関東1部リーグ2017
第1節 第1試合 6月10日 府中市総合体育館
PSTCロンドリーナ vs カフリンガ東久留米
関東リーグ開幕戦。1部初昇格のロンドリーナと古豪カフリンガの対戦。
湘南ベルマーレの下部チームでもあるロンドリーナは1部でどんな戦いを見せるのか?
一方昨季6位に低迷したカフリンガは5月のピヴォチャンで優勝!勢いをつけて再起を狙う。
開幕戦の運営担当チームは昨季の優勝チーム・リガーレ東京。試合はお休み。
2年遠ざかっている優勝争いに今季こそは、と意気込むカフリンガ。
昨季関東2部を優勝したロンドリーナ。楽しみな関東1部初戦。
開始1分、左サイドを上がった坂本(カフリンガ30)がそのままシュート↓
サイドネットに突き刺さる!
カフリンガ早くも先制! 0-1。
今季の関東初ゴールは坂本。
ロンドリーナも縦に速い攻撃で反撃する。
しかし堅い守りを見せるカフリンガ。
8分、右サイド、島田(カフリンガ7)が1対1を抜きに掛かり↓
角度のない所からシュート↓
ポスト際を貫きファインゴール!
0-2、島田のゴールでカフリンガがリードを広げる。
タイムアウトで反撃を期すロンドリーナ。
ドリブルからのシュートを立て続けに放つ。
11分、自陣から高橋(ロンド22)が駆け上がり↓
ワンフェイクで交わしてシュート↓
右隅にゴールイン!
1-2、ロンドリーナが1点返す。
初ゴールを喜ぶ間もなく攻撃を続けるロンドリーナ。
13分、守っていたカフリンガのカウンター↓
内田(No.20)から高橋(No.10)を経て↓
ファーサイドにフリーで詰めた早川(No.16)が決める!
1-3、再び2点差! カフリンガが得意のカウンターで突き放す。
お子さんが生まれたばかりの早川。揺りかごダンスで祝福される。
前半13分で3点目。今季は行けそうだぞ、というムードのカフリンガ。
ロンドリーナの攻撃に↓
気持ちの入ったディフェンスで対応する。
17分、ロンドリーナの攻撃↓
中、左と揺さぶって↓
GKを引き出してのシュートを平町(カフリンガ6)が手で止めてしまう!
胸で止めようとした流れではあったが一発レッドカード! 退場&PK献上。
このPKを碓井(ロンド8)が決めて2-3!
またロンドリーナが追い上げて1点差。
勝利を目指すロンドリーナ。追い上げるだけではさほど喜ばない。
さらにカフリンガゴールに攻め込む。
ところが19分、ロンドリーナ6ファール目。カフリンガに第2PKを与えてしまう。
キッカーは早川(カフリンガ16)↓
しかし上にふかしてしまう。
残り1分も押し込んだのはロンドリーナ。
2-3、カフリンガリードで前半終了。
序盤は勢いがあった。しかし徐々に押し込まれ追い上げられているカフリンガ。
シュート数は20本でカフリンガの10本を大きく上回っている。勝機は十分あるロンドリーナ。
後半開始。勢いを取り戻そうとカフリンガが前に出る。
23分、今度はロンドリーナの攻撃。横山(No.5)が折り返し↓
田中(No.13)のシュートはGKに弾かれる。
しかしこれで得たCKから↓
ニアに飛び込んだ佐藤(No.3)がコースを変えてゴールへ流し込む!
ロンドリーナ同点! 3-3。
追いついてようやく笑顔が出るロンドリーナ。
ロンドリーナが増々勢いづく。
24分、ゴール前から落したボールを↓
田中(No.13)がシュート↓
GKが弾いたボールを↓
詰めた佐藤(No.3)が体で押し込む!
ロンドリーナ逆転! 4-3。
佐藤の連続ゴールでついに逆転!
火のついたカフリンガ。開幕から逆転負けはできないと必死の反撃。
しかし26分、左サイドを野口(ロンド7)が突破↓
中央に上がった高橋(ロンド22)が受けて↓
右へディフェンスを振り切りゴールを決める!
5-3。怒涛の3連続ゴール。一気にカフリンガを突き放す。
高橋も2点目。2点ともスピードで振り切り、個の強さを感じさせるゴールだった。
こうなるとカフリンガは悪循環。
30分、またロンドリーナのカウンター、左に上がった川瀬(No.25)から↓
逆サイドに難なく振って田中(No.13)がヘッドでゴールに押し込む!
6-3、リードを3点に広げる。
さらに30秒後、ロングボールで川瀬(No.25)がゴール前へ↓
内へ切り替えしてゴール! 一気に7-3。
なんと後半開始から10分で5ゴール。ロンドリーナが畳み掛けた。
タイムアウトを取るカフリンガ。
ロンドリーナにはカウンターを決めるスピードと個の力がある。対策を練れるか?
