フットサル観戦を楽しむサイト
ラブフットボールジャパン

昨年3月に引退した元日本代表キャプテン藤井健太。しかし2012年5月に入り現役復帰の噂が浮上。19日に湘南ベルマーレでFリーグへの復帰が正式に発表された。5月25日、北澤GO！プロジェクトのスタートを記念したメディアフットサル大会で藤井健太選手に現役復帰の真相についてお聞きしてみました。

　この日はFリーグCOO補佐に就任した北澤豪さんの「北澤GO！プロジェクト」の活動発表会でもあった。
　見るフットサルを盛り上げるための施策がいくつも紹介された。
　一番印象に残ったのは高校生フットサル北澤CUP2012。メディア、特に日テレに
　「高校サッカー選手権のように取り上げて盛り上げていってほしい。」とお願いしていた。他にも
　セントラル会場で1000人単位の「北澤シート」でサッカー少年らを大量にフットサルに触れさせたい等、
　いくつもの積極的な案が出てきた。今後もどんどん考えを実践していくとのこと。
　北澤さんはFリーグ普及にかなり本気で取り組んでくれている。
　

　イベントに参加した藤井健太「選手」。引退のときも特集させてもらったが
　復帰についてもお話をお聞きしたところ、意外な答えが返ってきた。
　

　＜今回の復帰についての意気込みを聞かせてください。＞

まずは沢山の人の理解や協力があって復帰することができたので、それは本当に嬉しく思います。でも1回引退してから選手に戻るというのは今までと全く違うというか、プレッシャーもリスクも大きいですし、でもそれをエネルギーに変えて結果を出して、皆にいろんなことを伝えて行きたいですし、そしてファン・サポーターと再び喜びを分かち合えたらと思います。
自分勝手だとも言われると思いますけど、また盛り上げるところに力を貸していただけたらと思います。


　
＜選手としてやり残したことがあったと感じたのか、相根新監督などとまたフットサルを盛り上げたいと思ったのか、
　どういった気持ちで復帰を決断したのですか？＞

実はまったく違う部分があるというか･･･そのどちらでもなくて･･･自分の身近な存在が病気になって･･･両親なんですけども。ほんとにこの4月の出来事で、危篤とかなわけではないんですけど、僕もいい年齢になってきて、親との関わりとかどう支えて行くかを考えるなかで、実家に帰って地元でフットサルを教えながら暮らそうとか、いろいろなことを考えました。そこで親と話し合った中で「もう一度ピッチに立った姿を見せてくれるのか一番親孝行なんだよ。」という話をしてくれて、自分がこの世にいてこういう立場にいられるのも全て両親のおかげなので、またフットサルをやってみよう、活躍する姿を見せようという思いが湧き上がってきました。
それで、町田と湘南の相根監督に相談をして、もう一度プレーする場をくれないか？とお願いしたんです。もちろん復帰するにはいろいろ条件があって、僕もやるからにはただFリーグにいればいいなんて考えてなくて、しっかり活躍するつもりでいますし、いまはその場を与えてもらえたことに凄く感謝しています。


　＜貴重な話ですか公開して良いのでしょうか？＞

すべてを伝えるのは難しいと思いますが、いま感じたことを書いてもらえば良いと思います。皆さんにどう受け止められるか分からないですし、身勝手な復帰と思う人も多いと思いますが、どうであっても自分が結果を出して伝えて行かなければならないことですから。何よりも結果を出して両親を喜ばせたいですし、いまは親も病気を直して東京まで試合を見に行きたいとか言ってくれて、それが僕の喜びにもなっています。でもやるからには可能性がゼロに近くても日本代表に復帰して日本をワールドカップで勝たせたいという強い思いがありますし、そのつもりでやれるだけのことをやります。

決意を秘めて静かに受け答えをしてくれた藤井選手。このあと「両親は僕がやり残しがないように
背中を押してくれたのかもしれない。」とも語っていた。

　この日のメディアフットサル大会はFのキセキチームやフットブレインチームなど
　多くの主要メディアが集まって意外と真剣なゲームが展開された。
　5月25日の夕方2時間半に渡って・・・日本代表のアジア選手権の初戦と同じ時間帯だ。
　「いいの？」「でもどっちにしても見れないし。」という会話がそこかしこで聞かれた。
　

　ラブフットボール組も横江レオチームに参加。
　

　優勝決定戦でシュートが外れ頭を抱える北澤さん。
　

優勝は藤井健太チーム。3週間後の開幕に向けて準備運動の足しになった？
今回の企画はフットサルメディアの一体感を強めてフットサル報道を活性化させたいという北澤さんの思いから始まったようだ。実際いいイベントだった。定期的に開催してほしい。
　



　　藤井健太選手はもちろん、皆がさまざまなドラマを抱えてFリーグに挑んでいる。
　　厳しい環境にあるFリーグだからこそ強い思いが必要なのだと改めて感じました。