DUARIG Fリーグ 2017/2018
第1節 6月10-11日 代々木第一体育館
<開幕戦 試合後インタビュー集>
湘南6-0仙台 湘南・横澤直樹選手
<Q.監督からの現役復帰はいつ決めたのですか?>
今シーズン始まる前です。記者会見の時に発表したんです。アナリストとプレーヤー兼務で。
<Q.現役復帰をしようと思った経緯は?>
3年間積み重ねてきた戦術戦略を練習で選手達と一緒にプレーすることによって、よりタイミングとか視線とか色々な経験を伝えられると思ったのと、クラブがそういう体制を取ってくれたので復帰となりました。
<Q.若くて良い選手がいる中で去年まで監督をしていた横澤選手がピッチに立つことに葛藤はありませんでしたか?>
選手としての役割を頂いたんで、ピッチに立った以上は選手として結果を残せることに集中しました。ただ、ベンチにいても状況とかは見られるので、その時にアドバイスとかはできる。Fリーグが始まった時は海外にいたので、41歳でFリーグデビューという遅咲きなんですけどね(笑)。僕自身も活躍ということをしなければいけない。やるからには勝つっていう戦う姿勢や戦い方、心理状況とかを含めて他の選手達に見せられたらとは思っています。
<Q.意図的に選手達に手本を見せる意識のほうが強い?>
手本になるかは分からないですけど、実際僕が伝えたいことは既に選手達の頭の中に入っているので、例え僕がミスをしたとしても、ここはこうしたかったんだよって伝えると、そうだったですかと、あれが狙いだったんですかと。実際にそれを練習でやってみても分かるようになってきた。それは大きいと思います。
<Q.具体的に言うと?>
例えばパスの受け方。パスの受け方ってすごく重要で、パスの出し手がしっかり1対1をしながら、3方向を向けるようなドリブルと、3方向を向けるようなパスを出せる体勢を整えるっていうのがパスの出し手。受け手っていうのはパスを受けた瞬間に3方向に行けるような状況を常に作るために間接視野を使わなければならない。ゴールを見ながら、マークを間接視野で見る、ボールも間接視野で見る。そういう状況が実際にボールを受ける時に相手も駆け引きをするので難しい。その駆け引きとかアイコンタクトをしながらのタイミングっていうのは一緒にプレーしないとわからない。このタイミングの時に動く、このタイミングの時に止まる、このタイミングの時に抜けるとか、そういったことなどです。
<Q.実際に結果に現れ始めているのかなという実感はありますか?>
オーシャンカップでそういう所が見え始めているっていうのがあり、さらに今シーズンポテンシャルの高い選手達が揃って来たので、僕のやっていることを体現できる選手達が出てきた。そうするともっともっと強いチーム、戦えるチームになるのかなと。基本的にポテンシャルで相手より優れていたら、戦術、戦略なんて使わなくていいですし、全く。ただ1対1をして挟まれないように距離を取って仕掛ければいいっていうのを昔イランにスペイン人監督がいた時にやっていた。それが普通。でもそれができないからあらゆる戦術戦略を用いる。それが、僕の率いたこれまでの3年間だったんですよ。でも、戦術戦略をもしポテンシャルのある選手達がやったらどうなるかっていうことを今シーズン体現したいと思っています。
<Q.監督一年目の一番体重のあった頃と比べて今どれくらい絞ったんですか?>
5-6kgですね。2週間でそれを落としました。ライザップの本も読みましたし(笑)。でもやっぱり目的がないとキツイですね。
<Q.選手としての野心は>
戦術戦略はコーチでもできる。選手としては体が動く限り、50歳でも60歳でもやりたいなあと思っている。修やん(甲斐)と話をしたんですけど、何で辞めちゃうのって話をして。50歳まではやりたいなあとは思っているけど、それは結果を残すからこそできることなんで、結果が残せなかった瞬間に僕は引退します。戦う心っていうのはずっと選手の頃から培ってきたので、とにかくピッチに出たら何が何でも負けないっていう所は若い選手達に見せたい。
<Q.簡単にポジションを譲るつもりはない?>
それは監督次第なんで(笑)。試合での結果が重要なので、練習で結果を残す選手っていうのはうちにはいっぱいいる。ただゲームになった時に同じ心理状況でできるのかっていうのが大きな課題。ただ今シーズンに関しては臆する選手がいない。特に今日出たメンバーに関しては。だから今日メンバー外だった選手達がもっと試合でもできるんだと、41歳の監督が戦えてるじゃんっていうのを感じてくれれば、もっと勇気が出るんじゃないかなとは思っています。
<Q.選手としての目標は?>
一応クラブから求められているノルマは1点なんですけどね(笑)。大事な所で活躍します。この歳で、選手目線で話ができるっていうのはなかなかないことだから感謝しかないです。
大阪 4-3 北海道 北海道・酒井遼太郎選手
開幕戦ということで私自身キャプテンとして初めての開幕を迎え、2点取れたことは私自身の結果としては満足していますが、チームとして、キャプテンとして何かできたのかなと思うと、まだまだ何もできていなく、チームをまとめるための力が足りないと思っています。開幕してしまったものの、チームメイト達がすごく私に付き合ってくれて、去年以上にまとまりあるチームになっていると確信しました。なので、ここから残り32節を戦い、皆さんに助けてもらいながら私自身も得点を重ね、キャプテンとしてチームに貢献できるようにしていきたいと思います。
