Fリーグ2012-13 第26節 1月20日 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 vs エスポラーダ北海道
6位ながら前節終了時まで3位プレーオフの可能性が残っていた北海道と
前節神戸に勝利するなど、最近上位陣にも接戦を見せている8位町田の対戦。
北海道先発は室田祐希・鈴木・水上・神・GK関口。
町田の先発は森谷・甲斐・横江・三輪・GK渡辺。大地・滝田は出場停止。キャプテンマークは金山が巻く。
開始早々、ルーズボールを拾った町田。森谷(町田3)がドリブルで右サイドに持ち込んでシュートを放ち↓
ファーサイドに詰めていた横江(町田9)が押し込みゴールを決める。町田は開始15秒で先制に成功。1-0。
先制された北海道の反撃。
鈴木(北海道10)のアウトサイドでのセンタリング↓
室田祐(北海道7)惜しくも合わせられず。
セット変えで戻った先制点の横江を迎えるベンチ。
このあとは北海道の攻めがもう一つ機能せず。
町田のチェックにフィニッシュまで行くことが出来ない。
町田はインターセプトから一気にゴール前に持ち込む。ここでは甲斐(町田5)の折り返しに横江(町田9)が惜しくも間に合わず。
ポジェッション、チャンスとも町田が優勢に試合を進める。
ファールをした吉田(北海道3)を嗜める最年長の甲斐(町田5)。
町田はキープ力のある森谷(町田3)にボールを集め、攻撃の基点となった。前半は町田優勢のまま1-0で終了。
後半に向け対策を練る北海道・小野寺監督。
後半は北海道が勢い良く試合を始める。
室田祐(北海道7)がヒールリフトを試みる。これは失敗したが北海道ペースとなってきた。
24分、本田(町田7)のドリブルを水上(北海道17)がカットし↓
すぐ右前方にパス。受けた室田祐(北海道7)が前に出ていたGK渡辺の上を抜きゴールネットを揺らす。
1-1。綺麗なカウンターで同点に追いつく北海道。
このあとも北海道が攻める。笠間(北海道5)のシュートを必死に守る三輪(町田13)。
26分、吉田(北海道3)がボールを奪った後に、森谷が倒し、町田は早くも5つ目のファール。
まだ13分も試合が残っている。町田はファールができなくなった。
29分、神(北海道22)のコーナーキックから左サイド水上(北海道17)がシュート。ニアサイドを抜いてゴールイン!
後半押している北海道が逆転。これで1-2。
逆転された町田は反撃。
深くえぐった永島(町田11)の折り返しは↓
ゴール前を抜けて行く。前半から町田は惜しいクロスを押し込めないシーンが多い。もう一歩だが詰め切れない。
町田の反撃が一段落した33分、北海道のコーナーキック。キッカーは阿部(北海道8)。
ポストとディフェンスの間に蹴りこまれたボールは、日根野谷(町田2)のお尻に当たり、オウンゴールとなってしまう!
これで1-3。北海道にとっては大きな追加点。
蹴った本人もビックリ。
さあ残り6分、北海道は守りきれるか?
攻める町田。
残り4分、森谷(町田3)のクロス↓
これもゴール前を抜けて行く。頭を抱える篠崎(町田16)。
残り3分30秒。町田のタイムアウト
横江(町田9)にキーパーユニを着せパワープレーに出る。
必死に守る北海道。クリアして叫ぶ神(北海道22)。
残り30秒、右サイド森谷(町田3)が反転してクロスを入れ↓
中央で本田(町田6)がヘッドで押し込む!
ようやく決まった町田のサイド攻撃。これで2-3、1点差。しかし残り時間は22秒。
最後は北海道のパワープレー返し↓
これは決まらなかったが時間は過ぎ↓
試合終了。2-3、北海道が逆転から逃げ切って勝利!
