スーパースポーツゼビオFリーグ2015/16
第7節 6月6日 墨田区総合体育館
フウガドールすみだ vs ペスカドーラ町田
ともに3勝1分2敗、勝点10で並ぶ5位と6位の両チーム。
上位生き残りのために負けられない東京ダービーは、痺れるような熱戦となった。
町田のボラは怪我のため8週間ほど戦線離脱。観戦席で試合を見守る。
8ヶ月の怪我で戦線離脱中のすみだ渡井のために掲げられたフラッグ。
すみだGK大黒(すみだ12)は怪我の清家に代わり開幕戦以来の先発。こうして見るとどちらも怪我人が多い。
立ち上がりからシュートの打ち合いとなる。
3分を回りセットが変わった直後、諸江(すみだ4)が太見(すみだ8)に一旦預け↓
戻されたボールを受けて中央へパス↓
待っていた金川(すみだ3)がニアポストぎりぎりにシュートを叩き込む!
すみだ先制!1-0。
ホーム4連戦の最後。ここまで1勝1分1敗のすみだ。勝ちたい試合でさい先の良いスタート。
町田も反撃。中井(町田13)や原(町田20)など若手がゴールに迫る。
町田は前プレに行くが、すみだは上手くかわし前戦へボールを供給する。
7分、金川(すみだ3)の早めのパスに↓
太見(すみだ8)が合わせるがGKイゴールが飛び出して止める。
諸江(すみだ4)のシュートはサイドネット。
すみだ1stセットに戻って稲葉(すみだ7)もドリブルからシュート。
すみだの攻勢にまだ8分だが町田はたまらずタイムアウト。手応えのありそうなすみだ。
タイムアウト明け、太見(すみだ8)の反転シュートはイゴールが弾く。
町田も少しづつ盛り返す。
服部(町田14)が折り返し↓
中井(町田13)のシュート、は枠の上に。
日根野谷(町田2)のシュートはGK大黒の正面。
本田(町田6)が戻して↓
篠崎(町田16)のシュートはブロックされる。
1-0のままここでハーフタイム。前半途中まですみだ優勢も町田も盛り返し、拮抗して後半へ。
後半開始。立ち上がり、町田が攻める。
22分、コーナーキックから↓
左サイド、篠崎(町田16)のボレーシュートがポスト際を貫く!
ナイスシュート!篠崎のゴールで町田が同点に追いつく。1-1。
追いつかれた後の24分、すみだGK大黒からのフィードボールに↓
太見(すみだ8)が追いつきGKイゴールが飛び出すが折り返し↓
中央で金川(すみだ3)がシュート、これが日根野谷(町田2)の手に当たる!
一発レッドカード!
町田は故意でないとアピールするが通らず。すみだは一人減る町田を攻めるためメンバーを変え指示を出す。
しかし判定はレッドカードの上、PKだった。エリア外ではないの?と尋ねるが通らず。
PKを蹴るのは稲葉(すみだ7)。
中央を抜いてゴールイン。すみだが2-1と勝ち越す。
町田は退場で一人減ったところだが、すみだに得点が入ったため、すぐに5人に戻る。
まだ16分あるが、このまま負けると尾を引きかねない町田。切り替えられるか。
気持ちを前に出して攻め込むが、すみだも体を寄せて守る。
この競り合いはノーファール。
イゴールも前に出てシュートを放つ。
町田のシュート攻勢。
すみだもやり返す。テンポの速い攻め合いが続く。
8分56秒残して1点ビハインドの町田は5ファール。町田はさらに厳しくなる。
焦る町田、またイゴールが攻めに出ると↓
すみだがボールを奪いカウンター↓
次に点を取られると圧倒的に厳しくなる町田。ゴールに向かう曽根(すみだ25)を必死に止める。
転がったボールは僅かに枠の右。
今度は森谷(町田3)のシュート↓
GK大黒が足で止める!
1点を争う激しい試合内容に騒然としてくる場内。
35分、町田のコーナーキック↓
森谷(町田3)のキックがディフェンスに当たってゴールに吸い込まれる。
同点!今度は町田に好運が来て2-2に追いつく!
残りは5分。混沌としたゲーム。まだ何か起こりそう。
すると同点で落ち着くまもなく町田がファール。すみだに第2PKのチャンス。
先ほどPKを決めた稲葉(すみだ7)がボールをセット↓
しかし今度はイゴールが止める!
絶好の勝ち越しのチャンスをすみだはものに出来ず。
直後、中井(町田13)のシュートは大黒が止める。
残り5分、攻守が切り替わる毎に両サポーターの悲鳴が響く大熱戦に・・・
残り3分、町田のボール回し↓
滝田(町田8)が篠崎(町田16)にボールを渡し↓
狙って放ったシュートがすみだゴールを捉える!
町田土壇場で逆転!2-3!
静かになった会場をよそに町田サポーターは大歓声。
残り2分40秒。すみだタイムアウト。パワープレーか。
町田もパワープレーに備える。
すみだのパワープレーは諸江、稲葉、太見、西谷、曽根の5人。
ボール回しから。
太見(すみだ8)のシュートはサイドネット。
諸江(すみだ4)のシュートパスは↓
曽根(すみだ25)の頭を横切る。
町田のカウンターにも西谷(すみだ14)がそのままGKに入る。
時間がない。ホームで負けたくないすみだ。必死の形相で攻撃に行く。
ラスト、諸江(すみだ4)のシュート↓
町田が弾いたところを↓
再度西谷(すみだ14)がシュート、を金山(町田7)が体で止めたところでホイッスル!
