SuperSports XEBIO Fリーグ 2016/2017
第32節 2月12日 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 vs シュライカー大阪
ホーム最終戦となる4位町田が首位大阪に挑んだ一戦。
町田は3位すみだと勝点差1。勝利すれば順位が入れ替わる可能性があるが、
それ以上に負けられない理由がある。チーム創世記、いやそれ以前から
フットサル界を牽引してきた甲斐修侍選手が今季限りの引退を表明しており、
ホームでの最終戦となるだけに、有終の美を飾らせたいと気合が入っている。
すでに大阪はリーグ戦1位が決定。プレーオフFinalラウンド進出を決めている大阪だが、
この日は怪我の加藤とヴィニシウス、チアゴを欠く苦しい布陣。
序盤から町田が大阪を押し込む。
しかし大阪が失点を許さず10分が過ぎる。
12分、大阪のキックインから↓
ゴール正面で滝田がファールを取られ大阪にPKを献上。
これをアルトゥールがゴール左上に決める!
大阪先制! 0-1。苦しい布陣でもしっかり試合を作る大阪。
押し込みながら先制された町田。その後しばらく拮抗した展開だったが↓
自陣左サイドからパス一本でゴール前に抜けた中井↓
右足を振り抜いてゴールネットを揺らす!
町田が追いついて1-1。
甲斐に頭を撫でられる。
1-1の後、勝ち越し点のチャンスはどちらにも訪れるが。
19分、左から室田がゴール前を横切り↓
中井とのワンツーで戻ってきたボールを↓
室田がゴール右隅に叩き込む!
町田勝ち越し! 2-1とリードを奪う。
ところ10秒後、アルトゥールの突破に森岡が足を出すと↓
これが6ファール目。森岡は引っかかっていないと残念がるが、大阪が第2PKを得る。
これをアルトゥールが決めて2-2。再び同点に。
試合巧者でもある大阪。劣勢の中、PKと第2PKで2得点を奪う。
2-2で前半終了。
ハーフタイムを華やかなショーで彩る町田。
今季ホーム最終戦、甲斐修侍ホームラストゲーム、リーグ戦3位争いがかかる町田。
後半、立ち上がりは町田のシュートで始まる。
しかし前半よりは大阪にもチャンスが多い展開。
28分、町田のコーナーキック↓
中央から日根野谷がダイレクトでゴールネットを揺らす!
町田勝ち越し! 3-2。
町田にとってどうしても勝ちたい試合。会場は大いに盛り上がる。
残りは10分、リスクを掛けて大阪も攻めに出る。
34分、町田自陣からのカウンター↓
右から左への大きなパスを受けた金山のシュートが↓
枠を捕える!
町田に追加点で4-2!
勝利を大きくたぐり寄せる。
1分後、大阪は小曽戸をGKにしてパワープレーを開始。
この試合のジャッジはファールを積極的に取る。両チームにファールが貯まる。
38分、森岡が倒される。
前半、自分のファールで大阪に第2PKを決められている森岡が今度は6ファール目をもらう。
第2PKのキッカーも森岡だったが↓
ここはGK冨金原がセーブし大阪は望みをつなぐ。
残り時間は刻々と短くなる。
町田必死の守り。大阪に今季初勝利なるか?