3位府中が勝ち、勝点差が5になったためプレーオフ進出の可能性はなくなったが、良くここまで追い上げた。
前節神戸に勝った勢いをつなげられなかった町田。最終節はホームで名古屋戦だ。
北海道・小野寺監督のコメント
前節まで私たちもわずかな望みではありますが、プレーオフ進出を目指して戦っておりました。残念ながら先週の負けによって自力でのプレーオフ進出も断たれ、他力の試合も含めて、この試合の前で私たちのプレーオフ進出というのは無くなりました。ただ僕たちは、昨年9位というところから、ひとつづつ「成長した」と思っていて、それを証明するには町田戦でしっかり勝利することだ、と試合に臨み、近差のゲームでしたが何とか勝利することができました。
次節がリーグ戦の最終戦になるので、思い切ってチャレンジャーになって勝利目指して戦いたいと思います。
<Q.「成長した」ということだが、一番成長したと感じるのは具体的にどういう部分ですか?>
今日のように劣勢になったときに、我慢強く戦うことができる・近差を勝利することができる、ということなどです。試合というのは、先制されることもあるし、敵地で苦しい試合になることもありますが、そういった所で我慢強く戦って、勝ち星を取れたり、勝ち点を1でも取って帰ってくることができるというのが、昨年できなかったことだったので、そういう意味で今年は、わずかながら成長を感じる試合が多かったと思います。
<Q.北海道というと室田選手が若くて注目されていると思うが、阿部選手や木下選手も成長しているのではないかと思いますが?>
阿部・木下はまだ経験が薄いので、フットサルを知っているか知っていないかという、見ている方にとってはまだまだだなと思うところはあるが、あの年齢でピッチに立って堂々とプレーをしてくれているところを見ると、次の試合、次の試合と、1試合ごとに楽しみだなと思っています。練習も前向きにやってくれているし、出来ることを1試合ごとに増やしていってもらえたら、将来日本のフットサル界にとって、派手な選手ではないが、活躍できる選手になるのではないかと思っています。
<Q.前半は劣勢だなと感じたが、ハーフタイムでどのような指示を出したか?>
前節大阪戦で負けて、1週間の練習の中で非常に身の入らないというか良くない場面があって、ハーフタイムには「僕的には3点4点入れられていることを覚悟していた」ということを話しました。ただ、今日は初っ端に決められてしまい苦しいところを、0-1のままで抑えて、自分たちも点が取れる可能性がある場面がいくつかあったので後半につながる、と。後半は、今までの町田戦から想定すると、お互いに点数が行き来すると思っていましたので、チャンスは必ずあるから先手を取ろうと言って送り出しましたが、頑張ってくれました。
町田・関野監督のコメント
こういう結果になってしまったのは、全て前半だったかなと思う。後半も敗因はあると思うが、前半あれだけ多くのチャンス・決定機があったのに1点で終わってしまいました。逆に北海道にしてみれば、あれだけ崩されて、あれだけチャンスを作られたのに1点でしのぎ切ったというのは本当に大きかったと思います。うちは逆に、あれだけチャンスを作りながら1点しか取れず不甲斐無かったと思います。ただ、悪い部分だけでなく、前半0に抑えたということは評価すべきことだと思うし、今後に繋がると思います。
後半に関しては、早い時間帯、残り13分で5ファールが溜まってしまったことで、引いているラインからのプレスをかけることが出来なくなり、戦い方としては良くなかったと思います。試合の中での駆け引きというか、ゲーム全体を見ながらコントロールすること、例えば、立て続けに2つ3つのファールが続いたら神経を使ってファールをしないように戦わなければいけないし、今後、メンタル部分でも、戦い方としても考えていかなければいけない部分だと思います。
次はホーム最終戦で名古屋戦があるので、良いところはそのまま残しつつ、しっかり修正をして、最後全力で全員で戦って、今シーズンまだ1敗もしていない名古屋に土をつけられれば良いと思う。
<Q.アウェーに比べホームで勝ちきれない試合が多いように感じるが、その要因は何か?>
ホームで多く戦う相手・アウェーで多く戦う相手など、相手にもよると思うが、「ホームで勝たないといけない」というプレッシャーもあると思う。色々な方に支えられてやっているので「ホームでしっかり勝ち試合を見せないといけない」という思いが強く、メンタル的には負担になっているかと思う。ただ、ホームだから・アウェーだからということでの差は基本的には考えていないので、そのゲームの内容が負けるに値しているか、勝つに値しているか、それがたまたまホームだったり、アウェーだったりしているのだと思っている。
金山選手のコメント
今日の試合は、大地と滝田が不在の中で僕がキャプテンマークを巻いた。ディフェンスのコミュニケーションの部分で、今シーズンずっと大地・滝田を中心にディフェンスを行ってきたので、失点に関してもセットプレーから2失点というのは、一瞬のポジショニングであったり守り方であったり、ああいう形で失点してしまったのは残念である。
監督も言ったように、また来週ホーム最終戦で、リーグの最終戦で名古屋と戦えるということを楽しみに、また2人も戻ってくるので今日出た修正点も改善できると思うので、今シーズンの全てを来週にぶつけられるように、頑張っていきます。
<Q.代表でも一緒に戦った木暮選手の引退発表があった。選手権もあるが、もしかしたら対戦するのが最後になるかもしれない。何か思いはあるか?>
A.彼は僕より2つも若いですし、つい先日のワールドカップでは中心になってやっていた選手なので、代表に僕が入ったときも一緒にやってきた仲で、最後になるかと思うと淋しいこともあります。あいつとのマッチアップというか一緒に出る時間があれば全力で彼を止めに行きたいと思うし、その空間というのを楽しみたいと思います。リーグ戦は最後ですし、彼の最後の試合を沢山の人に見に来てもらいたいと思います。
最終節は府中-浜松戦、浦安-神戸戦、町田-名古屋戦を掲載予定です。
この試合の公式記録はこちらです。
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写真・記事:大関朋美
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時