F準会員リーグ2012 浜松アリーナ 5月5日
アグレミーナ浜松 vs 柏TOR’82
いよいよ始まったFリーグ準会員リーグ。将来のFリーグ入りを目指す準会員4チームと、準会員から飛び級でFリーグ入りを果たしたアグレミーナ浜松、そしてゲストチームとして東海リーグ王者のDELIZIA磐田が一堂に会し3試合を行った。
準会員リーグの詳細は発表されていないが、Fリーグのメディアブリーフィングによれば、準会員リーグ1年間の戦績で順位が決定され、上位チームには何らかのインセンティブ(例えばオーシャンカップの出場権など)を与えたいとしている。
今回は浜松のプレシーズンマッチも兼ね、磐田も参戦しているため、準会員と準会員以外のチームの対戦も2試合あるが、準会員リーグの戦績には反映される予定のため、どのチームにとってもプレシーズンマッチ以上の意味をもつこととなった。
準会員リーグの実力と人気が将来のF昇格にも影響すると思われるため、重要な意味を持つ大会だ。
2009年にFセントラル大会の開催がある浜松アリーナ。今期からアグレミーナ浜松のホームアリーナとなる。
浜松駅からバスで15分(左手前に写っているのがバス停)。天竜川駅から徒歩20分。
裏手に駐車場があり1回200円で利用できるが、F開催日には公共交通の利用をお勧めしている。
入場口は左の建物のこの階段を上って2階。新しくはないが通路も広く設備も良好だ。
この日の第3試合、アグレミーナの初試合。GMの大村氏の挨拶から始まった。
公言していたとおり、音楽と光の凝った演出で選手紹介から選手入場。ワクワク感が高まる。
選手入場。青アグレミーナ、白が柏TOR。
アグレミーナ前田健一監督。
アグレミーナは前身の田原FCからの移行組が最も多いが、ステラミーゴの中島(3・後右から4番目)や
Fチームのサテライトなどからの移籍組に加え、静岡らしくサッカーから選手を数名獲得。
特に元アントラーズの笠井健太(5・後右から3番目)が注目選手。
まったくの新チームと言って良いため仕上がり具合が気になるところだ。
柏TOR’82。TORはトーアと読みます。今期はベルマーレからGK渡辺良太(1)が加入。しかし
10番特手(こって)と並んでエースだった上福本が府中アスレに移籍し得点力ダウンが懸念される。
堅い守備から機を見て集中力ある攻撃で得点を奪うカウンター型のチーム。
強豪と認知された今年はさらなる進化が求められる。
序盤、アグレミーナキャプテン蓮池の突破。蓮池はフットサルU24代表経験も持つ。
ディフェンスに引っ張られながらもゴールに迫る萩原(浜松6)↓
振り切ってシュートを放つ。気持ちの入ったプレーだ。
次は松本(浜松7)が駆け上がる。蓮池(浜松9)が前を走るが↓
蓮池をダミーにそのまま思い切ってシュート。
アグレミーナは気持ちは見えシュートまで行くが、個人突破で連携は見えない。
残念ながらまだチームが出来ていないのは観客にも伝わっていた。
柏も守り重視。やや停滞した試合は0-0のまま後半へ。
ハーフタイム。肩を組み後半に備えるアグレミーナ。雰囲気は良さそうだ。
後半、柏がやや攻勢に出る。
ドリブルからクロスを上げる風間(柏3)。
中盤でボールを取られディフェンスの裏へ抜けられることの多い浜松。
ゴレイロ石原のクリア。
アグレミーナのカウンター。高橋(浜松17)のコースを消す国本(柏5)。
29分、特手(柏10)の狙い澄ましたクロス↓
中央に通る前にゴレイロがクリア。
今度は中田(柏36)がゴレイロと1対1↓
これもなんとかクリア。しかし危ない場面が続く浜松。
そして31分。特手が今度はゴレイロの意表をついてゴール上を狙ったシュート↓
ついに柏に先制点!エース特手7本目のシュートが決まった!
新加入GK渡辺と抱き合う特手。
しかし先制され気持ちが入り直した浜松。すぐさま反撃。右サイドから畠山(浜松11)が折り返し↓
キャプテン蓮池(浜松9)が決める!
