スーパースポーツゼビオ Fチャレンジリーグ2015/16
第4節 柏市中央体育館 10月17日 11:00
徳島ラパス(黄) vs 広島エフ・ドゥ(白)
今期、関東で初開催のFチャレンジリーグ。
ここまで3勝0敗の広島エフ・ドゥと1勝1分の徳島ラパス。
準会員1年目の徳島ラパスはエフ・ドゥと初対決。
日帰り移動のラパスだが、それを感じさせない明るい表情で試合に挑む。
序盤からエフ・ドゥが攻め込む。
中盤で奪ってドリブルでゴール前へ詰め寄るエフ・ドゥ。
しかし徳島ラパスはGKの好セーブもあり得点を許さない。
シュートコースに入るなど、最終ラインで崩されずにラパスは失点を防ぐ。
前半、徳島ラパスのシュートは3本。エフ・ドゥの攻撃に耐え続けたラパス。0-0でハーフタイム。
チャンスは多かったが得点の入らなかったエフ・ドゥ。後半はどう戦うか?
後半、エフ・ドゥはピヴォを高い位置において相手陣で試合を進める。
徳島ラパスはカウンターで対抗。
キャプテン武田(ラパス8)らがドリブルでゴール前までは行くがフリーでシュートを打たせてはくれない。
27分頃からは圧倒的にエフ・ドゥが攻め込む。
ピヴォ当てから決定機を量産。
ラパスはギリギリでこれを防ぐ。
攻めながらも点が入らない焦りがあるか? 30分には冨廣(エフドゥ12)がイエローをもらう。
33分、三宅(エフドゥ10)のポストプレーから↓
上がってきた川田(エフドゥ8)がシュートするが↓
ポストに当たってノーゴール。
34分、やや左で同じ形。三宅(エフドゥ10)のポストから↓
今度は正面から川田(エフドゥ8)が叩き込む!
エフ・ドゥ先制! 1-0。
苦労してようやく奪った1点目に苦笑いのエフ・ドゥ。
得点で少し気が楽になったか?さらにエフ・ドゥにチャンスが続く。
37分、徳島ラパスはタイムアウト。押されているがまだ1点差。最後の攻撃にかける。
残り4秒、ラパスがコーナーキックを得るとGKがゴール前に出て行く。
しかしコーナーキックはゴール前を抜けていく。
ここでタイムアップ! ラパス1点差を追いつけず。
シュート数は29本対12本。終始エフ・ドゥペースではあったが1-0と最小得点の勝利となった。
よく守って僅差の勝負に持ち込んだラパス。このあとまた徳島まで帰る。お疲れ様でした。
広島エフ・ドゥはチャレンジリーグ4戦4勝。残りは2試合。
中国リーグでも未だ無敗のエフ・ドゥ。このまま全勝で2つのリーグを終えることが出来るか?
広島エフ・ドゥ 高垣監督にお話をお聞きしました。
Q.1点差での勝利になりましたが感想をお願いします。
決定機を外すことによってウチのリズムにしきれず、その結果がこの1-0という苦しいゲームになり、出来としては良くなかったという印象ですね。これから地域チャンピオンズリーグ(地域CL)や全日本選手権が控えているので、早くチームを作って上を目指していかないと駄目なんだろうと思います。
Q.このFチャレンジリーグをチームとしてどう位置づけていますか?
ウチ的には意味のある試合ではあるのですが、もっと順位とか得点とかをリーグとして気にするというか、4チームが同じ条件で争うようにしなければいけないのかなと思います。消化試合数もマチマチですし、地域リーグに重点を置いているチームや日程が重なっているチームもありますし、そういった面を統一していかないと競い合いが生まれないのかなと思います。
Q.中国リーグと日程が近かったりした時はどのように対応していますか?
ウチはあらかじめ被らないように日程を組めているので、どちらのリーグも100%で取り組めているんですが、日程が近くてもすべての試合で全力を出し切ることが出来ないと、全日本選手権とか地域CLなどは特に2日で3試合や3日で5試合という厳しい日程ですから、そこで勝てないと思うので、むしろ厳しい日程のほうがありがたいな、と考えています。
Q.全日本選手権と地域CLの出場はまだ決まってはいないですが、目標はそれらの大会においていると思いますが?
そうですね。決まってはいないですけど、出場権を落としちゃうようではまずいですし、そこで勝てるように、全国基準でチームを作っていっています。今日も前半はハーフで守ったんですが、それも全国を見据えてのことで、ウチは中国リーグでは前プレしかやっていなくて、それでもハマってしまうので、今日はハーフを前半試したんですけど、やっぱりまだまだ未完成ですね。それで後半は前プレに変えて、やっとうちのリズムが出てきたなという感じでした。
Q.そうすると柏みたいな関東リーグなどで上位でやっているチームと万全の状態でやりたいということですね?
