関東1部リーグ2017
第7節 第3試合 7月29日 東京ドームスポーツセンター東久留米
リガーレ東京 vs PSTCロンドリーナ
この時点で勝点15・首位のロンドリーナと勝点12・2位タイのリガーレ東京。
関東1部に今期初昇格したチームと2連覇中のチームの対戦は
リーグ前半の行方を占う首位攻防戦となった。
昇格即トップ争い。ロンドリーナを率いる伊久間監督。
3連覇を狙うリガーレ西野プレイングマネージャー。
試合数の差で勝点3差だが、リガーレもロンドリーナも負け数は1。まだ僅差の両チーム。
これに勝てば1年目での優勝に現実性が出てくるロンドリーナ。
優勝チームの意地を見せたいリガーレ。
重要な試合に両者気合が入る。
開始からロンドリーナがロングボールでゴールに迫る。
4分15秒、ロンドリーナの左コーナーキック↓
ニアサイドからゴール前に移動しながら横山(ロンド5)が合わせる!
ロンドリーナ先制!0-1。
大事な試合の大事な先制点はロンドリーナ。
さらに1分後、ロングボールをゴール前で田中(ロンド13)が受け↓
左に振って↓
上がってきた横山(ロンド5)がシュート↓
右ポストに当たったはね返りを↓
田中(ロンド13)が押し込む!
ロンドリーナ2点目! 一気に2点差をつける。
これはいかんとリガーレが目の色を変えて反撃に出る。
しかしロンドリーナのプレッシャー。
サイドを上がっても中央に入れない。
8分、ゴール前で佐藤(ロンド3)が右へかわしに掛かり↓
空きを作ってシュート!
ゴールイン! 3点目!
なんと前半8分で3点! 思いもよらぬ点差がつく。
セットプレーで1点目、左右の揺さぶりで2点目、個人技で3点目のロンドリーナ。
これ以上離されては勝負が決してしまう。何としても点を取りたいリガーレ。
ボールを回してシュートを放つが↓
遠めからのシュートになりゴールを奪うに至らない。
ロンドリーナは変わらずロングボールを多用。
18分、リガーレのパスを↓
田中(ロンド13)がカットして上がり↓
GKの出際の逆をついてシュート!
10分ぶりの追加点! これで0-4!
勝利を意識できる4点差。田中自身も2点目。
雌雄を決する勝負のはずが、まさかの前半0-4。
流石にこのまま済ますわけにはいかない。即、碓井(リガーレ4)が強引に突破↓
フリーキックを得る。
リスタートで得たコーナーキックから↓
碓井(リガーレ4)がボレーシュートを決める!
元キャプテンの意地のゴール! 1-4とする。
前半のうちに1点返し、わずかに希望を繋いだリガーレ。
それでも3点差。優勝チーム相手でも行ける!と自信を深めるロンドリーナ。
一矢報いるのではなく、勝たなければいけないリガーレ。決意の後半。
ロンドリーナ、前半と変えてボールを回して攻めに出る。
逆にリガーレがカウンターを仕掛ける展開。
27分、ゴール前で倒されリガーレ絶好のフリーキックのチャンス↓
米谷(リガーレ14)のグラウンダーのシュートが決まる!
これで2-4。4点差から2点差に迫る。
まだ13分ある。同点、さらに逆転まで持っていけるか?
しかしその後の追撃をロンドリーナは許さない。
2-4のまま時間が過ぎる。
35分、西巻(ロンド11)が中央を斜めに突破↓
右サイドからのシュートパスを↓
野口(ロンド7)が押し込んでゴールイン!
決定的な追加点。すでにリガーレの追撃ムードが止まる中で、さらに引き離し2-5。
そのまま大きな見せ場なく試合終了。2-5、ロンドリーナがリガーレを破る!
