Fリーグ2012 第4節 町田市立総合体育館 7月14日
府中アスレティックFC vs 名古屋オーシャンズ
ここまで3連勝で首位の名古屋だが、AFCクラブ選手権での負傷で木暮・渡邉、疲労で森岡を厳しい欠く布陣。
そのため復帰したばかりのリカルジーニョを急遽ベンチ入りさせた。
府中も完山が出場停止だが、このチャンスに名古屋の連勝阻止に挑む。
1年ぶり復帰のリカルジーニョ。昔のようなパフォーマンスを見ることはできるだろうか?
アジア選手権では残念ながら3位で連覇はならなかった名古屋。コンディションは悪いはずだがFリーグでは負けられない。
リカルジーニョはベンチスタート。先発は北原・サカイ・逸見・吉川(、GK川原)。
府中の先発はユウゴ、杉本、星龍太、柴田(、GK村山)。(写真は杉本。)若いメンバーが中心になってきた。
森岡らを欠いても試合のペースは名古屋。府中は守りを固めてカウンターを狙う。
その府中のカウンターを飛び出して阻止する川原。
9分になっていよいよリカルジーニョ投入。手前の吉川は2順目。この厳しい布陣でも先発とリカルジーニョの他は
森とペドロコスタしか使わず7人のローテーションで回した名古屋アジウ監督。名古屋で出場するのは大変だ。
その名古屋から移籍した星龍太は府中で十分活躍している。
吉川のシュートを防ぐGK村山。名古屋の攻撃を府中がしのいで時間が進む。
前半はスコアレスで終了。名古屋、後半を前にした円陣。
府中も前半のシュートは4本。まず守りからということだが後半は点も取りに行かなければいけない。
リカルジーニョはまだコンディションが不十分の様子。上手さは見せたが際立ったプレーはなかった。
25分、府中ダンタスにイエローカード。
26分、混戦から北原のシュートがエリア内で小山の手に当たる↓
ハンドを取られ名古屋にPKのチャンス↓
キッカーはリカルジーニョ↓
見事決まってようやく名古屋が先制。0-1。
ここまで良く守ってきたGK村山。だがPKを止めるのは難しい。
しかし劣勢だった府中は31分、中央でフリーキックを得ると前田がゴール前へパス↓
これを後ろから移動してきた星が決め同点に追いつく!
しかしここから強いのが名古屋。再びスイッチが入る。
同点から1分後の32分、中央のパス交換からサカイのミドルシュートがDFに当たってゴールに入る!
すぐに突き放す名古屋はさすがだ。これで1-2。
さらに名古屋は第2PKも得る。しかしここは村山のナイスセーブで追加点を許さず。
1-2のまま時間がなくなり、このまま名古屋が勝利かな、という雰囲気が流れたが・・・
府中は残り5秒で右コーナーキックを得るとボールは逆サイドのロドリゴへ↓
切り替えしてサカイをかわし放ったシュートがゴール左下に突き刺さる!
なんと残り時間は2秒!劇的な同点弾に会場も盛り上がった!
2-2で試合終了。名古屋は今期初めて勝点を失った。
同点弾のロドリゴ。府中は名古屋に強い。これで首位は大阪となった。
名古屋キャプテン森秀太選手のコメント
勝てた試合だったが、最後の最後で点を入れられてしまって非常にもったいない試合だった。
Q.リカルジーニョ選手が出場したが、コンディションは何%くらいか?
彼はまだ水曜日に来てチームと合流して2回しか練習をしていないので、彼には時間を与えないといけないと思う。
Q.来週ホームで大阪戦だが怪我人がいたりあまり良い状態ではないと思うが、どのように挑むか?
今日の試合のように戦っていきたいと思う。
Q.結果には満足しているか?妥当な結果だと思うか?
いいえ。勝つ可能性が充分あった試合だったので満足はしていない。
ゲームはコントロールとれていたので、最後の2秒で失点して同点という結果は気持ちよくは無い。
次の試合も非常に難しい試合になると思いますが、今日と同じように名古屋のフットサルをしていきたいと思う。
府中・伊藤監督のコメント
お互いにチャンスの少ない試合だったと思う。その中で、「負けなくて良かった」という気持ちよりは「勝ちたかった」という気持ちのほうがとても強い。選手にも伝えたが、10月14日(ワールドカップ中断前の最後の試合)にアウェーで名古屋戦があるので、また一生懸命トレーニングして、少しでも上の順位に行けるように、そこで戦えるようにしていたいと思う。
Q.今日は前田選手がキャプテンだったが、どの辺を評価してキャプテンに任命したのか?
今年は決まったキャプテンを置かずにシーズンを戦っている。選手が少しクラブに対して他人事になっているのかなぁ、と感じることがある。キャプテンはチームのことを一番に考えることが出来る選手がなるべきだと思っている。そういう意味で、『立場は人を育てる』という言葉もあるので、「みんながキャプテンになることができる」と思ってやってほしいということで、そういう方針でやっている。今日、喜君(前田選手)をキャプテンにしたのは、ここまでのトレーニングで、最初は怪我で出遅れたが、そういうときでも、ランニングなど先頭に立ってやってくれていて、コンディションさえ上がればチームを助けてくれるとわかっていた。今日この試合に間に合うことが出たので「喜君しかいない」と思い、キャプテンを任せました。
Q.「お互いチャンスの少ない試合」ということだったが、それは、伊藤監督が狙って持ち込んだと考えてよいか?
名古屋と戦うにあたって、少しディフェンシブになるのは仕方がないと思っている。なので選手たちには、いつも以上に守備でエネルギーを使うように指示をしていたので、多少攻撃のところでスピードが遅くなっても仕方がないかと思う。それと同時に、相手の布陣を見ると、相手もあまり多くのチャンスを作れないだろうと、そういう意味で相手も同じような戦い方を望んでいて、そのようになったかと思う。僕としてはピヴォが出ていてくれたほうがディフェンスとして的が絞りやすいし、そのような練習をしてきたので、やってきたことが少し無駄になってしまったかなというところで、少し選手が混乱した部分もあった。しかし、ピッチの中でよく声を出してやってくれた。「やられたな」と感じる部分は2点目ぐらいで、他のところは相手に主導権を握られ崩された部分は無かったと評価している。
府中・前田選手のコメント
Q.名古屋との対戦ということで、何か特別な思いはあったか?
元いたチームなので楽しみであったし、特別な思いもあった。かと言って、何か変えることもないし、とにかく勝利のために皆でひとつになってやろう、という形でやっていた。
Q.次戦に向けての意気込みは?
今回も勝ちたかったが引き分けとなって、とにかく順位を上げるには勝ち続けて勝点3をどんどん奪っていくしかないので、一試合一試合、全力でチーム一丸となって戦っていきたい。
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記事・写真 大関朋美 編集:中根高磁
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時