残り13秒、森岡のシュートが↓
GK小曽戸がそのまま戻っていたゴールを捕え5-2! ダメ押し点を奪う。
試合終了! 5-2で町田が甲斐修侍ホーム最終戦を飾る。
町田は首位大阪に内容的にも満足の行く勝利。
大阪も主力を大幅に欠いて後半途中まで接戦を演じた。
互いにプレーオフに向けて良いシミュレーションになった試合でもあった。
ホーム最終戦の試合後、まずは例年通り監督の挨拶。
「まだプレーオフがありますが、本当にホームでは高い勝率で戦うことが出来ました。皆さんの作ってくれる雰囲気、安心感がもたらしてくれたものだと思います。本当に感謝しています。ありがとうございました。」
そして甲斐修侍選手のホーム最終戦セレモニー。
家族が花束を持って甲斐選手の功績をねぎらう。
甲斐修侍選手の挨拶。
「本日はお忙しい中、町田の今季最終試合、そして私の引退セレモニーにお越し頂きありがとうございます。選手としてやってきたこの20年間は自分でも驚くほど一瞬で、そこにいる大阪の監督の木暮選手なんかとまだフットサルが全く認知されていない時代から今日までやってきました。私自身もサッカーをやっていて、フットサルと出会うことになって、まだその当時はフットサルの環境も整っていなかったんですけど、仲間たちと一緒にフットサルを盛り上げようということで、自分たちのチームだけでなく、いいライバルたちと切磋琢磨して今日までやって来れたと思います。今日ここに来れた人だけでなく、昔から一緒にフットサルを盛り上げようと頑張った人たちと過ごせたことが、今日に繋がったのかなと思います。今日、引退の挨拶として僕が何を皆にお話ししようかと考えたんですけど、本当に感謝の言葉しか浮かばなかったです。本当に感謝しています。カスカベウ(ペスカドーラの前身チーム)というまだあまり世に出ていないチームのころから応援してくれて、今もなおペスカドーラになって応援してくれたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。そしてここ町田で2006年頃からホームタウンとして活動させて頂くことになり、行政の方、地域の方、沢山の方にご協力頂けたことで、このペスカドーラというチームが10年という日を迎えることができたと思います。本当に地域の皆さん、ありがとうございました。それとカスカベウ、ペスカドーラという歴史を通じてずっと支えて下さったGallery-2の黒川会長、本当に僕は会長に出会っていなかったらこんなにフットサルを続けて来れなかったということを、しみじみ感じています。それと町田に来てから(サッカーJ2の)ゼルビアさんという子供たちの夢であるチームを支えて下さるイーグル建創さん、僕らはフットサルという違う競技ではありますが、多くの皆さんのご支援ご協力を頂いたことで今ここにいる選手たちもここまでやって来れたと思います。本当にありがとうございました。最後に自分のチームのことをこういう場で言わせて頂くのはどうかと思われるかと思うんですけど、僕は本当に仲間に恵まれて、そこにいるチームメイト・スタッフの皆が本当に掛け替えのない存在という気持ちでいっぱいです。今日の試合も、皆さんご存知のように大阪という本当に勝つのが難しいチームが相手だったんですけど、僕の引退ということで選手たち、そしてそこにいる岡ちゃん(岡山監督)がいつも以上に闘志を前面に押し出して勝利に結び付けてくれたことで、最高の引退セレモニーを迎えることが出来ました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。本当にみんなありがとう。そして最後に、すみません、長くなっちゃって…僕がフットサルをここまでやってきた以上、今後もフットサルの魅力をいろんな方面に伝えて盛り上げられるように活動したいと思いますし、町田というチームが5年、10年、20年と続いて行けるように、現場で育成に当たって、5年後10年後にはこの素晴らしい選手たちが若い選手たちに入れ替わっていくことになると思うんですけど、岡山監督を始め下部組織のスタッフの力、情熱を集結させて、僕も育成に全力で取り組んで、皆さんが5年後10年後にこの会場に見に来て、町田のフットサルを見て、やっぱり何年経っても町田のフットサルは楽しいチームだ、応援したくなるチームだと思ってもらえる選手たちを一人でも多く育てて、またこの会場に来る楽しみを皆さんに提供できるように強く思っておりますので、今後ともこのペスカドーラ町田をよろしくお願い致します!僕の20年間、本当にありがとうございました。」
ファンをコートに呼んで一緒に記念写真。
甲斐修侍選手はプレーオフ、そして全日本選手権には出場する。勇姿を見られるのはあと僅かだ。
リーグ戦1位の大阪はプレーオフFinalラウンドからのスタート。
3位が決まった町田は1stラウンドで2月24日(金)19時半から、すみだと対戦します。
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時