前年優勝チームを昇格チームが破る快挙だがそんなムードはない。
終盤の落ち着いた戦いぶりもロンドリーナは見事だった。
注目の一戦で苦杯をなめたリガーレ。首位争いでも一歩後退。気持ちの切り替えができるだろうか。
これで負け数にも差がつき完全な首位に立ったロンドリーナ。
優勝にまっしぐらとなるか、他チームがそれにストップをかけるか?しばらくロンドリーナを中心にリーグは進みそうだ。
湘南トップチームでFリーグにも参加するPSTCロンドリーナ・佐藤玲惟選手にお話をお聞きしました。
<Q.リガーレ相手の勝利、おめでとうございます。今日は特別な思いはありましたか?>
2連覇中のリガーレさんですから、1部リーグでの勝ち方も知っていると思いますし、負けている状況でも逆転してくるチームだと話し合っていたので、自分たちは勝っていても逃げるのではなく、負けているつもりで最後までやるべきことをしっかりやろうと心がけていました。
<Q.具体的なリガーレ対策はありましたか?>
関東1部のチームはレベルの高い守備をしてくるので、その中でうちの戦術を活かすのはもちろん、個のポテンシャルはうちにはあると思うのでそれを出していこうと練習から取り組んできました。
<Q.今日の勝因は?>
やはり早いうちに4点取れたことですね。前半最後にセットプレーで1点返されたのは勿体なかったんですけど、僕らは若いチームで点を重ねることでドンドン勢いが増していくので、前半4点取れたというのが大きいと思います。
<Q.ここまでゾット・リガーレという上位対決も制して首位で来ました。>
チームとして出来はすごくいいと思うんですけど、自分たちは関東1部の一個上のFでやることを目標に取り組んでいますので、ここではチームの勝利はもちろん個の力も発揮して結果を残しFに上がれるように取り組んでいます。そういう意味ではまだまだ決めるべき所を外してしまったり、ちょっとしたズレで失点してしまったり、まだまだだと思います。
<Q.上位チームにも勝ってここまでくると、関東1部も意外とやれちゃうな、みたいな気持ちになりませんか?>
いや、それは全くありませんね。一戦一戦取り組んでいるだけというか、点差がついた試合もあるんですけど、それも紙一重のところでたまたまロンドリーナが点を取れているだけなので、やれるな、とかそういう気持ちはまだまだないです。練習も厳しく取り組んで、全員が上へ上へと目標に向かって必死に取り組んでいるだけです。
<Q.でも優勝はもう意識していますよね?>
それはリーグが始まる前から優勝、前期は4位以内というのは目標にしていましたし、やるからには優勝するつもりで取り組んでいます。
<Q.チームの雰囲気は良いですか?>
凄く良いですね。選手同士の声の掛け合いも、いい意味で激しく言い合って高め合えているなというのを昨年の関東2部の時より感じていますし、練習も凄く楽しくて、充実感を感じています。
<Q.トップチーム(湘南ベルマーレ)も凄く好調で、それもモチベーションにつながっていますか?>
そうですね!今日勝ったことで、これでベルマーレと全く同じ勝ち星なんですよ!数だけでなくて開幕2連勝して、3試合目で負けてしまうんですけどその後また連勝して!先週トップが町田に勝って4連勝、それで今日ウチが勝って4連勝に並んで、明日また大分でトップが戦うので勝ってもらって(実際勝利)、またロンドリーナが追いつくという感じで競い合って一緒に結果を出していきたいですね。
<Q.ご自身としては目標はどこに置いているのでしょう?>
チームの勝利はもちろんなんですけど、もっと点を取ったり自分の力を出せるようにしなければいけないと思っています。もうトップチームで3試合出してもらったんですけど、この前の町田戦でも守備は多少は手応えはあるんですけど、自分の持ち味である攻撃力、シュートなんかも全然出せていませんし、そこがFと関東1部の差なのかなと感じています。
<Q.両方の試合に参加して体力的には大丈夫ですか?>
それはまだ20歳なので、まだまだ大丈夫です(笑)。とにかく両方で試合に出まくって、両方で結果を出していきたいです!
次回、第9節は8月12日(土)府中市立総合体育館で行われます。
PSTCロンドリーナは17時にファイルフォックス府中と、
リガーレ東京は13時にゾット早稲田と対戦します。
(写真:中根高磁)
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時