関東リーグ2015
第9節 9月6日 栃木県立県南体育館
バルドラール浦安セグンド vs ゾット早稲田
前期最終節の第2試合。この時点で4位、勝てば自力でシードを決められるゾット。
セグンドは前節の敗戦でついに最下位。シード権の可能性はなくなっている。
前節ブラックショーツに大敗してシード権がお預けになったゾット早稲田。
大事な試合だが、荒木、小笹という2人の主力選手が仕事で不在となっている。
ついに最下位。しかし「今日はボールが回るはず」と試合前に新造監督が言っていたセグンド。
時折見せる「悪い顔」で何かを企む新造監督(左)。
序盤、当然のようにゾットが優勢に進める。
ゾットの攻撃にセグンドもついていき、両者無得点で中盤戦へ。
10分、米谷(ゾット22)のシュートは惜しくも枠の右。
12分、左から入ったボールをダイレクトで石田(セグンド34)が打ち込む!
セグンド先制!1-0。
シードは懸かっていなくても最下位脱出にモチベーションの高いセグンドが先に点を取る。
さらに13分、セグンドがボールを回して、右の小澤(セグンド44)の折り返しを↓
中央で浅野(セグンド15)が合わせる!
セグンド2点目!2-0。
新造監督の言った通り、セグンドらしくボールが回って2点をリードする。
今日は行けそう?
しかしゾットも反撃。プレスを強めてセグンドを押し込むと。
16分、伊藤(ゾット6)が中央へ切り替えして↓
左足で放ったシュートがゴールを捕らえる!
ゾット1点返して2-1。
さらにゾットが押し込む。
19分、奪ったボールを中央に持ち込んで清野(ゾット16)がGKの飛び出し際にシュートを放つ。
ゾット同点に追いつく!2-2。
2点のビハインドを前半のうちに追いつくゾット。この辺りに地力の強さを感じさせる。
2-2でハーフタイム。
後半開始、22分、米谷(ゾット22)が中央から難しいゴールを左隅に決める!
2-3。逆転!ゾットがリードを初めて奪う。
ゾットのシードが近づいたか。
上位のゾットが勝ち越したのだからこのまま行きそう、ということが多いが、この日のセグンドは一味違う。
25分、中央で引き付けた浅野(セグンド15)が右に出すと↓
回りこんだ石田(セグンド34)が思い切ったシュート!これがGKの手を弾き、ボールがゴールに転がる!
石田の2点目でセグンドが同点に追いつく!3-3。
勢いづくセグンドがさらに攻め込む。
しかし29分、加藤(ゾット8)が蛇行しながらゴール正面へ↓
トゥーシュートをゴール右隅に決める!
4-3、ゾット再び勝ち越し。
31分、今度は米谷(ゾット22)、右に振って↓
戻ってきたボールをゴール左へ蹴りこむ。
これで3-5。やはりゾットが一枚上手か。
残り10分弱。セグンドはタイムアウトを取りパワープレーを開始する。
パワープレー得意のセグンド。早速惜しいシーンを作る。
すると直後、石田(セグンド34)のシュートが清野(ゾット16)の脇腹に直撃!
その場にうずくまる清野。打ち所が悪かったか。
担架で外に出される。
すると1分後の33分、浅野(セグンド15)が中央で切り替えして↓
ループシュート↓
ゴールに収まる。
これで4-5、セグンドが追い上げる。
石田に続いて浅野も2点目。
ピッチ横でアップしていた次の試合の5位リガーレ。4位ゾットの試合が気になる。
押せ押せのセグンド、さらに20秒後、左の浅野(セグンド15)から↓
ファーに詰めた島田(セグンド32)が押し込む!
5-5!なんと再び追いついて同点!
ゾットが引き分け以下だと自力シードが復活するリガーレ。期待を込めて試合を見守る。
ゾットは勝たなければいけない試合。しかし流れは完全にセグンド。
36分、ゾットタイムアウト。流れを取り戻せるか?
しかし直後、セグンドがゴール前でボール回し、左の田中(セグンド27)から↓
浅野(セグンド15)が落とし↓
島田(セグンド32)のシュートパスを↓
浅野(セグンド15)が押し込む!
セグンド再逆転!6-5!
自信を持ったボール回しからの得点。浅野は3点目!
