関東1部リーグ2017
第10節 第3試合 8月19日 東京ドームスポーツセンター東久留米
ゾット早稲田 vs ファイルフォックス府中
第10節は開幕戦と同じカード。勝点15の4位ゾットと勝点10の6位ファイルの対戦。
開幕戦ではファイルが先制したが、後半ゾットが反撃し逆転勝ち。
その後ゾットは上位争い、ファイルは下位で苦しんだ。
しかし前節首位ロンドリーナに引き分けるなどファイルはやや調子を取り戻しつつある。
ファイルが開幕戦のリベンジで上位追撃の狼煙を上げるか?ゾットが返り討ちとするか?
この日運営で試合のない2位リガーレ。「今日は全部引き分けになればいいなぁ(笑)!」
ゾットもここ3試合で1勝2敗。
前期4位で選手権関東大会出場のシードは取ったが、これ以上負けたくないところ。
開始1分、ファイル左サイド、柳澤(ファイル21)が抜け出しシュート↓
いきなりゾットのゴールを揺らす!
ファイル先制! 0-1。
開幕戦のリベンジへさい先の良いスタート。
ゾットもボールを持って反撃。
しかしファイルの集中が高く、ゴール前へ入らせない。
12分、ファイルのカウンター↓
持ち込んだ三木(ファイル18)がそのままシュート↓
ゴール左を貫く!
ファイル2点目! 0-2。
ファイルらしい気持ちのこもったプレーでリードを広げる。
ゾットは反撃の糸口を作れない。
19分、自陣から雪島(ゾット19)がドリブル↓
ファイル陣に入って寄せられる前に早めのシュート!
ゴール左に見事に決まる!
ゾットが前半のうちに1点返す。
いまやゾットのエース級となった雪島。
得点ランクトップタイとなる今期8ゴール目で1-2。
残り時間わずかな前半。ゾットが前プレに来たところをかわし↓
相手陣へ入った宗像(ファイル20)から逆サイドへ↓
受けた西川(ファイル24)がDFとGKの間を抜いてゴールを決める!
即座にファイルが取り返して1-3。
リーグ戦初ゴールの西川を吉成監督が祝福する。
前半は1-3で終了。
前半の戦いぶりにゾット清野監督の激が飛ぶ。
後半開始。ファイルは前半と同様、勢いよく前に出るが・・・
動きの良くなったゾット。23分、プレスをかわして雪島(ゾット19)が右へ↓
深い位置から折り返し↓
ファーポスト際に松田(ゾット2)が詰める!
見事なゴール! 後半最初の得点はゾットで2-3! 1点差。
さらに直後、今度は松田(ゾット2)のドリブルから↓
右の雪島(ゾット19)がシュート↓
高速でGKの頭上を貫く!
2点目から20秒! 連続得点で3-3。一気に同点に!
雪島9点目! 得点ランク単独トップに。
1失点毎に交代しているファイルのGK。出場直後に同点ゴールを許し、悔しそうな高橋。
同点に追いつかれたファイル。ショックはあると思うが、すぐ気を取り直して反撃に出る。
前プレでゾットをゴール前へ押し込む。
しかしゾットもゴールを許さず、3-3のまま残り10分。
ゾットのカウンター↓
シュートパスは惜しくもゴール前を抜けていく。
引き続き攻めるファイル。
33分、競り合いで右サイドに落としたボールを↓
吉成(ファイル11)が思い切ってミドルシュート!
ゴール右上隅を捕らえる!
ファイル勝ち越し! 3-4。
同点にされて10分、苦しんでもぎ取った監督自らの勝ち越しゴール!
これで安心せず、引き続きファイルは攻める。
一度は追いついたゾット。再度同点ゴールを狙うがファイルが気持ちの入った守り。
残り3分。ゾットは同点に追いつけるか?
また右の雪島(ゾット19)のシュートパスに↓
松田(ゾット2)が詰めるが、今度は押し込めず。
ファイルのカウンター、宗像(ファイル20)が右サイドで受け↓
放ったシュートが↓
GK渡辺の手を弾き↓
ボールがゴールに転がる!
ファイルに貴重な追加点! 3-5。残り2分でリードを広げる。
残り時間も攻めの気持ちを失わないファイル。
しかし残り1分を切ったところで6ファール。ゾットに第2PKを与えてしまう。
残り時間わずかとはいえ1点差になると何が起こるか分からなくなる。重要な第2PK。キッカーは加藤↓
蹴った瞬間に↓
なんと照明が落ちる!
