Fリーグ2012 第17節 10月14日
デウソン神戸 1-2 ペスカドーラ町田 グリーンアリーナ神戸
連敗で2位大阪3位府中と勝点差5となり、これ以上離されたくない4位神戸。
対する9位町田は前節名古屋と接戦を演じ、これをチームの転機としたい。
勝利で浮上のきっかけを掴んでワールドカップ中断に入りたい両チームの対戦。
試合前、神戸市の矢田市長による日本代表激励セレモニー。
日本代表に選ばれているデウソン神戸の冨金原徹選手とペスカドーラ町田の滝田学選手へ
FIFAワールドカップ2012への激励のメッセージと花束が送られた。
(19日の発表で滝田選手はワールドカップメンバーから外れました。)
試合開始。前半は神戸ペース。
ワンタッチ・ツータッチでテンポ良くパスを回し、シュートに繋げる。
高い位置からのプレスでボールを奪い、早い攻撃を見せる神戸。
町田はサポートが遅くパスコースが作れない。シュートは単独でのミドル中心。
6分、神戸、右サイドの瀬川(神戸3)がディフェンスを引き付け横パス↓
フリーで森(神戸5)が決める。
攻めていた神戸が先制。1-0。
先制後も神戸ペースは継続。
瀬川(神戸3)のシュートを防ぐ町田GK渡辺。
飛び出して接触し痛むGK渡辺。渡辺は前半、神戸のシュートの雨を良く防いだ。
押されていたが笑顔の町田関野監督。
15分には町田の6ファールで神戸に第2PK。
岡崎チアゴのシュートは↓
またもGK渡辺が止める!
なかなか追加点が取れないなぁ、という表情の神戸。
すると17分、右サイドでボールをキープした永島(町田11)。
反転してサイドギリギリから放った右足シュートがGKとポストの隙間を抜けてゴールイン!
町田ベンチも「あれっ?入ったの?!」と一瞬間があったくらいに意表をついたゴールで町田が1-1に追いつく。
同点後も攻めるのは神戸。
再三右サイドを突破してチャンスを作るが得点には至らない。
前半のシュートは神戸19-11町田。町田が良く守り、1-1でハーフタイム。
ホームで、内容も押していて、下位の町田相手に負けられない。後半に向け神戸は気合の入った表情。
しかし後半は神戸のパスがつながらない。逆に町田が攻めるシーンが増える。
特に目立ったのは永島(町田11)。自分で持ち込んでシュートまで持っていく。両チーム最多8本のシュートを放った。
神戸小川監督の表情が曇る。
町田は篠崎(町田16)もいい。投入後、自陣からパス1~2本でゴール前まで運ぶシーンが増える。
後半攻めるつもりが押されている神戸。28分には森(神戸5)がイエローカード。
鈴村(神戸2)のシュートは枠の上。
34分、町田のコーナーキック。
金山(町田7)がゴール前で合わせてゴールに押し込む!
町田が均衡を破って勝ち越し。1-2。
残り6分。先週は名古屋に残り5分から逆転された。教訓を活かせるか?
ここから、さらにゲームが激しくなる。
39分、町田がタイムアウト。神戸はパワープレーは仕掛けず、通常プレーで最後まで攻める。
しかしここも町田がキープ。時間を使う。
憮然とする神戸GK冨金原。
結局このままタイムアップ。神戸は最後、見せ場を作ることが出来なかった。
府中、浦安、町田の関東勢相手に神戸は3連敗。5位浦安に勝点で並ばれてしまった。
町田は5試合ぶりの勝利で湘南を抜いて8位浮上。
終始ご機嫌な町田関野監督。なにか吹っ切れたか、それともムードを守り立てているのか?
