オーシャンアリーナカップ2013
8月9日 テバオーシャンアリーナ
準々決勝 フウガすみだ vs シュライカー大阪
3月の全日本選手権1次ラウンドでも対戦した両チーム。
その時は死闘の末2-2の引き分け。得失点差でフウガがグループ1位となり、
2位で1次ラウンドを抜けた大阪は決勝ラウンド1回戦で名古屋と当たり敗退した。
その全日本選手権で準優勝、前日も浦安を破っているフウガはもはや格下ではない。
フウガはもちろん大阪を破るつもりで挑んでくる。大阪は全日本選手権の借りを返せるか。
大阪へ行く前には関東リーグ(ファイル)でプレーしていた村上選手。試合前、フウガ須賀監督と親しく挨拶を交わす。
実力チーム同士。楽しみな対戦が始まる。
立ち上がり、早速ゴール前へ攻め入る両チーム。
3分、ゴール左へ上がってきた諸江(フウガ4)が上手いコースへ放ったシュートがいきなり決まる!
フウガが先制。1-0。
集中力の高いゲーム。中盤から激しくボールを奪い合う。
しかし研究してきたのか前回からの慣れか、フウガのプレスをうまく回避し主導権を握っているのは大阪。
両者安易なシュートを放たないためシュート数は少ないが、見ごたえのある攻防。
先制点後は点は入らず時間が過ぎる。
14分、ペナルティエリアで大阪がファール。抗議するがフウガにPKのチャンス。
半田(フウガ19)がグラウンダーのシュート。キーパーの足に当たってゴールイン!
これで2-0。リードを広げる。
点が必要になった大阪は攻めに出る。
大阪の攻勢をGK大黒の好セーブで防いでいたフウガだが。
15分、ヴィニシウスの強烈シュートがゴールを捉える。
1点返す大阪。これで2-1。
続く17分、瀬戸(大阪19)のクロスに右から永井(大阪8)が合わせ、これがフウガDFに当たって入り、オウンゴール。
2-0となってから3分で同点に追いつく大阪。さすがだ。
勢いに乗る大阪と、流れを変えたいフウガ。
19分、左サイド裏に抜けた永井(大阪8)。間を詰めたキーパーより早くゴールを決める。
なんと2-0から一気に逆転。勝負強さを見せる大阪。
前半終了。してやったりの大阪。
後半、フウガが攻撃的になり、両者ゴール前のシーンが増える。
永井(大阪8)のシュートは惜しくもゴール右。
フウガも得点を狙うが決定機は奪えない。
31分、大阪のカウンター。江口(大阪7)がドリブルで上がりそのままゴールを決める!
後半最初の得点は大阪の4点目。これで2点差。貴重なゴール!
これで大阪が大きく有利になった。
と思われた直後、右サイドからゴール前に入れたボールに太見(フウガ8)が飛び込む!
大阪の4点目からわずか10秒後のゴール!再び1点差。
展開を読み得点機を逃さない。これがフウガの、太見の勝負強さだ。
一瞬の隙も許さない精神力の高い両者の戦いは益々ヒートアップ。
35分、太見(フウガ8)が中央で2人を引き付け右へパス↓
キーパーと交錯しながら半田(フウガ19)が決める!
これで同点!4-4。前半は大阪が、後半はフウガが2点差を追いついた!
点の取り合いから同点で残り5分、もう負けられない。攻め合う両チーム。
大阪のフリーキック↓
ヴィニシウス(大阪10)のシュートはポストギリギリ。
37分、左サイド瀬戸のシュートパスに一木(大阪13)が反応して飛び出すと↓
一木は触れなかったが目くらましになり、そのままサイドネットへ入り込む!
またもや大阪が勝ち越し!5-4。
38分、大阪がフリーキックのチャンスにタイムアウト。これ以上失点できないフウガ。守り抜けるか。
シンプルにゴール前へ速い球。逆サイドで江口(大阪7)が押し込む!
大阪貴重な追加点で4-6。
やったぜ江口!再び2点差で残り2分。
しかしフウガは諦めない。39分、波状攻撃でキーパーを引き出すと↓
上がってきた諸江(フウガ4)のクロスを↓
ファーで詰めた宮崎(フウガ6)が決める!これで5-6。
まだ1点差ある。急いでボールを戻すフウガ。
しかし直後、大阪のカウンター。江口(大阪7)のドリブルから↓
逆サイド、一木(大阪13)が決めてまた2点差。5-7!
