Fリーグ2012 第20節 12月2日 大田区総合体育館
シュライカー大阪 vs 府中アスレティックFC フォトレポート
Fリーグで2位を争う2チームの直接対決。
府中のチーム関係者も「今シーズンのベストゲーム」と称する熱戦をフォトレポートします。
この試合の前にワールドカップに出場した日本代表の凱旋報告会が行われた。カズも一員として訪れた。
ワールドカップ得点数3位=ブロンズボール賞 リカルジーニョ選手への表彰も行われた。
日本サッカー協会・大仁会長より、ミゲル監督へ花束贈呈。
ミゲル監督の挨拶。
「皆さん、こんにちは。ワールドカップでの素晴らしいサポートありがとうございました。タイでも感じましたが皆さん、熱いサポートを本当にありがとうございました。日本にいてワールドカップをテレビの向こう側から応援してくださった皆さんもありがとうございます。遠く日本から離れた距離の応援でしたけれども、私たちはその勢いを感じまして、私たちのできる最大限の努力をやってきたつもりです。改めまして、今日ここで行われ、これからも続くFリーグでの素晴らしいフットサルを皆さんに楽しんでいただければと思います。ご家族でフットサルを楽しまれる方、是非お子さんには子供のころから、将来サッカーやフットサルの偉大なプレーヤーになるために、子供のころからフットサルを楽しんで親しんでいただければと思います。ありがとうございました。」
北沢豪COO補佐よりキャプテン木暮選手へ花束贈呈。
「サポーターの皆さん、いつも暖かい応援ありがとうございます。皆さんの声援と、大仁会長をはじめとするJFAのサポートのお陰で、このような結果を得ることができました。これからもフットサルが盛り上がっていくよう、全員で力を合わせて一生懸命頑張っていきますので、応援のほう宜しくお願いいたします。今日は、ありがとうございました。」
2012年6月AFCフットサルチャンピオンシップにに出場し優勝に貢献したとして、滝田選手・仁部屋選手も登場。
チームを代表して小宮山選手より挨拶。
「今回、アジア王者としてワールドカップに望むことができました。そして、その結果、AFCより今年のアジアNo.1チームというタイトルを受賞することができました。これも全て、今までフットサル日本代表を応援してくださった皆様方のお陰だと思っております。これからも、アジア・世界の舞台で頑張っていけるように、選手一同必死に戦って行きたいと思いますので、これからも応援の程、宜しくお願いいたします。本日は、どうもありがとうございました。」
逸見勝利ラファエル選手がAFCフットサルプレーヤーオブザイヤーを受賞した。
「みなさん、いつも応援ありがとうございます。これからも頑張るので、応援、宜しくお願いします。」
セレモニーのあとは大阪vs府中戦。勝ったほうが2位となる上位直接対決が行われた。
2位は堅いかと思われた大阪だったが、第2クールから不調でついに府中に追いつかれた。
2位はプレーオフをホームで開催できる。4位との勝点差を広げるためにも勝ちたい一戦となる。
序盤から府中の動きがいい。前日は調子が出ず神戸に破れ3位に後退しただけにこの試合に掛ける思いは強い。
大阪は守ってカウンター。
5分、ロドリゴのドリブルを大阪たまらずファールで止める↓
ゴール前でフリーキックを得る府中↓
倒されたロドリゴが直接決める!
先制点は府中。0-1。
流れの悪い大阪。序盤だがデュダ監督は必死の指示。
両者激しい攻め合い。
7分、村上のロングシュート↓
GK村山が弾いたところを↓
左から入ってきたヴィニシウスが押し込む!
大阪がすぐに同点に追いつく。
この後も一進一退の攻防。しかし府中のプレスが激しく大阪はゴール前へボールを運べない。
このところあまり元気のないイゴール。
14分、右サイドでパスを受けドリブルで仕掛けようとしたダンタスがファールを受ける↓
フリーキックで完山がサイドチェンジし↓
ファーサイドに回り込んだ前田がダイレクトシュート!