そうですね、万全な状態でやってみたいですね。両チームがコンディションのいい状態で戦って、順位もしっかり決めて、チャレンジリーグを価値のあることにしていかないと、例えば1位になったらFのトーナメント(オーシャンカップ)に入れるとか、付加価値をつけていかないと選手のモチベーションも上がらないのかなと思いますので、そうなって行けばいいですね。
徳島ラパス 佐賀監督にお話をお聞きしました。
Q.今日の試合、僅差の試合には持ち込みましたが感想はいかがですか?
一番悔しいのは相手のピヴォ当てが上手いは分かっていたのに、それを防げなかったことですね。
結局最後の最後に一番警戒していたそのピヴォ当てからの2枚目でドフリーでドカンと決められてしまったのが悔しいです。
Q.そこまではエフ・ドゥのサイドからの突破は、よく外へ追いやっていたと思いますが?
そうですね。ピヴォに対して警戒していたので、そこにまず入れられないように厳しくやろうというのは意識して、それでも入れられたら我慢我慢してやっていたんですが、でも結局(エフ・ドゥのピヴォの)三宅さんにやられて・・・前半はなんとか凌げたんですが、やっぱりそんなに甘くないという感じですね。
Q.後半1点取られるまではプラン通りだったんですか?
狙い通りというほどではないですけど、3・4点やられてもおかしくないシーンが沢山あったので、それまでは何とか我慢できたのかなと思います。
Q.逆にカウンターで得点のチャンスも何度かあったと思います。
相手がピヴォ当てで押し込んでくるので、奪ったら相手が全部自陣に入っているから、カウンターで一気に行こうっていう話をしていました。エフ・ドゥさんは、前の徳島でのビークス戦でも、あと先日の全国選抜大会の広島県さんもトランジション(攻守の切り替え)からの得点が無茶苦茶早くて上手いので、ほぼこの2週間、そのトランジション対策に当てて試合の前にもボードに書いてトランジションで絶対負けんなって話をしてて、実際そこに対してはそれ程やられなかったかなと思います。
Q.押されながらも終盤まで0-0で行ったので、これで勝てたらナイスゲームプランだなと思っていました。
まあ勝てればそうでしたね(笑)。でもやっぱりエフ・ドゥさんは守備も上手くて、向こうの第2PKライン以上には攻め込めませんでした。こちらはピヴォにも当てられなかったですし、クアトロからからもライン際からも崩せずに、攻撃に関してはキャプテン武田(8番)からの個人技頼みになって単発になってしまったのが否めないかなと思います。こちらとしてはゲームプランとか上手さとか言うより気持ちで頑張りましたが、チャレンジリーグの4チームでは徳島が一番下手やと思うんですよ。その足りないところを1週間や2週間のトレーニングでは埋められないので、やっぱり関西勢なので、気持ちは負けないようにというのは意識しています。
Q.ホームでは柏にも勝ちましたしね?
そうですね。でもあの時はトーアさんが関東リーグと重なっていて、得点王の馬場さんの映像を集めて編集して一生懸命対策していたんですが、試合になったらあの人がいなくて・・・
それで僕らがカウンターで点を取って何とか勝ちましたけど、結局トーアさんのエンジンがかかってからはずっと相手のペースでしたし。エフ・ドゥさんでもビークスさんでもエンジンがかかっちゃうと7割、下手すると8割相手のペースになってしまうので、底力や経験は他のチームと全く違うかなというのはチャレンジリーグを通じて痛感していますね。
Q.ラパスさんのなかで四国リーグとチャレンジリーグ、それぞれの位置づけは?
四国リーグと全日本選手権出場は絶対取りたいというのはチームとしてやっているんですけど、チャレンジリーグに関しては僕達はチャレンジャーなので、とにかく一戦一戦ガムシャラにやるだけですね。
Q.例えばチャレンジリーグ優勝でオーシャンカップに出られたりしたら位置づけは変わりますか?
それはあったら嬉しいですね!それはそう思いますけど、でも僕らは今年はチャレンジャーなので、先輩チームに今年は学べるだけ学んで、来年に勝負したいなって思っていますね。
Q.それでもチャレンジリーグをやる価値は十分ありますか?
それはもう、四国1年に匹敵するような価値がチャレンジリーグ1試合2試合にはありますね。情報と経験量が全然違います。今後チャレンジリーグと地域CLとプーマカップの三冠を取るというのを最大目標に、地方逆襲じゃないですけど関東や関西に勝つっていうのを目指してやっていますので、チャレンジリーグにはすごく価値を感じています。この経験を活かして全日本選手権や地域CLで全国で勝てるように頑張ります!
Fチャレンジリーグ、次節は11月29日(日)、広島市安佐北区スポーツセンターで行われます。
11:00 ビークス白山 vs 柏トーア’82
14:00 広島エフ・ドゥ vs 徳島ラパス
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時