ゾットはこのままではシードが危うい。必死にボールを追うが。
チャンスが来るのはセグンド。
傾いた流れは止められない。
試合終了!6-5。激しいシーソーゲームはセグンドが逆転勝利を飾る。
ゾットは2度の勝ち越しも実らずはまさかの敗戦。シード権にも赤信号が灯る。
セグンドは3節以来6試合ぶりの勝利。1試合で最下位脱出となった。
ゾットの敗戦で3位FCmmのシードは確定。
このあとの試合でリガーレが勝利すればリガーレが4位となり最後のシード権はリガーレのものとなる。
大逆転の勝利となったバルドラール浦安セグンド新造監督にお話をお聞きしました。
Q.試合前に「今日はボール回るよ」って言っていましたけど、その通りになりましたね。
いま練習でも細かく厳しくディフェンスのところもやっているので、それが攻撃の選手にもいい影響を与えていると思いますし、それに選手の意識の面で、お前らまだ全然本気には程遠いよ、て話をしているんですけど、先週最下位になってしまったことで、選手一人一人が自分から声を出して細かいことまで話し合うようになっているんで、そういったところから今日のような結果が出たのかなと思います。
Q.最下位なってこの1週間、練習にも変化が見られたわけですね?
最下位になってからでは困るんですけどね。でも今の若い子たちっていうのは、僕なんかが名指しでヤレと言ったところで自分から気づいて変わらないと成長しないですし、そこをどう導けるかが僕ら指導者は問われていると思うんですが、でも今週はようやく選手たちも変わってきたなと感じてはいましたね。
Q.今期はボールを回していても怖くないことが多かったんですが、今日は違いました。ディフェンスもよく付いていっていましたね。
前半の1・2点目は凄くいい形で取れたと思います。そこはずっと目指してきた形がようやく出せたかなと思いますし、それとディフェンスの部分では、ゾットさんは長くあのメンバーでやっていて凄く上手いし、守りの時間も長くなると思われたので、そこは数的有利を常に作ってカバーリングを意識して試合に入りました。
Q.ゾットはシードが懸かって気持ちの入った試合だったと思います。それでも後半2点ビハインドから追いつけた要因はどこでしょう?
前半からゾットさんはガンガン前から来ていましたが、ウチもその中でしっかり回せたので、多少疲労してきた部分はあったかなと思います。あのまま落ちずに最後までやられていたら難しかったかなと思いますが、ウチは練習量だけは負けないので、そこが最後は出たかなと思います。ただウチもその前から勝てるようでないと、フットサル選手として上にはいけないと思うので、そこはもっと切り詰めてやらないといけないと思います。
Q.ゾットの清野監督がその2点差のところで痛みました。あの影響は試合をしていて感じましたか?
ゾットはみんな上手くて強くて気持ちがあると思うんですが、それでも清野さんはやっぱりゾットの心臓だと思いますし、清野さんがいるのといないのとではメンタルの面で全然違うと思いますね。それくらい大きな存在ですし、僕もいろいろ勉強させてもらっているんで、そういう意味では良かったとかではなくて、いろいろな事が結果につながった試合だったとは思います。
Q.今日の勝利は後期の巻き返しにつながりそうですか?
そうですね。今日は田中クアトロじゃないほうのセットが必死こいてやっていましたし、本当にもっと自分たちが活躍しないといけないという気持ちをもってやってもらわないと、チームの底上げにならないと思います。今日は得点も取りましたが、島田、石田や田中優輝らは今年結果出してトップチームに行きたいという気持ちは強いので、それが今までは空回りしていた部分もあるんですけど、ようやく結果になってきたかなと思います。でもチームがこの成績では上に呼ばれないと思うので、もう一度チーム一丸となって後期全部勝つつもりでやらなければいけないと思います。
次節・第10節は9月13日(日)取手グリーンスポーツセンターで行われます。
11:00 ゾット早稲田 vs カフリンガ東久留米
12:50 ブラックショーツ vs バルドラール浦安セグンド
14:40 FCmm vs リガーレ東京
16:30 コロナFC/権田 vs 柏トーア’82
※第10節は先日の水害の影響により延期となりました。(9月11日夜決定)
詳しくは関東リーグHPをご確認ください。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時