Fリーグ2012 第4節 町田市立総合体育館 7月14日
ペスカドーラ町田 2-6 デウソン神戸
3節を終わって1勝2敗の両チーム。町田と神戸の試合はいつも大量点のシーソーゲームとなる。
今期からより攻撃的なチームへの変貌を目指す町田は、序盤から積極的にボールを回す。
開始5分までは町田の攻撃が有効と思われたが、ここからその積極性が裏目に出る。
5分に神戸西谷がゴール前からのカウンターでゴールを奪うと、
11分、13分にも同じ形で追加点。前半を0-3で折り返す。
後半35分に横江のシュートで1点を返した町田だが、直後に西谷にこの日2点目を取られて
反撃の機を失うと、このまま終盤も良いところなく追加点を許し2-6で敗退。
神戸は良く走ってこぼれ玉を拾ったりカウンターにも集中力を感じ上昇ムードだが
町田はまだ模索する形が完成されず、課題の残る結果となった。
今期初登場、Fリーグに復帰したシニーニャ。
神戸先発は、鈴村・原田・西谷・江藤・GK冨金原。
町田先発は、森谷・甲斐・横江・大地・GK原。
金山は怪我で全治3ヶ月。本田(ジャッピーニャ)も怪我でメンバー的にも苦しい町田。
5分、神戸のカウンター。右サイド稲田(神戸11)から逆サイド西谷(神戸14)へ↓
神戸が先制。
11分、再び神戸のカウンター。右サイドから江藤(神戸18)が決める!
さらに13分、またリプレーのような神戸のカウンター。今度は稲田(神戸11)がGKを交わしてゴールを決める。
これで0-3。町田はボールを回しながらも同じミスを繰り返し点差を広げられた。
後半を前に相談する関野監督と甲斐選手。
後半は序盤から神戸ペース。
35分、横江(町田9)がようやく1点を返すが。
直後に西谷(神戸14)の得点で1-4と神戸が突き放す。
最後、町田は滝田(町田8)をGKにしてパワープレーを仕掛けるが通じず。
神戸が2-6で快勝し、開幕セントラルで大阪・大分に破れた分を取り返す足がかりとした。
神戸・小川監督のコメント
まずは、勝てて良かったとホッとしている。立ち上がりから選手がしっかり走ってくれて、3点も上手く取れた。前半の最初のところで、ある程度試合を決めることが出来たように思う。昨シーズンは3-0で勝ってても、後半になり2点3点連続で取られて流れが悪くなることが多かったので、その点も話をしたし、選手も自覚があって「そうならないようにしよう」と、後半も集中して入ってくれたので、すごく良かったと思う。選手がしっかり走ってくれた結果が出てよかったと思う。
<Q.セントラルは2連敗のスタートだったが、ここで勝率を5割に戻した。ここまで振り返ってどうか?>
最初はつまづいてしまったが、その後しっかり練習から気持ちのところも切り替えてやっていた。セントラルで負けた原因(攻め急いでカウンターで失点する)がある程度はっきりしていたので、まずそこを改善していこうと選手に話をして、選手もそこを信じて課題に取り組んだ結果だと思うし、前節ホームで(浦安に)勝てたことが選手の自信にもなったと思う。そういう意味では、選手が日々の練習をしっかり積み重ねてる結果だと思う。
町田・関野監督のコメント
ホーム開幕戦ということで、選手は非常に高いモチベーションをもって、この試合のために準備もして試合に臨んだが、結果的に自分たちが思い描くような結果が得られなかったことが残念。ただ、リーグが始まってこれで4試合目でありホームでは初戦なので、これを引きずらず、新しいことをチームでやろうとしているので、それが完成に近づくにはまだまだ時間がかかると思うし、何か新しいことを行うときは苦しみも伴うと思うので、辛抱強く、ぶれずに、この先もやっていきたいと思う。
<Q.今日の敗因で一番大きな点はどのような点か?>
今までやっていたディフェンスの部分がおろそかになった。今はチームとして今シーズン戦っていくために新しい攻撃のベースを作り始めて、実際に実践で使ったのは初めてなので、自分たちが思い描いていたようなことが全くできなかった。ただ、新しいこと(攻撃面)が出来ないのは想定内であったが、今まで出来ていたこと(守備面)が出来なかったことは残念。ひとつ新しいものが入ると古いものが疎かになるということは、選手たちと話をしなければいけないと思う。出来ていたものに新しいことを上乗せしていかなければいけないのに、今日はオフェンスにウエイトを置きすぎて、最初の3失点、その取られ方が、今までは取られないような取られ方であり敗因だと思う。もう一度そこを確認してやり直して、やろうとしている新しい攻撃のベースを更に突詰めていくということを同時進行でやっていかなければならないと思っている。
<Q.ジャッピーニャと金山が欠場した影響はあったか?>
もちろん金山もジャッピーニャもチームの核になる選手だし、チーム的にはスピードアップする時のポイントになる選手なので、そう意味ではリズム的にスピードが上がらないということはあった。ただ、ジャッピーニャと金山がいないということでの不安は何も感じていなかった。しかし、結果的にジャッピーニャと金山がいないと駄目なのかと思われてしまうのは非常に残念である。結果的に影響が大きかったと言われても仕方がないのかもしれないが、敗因はそこではないと思っている。二人がいればもう少し点が取れたかもしれないし、流れが変わったかもしれないが、今いるメンバーで充分戦える相手だと思っていたし、今でも思っている。しかし、今日は出来なかったことが非常に残念である。
大地選手のコメント
練習から新しいボール回しを試みてやってきたが、その中でも「どのようにゴールに迫るか」と言うことを課題にやってきたが、結果的に明確にならず、ゴールまでの共通意識がしっかり持てずに、そのズレから悪い取られ方をして失点につながったシーンが多かったと思う。フィニッシュまでのイメージを、もっと共有しないと駄目だと感じた。
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記事・写真 大関朋美 編集:中根高磁
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時