どちらにしてもどん底を見た町田に変化が見られるのは良いことだ。
ペスカドーラ町田:関野監督のコメント
見ての通り、非常に厳しい試合でしたが、選手たちが試合が始まってから終わるまで、最後の笛が鳴るまで、本当に全力で戦ってくれた結果だと思います。
もちろん、修正しないといけないこと、出来ない事というのは、まだまだあると思うのですが、そういう中で今現時点で自分たちが出来ることを、全員がチームの勝利のために、チームの仲間のために身を削って戦ってくれたと思います。
前節は名古屋との試合で、そういった試合が出来たんですけれども、結局最後、上手くゲームコントロールが出来なくて負けてしまいました。今日の試合はその反省点を生かして2-1でリードした上でのゲームコントロールが出来たと思っています。こういう試合が続くことをチームとしても僕としても望んでますし、今日のように全員がしっかり汗をかいて全力を尽くす試合を重ねて、今後どこまで自分たちの力が通用するのかということを続けて行きたい。もちろん、順位とか勝ち点とかもあるんですけれども、まず自分たちが目の前の試合を100%で戦う、そこが勝負を分ける一番のポイントだと思っています。今日はそれをウチの選手たちが100%こなしてくれたと思います。
ペスカドーラ町田:大地キャプテンのコメント
ここ最近なかなか勝てない試合が続いてまして、W杯中断期間前最後の試合だったので、皆で「とにかく勝って次につなげよう」と話していたので、結果的に勝てたのは良かったんですけれども、ディフェンスの部分でもオフェンスの部分でも、この試合でもかなり課題が出たと思うので、しっかり中断期間にその課題をクリアして、次につなげていきたいと思います。
Q.早急に修正したいと思う部分はどこですか?
A.ここ2試合ディフェンスのシステムを変えていてラインをかなり引いて守るようになったんですが、その部分での受け渡しだったり、プレッシャーをかけるタイミングだったり、ボールの取りどころだったりというのがまだ全員が連動して出来ていない部分が多くあったので、課題として次につなげたいと思います。攻撃に関しては、今日はポゼッションができずに相手の攻撃を受けることがかなりあったと思うので、ボール回しの部分でも、タイミングであったり、精度をもっと上げていかないといけないと思います。
デウソン神戸:小川監督のコメント
負けてしまったのは非常に悔しいですし、中断期間をしっかり利用して、次の試合に上手く切り替えられればなと思います。
全体的にシュートの制度のところ、もう少し決定力が上がっていかないと、やはりこういう風に失点してしまうかなと思うので、中断期間でしっかり課題に取り組んで、中断明けで良い結果が出せればと思います。
Q.ハーフタイムの指示は具体的にどういうことだったのですか?
A.前半は非常に良い流れを多く作れていたので、このまま継続してやっていこう、という話をしましたし、シュートを多くキーパーにセーブされていたので、選手も少し弱気になっているのかな、というのがあったので、止められても気にせず打ち切ることも大事だと、そういう話をしました。
ディフェンスも、アグレッシブに行けていたので、このまま継続してやり続けよう、と話しましたし、相手より一歩でも二歩でも前に行けるよう、最後までしっかり走りきろう、という話をしました。
Q.リードを許した時(1-2になった時)は、どのような指示を出しましたか?
A.向こうのタイムアウトのとき、時間もある程度あって、ボールも上手く回せていて、シュートまで行けるところもあったので、慌てずにまず1点取ろう、と。まず追いつかないと逆点は無いので、まずは1点を、という話をしました。選手もそれをしっかり頭に入れて、攻撃にしっかり行ってくれたので、そこは良かったかなと思います。
Q.1対1の状況で後半に入ったが、相手の崩し方をどのようにイメージしていたか?それが実際上手くいったか?
A.前半は特に、後ろから斜めのボールが入ることが多かった。しかし何本かは選手がただ狙いが無く走ってしまっていることがありました。なので斜めのボールに対して狙いを持って走ろう、という話をして、そこは上手くできましたし、セットプレーの守りも、前半守れていたので集中してやっていこうという話をしていました。それでもやられてしまったのは非常に残念です。一瞬の集中というのは、やはり一試合継続しないと、こういう試合だったり、上に行ったときには勝ちきることは難しいと思うので、ここは課題として持ち帰って、中断明けでこういう負けが無いように、しっかり練習していきたいと思います。
デウソン神戸:原田キャプテンのコメント
試合には負けてしまいましたが、決めるところをしっかり決めれば、こういう結果にはならなかったんじゃないかと思います。この中断期間をいい風にとらえて、皆で1回リフレッシュしてから、また再開したときにチーム一丸となれればなと思います。
Fリーグはワールドカップ中断期間となり、次回第18節は11月23日となります。
この試合の公式記録はこちらです。
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写真・記事:大関朋美
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時