カウンターに備えながらのサイド攻撃を仕掛けるカフリンガ。
カフリンガのシュートをしっかり止めるロンドリーナGK藤原。
39分、意地を見せたいカフリンガ。中央の垣本(No.19)から↓
左に伊藤(No.3)が飛び込んでシュート↓
なんとかカフリンガが1点返すが、残り1分。
最後は決定機を作ることが出来ず終了。7-4。ロンドリーナが1部初戦を飾る!
個の強さを見せつけたロンドリーナ。立ち上がり堅かったが見事な逆転勝利。
F下部チームで個々の目標の高さを垣間見せた戦い。1部をかき回す存在になりそうだ。
関東1部初戦で初勝利を挙げたPSTCロンドリーナ・伊久間監督にお話をお聞きしました。
<Q.見事な1部初勝利、おめでとうございます。>
ありがとうございます。関東1部がどんな感じか分からなかったので、普通に練習でやってきたことをやりましょう、ということで入ったんですけど、最初、選手たちも若いので緊張していたのかあまり良くなかったですね。でも後半から自分たちのやれることを出来てきたのかなと思うので良かったです。
<Q.カフリンガに対応した試合でしたか?自分たちの試合をしようということでしたか?>
あまり情報もなくて、まあ引いてくるチームみたいだとか少しの情報だけだったので、対策ということではなく自分たちのプレーをしようということでした。
<Q.前半リードを奪われてましたが後半一気に逆転しました。ハーフタイムに特別な指示はありましたか?>
最初2点リードされて、でも前半のうちに2-3まで追い上げたので、後半まず相手の出方を見て、そのあと粘り強く同点まで行こう、ということだったんですが上手く取れてしまいましたね。
<Q.後半相手のシュートパスをカットしてカウンターという形が良く決まっていましたが、あれは選手の対応力なのでしょうか?>
数的不利とかセグンドへの走り込みへの対応などはよく練習しているので、それが出たのかなと。まあ選手が良く頑張ってくれたということですね。
<Q.まだ1試合ですが1部で十分やれそうだという感触は得ましたか?>
いや、まだ全然分からないですね。もちろん勝ったので自信にはなりますが、カフリンガのやり方がウチに合っていたのかもしれませんし、他のやり方してくるチームに大敗することも想定できます。それとウチの選手たちはFリーグを目指しているので、立ち上がりのようなプレーをしているようではいけないなというのもあります。
<Q.ロンドリーナは選手をFに上げる、育てるという目的と、チームとしての成績とを両立しないといけないと思いますが、比重はどのように考えていますか?>
もちろんサテライトチームなのでFに上げる目的はあるんですが、上も当然チームを作っていて、戦術もメンタルも上と同じなので、チームの中で個人が出せる人と出せない人がいますから、チームの中で活きるがどうかも含めて個人なのかなと思います。ですので、個の力を伸ばすことはもちろん大事ですが、こういう時は勝てるとか危ないとか、チームの中で勝負所が分かる選手、個人の力を表現できる選手でないと上に行っても難しいよね、っていうことも含めて個人指導なのかな、と思います。
<Q.チームとしての目標もあると思います。>
もちろんそうですね。まず地域チャンピオンズリーグは目指していて、オーシャンカップにもつながりますし、この前は名古屋オーシャンズのサテライトがオーシャンカップに出てFのチームとやりましたし、やはり練習試合と違って真剣勝負でFとやれる機会というのはなかなかなくて、すごく成長できる機会だと思いますのでチーチャン出場は意識してやっています。
<Q.関東リーグでの優勝は?>
もちろんできれば良いですが、優勝するのは特別な力というか何かを持っていないといけないと思いますので。それに今日勝ったのでホッとしましたが、とにかく未知なので残留争いもあるのかなと思っています。
<Q.どこのチームが強そうだとか対戦してみたいとかありますか?>
やはりリガーレさんとかチームとして完成度が高そうだと思いますね、もちろん優勝していますし。それとやはりファイルさんが伝統がありますから勝負強さとかは受け継がれていると思うので、そういうところは学べるのかなと思います。いろんなチームとの対戦を楽しみにしています。
次回、第2節は6月18日(日)水海道総合体育館で行われます。
カフリンガはリガーレ東京と、ロンドリーナはトルエーラ柏と対戦します。
(写真:金子保子 中根高磁)
※会員ページでは本ページの各写真が、プリントや壁紙に適した拡大サイズで表示できます。
各画像をクリックすると拡大画像が開きます。
以下の写真は会員ページでご覧下さい。
順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時