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　関東リーグ2015
　第1節 6月13日 (葛飾区)奥戸スポーツセンター

　　柏トーア’82 vs コロナFC/権田

　　6月13日、関東1部リーグが開幕した。
　　今年は4年ぶりにコロナFC/権田が2部から復帰し、全9チーム2回戦総当りで優勝を争う。
　　開幕節はファイルフォックス府中が運営担当チームで試合はお休みとなる。

　柏トーアvsコロナFC/権田(以下権田)の試合前、昨期の優勝トルフィーがファイルフォックスから返還された。
　

　権田の鈴木正太監督(右)。権田には総監督の役割りの大場選手もいるが試合の指揮は「現場監督」の鈴木監督が取る。
　

　柏の指揮は奈須監督(右)。実は鈴木監督とは2週間前に選抜大会で神奈川選抜と千葉選抜を率いて対戦している。
　その時は鈴木監督の神奈川選抜が勝っているが、奈須監督はここでリベンジを果たすことが出来るか？
　

　大場・朏島・山村らの個性を前面に出したかつてのスタイルから、チーム全体で点を取る形に変えてきたという権田。
　しっかりボールを回し、敵の裏を狙う。
　

　昨年からの積み上げに若手を加えて勝負の柏。馬場(No.19)の攻撃力に期待。
　

　

　

　待ちに待った1部復帰戦。権田はどんな試合を見せるか？
　

　開始40秒、早速裏へのパスでチャンスを作る権田。
　

　山村和土(権田11)がダイレクトでシュートを決める！
　

　
　
　

　権田早くも先制！0-1。
　

　さい先の良いスタートを切る。
　

　

　その後も権田ペース。
　

　ボールを奪うとALAが両サイドを突破する。
　

　

　江成(権田19)のシュートは柏GK半田が足先で触れてわずかに枠外へ。
　

　

　

　さらに攻める権田。7分、中央に上がった大場(権田20)から左へパス↓
　

　横田(権田5)が折り返して↓
　

　朏島賢佑(権田7)が滑り込んでゴールへ押し込む！
　

　ファインゴール！権田、攻め続けての2点目で早くも0-2。このまま圧倒するか？
　

　さらに攻める。
　

　またサイドの突破。しかしここは高村(柏18)がスライディングで止める。
　

　江成(権田19)のシュートパス、柏もマークに付きボールは逆サイドへ抜けていく。
　

　

　山村朋也(権田14)のシュートもサイドネット。
　シュートは打たれても危ないシーンは減ってきた。柏、攻撃に慣れてきたか？
　

　11分、柏のパスが左サイド磯崎(柏17)へ通り↓
　

　反転してシュートパスを放つと↓
　

　中央で島田(柏23)が合わせてゴールイン！
　

　柏、1点を返し1-2。
　

　立ち上がりの圧倒的劣勢から雰囲気が変わる。
　

　ここもまたALAの突破を止める。
　

　

　中川(権田17)のシュートパスは中央でカット。
　

　パスがサイドに通るが↓
　

　中田(柏36)が体を寄せてクリアする。
　

　

　まだ1点勝っている権田だが序盤との変化を感じているか？
　

　横田(権田5)が突破を図るが体を寄せられエンドラインを割る。
　

　

　すると17分、若林(柏8)のシュート↓
　

　を馬場(柏19)が受け持ち直してゴールを決める。
　

　2-2！得意のゴール前の動きで同点弾を決めた馬場。ガッツポーズ！
　

　

　完全に序盤の勢いが止められた権田だがまだ保持率は高い。
　

　しかしサイドからのミドルシュートは入らない。
　

　

　

　前半終了間際。柏また左サイドからのシュートパスに↓
　

　今度は大野(柏14)が合わせて3-2！
　

　前半残り10秒。柏なんと前半のうちに逆転に成功！
　

　思わず顔がほころぶ。
　

　

　

　ここで前半終了。
　

　

　「待たないで間を詰めて・・・」守備の指示を与える柏・奈須監督。
　

　「アラを切られてる・・・」権田は再度ペースを取り戻せるか？
　

　後半立ち上がり、山村和土(権田11)がディフェンスを抜いてゴール前に飛び込むがシュートを打てず。
　

　

　柏はプレスをかけ続ける。
　

　金子(権田9)のシュートはGK半田がストップ。
　

　1分後にも同じ場面。これもGK半田が止める。権田は攻めるがゴールを割ることはできない。
　

　柏は前プレで奪ったときには厚い攻め。馬場(柏19)のシュートをGKがこぼしたところを↓
　

　拾って若林(柏8)のシュート。
　

　

