フットサル日本代表国際親善試合 5月15日 国立代々木第一体育館
日本女子代表 vs Seleção “F”Feminina(Fリーグ女子選抜)
女子フットサルで日本代表戦が行われるのは国内初。今後定着していって欲しい大事な試合。
対戦相手はバルドラール浦安の女子チーム「ラス・ボニータス」を中心に組まれたFリーグ女子選抜。
直前3日間の合宿で手応えがあったという日本代表。試合開始からフィジカル、連携ともF選抜を上回り、
主導権を握る。しかし「前半は抑えてカウンター狙い」だったというFリーグ選抜も時折自陣からドリブルで突破し、
代表ゴールへシュートを放つ。押しているのは代表だがチャンスの数は互角という前半。
8分、F選抜のカウンター。右サイドドリブルからのシュートパスを、逆サイドから上がってきた和泉が
キーパーの前に飛び込んで合わせる見事な先制ゴールを決め先制点を挙げる。この後、日本代表はさらに攻め込むが、
F選抜GK杉山のファインセーブもあり、前半はF選抜が狙い通りの試合展開で0-1で折り返す。
「ハーフタイムに選手たちから自主的にもっとプレスをかけて行こうと話しが出た。(在原監督)」という日本代表は、
後半に入るとF選抜を圧倒する。前半以上の早い寄せでカウンターを許さず、ほぼF選抜陣内で試合を展開。
22分、スペインのチームに所属する中島が中央右からのキックインをダイレクトのミドルシュートでゴール右上に
豪快に叩き込み同点。さらに30分、波状攻撃の中、右サイドでボールを受けた吉林が中央に切れ込みながら
左足でゴール左上に蹴りこみ2-1と逆転。さらに36分、ゴール前でボールを受けた中学生の北川が
右に反転して放ったシュートがポスト際に決まり3-1とリードを広げる。
後半ほとんど攻め手のなかったF選抜も、残り4分で2点差とされここから捨て身の前プレで反撃。
前線でボールを奪ってはシュートを連続し、ポストに当たるなど惜しい場面を作るが得点は奪えない。
両チーム最後まで集中力を切らさず戦った見ごたえのあるゲームだったが、このまま3-1でタイムアップ。
日本女子代表は国内初の代表戦を内容も伴った勝利で飾り、平日の午後に駆けつけた代表サポーターの期待に答えた。
日本代表キャプテンの中島選手は「前半は緊張もあって動きが堅かったが、
後半、練習どおりの形で1点取って流れが変わった。」と語った。
一方、F選抜で唯一得点を挙げた和泉選手は「後半も守って接戦のまま終盤に反撃したかったが、
代表のプレスを回避できなかった。反撃は2点差になった後だったがスタミナ的にもあれが精一杯だった。」
と振り返った。いずれにしても収穫の多い意義のある試合だった。代表戦が初めて組まれたこと、
合宿で普段チームでやっている以上の練習ができ、手応えがあったこと(吉林選手談)、
これを目標に各女子リーグのレベルアップが期待できること等、きっとこの試合が
さらに女子フットサルを盛り上がるきっかけになることだろう。
<得点経緯>
8分 Fリーグ女子選抜1点目 0-1 6番 和泉沙希(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
22分 日本代表1点目 1-1 10番 中島詩織(Diamante Logrono/スペイン)
30分 日本代表2点目 2-1 7番 吉林千景(VEEX TOKYO Ladies)
36分 日本代表3点目 3-1 11番 北川夏奈(丸岡RUCK Ladies)
初代表戦で練習時から気持ちの入る日本女子代表。
試合は男子代表戦の3時間前、水曜日の午後4時開始だったが1000名の観客が集まった。
対戦相手はFリーグ女子選抜。浦安ラス・ボニータスを中心に町田や府中アスレ、湘南の女子チームを加えたメンバー。
監督も浦安ラス・ボニータスと同じ米川監督だ。
いよいよフットサル女子も代表戦が組まれる時代となった。大事な初戦を飾れるか?
試合は日本女子代表が押し込んで始まる。
特に10番、スペインで活躍する中島のフィジカルは飛びぬけている。
しかし8分、F選抜のカウンター。2番竹澤(浦安)のシュートパスを↓
6番和泉(浦安)がGKの前に飛び込んで合わせる。先制はF選抜。0-1。
代表の猛攻をファインセーブ連発で防ぐF選抜GK杉山(浦安)。
タイムアウト時、よく守っているGK杉山に声を掛ける高橋(浦安)。
18分、F選抜がカウンターで決定機。左からの右へのパスでGKと1対1。
無人のゴール前へ折り返すが、なんとか代表がクリアする。
惜しい!
前半は0-1、F選抜リードで終了。F選抜にとっては狙い通りの前半。
後半頑張ろ!と声を掛け合う日本代表。
後半、ファーストシュートはF選抜だったが、ここから代表の独壇場。
22分、代表のキックインから↓
10番中島のミドルシュートがゴール右上を捉える。
1-1、代表が同点に追いつく。
圧倒的なフィジカルを見せる中島。豪快なシュートだった。
久々のF選抜の反撃、GKを抜いて折り返すが↓
代表がしっかりクリア。
30分、代表の波状攻撃。フリーの4番芝原(カフリンガ)のシュートをGKが一旦防ぐが↓
そのままの流れでサイドチェンジから中央に切れ込んだ7番吉林(VEEX TOKYO)が左足シュートを決める。
満面の笑みの吉林。
さらに36分、中央で北川(丸岡RUCK Ladies)が受けて右に反転しながら放ったシュートがゴールに突き刺さる!
この豪快なゴールを決めた北川は、なんと14歳の中学生!将来が楽しみだ。
残り3分で2点差。ここからF選抜は捨て身のプレス。
これが上手くいく。前線でボールを奪って即シュートを繰り返す。
F選抜のラストパスを弾く代表GK秋元(arco-iris KOBE)。
終了間際、和泉(浦安)のシュートもポストに当たりゴールならず。
タイムアップ。3-1で日本代表の勝利。
代表もF選抜も普段同リーグなどで顔見知りも多い。互いに健闘を称えあう。
試合後は両チーム入り乱れて場内一周。
今後も女子代表の試合が定期的に組まれていくと良いと思う。
撮影:中根高磁
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時