関東1部リーグ2016
第16節 第4試合 12月10日 柏市中央体育館
ファイルフォックス府中 vs リガーレ東京
関東リーグは残り3節。優勝争いはこの2チームに絞られた。
勝点30のファイルフォックスと勝点29のリガーレ。
負ければ自力優勝が消滅し、勝てば優勝に大きく近づく今期の天王山。
試合前の練習にも独特の緊張感が漂う。
昨季は入替戦も経験したファイルフォックス。1年で優勝目前の位置まで戻ってきた。
昨年優勝のリガーレと一昨年優勝のファイルフォックスが雌雄を決する一戦。
昨年はFリーガーだった藤本、三木、曽根が復帰し、1stセットを構成するファイルフォックス。
昨年の戦力の成熟に加え、元得点王・米谷も加入したリガーレ。
注目の一戦が始まる。
序盤、予想通り積極的に仕掛けるのはファイルフォックス。
藤本のパスから↓
曽根が飛び込むがリガーレがクリア。
さらに三木がドリブルから↓
シュートを放つが僅かに枠の右。
3分経過し2ndセットに変わる。
リガーレのカウンター↓
田嶋のシュートに↓
小山が詰めるが、ゴール前を抜けていく。
ファイル小原が仕掛ける↓
囲んでゴールエリアに入れさせないリガーレ。
6分、リガーレ碓井がゴール前に持ち込んで↓
ファールを貰う。
岡野からのリスタートが跳ね返ったところ↓
GKの飛び出しより一歩早く岡野がボールをリフトして↓
左足で一回転しながらゴールに叩き込む!
リガーレ先制! 0-1!
大事な試合。先に点を取ったのはリガーレ。
昨年の得点王。エース岡野。今期17点目。
リードを許したファイルが攻め込むが↓
リガーレの守りが堅い。
サイドを突破して中央にボールを入れたいファイル。
しかし押し込むことが出来ない。
攻守に抜群の運動量を見せるファイル藤本。
しかしシュートはリガーレGK柴田に弾かれる!
前半終盤に入り、カウンターの仕掛けあい。
しかしファイルGK安藤もファー詰めに反応し追加点を防ぐ。
右サイドを抜けたファイル藤本が狙い済ましたシュート↓
これも僅かに外れる。
前半終了間際、三ヶ尻からのシュートパス↓
ファーからのスライディングをGK柴田が体で止める!
0-1のまま前半終了。リガーレの守りが光る前半。
ファイルも惜しいチャンスは多く作っている。
カウンターに警戒しつつ、フィニッシュをどう取るか。吉成監督の指示が飛ぶ。
1点差では予断を許さない。表情を引き締めたままのリガーレの面々。
後半開始。
後半も攻め込むのはファイルフォックス。24分、コーナーキックで↓
ニアサイドからのシュートがポストに当たる↓>
しかし跳ね返りをGK柴田が抑え得点ならず。
27分、リガーレのカウンター。岡野からのクロスを↓
田嶋が1対1で蹴り込むが↓
GK安藤が弾き返す。
攻め込まれながらもゴール前を死守するリガーレの守り。
曽根がゴール前に転がすが↓
リガーレの守備が付いていき藤本も押し込めず。
30分になり、リガーレの時間帯。
立て続けにチャンスが訪れる。
追加点を奪えば圧倒的に有利な時間帯だが
ここでも点は入らず。
すると33分、ファイルフォックスのコーナーキック↓
GKの前に三木が飛び込んでコースを変え↓
GKが弾いてこぼれたボールを長尾がヘッドで押し込む!
ファイルに得点! 1-1の同点に追いつく!
ようやく奪ったゴール! 喜びが爆発するファイル。
1stセットのFIXO、こちらも元Fリーガーの長尾。してやったり。
残り7分で仕切りなおし。追いつかれたリガーレの表情が曇る。
しかし、ファイルに勢いが出るかと思いきや、リガーレが逆に攻める!