府中2点目! 1-2、また府中が突き放す。
大阪はタイムアウトをとって立て直しを図る。
終盤は大阪も攻め込むが得点できず。
前半は1-2、府中リードで折り返し。内容のいい府中は表情も明るい。
後半立ち上がり、負けている大阪が攻勢に出る。
府中は押し込まれるがシュートコースに入ってブロック。
府中もやられたままではいない。ダンタスから↓
宮田のシュート。この日は左右のパス回しが早い府中。
なかなか追いつけない大阪。しびれを切らしてイゴールが前に上がり↓
シュートを放つ。
後半は大阪がやや押しているが府中のディフェンスが堅く決定機は許さない。
そして31分、ロドリゴが中央で大阪のパスをカット↓
そのまま駆け上がり↓
イゴールを交わしてゴールに流し込む!
これで1-3。前半攻めた府中。後半は守ってカウンターで追加点。思い通りの展開。
見事一人で得点を奪ったロドリゴ。この日2点目。
このまま好きなようにやらせるか、と大阪の反撃はさらに力を帯びる。32分、村上のサイド突破から↓
逆サイドの林が決める!
2-3、再び1点差!
高いレベルで両者の意地が出る好ゲームに会場は凄い盛り上がりに。
大阪GKはイゴールから宮竹に交代。イゴールは我慢できずに前に出たのがいけなかったか?
ここから大阪が怒涛の攻め。府中が守る。
残り3分40秒程から、大阪は瀬戸をGKにし、パワープレーを開始。
ユウゴのパワープレー返し↓
一木が戻ってクリア。
今度は前田が狙ってパスカットし、無人のゴールへロングシュート↓
ゴールイン!府中に貴重な追加点! 2-4。
府中は優勝したかのような大喜び!
会場は騒然となる。
あと1分、大阪は攻める。
守る府中。
ラストプレー、瀬戸のボールを追い出したところでタイムアップ!
府中快心の勝利!2位に返り咲く。
満面の笑みの完山。
大阪は3位後退。内容は悪くなかったがイゴールの交代など、ドタバタした面もあった。
MOMは2ゴールの前田。府中は攻撃守備とも機能し、内容のある勝利だった。
大阪デュダ監督のコメント
今日のチームは悪くないと思うし、皆が頑張ってチャンスを沢山作った。少し足りなかったのはチャンスを作ったときに決められなくて、そういう場面で決められないと、悔しいゲームになると思う。最近ちょっと勝てないから焦っているかもしれないし、どこかのタイミングでそれは無くさないといけないし、もっと良い結果ができると思う。とりあえず、次に向かって頑張っていきたいと思う。
大阪村上選手のコメント
一試合通じて自分たちのフットサルができたと思いますし、あれだけチャンスを作りながらも点を取れなかった、決定機を逃したというのが一番の敗因だと思います。ここ6試合勝てなくて、もう1回雰囲気を変えて、ディフェンシブに望もうと、昨日勝って今日は厳しい試合になると思ったが、僕らの力を出し切って負けた試合なので、また次につながる試合だと思いますし、この試合を次につなげなければいけないと思います。また切り替えて望みたいと思います。
Q.今シーズン調子よくスタートして、途中からチームの調子が下がっていると思うが、これから先チームの調子が上向いていくでしょうか?
A.(ドゥダ監督)それを目指してやっている。ワールドカップが終わった後の2週間、みんな長い時間休み、頭もリフレッシュできるように考えて、町田との試合で良いリスタートが出来なかった(引き分け)けれども、逆に湘南との試合に勝って、でもその後すぐに変わることじゃないし、本当にピッチの外でも僕たちは完全に変わらないといけない。試合を諦めないとかといった気持ち、それがちょっと足りない。去年、波が少なかったのは、勝っても負けてもそういうことをちゃんと手をつないでやっていたから。そういう形に戻らないと難しくなると思う。いつも誰が悪いとかミスしたとかが出てるから、それは絶対無くさなきゃいけない。それを続けるんだったらチームが変わらない。今日は良い結果ではないけれどチームは変わっている。ポゼッショノできたし、シュートまでも行ったし、最後まで諦めなくて、最近は足りなかったことが今日はできていた。次のゲームからは、相手は関係なく、結果も考えず、僕たちに足りないことを切り替えてやっていけば、結果がついてくるかもしれない。残り7試合、プレーオフ目指して頑張りたい。
(村上選手)ここ5~6試合勝ち星がなく、僕自身も何かを変えなければいけないと、チームメイトと話をして鼓舞してきたが、なかなか結果が出ないと乗り切れない選手もいて、昨日の試合に勝つまで、雰囲気的にも乗り切れていなかった部分もあったが、昨日の勝ちで少し上を向いたと思いますし、今日も結果は出なかったが悪い内容ではなかったので、これから上を向いていくと確信していますし、下のチームも来ていますし、上の府中ともこれ以上負けると開いてしまうのでプレーオフ目指して頑張っていきたいと思います。
Q.(村上選手へ)ここ最近、府中相手に少し歩が悪いようなイメージがあるが、苦手意識のようなものがあるのか?
