Fリーグ2012 第18節 11月24日
バルドラール浦安 2-5 府中アスレティックFC 浦安市総合体育館
ワールドカップによる中断を明け、一ヶ月半ぶりに再開したFリーグ。
5位のホーム浦安はワールドカップから5人の代表組が帰ってきた。
目標の3位以内に向けて良い再スタートを切りたい。
3位府中は前日2位大阪が町田に破れ、勝てば2位に上がる重要な試合となる。
ワールドカップから凱旋した星翔太。表情は晴れやかだ。
こちらも代表帰りの稲葉洸太郎。
入場後、ポルトガル戦の怪我で欠場中の高橋以外の日本代表4人にファンから花束が贈られた。
府中の先発はGK村山・完山・小山・星龍太・ロドリゴ。上福元はサテライトから再昇格しベンチ入り。
浦安はGK富澤・小宮山・星・岩本・稲葉。代表GKの藤原はベンチスタート。
この日の府中のゲームキャプテンは小山。
試合開始。
プレーオフを狙う関東のライバル同士。立ち上がりから激しい当たりが目立つ。
序盤は浦安ペース。中盤のプレスでボールを奪い。ほぼ府中陣内で試合を展開。
ボール回しから隙を見るとミドルシュートを放つ。
4分、セカンドセットと入れ替わる。
序盤ほどではないがまだ浦安が優勢。惜しいシュートを外し悔しがる中島。
府中はいままでファーストセットだった山田ユウゴがセカンドセットに入っている。
代わりのファーストセットのピヴォはロドリゴ。中断期間にセット組を変えてきたようだ。
11分、押していた浦安、左サイトから中央に上がって来た稲葉がそのままシュートを放つと
完山の足元を抜け、ゴール右隅に決まる!
先制点は浦安。ワールドカップでも得点を決めた稲葉のゴールに会場が沸く。
これで益々浦安優勢かと思われた試合だったが、
浦安先制1分後の12分、ゴール前のハンドでフリーキックを得た府中。ユウゴが壁を良く見てシュートを振り向くと↓
ゴール左隅に決まり同点に!
以外にもあっさり追いついた府中。そういえば府中の選手の表情は落ち着いている。
同点に追いつかれた浦安は残り9分で5ファールとなったこともあり、府中に押し込まれ始める。
16分、右コーナーキックからボールを受けたダンタスが思い切ったシュート↓
ポスト際を抜いて見事ゴールネットを揺らす!
序盤押されていた府中だが早くも逆転に成功! 1-2。
ガッツポーズのダンタス。
浦安は再反撃。星が切り返しから↓
シュートもGKにセーブされる。
19分、府中のタイムアウト。逆転後に反撃を許したことに激を飛ばす府中・伊藤監督。
しかし再開後、小宮山がGKと1対1からシュート↓
これは惜しくもゴール右へ。頭を抱える小宮山。ここで前半終了。
リードを許している浦安。後半前に円陣を組んで逆転を誓う。
後半も当たりの多い激しい試合。
府中は調子の良いセカンドセットで後半スタート。府中ペースで始まる。
しかし後半開始から3分、プレー中に地震発生! 試合は一旦中断。液状化の被災地浦安に緊張が走る。
地震を思ってか、プレーを思ってか、天を見上げる深津。
東京付近の震度は4。中断後3分ほどで試合を再開することができた。
再開直後、カウンターからユウゴが中央で引き付け左サイドへパス↓
サイドを駆け上がってきたダンタスが狙い済ましてシュート↓
ゴールイン!これで1-3。後半から出場のGK藤原の飛び出しも及ばず。
この日2点目のダンタス。ユウゴとダンタスのコンビは今後益々府中の武器になりそうだ。
3点目以降も府中ペースは続く。
シュートこそ少ないがゴール前に確実に迫る府中。
ピンチの連続に藤原も渋い顔。
兄翔太をマークする星龍太。
足裏でボールを落とす上福元↓
入ってきたユウゴがシュート。これは決まらなかったが府中2点リードのまま試合は進む。
押されている浦安は残り時間9分で稲葉をGKにし早くもパワープレー開始。
しかし直後、星翔太がもつれて倒れる。
頭を打って退場。どうも上手く行かない浦安。
浦安が状況を打開できずにいると、39分、府中GK村山のロングフィードから前線で小山がヘディングシュート↓
パワープレー中の浦安はGKが戻りきれず、府中ダメ押しの4点目。試合を決定づける。
浦安も意地を見せ、岩本(浦安10)の突破から↓
小宮山(浦安5)がゴール右上に押し込む。
これで2-4。しかし残り時間は20秒。
最後まで攻める浦安。しかし稲葉のシュートを宮田がブロックし↓
こぼれ玉を拾った完山がロングシュート↓
ここで試合終了の笛。ゴールインは笛後だったが、シュートは笛前だったためゴールイン!
いわゆるブザービートで府中に5点目が入り試合終了。
得点と勝利を喜ぶ府中ベンチ。
2-5。大事なリーグ再開試合。ホームで完敗してしまった浦安。
健闘をねぎらう元フウガ墨田の二人。浦安の深津と府中の星。
府中の17番ロドリゴは試合後いつも積極的に相手選手・監督に挨拶をする。良い人だ。
これで府中は2位浮上。プレーオフホーム開催を目指し、この順位を維持していきたい。
会見でご機嫌な笑顔も見せてくれた府中アスレ・伊藤監督のコメント
激しい試合でした。再開後の初戦ということもあり、うまく試合に入れませんでしたが、試合の中で少しずつ立て直すことができました。ゲーム全体を振り返ると、今日の勝利は正当な結果だったのではないかと思っています。
これで2位ですが、実は試合後まで昨日大阪が負けたことを知りませんでした。それは別に仕事をサボっているわけではなくて、今はまだ自分たちのプレーに集中する時期だと思っていますので。
中断中は主にディフェンスに取り組んできました。ボールを奪うことはもちろんですが、奪ってからどう攻撃に繋げるかというのが、私たちの課題でした。今日の試合は前半はビックリするくらい何もできず不安になりましたが、後半はある程度はできたので、点数をつけるのであれば50点くらいでしょうか。
試合後の選手たちの表情を見て、今日の勝利にまったく満足していないと感じました。次の土曜日・日曜日のセントラルでは今の貪欲な府中アスレティックFCの戦いを、新しく素晴らしい会場で多くの皆さんに観ていただきたいと思います。
バルドラール浦安・岡山監督のコメント
試合的には狙い通り進められたと思うんですが、決められるところで決められないいつもの課題が出てしまいました。ウチの方がチャンスは多かったんではないかと思うのですが、逆に府中はラファとかダンタスが決めるところを決められた。そういうところが勝負を分けたと思います。ただやっていることは間違っていないと思いますし、自信を失うことはないので、第3クールは全部勝つ位の気持ちで挑みたいなと思います。
<Q.代表選手が5人というのはメリットデメリットどちらが多いのでしょう?
A.どちらもありますね。もちろん国際試合で得た経験をチームに還元してくれているので、そういったプラスも確かにありますし、ハードな遠征を終えてコンディション的にすぐにチームの練習に合流出来ないとか、仕方ないことなんですが(高橋)健介のように怪我して帰ってくるといったこともあります。代表選手が5人もいていいね、みたいに言われると、そういう大変なこともあるんですが、ただそれがこの世界では当たり前なので、それを言い訳にするつもりはありません。
この試合の公式記録はこちらです。
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写真・記事:中根高磁
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時