今度こそ決定打だ!指を立てる一木。
諦めるな!選手を鼓舞する須賀監督。
残り1分も死力を尽くした攻防戦。
タイムアップの瞬間!大阪が5-7で激しい点の取り合いを制する。
健闘を称えあう両監督。
強いメンタリティを発揮して大阪を2度追い上げたフウガ。
気持ちの強さと決定力、そして勝負どころでの共通意識の高さをまたしても印象づけた。
得点は太見、宮崎、諸江、半田×2で全て1stセット。課題があるとするとやはりここか。
準々決勝で昨年は名古屋に、今年は大阪に敗れたフウガ。2強の壁はとてつもなく厚い。
大阪は粘るフウガにしっかりと勝って準決勝進出。
接戦だったが主導権を握り、地力では負けないぞ、という試合振りは見事だった。
フウガすみだ・須賀監督のコメント
まず、大阪という素晴らしいチームと試合を出来ることが嬉しかったのですが、想定どおり大阪は素晴らしいチームで、やはり難しい試合になってしまいました。目標としているFリーグの上位と対等に戦えるチーム作りという面に関しては、まだまだ力が足りないな、と感じるゲームになりました。今日の試合は若手も出ていましたし、まだシーズンも始まったばかりなので、年度末の全日本選手権では今日の借りが返せるように、しっかり目標をもって力をつけていきたいと思います。
<Q.1stセットと2ndセットの差が大きいのかなと思うのですが?>
今年の目標の一つとして、2ndセットを1stセットに近づけるというのがあります。ということは、現在の力は2ndのほうが劣っていると認めているわけですが、彼らもポテンシャル的には劣っているとは思っていませんので、シーズン末までにどれくらい力が伸ばせるのか、それがチームの課題でもあると思います。
<Q.Fリーグの上位チームに力が足りないという話がありましたが具体的にはどういったところでしょうか?>
今日もやっていて感じたのですが、シュートレンジが広かったり、パスのスピードが速かったり、単純に筋力がFリーグの選手のほうが高いな、と感じています。やはりパススピードが速いと当たり前のことですがディフェンスが寄せる時間が少なくなりますし、そういった一つ一つのパスとかを早くしっかりやってくる大阪さんはやはり凄いなと感じました。ただ、ウチもその部分は今取り組んでいる最中で、普段からパススピードであったり遠くからのシュートだったりも意識してプレーしていますので、そこもシーズンを通して上げていきたいと思っています。
フウガ・金川選手のコメント
昨日も大阪戦は凄く楽しみな試合だと言ったんですけども、やはりピッチに立っている中で凄く相手が強いなと感じました。今日感じたことを選手一人一人が切り替えて日々の練習をやっていかないと差は埋まらないのかな、と思いました。
大阪・デュダ監督のコメント
先取点も取られた難しいゲームでしたが、自分としては最初から最後までウチがゲームをコントロール出来ていたと思います。フウガは攻撃的な良いフットサルをしているチームで、実際攻撃に自信を持っていると思いますが、でもこれまで全日本選手権も含めて4回対戦していて1回も負けてはいないし、ウチはFリーグのチームでオーシャンカップでも5年連続で決勝に出ているわけだから落ち着いていこうと、実際選手たちは最後までカウンターでも1対1でも冷静に対処してくれて良い試合ができたと思います。
<Q.全日本選手権では引き分けだったわけですが、今回はどういった戦略で入ったのですか?>
フウガは攻撃的なチーム。カウンターも早いし1対1も上手い。ピヴォを使ってそこから逆サイドを狙ったりも出来る。昨日の浦安戦を見てもそうだった。だから今朝チームでピヴォに入る玉をケアしよう、ピヴォに入ってしまっても逆サイドのディフェンスをサボらないようにしよう、など話し合った。試合ではフウガの3点目以降は人に当たって入ったり、仕方のない部分もありましたが、フウガは絶対に諦めない気持ちの強いチームなので、最後まで試合をコントロールしようと。そして実際選手が最後まで攻守のバランスを取って戦ってくれたので、勝てたのだと思います。
大阪・村上選手のコメント
地域リーグの王者とFリーグのチームの意地と意地、特徴が表れた本当にいいゲームだったと思います。試合前から、トーナメントの一発勝負では簡単な試合はないと思っていたので、先に2点取られても慌てることなく前半のうちに追いついて試合を運べたのは、僕らの成長を見せることが出来たと思います。まだ戦いは終わりじゃないので、明日からも頂点目指して頑張りたいと思います。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋 オーシャンズ |
30 | +59 | ||
2 | バサジィ大分 | 26 | +34 | ||
3 | フウガドール すみだ |
23 | +4 | ||
4 | 湘南ベルマーレ | 18 | +6 | ||
5 | バルドラール 浦安 |
18 | +1 | ||
6 | シュライカー 大阪 |
18 | -1 | ||
7 | ペスカドーラ 町田 |
18 | -3 | ||
8 | 立川府中 アスレティックFC |
16 | +1 | ||
9 | ヴォスクオーレ 仙台 |
10 | -17 | ||
10 | Fリーグ選抜 | 7 | -21 | ||
11 | エスポラーダ 北海道 |
6 | -21 | ||
12 | ボアルース長野 | 1 | -42 |
2019年第11節終了時