A.僕自身はそんなに府中だからという怖さなどは無いが、人によっては他のチームと比べて体も大きいですし、フィジカル面はどうしても1対1で相手のほうが上回ることが多いので、そういった部分でやられている事はあると思う。それ以外に関しては試合を支配していたのも大阪だと思いますし、後は最後のところだけ解決できれば、良い戦いができると思います。
府中アスレティックFC・伊藤監督、村山選手のコメント
(伊藤監督)「これが府中だ」ということを示したのではないかと思います。
(村山選手)監督が行った通り「勝ったぞ」その一言です
Q.(伊藤監督へ)昨日マークの受け渡しなど基本的なミスが出て敗れてしまって、一日で今日のようなフットサルができるようになるまで変われた要因は何ですか?
A.今日は選手が皆起きてた、という事だと思います。昨日は集中が欠けてたかな、と。ただ、チームで風邪が流行っており、久しぶりに会った選手もいたりというところで、まあそれを起用したのは自分の責任なんですが、そういうところで選手に力を発揮させてあげるのが難しい環境だったかなと思います。
今日は僕もそうだが、僕よりも選手たちが気持ちを持ってくれて、自主的に選手たちで話し合いをしたりして、彼らの強い気持ちが今日のゲームの勝因だったと評価しています。
Q.「これが府中だと示せた」との事だが、具体的にどういうところですか?
A.府中は昔から、皆で責任を持って走って、チームのために皆が全力を尽くすチームだと思います。もちろん技術レベルというのは、正直昔に比べると全然違って上がっていますが、今になってもその伝統というのがチームに生きづいていると思いますし、少なくとも生え抜きの監督がやっている以上、そこを軽視してはいけない、歴史の流れを止めてはいけない、と思っています。
そういう意味では、今日は本当に皆が助け合って、良く走って、そして最後の前田のゴールに象徴されように、皆で一つのゴールを喜び合う、そういう強い絆で結ばれたチームを作って行きたいと思っていますし、それが府中だと思っています。
これからも、こういう伝統はしっかりと大切にしたいと思います。
Q.(村山選手へ)大阪を、府中は得意としているように思うが、こういう対策をしている等はあるか?
A.得意としているということはないと思う。去年まで勝ってませんし、チームがまとまって一体感を出して、今日のゴールが象徴するように、皆が優勝したように喜んで、誰かがミスしたらカバーして、そういう戦う気持ちが勝利につながったと思う。
Q.(伊藤監督へ)プレーオフ争いまで、残り7試合となったが、まず、スケジュールが頭に入っているか、その中で、どの試合が山場になるかなど、考えていることはありますか?
A.そうですね、プレーオフ争いとなると、言ってしまえば4位との勝ち点差になると思うが、今4位の神戸の結果はもちろん、気になってくると思うが、計算して計算通りに行った事がないので、選手に求めて行くことは目の前の一試合一試合になるのではないかな、と。
北海道も、この2日間見させてもらって、改めて強いチームだと思いましたし、その後の町田とのゲームも、皆さんが思っている以上に、東京ダービーというのは僕ら選手たちのほうが意識しているゲームなので、本当に厳しいと思いますし、年内最後にある大分のアウェーゲームというのは、必ず最後に何かが起こる、残り30秒さえ見れば良いんじゃないかというゲームがいつもあります。我々にとっては非常に難しいこの3試合がありますので、そこである程度結果が出せれば少しはプレーーオフが見えるのかなと。ただFリーグは名古屋以外は、互いに何処とやっても勝てるチャンスはあると思います。一試合一試合がんばる、それくらいしか今頭の中には無いです。
15日(土)は17:00から府中vs町田戦が府中市立総合体育館で開催されます。この試合もレポート予定です。
この試合の公式記録はこちらです。
トップページへ
写真・記事:大関朋美
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時