<Q.アルトゥール選手の裏を狙うのはチームとしての戦術ですか?>
カウンターで誰か必ず(裏を取って)ファーポストに走るというのは、私たちの攻撃の共通認識としてあり、ファーポスト際に人がいるだけでGKは意識するので、そこまでは走り切ろうというのはチームの約束事です。
<Q.それがアルトゥール選手のポジションを下げることにつながった?>
意識的ではないにしても、その繰り返しがどこかでジャブのように効いてくるのではと思っています。
<Q.キャプテン像に対してはどのような考えを持っていますか?>
私自身キャプテンができるような器ではないと思っているので、とにかくチームで誰よりも走って全力でプレーすることしかできないです。誰よりも声を出して全力でプレーすることは意識しています。それ以外の所は(水上)玄太君に任せます。
<Q.酒井選手の入っているセットのいまのところの完成度は?>
もちろんまだ100%とは言えないですけど、(室田)翔君とか神君がかなりバランスを取ってくれていたので、私も宮原も小幡も、バランスを取ってくれるっていう信頼の中で一所懸命やるだけかなって思っています。まだまだですが、今まで練習してきたことはできたかなと思います。
<Q.チーム2年目でのキャプテン就任はかなりの抜擢だと思いますが、監督とはどんな話をしましたか?>
私がキャプテンに選ばれたのはキャラクターじゃないですけど、上にも下にも良い意味で空気を読まずにズカズカと言うことができて、チームを盛り上げる事が出来るからと言われました。
<Q.個人の目標は?>
玄太君があと23点という所なので、今季は20得点を目標にしています。
<Q.高山選手もそうでしたけど、主将に指名されてから自覚が出て伸びた印象があります。酒井選手はいかがですか?>
キャプテンの話を頂いた時、プライベートでも仲良くさせていただいている高さん(高山選手)に相談しました。監督から最初話があった時は、高さんもうちょっと続けてよって気持ちもありましたし、正直僕はやらないですっていう感じだったのですが、色々な方に相談したら、チャンスをいただけることは滅多にないことだと。他の選手もいる中でそのチャンスを頂けたのも私だけで、そのチャンスに応えたいという気持ちと不安が半分半分です。これから飛躍していけたらいいですけど、いまのところ全く予兆は感じないです。(笑)
<Q.今季のチームの変化についてはいかがでしょうか?>
これまでのエスポラーダは熱くないって言ったらあれですけど、仲が良すぎる感じがしました。ただ最近はちょっと変わって、オーシャンカップで湘南に負けてからかなり激しく言い合う雰囲気になってきた。今日は結果前半5ファールが溜まってしまいましたけど、ああなってしまうくらい、慣れていないことを練習からガツガツやってきたので、変化の兆しはあります。激しく体をぶつけあって、ボールを奪い、そこからカウンターが始まるんだと、これからも練習からかなり厳しくやっていこうと思っています。
<Q.チームの目標は?>
プレーオフ進出はもちろん、やるからにはトップを目指して頑張ります。
町田 4-1 神戸 神戸・松宮充義選手
<Q.チームの現状は?>
とにかく若い。各チームで試合に出ていなかった選手達がかなりいて、今日の試合で感じましたけど、現状では一瞬の対応力が町田の選手達のほうがあるのかなと感じました。
<Q.今日はどのような町田対策を?>
町田がクアトロで回してくるというイメージはありましたし、薫に対してパスが入るということは鈴くん(鈴村監督)、瑞穂(稲田)とか僕も含めて長くいる選手はある程度わかっているので、そういう所で相手の良さを消そうというイメージは持っていました。
<Q.霜出選手などはいきなり薫(森岡選手)とのマッチアップをこなしていましたが?>
彼に関してはフットサルの動きとか対応力やパス回し、ディフェンス時にどうやってパスコースを切るとかカバーリングをするとかの経験値が全くない選手なので、これから1年どこまで経験を積んでやれるかという段階です。
<Q.開幕戦を終えて計算が立った部分はありますか?>
今日町田とやってどこまでやれるか、この一試合で初めてチームとしても個人としても一つの基準ができたと思います。それを材料にどう修正していくか。向かっていく方向性とかはここから皆で固まっていくと思います。
<Q.個人的には今後どのようなプレーを?>
忍や浩平がいなくなった所は数字にも表れるはずなので、その分僕は去年よりは間違いなく攻撃的に行くスタイルになると思います。捌くというよりはサイドからシュートを打ったり、今日も何回かありましたけど、ピヴォの位置に入っていってという回数が増えると思います。
浦安 0-1 浜松 浜松・中村友亮選手
<Q.今日の試合、試合終盤までのハードワークで、かなり中村選手の負担が大きい印象を受けました。>
それが監督にも求められている僕の特徴なので。自分の頑張り所で求められたら選手はやるだけです。