この時、会場の東久留米が雷を伴う集中豪雨だったため停電した様子。
シュートは左に外れノーゴール。蹴った後ということで抗議実らず。
そして試合終了! 3-5、ファイルが開幕戦の雪辱を果たす。
激闘と言って良い好ゲーム。ファイルは引き分けを挟んで初の連勝となった。
逆にゾットは初の連敗。4位はキープだが、下位に詰め寄られ序盤の貯金がなくなってきた。
これで4勝4敗1分と星を五分に戻したファイル。後半戦の巻き返しに期待がかかる中身の濃い勝利だった。
ファイルフォックス府中・吉成監督にお話をお聞きしました。
<Q.今日は上位のゾットとの対戦でしたが何か作戦はありましたか?>
作戦というより心構えの面で気持ちを揃えました。ゾットには開幕戦で敗れていてその悔しさはピッチの上でしか晴らせませんし、勝点を取るのにいまは苦しんでいますが、自分たちの目標である地域チャンピオンズリーグ出場(3位以上)やそれ以上を目指すためには絶対に勝点3を奪わないと、自分たちの手で相手にそのチケットを渡してしまうので、絶対に勝つ必要があると自分たちに言い聞かせて強い気持ちで挑みました。
<Q.勝因はどこでしょうか?>
ゾットは若手が非常に伸びてきているスキルの高いチームで、自由にさせてしまうと攻撃力が増してしまうので、まずディフェンスから、相手の自由を制限させていこうということで入りました。
<Q.前半は良かったと思いますが、後半立て続けの失点で同点に追いつかれてしまいました。>
ああいうところが今年のチームの伸び白であって、そこまでどれだけ良くてもあのような失点のシーンを作られないチームにならなければいけませんし、あの2発で一気にゲームは振り出しに戻ってしまいました。ただ今まではあそこで気持ちが落ちてしまうところでしたが、それでは何も変わらないので、今日はもう一度締め直して、幸いまだ終了まで時間は十分にあったので自分たちの力を信じてプレーすることができました。
<Q.決勝点のゴールは距離があり前に人もいましたが素晴らしいミドルシュートでした。>
そこはもう打たないと始まらないので、思い切ってシュートを狙いました。
<Q.前節には首位ロンドリーナと引き分けましたし、内容が良くなっているようですね?>
シーズン開始の当初から、今年のチームは新しく入ってきた技術のある若い選手が多くポテンシャルは高いと思っていました。ただ蓋を開けてみると勝つためにやらなければいけないプレーだったり、心構えがまだまだ足りなかったんだなというのを1順目で4敗したんですが自分たちで共有することができました。いま2順目になって、自分たちで規律という言葉を使っているんですが、やってはいけないプレーや、やらなくちゃいけないプレーをしっかり住み分けをできてきたのが実を結んできたのかなと思います。
<Q.今まで焦ってボールを奪われたり、無理な体勢でシュートを打ったりした場面が多かったように思いますが、今日は一つ一つのプレーが確実だったように見えました。>
自分たちが失点をする場面では、いいところまで行って頑張ってしまって変にボールを奪われて裏を取られるとかが多く、まさにこれがやってはいけないプレーでした。ボールの取られ方、攻撃の終わり方というのは今まさに規律で気をつけているところですので、まだまだこれからですが、今後もっと引き締めて取り組んでいかなければいけないと思います。
<Q.後期の目標はどこに置いていますか?>
一試合一試合戦っていくということは変わらないと思うんですが、まだ半分残っているので出来るだけ上位に、もちろん理想は優勝ですけど星取り的にはちょっと厳しいですし、でも少なくとも地域チャンピオンズリーグには届かせたいと思います。その為には全て勝つ位の必要があると思いますので、とにかく一戦一戦勝点3のために取り組んで行きます。
次回、第12節は9月2日(土)駒沢体育館で行われます。
ファイルフォックス府中は11時、ブラックショーツとの対戦、
ゾット早稲田は運営担当で試合はお休みとなります。
(写真:中根高磁)
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順位 | チーム | 勝点 | 得失 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ファイル フォックス八王子 |
9 | +7 | ||
2 | バディラン ツァーレ |
9 | +4 | ||
3 | コロナFC権田 | 6 | +3 | ||
3 | 町田アスピランチ | 6 | +3 | ||
3 | リガーレ東京 | 6 | +3 | ||
6 | カフリンガ 東久留米 |
4 | -2 | ||
6 | ゾット早稲田 | 4 | -3 | ||
8 | 浦安セグンド | 3 | -5 | ||
9 | ロンドリーナ | 0 | -10 |
2019年第4節終了時