頭を掠めるが↓
バーに当たって弾かれる。
浦安優勢だが、仙台もカウンターでシュートは多い。
16分、そろそろ点の欲しい浦安だが、なかなか入らない。浅野(浦安15)のシュートはGK村山が弾き↓
星(浦安9)がシュートを狙うがディフェンスがクリア。
前半残り1分、清水(仙台6)のシュートは左ポスト直撃!
前半終了間際、浅野(浦安15)が抜け出すがGK村山が止める。
0-0のまま前半終了。ボールポジェッションは浦安だが仙台も守ってカウンターでガップリ四つ。仙台狙い通りの展開か。
後半、浦安は先に点を奪うことができるか?
2分、佐々木(仙台12)とぶつかって倒れる星(浦安9)。
キャプテン清水(仙台6)がフォローに行く。
山上(浦安13)のシュートが↓
ポストに跳ね返ったところを小宮山(浦安5)が詰めるが浮いてしまう。
加藤(浦安8)のシュートもGk村山が弾き出す。
浦安が攻めながらもなかなか点が入らず後半も時間が過ぎる。
29分、浮き玉で裏に出たボールに中島(浦安7)が反応↓
ワンバウンドで狙い済ましボレーシュートを叩き込む!
浦安ようやく均衡を破る!1-0。
苦労した分、喜びも大きい。
1分後、浦安が畳み掛ける。山上(浦安13)のシュートを↓
GK山村が弾くが外に出せず↓
そのボールを高橋(浦安19)が押し返し↓
小宮山(浦安5)が体ごと押し込む!
浦安2点目!2-0。
一気に仙台を突き放す。
重いムードが取り払われ、浦安が気持ちよく攻める。
荒牧(浦安6)のシュートも右ポスト直撃。
もう点はやれないと必死に守る仙台。気持ちは切れていない。
34分、仙台のコーナーキック↓
逆サイドに浮かせたパスを清水(仙台6)がボレーシュート↓
見事ゴール右に決まる!
キャプテン清水の追い上げ弾で仙台が希望を繋ぐ。2-1。
1点差、まだ分からない。
しかし35分、仙台のチャンスメーカー、唐澤(仙台13)が接触で足を捻る。
かなり重症そう。心配だ。
36分、仙台はパワープレー開始。同点を狙いにいく。
しかし浦安がキープする時間が長い。
残りわずか、仙台パワープレーのボールを奪われ↓
ロングシュート、に追いついた加藤(浦安8)が確実にゴールを決める。
3-1、残り時間は7秒。決定的な追加点。
浦安が勝利決定。途中まで苦労したが3連勝で首位キープとなった。
先ほどの怪我で倒れている唐澤にも握手に行く浦安の選手たち。
仙台はこれで1勝2敗だが、負けゲームでも内容に昨年との違いを感じる。このムードを継続できるか?
僅差の試合でも慌てず安定した戦いぶりの浦安。次節はアウェーで4位、大分戦だ。
小宮山:「僕の得点は健介が凄くいいパスをくれたので。まだ3連勝しただけ。名古屋についていきます。」
中島;「僕たちも頑張るので、お客さんも友達を誘って是非会場へ来てください。」
仙台・佐藤監督のコメント
いいプレーが多くあった中で相手がそれを上回るプレーをしたので苦しい試合でした。僕らがもう少し当たり強さであるとか、パスのミスをしないとかが、しっかり出来ていれば結果が出てくると思います。
最初陣地を逆に選択したのは、最後パワープレーになった時に、GKと交代する狩野選手が左サイドで交代しやすいと思ったからです。
それとこの3試合を通じて、選手が凄く頑張ってくれていて、拮抗した試合を出来ている要因ですが、それは僕が新米監督だからです(笑)。選手には色々なアドバイスを投げかけていますが、そんな中で選手が自分で考え主体的に判断できる状況がいま出来ていますので、これを継続していきたいと思います。ただ、いいプレーが続いている中で決定機が決めきれず、1勝2敗という結果ですので、これはまだまだ私も含め力不足だな、と考えています。
浦安・米川監督のコメント
今日の試合はほどほどに予想していた通りの試合内容で、相手も守ってカウンターで来るだろうし、まさに3-1位になるだろうな、と思っていました。最初の1stセットは圧倒できていたんですけど、そこで点を取れなかったことで相手もこちらのプレーに合ってきて、すると今のウチは個人で崩せる選手が少ないので、守られると厳しいな、という典型的なゲームでした。後半は、中島とか浅野とか技術もあって走れる選手に運動量を上げて縦に突いてから回すとかしていこうという話をして、若干状況は変えられて点を取れたんですけど、あまり思ったようには崩せず、相手のパワープレーも含めて失点しそうな気配はなかったので危ないゲームではなかったんですが、見ていて面白い試合ゲームではなかったな、という感想です。