　入らないが柏は守りながらも決定機は互角に作る。
　

　どちらもシュートは多い。しかし3-2のまま時間が過ぎる。
　

　

　残り6分。
　

　

　36分、柏ロングキックに田中(柏26)が追いついてヘッドで折り返し↓
　

　スライディングで高村(柏18)がゴールへ蹴りこむ！
　

　柏に大きな追加点！4-2、残り4分を切って2点差となる。
　

　

　権田はキャプテン山村朋也(権田14)をキーパーにしてパワープレーに出る。
　

　しかし1分後、馬場(柏19)がボールを奪ってそのまま駆け上がり↓
　

　無人のゴールへ向かう。
　

　これで5-2。勝負あったか。
　

　

　38分にも西形(柏6)がボールを奪って6-2。
　

　

　「パワープレーはまだ十分に練習できていない。(鈴木監督)」しかし攻めるしかない権田。
　

　40分にもパスカットから田中(柏26)と西形(柏6)で繋いで駄目押し点。7-2として試合を決める。
　

　

　

　パワープレー返しで3点の柏。すべてロングシュートではなく、
　パスをインターセプトしてそのまま上がってのゴール。この試合を象徴する形だった。
　

　

　試合終了。柏が見事な逆転勝利！
　

　権田は立ち上りの2点後、柏にひっくり返された流れを取り返すことが出来なかった。
　

　1部復帰戦を勝利で飾れずうなだれる権田。
　

　1週間後の第2節は強豪ゾットとの対戦が待っている。立て直せるか？
　

　最高の形で開幕戦を飾り、気持ち良さげな柏。
　

　第2節はファイルフォックス戦。勢いをつけて昨年の優勝チームに挑む。
　

　柏トーア守備の要・中田選手にお話をお聞きしました。
　
Q.開幕戦勝利、おめでとうございます！2点先行されましたがそこから急に良くなりました。攻めを読んでいたように思いますが？
ありがとうございます！僕らもそうなんですけど前プレかけられた時に権田さんは後ろ4枚フラットな形で回してくるんですけど、僕と高村が後ろのポジションなんですが前二人にプレスに行かせて、抜けてきたところをカットするという形でやって・・・練習から僕と高村が後ろからドンドン声をかけるようにしていて、試合前からそうやろうと話し合っていたんですけど、立ち上りはそれが出来ずにバタバタと2失点してしまって、でもその後は改善しながら試合を進められたかなと思います。権田さんは技術とか戦術とか凄いですし、ポジェッションも6：4以上に相手だろうし、シュートも凄い数打たれていると思います(公式記録は46本、柏のシュートは29本)。僕らは上手くないし、だからこそ最後で体を張るとか我慢していればチャンスは来るからってチームとしても信じてやっていて、今日も我慢して我慢して最後に4点目を取れたことが勝利の要因だと思います。
Q.次節はファイルフォックス戦ですね。
さっき吉成さん(ファイル監督兼選手)に来週よろしく、みたいに声かけられたんですけど、実は来週ファイル戦なのに気づいてなくて、それくらい目の前の一戦一戦のことしか考えていないんです。ですからファイル戦のことはこれから考えて準備したいと思います。　
Q.するとあまり先のこと、最終順位のこととかはあまり考えていないんですね？
去年も後期始まったくらいに2位くらいにつけちゃって、少し勘違いというかいけるんじゃないかなんて思ったら、途端にその後まったく勝てなくなってしまいましたから、今年は目の前の一戦、1点にこだわって集中して勝点をどう取るかということしか考えていません。フウガさんが抜けてから各チームの実力は拮抗していると思います。勝点3取れればいいですけど、勝点1でも大きく順位が変わってしまうと思いますし、1点の差で勝点が1付くか0になるかが変わってしまうので、その1点にこだわってプレーしています。そんな戦いが出来るのがリガーレだと思っていて、引き分けが凄く多いと思うんですけど、最終的には昨年順位も上位に迫っていましたし、ああいう戦いを出来たらと思います。今日の試合も3-2から後半守っている時間が長かったですけど、1点取られて追いつかれても引き分けでも勝点1なのだから慌てないでいこうと思っていました。今日は目指している試合が出来たかなと思います。今日は柏に近い場所でしたし、応援してくれている人が多く来てくれて、見せるプレーよりもひたむきに頑張っている姿を見せたいと思っていたので、よかったかな思います。

　　　


　

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