見たか!という表情の蓮池。
これがF主催試合でのアグレミーナ初ゴール。ようやく会場も盛り上がった。
残り時間は8分。ホーム浜松のお披露目試合で勝利をあげることが出来るか?
中島(浜松3)のクリア。
キックインから国本(柏5)のシュートは↓
ゴレイロ石原が弾く。
たびたびのファインセーブでゴールを守る浜松の守護神石原。
残り1分。カウンターから松本(浜松7)が折り返し↓
逆サイドで蓮池(浜松9)のシュートをGK渡辺が弾く。
最後、柏のロングフィードを石原がキャッチしたところでタイムアップ。
アグレミーナのホームお披露目は1-1でドロー。
点が入ってからの残り10分は見せ場もあった。何を思うか浜松前田監督。
柏も途中押していただけに惜しい試合。しかしチームは始動したばかり。まずまずの結果か?
最後まで応援してくれた観客に挨拶するアグレミーナ。
不完全燃焼な結果に選手の表情は複雑だ。
柏の18番高村選手が挨拶してくれました。皆さん柏をよろしくお願いします。
浜松11番、畠山デイビッドは元名古屋オーシャンズ畠山ブルノの兄です。
柏TOR’82・奈須監督のコメント
今日は沢山のお客様がいる中の試合で、改めて自分たちがF準会員になったという実感と
もっと実力も高めて行かなければいけないなと感じた試合でした。
アグレミーナはいい選手がいるなかで、私たちもそうなのですが
まだチームが出来ていない段階ではありました。
いい部分も悪い部分も出たと思いますが選手とそれを確認して開幕に備えたいと思います。
今日良かった部分は10番特手のゴールシーンがしっかりパスが回って
最後に特手に入った部分など去年あまりなかった形なので、それが収穫だったかと思います。
キャプテン中田選手のコメント
全日本選手権の時にFのチームとやらせていただいたときに
しっかりディフェンスしないとすぐやられるな、と感じていたのですが
その時よりは今日のほうがチームの色が出せたと思います。
アグレミーナさんもまだチームが出来ていない段階だと思いますので
これから一緒にチームを高めてフットサルを盛り上げていければと思います。
関東リーグに向けては、去年の選手が抜けて、誰がレギュラーになるか分からない競争もあるので、
しっかりレベルを上げて、関東リーグでも強いチームとしっかり戦うことで
今シーズンのゴールとしてまた全日本選手権に出て戦いたいと思います。
アグレミーナ浜松・前田監督のコメント
まずは本日の試合にたくさんのお客様に集まっていただき感激しております。
内容はまだまだかと思いますので開幕まで修正して挑みたいと思います。
具体的には45度の入りやすい角度からのシュートなどがあまり打てなかった部分などです。
(記者:今日の試合を受けて、Fで戦える手ごたえはありますか?)
Fリーグでは1年生ですので十分やれるとは思っていないですが、やらなければいけないと思っています。
今日の段階ではフィジカルトレーニングもまだ2回で、そこももっと高めたいと思っていますし、
まだ指導もほとんど出来ていないですので、私はもともと選手に自由にやらせたいと考えるのですが、
それでもボールのまわし方などもう少しこだわりたいと思っていますので
開幕までそういった部分を高めていきたいと思います。
キャプテン蓮池選手のコメント
ゴールを奪えて良かったですが、ゴールのプレー自体は良いパスが来て押し込むだけでしたので
そのあとの勝ち越し点を奪えなかったのが残念でした。
先日(開幕で当たる名古屋オーシャンズの)森岡薫選手が
ファンの方に向かって開幕ハットトリックします、と宣言しているシーンを見たので
我々はそれをさせないよう、開幕から勝利を目指して40分間、精一杯頑張りたいと思います。
アグレミーナは残念ながらホームの観客の前での勝利はお預けとなった。
内容でも第2試合のDELIZIA磐田vsフウガすみだの方が上だったとの声も多かったが
課題を洗い出すには開幕までひと月以上あるこの時期に観客の前で試合をしたことは
とても有意義であったはずだ。Fで戦うための準備を十分にして開幕を迎えてくれるだろう。
第1試合:VEEXキムラvs広島F・DO 第二試合:DELIZIA磐田vsフウガすみだ
も掲載します。お楽しみに。
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時