仙台キャプテン清水選手にお話をお聞きしました。
<Q.今日の試合、途中まで競っていましたが残念でしたね。>
若干立ち上がりは浮ついてしまって苦しかったんですけど、その後はGK中心に守りきれて、アウェーとしては最低限合格点を与えられる前半だったかと思います。後半は少し前からプレスをかけようとしたんですが、その裏を取られて苦しい試合にしてしまいました。(浦安中島に)いいシュートを打たれて失点して、それを引きずって2点目を取られてしまったのがいけなかったと思います。あそこは取り返しに行こうという気持ちもあったんですけど、動揺している選手もいたので、一度落ち着かせるべきだったかなと思います。意思統一がしきれていなかったので、浦安さんはそこを逃さないというか、隙を突かれて2点目を取られたのが痛かったです。でも、それ以外は僕もポスト直撃のシュートもありましたし、チャンスでいえばそれほど負けていなかったと思います。ただそこを決められないという課題もあって、パワープレーも僕はベンチから見ていたんですけど、パスを回しているだけじゃなくもっと踏み込んでゴールに迫らなければ勝って帰れないぞ、という気持ちで練習からしなければいけないんだと思います。
<Q.ここまで3試合で1勝もしましたし、内容も昨年と違ったと見えますが?>
昨年はFリーグ1年目で未経験の選手も多かったですし、とにかく乗り切る、という1年だったのですが、今年は少し余力があって、戦術面でも個人のレベルの面でもフィジカル面でもしっかり鍛えてきましたし、最後にプレーオフに進むという目標を描いて戦えているので、昨年のようなシーズンにはならないと思います。周りから見ればプレーオフなんて無理だよ、と思われるでしょうが、それを目指す価値のある2年目だと思います。
<Q.移籍組の加入は大きいですか?>
それは当然!これまでは経験のある選手が僕くらいしかいなくて、どう若い選手にその経験を伝えようかって1年悩みながらやってきたんですけど、今年は竜三(村山)とか新(狩野)とかが何も言わなくても練習への取り組み姿勢とかFリーグの選手としての立ち振る舞いなどをしっかり見せてくれるので、僕も負担が減ってゆとりが出来たというか、僕はFIXOですけど今日の試合でも点を取りに行こうとか、メンタル面だけでなくプレーでチームを救いたいって気持ちを持てるようになったのが嬉しいです。
<Q.監督がサテライトから上がってきた佐藤監督になりましたね。>
若くて僕らと同じ目線でコミュニケーションを取ってくれる監督で、僕らが思っていることを監督から皆に示してくれるので、凄くやりやすいです。僕は日本代表の監督もこれからは日本人監督がやってほしいと思いますし、どんどん日本人のコミュニケーション能力が高い監督が生まれることはFリーグの為にもいいことだと思います。
<Q.戦術的には昨年と違いはありますか?>
昨年の後半は(ピヴォを前に置く)3-1にしたりだったのですが、昨年の最初にやっていた(4人横に入れ替わりながらパスを回す)クアトロの形に戻したりしています。バリエーションが増えてボールを取ってからの動きだとかサポートの質も上がって、チームとして戦術と呼べるものになってきたと思います。
仙台に新加入した狩野選手にお話をお聞きしました。
<Q.町田から移籍して、出場時間も増えましたが、いかがですか?>
最初は気持ちよく出来ていた部分もあるんですが、環境が変わるということは難しいことで、自分自身も変えていかなければいけなかったです。僕は町田で長くやってきたので、プレーの面でも癖になっている部分があって、それが新しいメンバーになると機能しなかったりしました。町田では周りが僕の特徴を分かってくれていたのでガンガン攻めていけばいい、という感じだったんですが、仙台では周りに自分が合わせていくようしたりとか。生活面も含めて、ようやく慣れてきましたが、難しかったですね。
<Q.町田と仙台では立場も違うと思いますが?>
仙台では自分もベテランの中に入るので、自分が活きるだけじゃなくて周りを活かせるようにという意識で、危機感を持ってプレーしています。
<Q.まだ始まったばかりですが、今の時点で移籍して良かったですか?>
まだ1勝しかしていないので、そこは苦しいですけど、仙台の人達は本当にスポーツに熱い人が多くて、サポートしてくれる人もいっぱいいて感謝しています。そういう意味では楽しいですし、仙台に来て良かったなと思います。
。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時