激しさを増す天王山。
35分、米谷からのロングフィードを田嶋が裏で受ける!
向き直って↓
GKの飛び出し際をシュート!
肩を越え、ゴールの中に吸い込まれる!
ゴールイン! 田嶋の冷静なシュートでリガーレ勝ち越し! 1-2。
ガッツポーズの西野監督。
田嶋はまっすぐにパスの出し手の米谷にハグに行く。
岡野らの影に隠れがちな田嶋だが、大事な試合で貴重な貴重な1点を挙げる!
残り5分切っている。ファイルはパワープレーを開始。
しかし決定機まで至らない。
残り3分を切りファイルがタイムアウトを取る。
追いつけば勝点1上回っているファイルが首位を守る。リガーレの守備をこじ開けることができるか?
リガーレも円陣を組む。
パワープレー継続で試合再開。
小原がゴール前を横切りながら↓
体をひねってシュート!
なんとポスト直撃!
こぼれ玉をリガーレがロングシュート。しかしふかしてしまう。
ファイルのシュートを止めるたびにリガーレの雄たけびが上がる。
残り6秒、最後のチャンスに賭けるファイルのコーナーキック↓
逆サイドに大きく振って藤本のボレーシュート↓
なんとまたポストに当たる!
これが弾かれたところでタイムアップ!
リガーレ勝利! 飛び上がって喜ぶ選手達!
紙一重の勝負。ファイルは崩れ落ちる。
天王山を制し、優勝したかのような喜びを見せるリガーレ。この一戦にかけた思いの強さが現れる。
これでリガーレが首位奪取。残り2試合で勝点差2。ファイルには自力優勝がなくなった。
ファイルの残りの相手は柏とブラックショーツ。共に3位争いに残っている難敵だ。
しかしリガーレの相手もブラックショーツとゾット。
まずはこの勝利の余韻に浸りつつも、予断を許さない残り2節を迎える。
決勝点を挙げたリガーレ東京・田嶋選手にお話をお聞きしました。
<Q.おめでとうございます!まず決勝ゴールを振り返ってください!>
ありがとうございます! 今日のセット組では僕が前に位置取る事が多かったんですが、米ちゃん(米谷選手)とは前から一緒のセットのことが多くて練習もよく一緒にしていたので、裏が一瞬空いたあの時はパスを出してくれると信じて前に出ました。目が合ったので来るのは信じていたんですけど、ボールの回転も良くて、それまでは1対1でもキーパーに止められてたりしたんですけど、あそこはゴールまでの道筋が見えたので、落ち着いてゴールを決めることが出来ました。
<Q.同点で押し込まれていましたが、引き分けでいいという考えはなかったのですね?>
そうですね。ミーティングの時からこの試合は戦争だ!ってチームで言っていたので、絶対勝たないといけないという雰囲気で戦っていました。
<Q.戦術的には狙い通りでしたか?>
リガーレはやはりディフェンスのチームなので、しっかり守りから入って、いい形でボールを奪ってカウンターにつなげて、という狙いだったんですが、前半はうまくいったんですけど、後半はファイルのほうが力が上で守る時間が多くて攻め込まれたんですが、何とか一発決めて勝てて良かったです。
<Q.これで今期初めて首位に立ちましたね。>
そうなんです!しかし残りの試合もブラックショーツさんと前期に負けているゾットさんで、油断はできないですし、僕らは去年もそうだったんですけど、下から追い上げて最後まくし立てるってスタイルなので、こうやって首位に立って守るのは初めてなので、それでもリガーレらしい、しっかり守ってボールを奪うってプレーを継続できるように心がけたいと思います。残り2試合、サポーターの力も借りて、去年歓喜した優勝の感触をもう一度味わいたいと思います!
次回、第17節は12月17日(土)東久留米スポーツセンターで行われます。
(写真:中根高磁)
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時