<Q.浜松に行くことになった経緯を教えてください。>
名古屋との契約が切れて、また浜松が声をかけてくれたと言うのがきっかけです。個人的にまたオファーが来るとは思っていなかったので嬉しかった。自分の中では名古屋で引退しようと思っていたので。
<Q.引退ですか?>
僕自身家族から離れて名古屋に行っていたので、家族との約束で、名古屋でクビになったら辞めるという前提で一人で名古屋に行かせてもらっていた。家族を浜松に残していたので。そんな中、浜松から話があって家族とも相談して浜松ならいいんじゃないということで続けようということになりました。
<Q.チーム状況は?>
2年前いた時と比べても環境面もそうですし、選手も違いますし、今日のように戦えるチームになってきています。
<Q.浜松のこれまでの印象としてメンタルコントロールができずに終盤自ら崩れていくことが多かった。それに関して、勝手な推測ですが、フィジカルベースが足りなくて、終盤後手に回りファールで止める事が多くなり、試合が荒れるということなのかと思っていましたが、中村選手はどう思っていますか?>
僕も名古屋でやっていてそういう印象でした。だからチームに来た最初に、それを言ったら気まずくなるかなと思ったんですが、チームミーティングでそういうことを言わせてもらいました。そういう部分を変えたら絶対良くなると思っていたので、最後自分達から崩れないようにということをこのチームの立ち上げから皆で意識してやってきました。それが今日は良い結果につながったので良かったかなと思います。
<Q.ということはフィジカルベースを高めるトレーニングを重視している?>
そうですね。対人もけっこうやっていて、キツイですけど練習の中で強度を落とすのではなく強度を上げてやっている。それが終盤まで出せたのかなと思います。
<Q.名古屋でやってきたものが余力として残っている?>
そうですね。2年間名古屋でやってきた経験が大きいですし、それを浜松に還元できるように、意識してやってきました。名古屋でやっていた時も浜松と対戦する時、弱いチームというイメージはなくて、こっちが我慢して続けていれば、終盤勝手に崩れてくれるという感じだった。そこの部分は小さいようで大きな差で、だからそこを変えられればというイメージがあった。マティアスも来てくれたので、二人でそこを変えられればなと思っていました。
<Q.実際にチームミーティングではどういうことを伝えたのですか?>
僕、今年副キャプテンになったので、一言を求められた時に、自分達から終盤崩れるという浜松のイメージを伝えさせてもらった。そのことは名古屋のミーティングでも出ていた。他のチームからはそういうイメージがあるので、僕とマティアスが入ったことでそういう部分を変えていきたいですと言わせてもらいました。
<Q.その部分は浜松の選手達も感じてはいたはずで、でも変えられなかった。そこをどのように変えていきましたか?>
普段から僕が前いた時よりも練習の強度はきついですし、終盤押し込まれた時に前からプレッシャーを与えられるようにというのが仕事だと思っているので、自分が出ている時は極力相手に自由を与えないようにということを意識してやっています。
<Q.2年前も中村選手は前からプレッシャーをかけ続けていたが他の選手がついて行けない印象でした。現在はついていけるようになった?>
今は元神戸の選手達も多いですし、特に後ろに優さん(山元)とかがいたら声を出してくれるんで、それで皆がついていけているのかなと思います。2年前にいた時とは試合の雰囲気も違いますし、そういう部分では優さんとかベテランの力が大きいかなと思います。
<Q.1部、2部の話も出ていますが、今年ダメならば降格するかもしれないという意識もありますか?>
それなりに選手がそういうことを言われているので、一人一人が危機感を持って練習からやれている。僕がいる時も最下位でしたし、ずっと最下位ということで危機感がないということが2年前はありました。降格する訳でもないし、チームがなくなる訳でもない。名古屋はプレッシャーがすごくありました。1試合負けただけでけっこう言われていましたし、上からのプレッシャーもあったので。そういう部分では、浜松も上の人がプレッシャーをかけてくれることは危機感を持ってやるという意味で良い事かなと思います。
<Q.そういう意味では今回の勝ちはきっかけになる一勝では?>
そうですね。我慢強く戦えた。打ち合いではなく0-1で勝てたということが選手としても自信になりますし、守れるということを選手全員が感じる事が出来たと思います。接戦になってきたら守り切れることが大事になると思うので、今日はすごく良い勝ち方だった。あとは残りの試合を今日のようなテンションでやり続けることができるかどうか。継続ですね、とにかく。
<Q.チームの目標設定は?>
いきなりプレーオフ進出は昨年までの事を考えるとかなり厳しい目標設定だと感じています。プレーオフに行くということは凄い大変なので、一戦一戦やっていくしかないと思います。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時