3-2で試合終了。町田が一斉にガッツポーズ! 死闘を制する!
対照的な両者の表情が試合の激しさを物語る。
満足げな決勝ゴールの篠崎。
すみだはホームで悔しい連敗。押している時間は長かったがこの日は勝負運に見離された。
町田は名古屋、大分に続いて3位浮上。苦しいゲームを勝利に結びつけ、安堵の表情を浮かべた。
町田・岡山監督のコメント
主導権を握られる時間が長くて凄くタフなゲームだったんですが、そのなかで選手たちが最大限にやるべきことをやってくれて、不運な失点もあったんですけど選手がそこでも集中力を切らせずに気持ちを見せてくれたのが最大の勝因だと思います。フウガは素晴らしいフットサルをしていたのでウチがもっといいフットサルを出来ればもっと面白い試合を見せられたと思いますのでそこは残念ですが、こういう厳しい試合を取れることが大事だと思っています。
Q.町田は押している試合を落とすことも多いですが今日は押されている試合を勝ったように思いますが?
すごく上手くいっているシーズンで、ずっと勝てている時でも急に悪くなることを何度も経験していて、そういう時に自分たちのやり方に立ち返ることが必要なことがあって、今日はそういう苦しい状況の中でどう戦うかということを経験をできたという意味では良かったと思うんですが、今日町田からも沢山見に来てくれたお客さんにはもっといい試合を見せたかったというのはありますね。
Q.次節の府中戦に向けては?
昨日も府中の試合を見てきたんですが、かなり良くなっていましたしディフェンスのやり方も前に練習試合をした時とは変わっていたので、また難しい試合になると思うんですが最大限の努力をして、次こそはいい試合が出来るように臨みたいと思います。
すみだ・須賀監督のコメント
東京ダービーということで非常に熱気があった試合だったと思います。互いに勝ちたいという気持ちが強くて、自分たちの良さを出すだけでなく、相手の良さを潰しあうような試合になったと思います。逃げ切りたいという気持ちが強かったんですが、それが出来ませんでした。ただウチは人選的にもアグレッシブに最後まで点を取りにいくというスタイルなので、それを戦術的にももっと浸透させていくことが大事だと思っています。次の浦安戦は互いに2連敗ということで厳しいと思いますが頑張ってきたいと思います。
Q.町田の前プレをかわした時にチャンスが産まれているように思いましたが?
町田の岡山監督のプレスは意図を感じるプレスなので、この回避の仕方に関しては指示をしていました。
Q.これでホームで負け越しになってしまいました。
ホームというのが選手のプレッシャーになっているのは否定しません。少し試合中も口数が少ないなと思ったりしますし、期待も大きい分プレッシャーはあるのですが、そこを勝っていくことで人気チームになるのかなと思います。
すみだ・諸江キャプテンのコメント
2戦連続逆転負けということで、そのままリードを守りきることが難しい状況なのかな、と思います。どんどん点を狙ってアグレッシブに行かないと、今日も受身になったところをやられましたし上手くいかないのかなと思います。2失点目のオウンゴールもちょっとした体の向きで防げたかもしれないゴールなので凄く反省しています。それも含めて、気をつけていたセットプレーで2失点というのは重く受け止めなければいけないと思います。今日の相手のキーパーはイゴール選手ということで、少しシュートも慎重になっていたかなと思うので、次の浦安戦では若い選手にはアグレッシブにシュートを狙っていってほしいなと思います。
1点目と3点目の決勝点を挙げた町田・篠崎選手にお話をお聞きしました。
Q.まず今日の試合を振り返ってください。
つねに先行されてのゲームだったので苦しかったんですけど、ギリギリのところで体を張れていたので、最後は自分たちに流れが来たというゲームでしたね。
Q.選手としては押されているという印象でしたか?
いやそうでもないんですが、自分たちのプレスは全然かからなくて、少し出足が遅かったり連動できなかったりで相手に持たれている時間は長かったかなと思います。ただ前プレが自分たちのスタイルなので、ミスをしたからと諦めてしまってはそれ以上のことは出来ないと思うので何度でもチャレンジに行きましたね。
Q.得点シーンを振り返ってください。
1点目はコーナーから建(日根野谷)がいいボールをくれてディフェンスが来なかったので、いいコースに打てば決まるかなと思ってインサイドで抑えて蹴りました。
Q.決勝点は時間がないところで戻して後ろからのシュートでしたが、あれは狙った形ですか?
いやあればあの場での即興で、セットが変わって出て行く時に、もうこっちのセットで取るしかない、今日のコンディションでは俺が取るしかないと思っていて、ピッチに出るときに「じゃ、決めてくるわ。」って言って出たので。それでボールもらった時にジャッピーニャ(No.6・本田)が上手いことPIVOに入っていて結構長い時間、前で駆け引きしてくれていたので、キーパーのブラインドになるのをずっと待ってPIVO当てをしようとしている振りをしてゴールを狙っていたんで、蹴る瞬間にはもう決まる、と思いました。5ファールも貯まっていて時間的にもここで自分たちが取らないと厳しいと思っていたので、いい形で点が取れて良かったと思います。
次節、すみだは12日(金)浦安と、町田は13日(土)府中とともにアウェーで対戦します。
※掲載当初、篠崎選手のインタビュー中の日根野谷選手の名前が「建」ではなく「健」になっておりました。申し訳ありません。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時