AFCアジアフットサル選手権2012 UAE 5月26日
予選リーグ グループB 日本vsタジキスタン
スタートは最高だった。
この日キャプテンマークを巻いた小宮山友祐が開始10秒も経たないうちに先制点を決める。そして4分には村上哲哉が右サイドから中に切れ込んで、左足でミドルシュートを叩き込んだ。
早々と2点を先攻した日本だったが、軽率なミスからタジキスタンにすぐさま1点を返されてしまう。昨日に続き悪い癖が顔をのぞかせたが、日本がそれで崩れることはなかった。9分、きれいなパス回しから稲葉洸太郎が決めると、11分にはコーナーから村上が豪快なボレーを突き刺す。
日本はリードを3点に広げて、前半を終える。
ミスから失点をしてしまったが、前半の日本のパフォーマンスはディフェンス、攻撃と昨日に比べると格段によかった。
後半は日本は長い大会日程を考え、ボールをキープしながら、体力を温存するという策を実行する。選手たちはミゲル・ロドリゴ監督の指示を忠実にピッチで体現していた。その結果、当然プレーのリズムは落ちたが、それでも稲葉が追加点を奪うと、最後はフリーキックから逸見勝利ラフェルが決めて、6-1で日本がタジキスタンに勝利した。
連勝を飾った日本。
この勝利で日本はグループリーグ1位突破を確定させた。
[得点経過]
0-1 小宮山友祐(日本)1分
0-2 村上哲哉(日本)4分
1-2 Mamedbabaev(タジキスタン)5分
1-3 稲葉洸太郎(日本)9分
1-4 村上哲哉(日本)11分
1-5 稲葉洸太郎(日本)25分
1-6 逸見勝利ラファエル(日本)37分
タジキスタン戦試合前、国歌斉唱する日本代表。スタンドに詰めかけたサポーターからも大きな歌声が聞こえた。
日本代表のフィクソ、北原亘。彼はパフォーマンスが安定している。この日も攻守に活躍した。
小曽戸允哉がドリブル突破からシュートへ持ち込もうとする。
星翔太を負傷で欠くチームにおいて、小曽戸のドリブル、決定力はさらに重要度を増すだろう。
タジキスタンがゴールを決めて、喜ぶ。日本はミスから失点を喫した。
日本代表のフィクソ、滝田学がシュートを放つ。昨日はベンチ外だったのでタジキスタン戦で今大会初出場を果たした。
前日のレバノン戦で負傷し、松葉杖をつく星翔太。ベンチで仲間に声をかけ、自分の意見を伝えていた
高橋健介と逸見勝利ラファエルがプレスを仕掛ける。日本のディフェンスはレバノン戦同様に機能していた。
後半に稲葉洸太郎が得点を決めて、ガッツポーズ。タジキスタン戦では2得点を決めて、チームの勝利に貢献した。
仁部屋和弘が滝田学にパスをおくる。仁部屋はドリブルで仕掛けて、相手のファウルを誘発するなど活躍した。しかし、彼はもっと決定的な仕事ができるスキルがある。そのスキルで状況を一変することができる特別な選手へと早く変貌して欲しい。
試合後の記者会見で質問に応じるミゲル・ロドリゴ監督。
負傷した星翔太に代わり、メンバーを補充しようとしたがAFCには認められず。ルールの改正を訴えていた。
<効果的な2得点を挙げた稲葉洸太郎選手のコメント>
今日は相手がずっと退いていたので、僕らのやりたいことを確認しながらできた試合だったと思います。あとはディフェンスをしっかりできたこと。それがこの試合で一番よかったことだと思います。自分がやりたいことをやりつつ、みんながやりたいことをピッチで確認しながらできた試合だったと思います。
今は自分にとってやりやすい環境を周りの選手に与えてもらっているので、そこでしっかり結果を出さなきゃいけないと思っています。またもっともっといいパフォーマンスを出せる選手がいっぱいいますし、これから決勝に向けて、みんながそれぞれ100パーセント出せるようなチームにしていかないといけないと思います。
今日のゴールはイメージどおりできました。
今はアジアはアジアの戦い方があるなって感じています。スペインではここでは開かないだろうってところで開いていたりとか、ワンツーやパラレラだけで簡単に崩せたりとか。上にいけばそこは違ってくると思いますけど、今はシンプルにやれば、もっとチャンスをつくれると感じています。そこはバランスを見てやっていきたいと思います。
記事・写真 座間健司
不安を払拭する勝利で決勝トーナメント進出を決めた日本代表。
ベスト4をかけた準々決勝は29日(火)。
明日のチャイニーズタイペイ戦もしっかり勝って準々決勝に挑みたい。
今回記事を提供してくださっているスペイン在住のフットサル記者、
座間健司のブログでもAFCフットサル選手権の記事を掲載しています。
さっそく第1日のイラン戦などの様子がレポートされています!
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時