Fリーグプレマッチ 町田市立総合体育館 6月9日
ペスカドーラ町田 1-2 府中アスレティックFC
6月9日、町田にFリーグ関東4チームが終結しプレシーズンマッチを行った。
第2試合の町田vs府中は、両者ともまだテストの布陣のためか動きが硬くジリジリした展開。町田は新加入橋本がサイドの駆け上がりで見せ場を作る場面もあったが、ピヴォにコンバートした森谷がまだ機能せず、攻撃面で不安を残した。府中も新メンバーが多く前半はかみ合わなかったが、後半に入ると徐々に連動が取れ町田を押し込んだ。特に目立ったのはこの段階でテスト生だったロドリゴとダンタス。(6月14日、正式入団が決定)さらに名古屋から移籍の星龍太、関東リーグ柏から移籍の上福本も能力の高さを見せ、補強が上手く行っている様子を伺わせた。
入場者発表は1072名。今期町田の最初で最後のプレシーズンマッチ。
町田の滝田はアジア選手権日本代表。
前半はこう着状態。
名古屋から移籍の星龍太の動きは良かった。名古屋で出場機会が少なかった分を払拭できるか?
0-0でハーフタイム。
28分、新外国人ダンタスが先制点。町田0-1府中。
30分、またしても新外国人ロドリゴが2点目。町田0-2府中。
32分、町田金山も1点を返す。町田1-2府中。
柏TORから移籍の上福本。スピードと強さ。Fリーグでも通用するところを見せた。
山田ユウゴも悪くなかったが、それに加えて新外国人、星龍太、上福本などの加入で、攻撃に厚みが出そうな府中。
試合は1-2、府中の勝利で終了。
町田もトレーニングマッチとしては悪くないといった表情だが開幕に間に合うだろうか。
府中・伊藤監督のコメント。
スコアとかいうよりは内容に関して、今まで「やってきたこと」がどこまでできるか、何が問題なのかというのを出したかったので、そう言う意味では良い情報や課題を持ち帰れた試合だったと思います。
Q.ダンタス・ロドリゴ・星・上福本。新戦力4人の評価を教えてください?
皆とても良い選手だと思います。ロドリゴと星と上福元に関しては年齢も非常に若いので、これから成長が期待できます。ロドリゴに関しては日本で長くプレーしてほしいと思いますし、星と上福元に関しては是非、日本代表を目指す選手になってほしいと思います。ダンタスに関しては、彼の仕事は点を取ることなので、多少ディフェンスで目をつぶっても、相手のコートで爆発的な力を発揮してほしいと期待しています。
Q上福元選手は地域リーグからですが、どの辺を評価してチームにいれたのですか?
そうですね、彼の人間性・技術・身体能力の全部が自分の中ではトータルで考えた時に、非常に能力の高い選手ではないかと思いました。若い選手が活躍することがチームにとっても必要だと思っていたので、若くて可能性がある即戦力になりうる選手ということでチームに迎えました。
Q.最初に話にあった「やってきたこと」「課題」は、どんなことですか?
今までやってきたことはディフェンスだけです。課題もディフェンスの部分で、相手コートでのディフェンスに関してルールがあるんですけども、今日それについて上手く機能しなかったので、もう一回選手達と話して修正したいと思っています。
Q.今シーズンは府中体育館であまりホームゲームができませんが、その点で戦い方や気持ちが変わることがありますか?
1つは、去年、一昨年と府中ではあまり良い結果が出せなかったので、そういう意味では嫌なイメージはあまりないと思うのですが、僕等は府中に拠点を置いているチームで、どうしても行政の人達の理解を得なければホームゲームを府中の体育館で開催することが難しいわけです。色々な意見があるとは思うんですけども、結果を出していくことで、そういう行政の皆さん、あと僕等を応援してくれている皆さんの理解を得て、府中で全国リーグ・Fリーグのホームゲームを開催したいと僕を含めて皆が思ってますので、その思いで頑張っていきたいと思います。
Q.府中市側から「あまり良くないよ」という事だったのですか?
そう言うわけではなくて、やっぱりピッチの問題、そして設備の問題ですね。例えば更衣室など、そういう面を含めても、まだFリーグを、フットサルに限らず色々なスポーツの全国リーグをやるという意味では、少し設備の未熟な体育館となっているので、そこを何とか修正して、僕等のフットサルだけではなく他にも府中市で活動しているアリーナ競技がありますので、彼等が全国リーグを府中で開催できるようにするためにも、少しずつ活躍をしていって行政の人達の理解を得ることが大事だと思います。
Q.戦力的に、他のチームがわりと縮小傾向にある中で、府中はかなり良い選手が入って外国人二人も補強して、本気で上を目指してるように思いますが、目標を教えてください。
まずは、良い選手がチームに加わったというのは、今日の結果を見ても間違いは無いと思います。チームの目標は、今年から新しいステージがリーグ戦27試合が終わった後にありますので、そこに行くことによって優勝の可能性と言うのがありますので、27試合をその後の次のステージに進むために戦っていきたいということが僕等の目標ですし、今本当に体育館の面も含めて非常にチームが苦しい時期にありますので、そう言う意味で今、自分たちが積極的に勝負して、結果が伴えばそれが1番僕たちの目標としているところに近づけるのではないかと思ってますので、何とか27試合終わった後に次のステージに進みたいなと思っています。
町田・関野監督のコメント。
前半、思い描いていたような、今年課題としているボールポゼッションを高くしてフィニッシュで攻撃を終わるというコンセプトがうまくいかず、シュートまで行くパスの本数が少ないままで攻撃を仕掛ける時間帯が多かったので、バタバタしてしまったなという印象です。後半に関しては、そこをハーフタイムで話をして、できるだけビルドアップしてパス回しのダイレクトまたはツータッチで、出したら抜ける・抜けたところに必ず一枚入ってくる、ボールを持っている選手に対して2枚・3枚必ずパスコースを作っていくという課題を持ってやりました。後半は前半に比べると、ボールポゼッションと言うところは若干よくなったかなという気はしました。ただ、今シーズンを戦っていく上で今コンセプトとしてもっている6つのことがあって、それを確実にやっていくには時間がかかるかなという気はしています。ディフェンスに関しては、今年はメンバーが変わっていないので新たに直さなければならないことはないんですが、去年のコンセプトのディフェンスを更にクオリティーを高めていこうとしています。若干、プレスがかかってるのか、かかっていないのかと言うのを、後ろの3枚が判断を誤ってしまう場面があったので、それをチームの中ですり合わせて開幕に備えたいなと思います。結果的に負けてしまいましたが、それなりに手応えは感じていて、決してネガティブには捉えていないので、プレシーズンマッチとしては自分としては良かったと思っています。
Q.ポゼッションを高めようとしている理由は?あまり効果が出ていないように見えるのですが?
チームとしてのFリーグの中での役割というものを、今シーズン選手達とは話をしてきました。もちろん、守備を固めてカウンターで点を取りに行く・効率的に戦っていく、それで勝利をもぎ取っていくところも、ひとつフットサルの戦い方としてあるとは思いますが、いる選手達の個人スキル・個人の特徴を考えると、ワンタッチ・ツータッチの早いパス回しで相手を崩していくというところを目指してやりたいなというのがあります。去年は、ほぼディフェンスに時間を割いてしまって殆どオフェンスを出来なかったので、去年のディフェンス+ボールポゼッションの高いというところを生かして攻撃に結び付けたい。それをやる理由と言うのは、勿論、勝負の世界に生きている人間なので結果を出さなければいけないし、勝つことを大前提として話をしますが、見に来ている方々に「おもしろい」「こんなに面白いフットサルがあるんだ」と言うところを見せる責任があると思っていて、ここ数年Fリーグの観客動員数が減ってきてますし、その理由のひとつとして、「おもしろくない」という声がある。そう言う話を色々な方面から聞いてますし、協会やリーグからもそう言う話はありました。やっぱり僕等は、ただ戦って自分たちが結果を出して、それでいいや、ではいけない。今後のフットサル界のことを考えたら、フットサルをたくさんの人に見に来てもらう、それには自分たちが精一杯・全力でやる、それプラス「おもしろいフットサル」をやって、人に楽しさ・フットサルの魅力を伝えていかなければいけない、というのが僕等の責任であると思っているのが、ひとつの理由です。選手達と話をしてきて、ボールポゼッションの高い、ボールがポンポン回って相手が翻弄されて、しかもシュートまでいけて、点が取れて勝てる、と言うところを目指そうと、それが今年のコンセプトです。
Q.町田は去年7位で、町田に限って言えば結果が出ていないというのが、お客さんが減っている理由のひとつだと思うのですが、そこから順位を上げるために補強なども必要かと思いますが、今日出ているメンバーもさして変わっていませんし、結果を出すところが無いと「おもしろい」と思ってもらうのも難しいのではないでしょうか?。
補強に関しては、補強で良い選手を入れることが出来れば1番いいのかもしれませんが、それぞれクラブの色々な事情があるので・・・僕は監督と言う仕事を与えられて、今このメンバーでということを与えられている以上は結果を出さないといけないというのが仕事。ただ面白いだけではダメだと思うし、いくらボールポゼッションを高くボールをポンポン回しても、ホームで1勝も出来ませんでしたでは、しょうがないと思うので、勝つことを前提として話をしているつもりです。僕等は優勝を目指しています。3位以内に入ってプレーオフを戦えば良いとは思っていません。リップサービスでもなんでもなく、本心で思っています。それを含めた上で、今年はボールポゼッションの高いフットサルをしたい、それを補強をしなくてもできると思っています。ジュニオール監督の時もバイアーノ監督の時もオフェンスの練習をしたことはありません。今年初めて、オフェンスに力を入れて取り組もうとしています。正直、どうなるか分からないが、目指すところはボールポゼッションの高いフットサル、それを目指したい。その中で結果を求めて、全力で一致団結してやっていきます。
大幅補強した府中。ほぼ補強なしで観客を楽しませたいという町田。
結果がすべて。勝利・ホーム開催・観客増員、難しいゴールへ向けて、Fリーグの戦いが始まる。
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写真・記事 大関朋美
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時